お嬢様学園の共有財産『男性サンプル』の射精管理を任されているシスター少女、伊落マリーちゃんの話《9,000文字》
Added 2022-06-23 02:00:48 +0000 UTCトリニティ総合学園は学園都市キヴォトスにおける有数のマンモス校でありながら、伝統を重んじる校風が名高い。生徒の多くは真面目で善良、ゆえに少々偏向的な気質も見られるものの、お嬢様学校に相応しい教育を施されている。 中でも特に力が注がれているのは、男性の射精管理である。キヴォトスに連盟する諸学園は女生徒のみを抱えている背景から、股座にペニスを生やした劣等種の取り扱い技能は必須課程なのだ。 「お待たせしてしまいましたね。すみません、ご相談が長引いてしまって」 修道服を身にまとった少女、マリー。彼女は大聖堂の懺悔室の錠を開くと、《男性サンプル》の元にはたはたと駆け寄った。肩で息をしているところから、急いできたことが伺える。眉を下げて恥じらうように笑う顔は、年ごろの少女そのものだ。二、三度息を吸って吐いてを繰り返して呼吸を整え、マリーは彼のすぐ隣に腰かけた。 「……二週間ぶりですね、お変わりはありませんでしたか」 肌が触れ合うほどの距離感に、男は反射的に全身を総毛立たせた。トリニティの保持する男性サンプルの管理はシスターフッドに一任されているため、彼女たちの訪問はすなわち、貞操帯を外してもらえる機会を意味する。花のつぼみがほころぶように笑うこの少女が、彼を射精させる権利を唯一擁している存在なのだ。とはいえ、それは裏を返せば、射精を除く男性サンプルの扱いは他の一般生徒たちにも広く開かれていることを指す。 「……いえ、そのご様子だとまた大変な目に遭われたのですね」 マリーの視線が男の剥き出しの輪郭をたどり、その身体に残った過激な調教痕をなぞってゆく。 以前目にした時には肌より少し濃い色だったはずの乳頭は今や、血行の良い唇と同じく鮮やかな紅色を呈している。親指の先端ぐらい膨れ上がっているのを見るに、許容量以上の媚薬を盛られたらしい。 下の方に視線をやれば、こちらも大変なことになっていた。貞操帯の隙間から透明な粘液が大量に漏れ出し、座席に水たまりを作って尻まで濡らしてしまっている。彼は勃起を封じ込められたまま、女子生徒たちにいたずらに感度を引き上げられ、性欲を無理やり焚きつけられているようだった。 「おいたわしい……こんな身体にされてしまって」 マリーはポケットから刺繍の入ったハンカチを取り出し、汗ばんだ彼の身体をそっと拭い始める。男はそれを慌ててやめさせようとしたが、長らくぶりに感じる純真な優しさに胸を打たれ、大人しくされるがままになった。 やわらかなシルクのハンカチが肌を撫でていく。それだけで、男の身体には鳥肌が波紋のように広がった。膝の上の握り拳はわなわなと震えており、喉の奥から甲高い声が出てくるのを抑えられないらしい。 そんな反応を見せられて、この幼くも心優しい修道女もまた顔を曇らせた。体を拭いながら、物悲しげに眉を困らせると彼の顔を覗きこむ。 「宜しければどんなことがあったのか、お話してもらえませんか?」 この身に受けた処遇を、やり場のない気持ちもろとも齢十五の少女に聞いてもらいたい。そんな気持ちが男の中で急速に膨らんでいく。思い出すだけで口の中を粘つかせる生唾を無理やり飲み下すと、言葉に詰まりながら、数日前の悪夢の時間を語り始めた。 小ねじと同じ太さにまで乳首を肥大化させられ、貞操帯には無数の引っ掻き傷を増やすことなった、その仔細を。 ——男性サンプルはその機能を損なわない限り、その学園の共有財産として各部活が貸与することを許されている、いわば『学校の備品』だ。大半は思春期の少女たちの性的好奇心の解消に活用されることが多い。 中でもここ、トリニティにおける男性サンプルの取り扱いは少々過激である。