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世界を喰らう者リリエンダラス

「リ、リリエンダラス様だ…!リリエンダラス様が来たぞー!!」


町が俄かに騒然となる。

小人達の前に現れたのは純白の美しい牝馬。しかし、ただの馬ではなく額からは角が生えており、身長も50mはあろうかという超巨大な牝馬だった。

お尻の側面には王冠のマークがついており、その白馬の外見と併せてパッと見で彼女が高貴な存在であることが分かる。


小人達からすれば巨大な怪獣の襲来と言っても差し支えないが、しかし“様”付けで呼んでいるように両者には奇妙な関係があるようだった。


(さぁ今日はどうして遊んでやろうか…)

リリエンダラスと呼ばれるその巨馬は舌を舐め回して、町を見渡す。

そして、たまたま目に付いた車を手に取った。


「へぇ~この車かっこいいね!」

黒光りする見るからに高そうな車。急に宙に持ち上げられ、中にいた運転手はパニックに陥った。

しかし、別に殺してやろうとか、そんな邪悪な考えがあるわけではないようで、そのまま彼女は次から次へとお気に入りの車を物色しては、ビルの屋上の空きスペースに陳列していく。


宛ら浜辺で綺麗な貝殻を探してはしゃぐ子供のようだ。


そう、彼女が町にやってきた目的は本物の町を使った“小人さんごっこ”だった。

圧倒的な力を持つ彼女の前では小人達は逆らうこともできずただの玩具と成り果てる。


それがどんな遊びであろうと問答無用で付き合うしかないのだ。


彼女はもともとこの世界に存在する生き物ではなく、人知を超えた力で異世界から転移してきた者のようだが、人間達のジオラマのような小さな町並みを一目見て目を輝かせ、欲深い彼女はすぐにそれを自分のものにしたいと考えた。


「人知を超えた力」の正体は魔法。人間からすれば非科学的な超常現象だが、リリエンダラスにとってはごく当たり前に備わっている能力の一つで、転移魔法の他にも、物を宙に浮かせたり、自身を巨大化させたり…と魔法の