日頃、世間体の良い優良生徒の枠に押し込められているお嬢様たちだからこそ、ストレスは大きな歪みを起こし、こうした機会に皺寄せとなって現れる。 今回のお嬢様たちは特にタチが悪かった。学園の有する保健室のひとつに連行された彼は、ろくな説明もされないでベッドに繋がれることとなる。 『ねぇねぇ、わたくし、なんだか今日一日思うようにいかなくって……だから、横着なことをしまいたい気分なの! いつものお薬を、ひとり一本使いきってしまうなんて、あぁ、とてもワクワクするわっ……❤︎』 『前々から思っていたのだけれど、ブラジャーって窮屈よね。どうして男はつけなくてもいいの? あぁ、もう許せない。私たちの気持ちを味わわせて差し上げないと❤︎』 『勃起と射精って無理やり切り離せないのかしら。貞操帯をかけたまま刺激を加え続けたら、一体どうなってしまうのでしょう……❤︎ 早速試してみてもよくって?』 傍に立った5、6人の女子生徒は好き勝手な大義名分を口々に掲げると媚薬の滴る刷毛を使って、男の無防備に曝け出された性感帯を蹂躙し始めたのだ。それから数分と経たないうちに彼は人の言葉と知性を手放し、以降数時間にも及ぶ筆舌に尽くしがたい快楽拷問——お嬢様生徒たちのオス虐め憂さ晴らし——をその身に施されることとなる。 今や媚薬の作用はほとんど抜けているというのに、こうして女性に近寄られると、体がその時のことを思い出して怯える反射がすっかり染み付いてしまった。 「それはそれは……さぞお辛かったでしょう? 今、貞操帯をお外しいたしますね」 彼の身体を撫でさするのをやめると、マリーは自分の首の後ろに手を伸ばした。猫耳を思わせるシスターフードの中から、首に下げたロザリオを取り出す。ネックレスには他に、ひとつ小さな鍵が連なっている。 その鍵が何を隠そう、男が希求してやまない存在であった。目にするや否や、たちまちに下半身が貧乏ゆすりを始めてしまう。 自分のペニスから勃起を取り上げている元凶を、この物腰柔らかなシスター少女が肌身離さず持ち歩いている。その事実を改めて目の当たりにして、悶えずにはいられなくなったらしい。 マリーは男の熱く蒸れた股座へと、躊躇うことなく手を伸ばす。ずっしり肥え太った金玉袋の下に潜り込むと、少女の小さな手のひらが筒に閉じ込められた陰茎ごとこれを持ち上げた。ペニスの根元で鋼鉄の錠前がゴトンと揺れ、今にも達しそうな声が漏れる。 「私の手が隠れてしまうぐらいに大きくて、それにすごく重たくなってしまっています……。問題がないか、少しだけ触診いたしますね……❤︎」 貞操帯を外すより先に、少女の手のひらは男の睾丸をお手玉し始めた。玉袋にこもった粗熱を冷ますみたく、あるいは中の精液を攪拌するみたく、丹念に丹念に揉み心地を確かめてゆく。 男にはたまらなくもどかしかった。強すぎる快感に親しんだ身体には、焦らされるような物足りなさが新鮮に感じられてしまう。背中が弓なりにのけぞって、足先までピンと伸びる。ペニスが大きくなれない代わりに、大袈裟なくらい他の反応に出る。 「袋の中に、全然あそびがありませんね……なるほど。足が閉じられないでいるのは、このためでしたか……」 いくらマリーが慈しみ深い少女だとしても、オスごときが女の子様との立場関係を履き違えてはならない。早く貞操帯を外してほしいと浅ましくおねだりするなど以ての外だ。たとえそうでなくとも、女の子様のご機嫌を損ねることの恐ろしさをすっかり刷り込まれている彼に、物申す選択肢は存在しない。 マリーが手の中で金玉を揺らせば、精悍な身体つきが容易くくねる。白く細い指先が貞操帯をコツコツと叩けば、その振動だけでカウパーが力なく滲み出てくる。まるで初めてオスをイかせる練習台として女児に与えられる玩具さながらの感度の良さだ。 シスターの少女は彼を辱める気など毛頭ないのに、それでも弄ばれて踊らせる。敏感な反応と情けない羞恥心が男を内側から蝕み、貞操帯を外される前から年端もいかぬ相手に屈服してしまう。 そうして半ば気をやっていたせいで、男は生殖器の容態観察がとうに終わっていることにも気づけない。今やマリーは金玉お手玉だけで悶絶する大人の療養をもう始めてしまっている。引き上げられすぎた感度を元に戻すための、できるだけ刺激を無くした心優しい療養が。 「くすっ……❤︎ そうです。本来、性的な快感は苦しいものではありません……❤︎ とっても幸せなものなんですよ、思い出してください……❤︎ お耳、失礼いたしますね。 ふぅぅ〜〜〜……っ❤︎」 少女の発した囁きが、吐息の熱ごと鼓膜にふきかけられて、たまらず男はふるえあがった。子ども特有の高めの体温も、肩をくすぐるお日様色のさらさらの髪も、幼さに女性の甘やかさが交わった匂いも。その全てが、心無い女子生徒たちから弄ばれている時には感じられなかったものだ。 異性の気配に感化されて、鈍磨していた繁殖本能がだんだんと戻ってくる。焦れったい気持ち良さを目の前に吊り下げられ、ついこの間まで中学生だった十五歳の少女にオスの矜持を取り戻してもらう。それは言い換えれば少女の手玉に取られつつあるのだとしても、彼女のような心優しい女の子が相手なら男はいっそ喜ばしかった。 「もういちど。……ふぅぅぅ〜〜〜〜っっ……❤︎❤︎」 長い長い吐息に、頭蓋の内側までくすぐられるようだった。意識がだんだんと遠のいていき、自分があんぐり口を開けて間抜け面でのけぞっていることなど自覚できなくなる。鼓膜を愛撫されているあいだ空中に向かって腰をヘコヘコと揺すり、しまいには完全に尻を椅子から浮かせると、吐息が終わるのと同時に落下した。 「あら……ふふ、残念です」 照れたように頬を染めるマリー。言葉の真意を量りあぐねる男に、そのはにかんだ面持ちの意味が優しく耳打ちされる。 「サクラコ様は貞操帯を着用したままの男性を、こうして吐息ひとつで射精させてしまうそうです……❤︎ それを何度も繰り返すことによって、媚薬の後遺症を抜くのだ、と。 できるなら、私もそのように矯正して差し上げられたら、良かったのですが……まだまだですね」 ——このシスターの少女は何の気なしに吐息をひとつ吹きかけて、自分を射精させられるかどうか試みた。 たとえそれが何か男のためを思っての行動だったとしても、敬虔な信徒であり慈しみ深い心を持つ純朴な少女に『男性の射精を弄ぶ』という感性が、常識として備わっている。突然露呈した、その清楚と淫靡が同時に成立している官能的なカオスに、衝撃のあまり男は呻く。生物の本能に備わった、降参の甘え鳴きだった。 「できるだけ刺激をお与えしないで、お射精を迎えていただけるよう頑張りますね……❤︎」 カチャン。 小気味良い音がして、ペニスから生殖機能を奪い去っていた貞操帯が取り払われた。四六時中毎日いくら爪で引っ掻いても引っ掻いても取れなかったくせに、少女が鍵を差し込み捻っただけでこうも簡単に。その呆気なさがまたひとつ、男の中にマリーの絶対性を植え付ける。 びゅく、びゅくぅ……❤︎ むずっ……ムクムクムクッ……❤︎❤︎ 貞操帯の取り払われたばかりのペニスは、我慢汁を垂れ漏らすだけのみっともない巾着袋そのもの。指をさして笑われてもしょうがないほどの無残な姿だったが瞬く間に性欲が漲り、立派な肉棒の形を取り戻していく。自分が勃起を忘れていないことに、男は心の底から安堵した。 直ぐにでもこれを握り、ガシガシと扱きたい。一刻も早く射精も取り戻したい。そんな内心を見透かしたように、男の両手を隣から伸びてきた小さな手がまとめて絡め取ってしまう。 「いつもどおり、ご自分では触らないよう、お手手は繋いでいましょうね……❤︎」 弾丸飛び交う街中を駆け抜け銃弾を肌で弾くキヴォトスの生徒たちの体躯は、凄まじい膂力を秘めている。マリーが軽く片手を添えるだけでいくらもがこうとも、その拘束はもう微動だにしない。別段今日が初めてそうされたというわけではないのに、何故だか背中にじっとりと冷や汗が伝う。 マリーのか細い指がこの肉棒をそっと包み込んで、優しく上下に扱いてくれるはず、そう男は期待していた。ずっしりと重みを増した金玉袋の中の精液を、きっと手ずから搾り出してこの上ない多幸感を与えてくれるのだ、と信じていた——否、信じていたかった。 しかし、先にマリーはこう明言したはずだ。『できるだけ刺激をお与えしないで、お射精を迎えていただけるよう頑張りますね』、と。それもとびきり屈託のない笑みを浮かべて。 煮こごりの詰まった睾丸を優しく揉みほぐしていた指が、いきり立った男根にぴとりと触れる。先っぽから垂れ落ちてきたカウパーを指の腹がすくうようにして、尿道の上から『つつぅ〜〜❤︎』っとなぞりあげた。 制止をかける暇も無く男を仰け反り、拭き取ってもらえた量の倍のカウパーが『ぶぴゅっ❤︎ぶぴゅっ❤︎』と噴出する。 「とても敏感になっていらっしゃるんですから、強い刺激を与えてはいけません……❤︎ こんな状態で手のひらで包んでシゴかれる味を覚えてしまったら、取り返しのつかないことになってしまいます……❤︎」 それでもいいと思って、男は壊れたように首を横に振りまくる。射精を許されないまま性的快感にひたすら弄ばれるのは、正常な感覚を蝕みかねない生殺しだった。その反動に今なお、狂おしいばかりの射精欲が体の中を暴れまわっている。この感度の良さだ、ほんの十回程度擦られるだけでも射精に至れるだろう。 弄ばれる相手を自分からは選べない男にとって、その相手がマリーならば本望なのだ。千載一遇の機会を前に、不躾だと分かっていてもおねだりを繰り出さずにはいられない。宙に向かってヘコヘコと腰を浮かせ、シスター少女に『終わらせてもらう』ことを無様にねだる。トリニティの中で最も慈悲深い彼女が斟酌してくれることを、心の底から期待して恥を恥で上塗りする。 そうしてみっともなく駄々をこねる大人の真っ赤な耳たぶに、マリーは唇を近づけて—— 「ごめんなさい、ダメです❤︎」 ——取りつく島もなく、これを一蹴した。 断られたショックを受け止めきれずペニスを左右に踊らせるオスに、彼女はきちんとその理由を諭す。 「今の貴方の身体は未だ『気持ちいい』を怖がっていらっしゃるようですから、もどかしさをたっぷり味わっていただかないと、元には戻れないんです……❤︎ そこで、媚薬漬けにされてしまった男性を矯正する治療法を、実践しようと思います……❤︎」 そこで一旦言葉を区切ると、マリーは顔容(かんばせ)を艶っぽく綻ばせ、今から迎えさせる結末の形を彼にも分かるように咀嚼し始めた。 「『ルーインドオーガズム』というものを、ご存知ですか?」 少なくとも、男には初めて聞く言葉だった。だが何らかの危険を孕んでいると、直感が告げる。『台無しにされた』と冠される絶頂など絶対にろくなものではないからだ。なのに、その『破滅的な絶頂』が他でもないマリーから与えられる射精だと考えるだけで、甘美なものに思えてきてしまう。 迷う気持ちを生唾ごと嚥下し、男は話の続きを聞こうと静かに耳をそばだてる。そんな彼の目と鼻の先に、マリーは人差し指を立ててみせた。先程、男根をなぞってよがらせた、小さくて美しい白魚のような指だ。すくい取った我慢汁で、てらてらと光っている。 「これから貴方をこの指一本だけを使って、お射精まで導くつもりなのですが」 決定項としてさも当然に扱われている前提の話が、彼の心の急所を弓矢となって射貫いた。拒絶の言葉を搾りだしたいのに、ペニスがびくんびくんと頷くみたいに上下する。 生まれて初めて『射精』に怯える男性の反応を、横目でちらりと確認するマリー。その眼差しは甘美な愉悦を噛みしめて、あやしく火照っていた。 「指一本でお射精させるその瞬間、最後にはこの指すら、離そうと思うんです……❤︎ そうするとですね、一度こみ上がってきた絶頂感は、イク間際になっても押し戻すことができなくて……痙攣の力だけで、ゆっくりゆっくり精液を甘出しする、そんなお射精になるのだとか……❤︎」 カウパーの滴る人差し指を彼の視界から外し、真っ赤に茹った耳の傍で口に含む。朝イチの小便を思わせる強い塩味と生臭い据えた匂いのカウパーを、わざとらしく唇を鳴らして、丁寧に舐め取った。シスターらしからぬねちっこい吸啜音が、快楽に飢える男の耳の中を犯してゆく。 「ちゅぅっ、ちゅっ……❤︎ ちゅるるぅぅ……❤︎❤︎ っちゅぽっん……❤︎ ふぅぅぅぅっ……❤︎ ……おちんちんは自分が射精していることにも気づかないので、通常の射精時のような気持ち良さは全く生じることのないまま、精液を吐き出してしまうのだそうです……❤︎ 一生懸命我慢した、射精の快楽をぜんぶ台無しにしてしまう……それが『ルーインドオーガズム』なんですって……❤︎」 媚薬漬けにされながら二週間ものあいだ貞操帯に囚われ、気も狂わんばかりにこの日を待ち望んで貯めた精液だ。それがたったの指一本で、呆気なくし済ませられようとしている。ただでさえ子孫を残す目的の射精など縁遠いものなのに快楽まで取り上げられたら一体何が残るのか。文字通りの『精液の無駄遣い』に違いない。 ——しかし、いつもは射精をねだってばかりの自分に、今日は彼女の方から、 「貴方の大切なお射精をめちゃくちゃにしてしまうことを、許していただけませんか……❤︎」 そんないじらしい――凶悪な――おねだりをされてしまっては。 危惧や憂慮、思考といった男を理性的たらしめる全てを手放して、首肯する理由にはなり得てしまうのだ。 「はい、ありがとうございます。できるだけ、気持ちよくないようにお射精させてしまいますね……❤︎」 マリーは人差し指を使って標本のピン留めをするみたく、いきり勃ったペニスを椅子に押さえつけた。そしてそのままカリ首の段差を、指の腹でくりくりと弄りまわし始める。エラに溜まった恥垢を、爪で軽く擦って削ぎ落としていく。その程度の稚拙な往復でも今の男には眉唾物の、十分すぎる刺激となる。 みるみるうちに射精の準備が加速する。金玉の中がゾワゾワと疼き、ダマになった精液を吐き出すために、尿道がくぱっ……❤︎と口を開けた。 射精に至る直前の、この瞬間こそ男性の快楽の本懐である。この世のしがらみが全てどうでもよくなるような忘我の気持ち良さに包まれる——少なくとも、彼の記憶の中の絶頂とはそういうものだった。だが、媚薬のせいで身体に走る性感は倍増されても、実際に身体に与えられている絶対的な快楽量はあまりに乏しい。絶頂にゆっくりと近づきつつあるのに、身悶えするようなもどかしさがある。 男は何が起こっているのか全く理解できないまま、やがて、なすすべなくその時を迎えた。 「粘り気の強い精液がドクドクと漏れ出していく感覚を、ふふっ、どうぞ心ゆくまでお楽しみください……❤︎」 尻穴がぎゅぅッとすぼまり、前立腺に圧がかかる。するとポンプの役割を果たしてか、尿道内がうねるように収縮した。そのほんのわずかな痙攣によって、金玉の中身が汲み上げられる。 びゅるっ……❤︎ どっぷぅ……❤︎ とろとろとろぉ……❤︎ どぷっ、びゅぷっ❤︎ どろぉぉぉぉっ……❤︎ とろとろぉ……❤︎ 狂おしいほどに焦がれた、精液を思いきり噴き出す姿――には程遠い、さながら内容物を漏らす吐精。吐き出しているものが据えた匂いの白濁でなければ、失禁と間違われても仕方のない弱弱しさだ。そんな射精が止まらない。快楽をほとんど生じないくせに、精液だけが浪費され、男の股座のあいだに水溜まりを広げていく。 既にペニスから指を離している少女は、そうして跳ねまくる男の身体に手を添えた。ヴェールの内側にある首元へ鼻先がくるようそっと抱き寄せて、頭をすりすりと撫でる。 「深く吸って……❤︎ 息をゆっくり吐いて……❤︎」 もどかしさにあがき藁にもすがりたい思いで、男は精液を漏らしている。そんな最中、優しい声色に囁かれては、わけもわからず縋ってしまう。興奮しきった身体は酸素を求めて浅くて早い呼吸を急かすのだが、それを無理やり押しとどめ、ゆったりと肺を膨らます。 少女の甘い匂いが彼の鼻腔いっぱいに充満した。 「どく、どくっ……❤︎ びゅるっ、びゅるぅ……❤︎」 まるで呟きのリズムに合わせて精液を吐き出しているかのような錯覚が男を蝕む。射精の自由どころか、機能の制御権を丸ごと年下のシスター少女に奪われる感覚。この仄暗い逸楽とマリーの匂いが溶けあって、強烈に脳に焼き付いていく。 最後の一滴まで往生際悪く足元をジタバタさせて『こんな射精はイヤだ』と抗する姿は、その無様すぎる哀愁を自ら彩っていた。 「ふふっ、はい、お疲れ様でした……❤︎」 男はマリーの耳打ちを聞いて初めて、壊れた蛇口の栓が締まったことを知った。訳もわからず全身の筋肉が痙攣していて金玉は軽くなっているのに、未だ射精前のムズムズが持続している。 白濁の水溜りの中では、打ち上げられた魚のようにペニスがビクビクと跳ねている。その嘲笑を誘う哀れな姿を視界に収めると、男はマリーに泣きついた。これで貴重な射精の機会が終わりだなんて現実に、耐えきれなくなってしまったのだ。 「えっ……。 もう一度、ですか?」 一縷の望みにかけて、男は華奢な身体に縋りかかってお願いをする。女尊男卑を骨の髄まで躾けられた、従順な奴隷とも言うべき《男性サンプル》すらぐちゃぐちゃにしてしまう——この光景がルーインドの恐ろしさを物語っていた。 「あ、それでは……明日から毎日、会いにきてもいいですか?」 やはりこんな非道い射精は射精ではないと、マリーも感じてくれたのだ。明日にでもやり直しをさせてもらえるなど、なんと優しい少女なのだろうか。 感極まった男は、華奢な身体に預けた頭を縦に振った。その期待が続く言葉で跡形もなく踏み割られるとは、知らぬまま。 「ふふ、良かった。貞操帯を外して差し上げられるのは二週間後でも……毎日お耳元で吐息を吹きかけていれば、私もサクラコ様のように、貞操帯をつけたままお射精させられるようになるかもしれません……❤︎ では、明日からよろしくお願いしますね。鍵をかけるのでおちんちんを差し出してください……って、あら?」 どぷっ……❤︎❤︎ びゅるぅぅぅ……❤︎❤︎ 涙の代わりに未練たらしい白濁をぶちまけて、男は思い知る。 「ふふっ、もう、いけませんよ。駄々をこねては❤︎」 マリーだって、十五歳。 まだまだ遊びたい盛りの女の子なのだ。 《おしまい》
Comments
天才…この圧倒的上位感が好きです…!
ららら
2022-06-30 14:31:59 +0000 UTC更新やったーー!! 懇願が更に酷い仕打ちに繋がっちゃう展開大好き侍なので、この後の惨状を思うだけで興奮してきますね… 今後もきっと甘出しっていう快楽我慢の限界を取り上げられるだけで絶対満足できない仕打ちを、それすら無い地獄を恐れて懇願させられて後悔する毎日なんだろうなって感じで癖ッてなりました!!! あとやっぱり男を微塵も脅威に思ってない"格が下な相手への優しい口調"が乗算されて無限大なんですよね(?) 「はい、ありがとうございます。できるだけ、気持ちよくないようにお射精させてしまいますね……❤︎」←言葉選びの天才!!!!! 改めて更新感謝しかありません。 最高な作品でした、ご馳走様です……人
しずま
2022-06-23 10:16:49 +0000 UTC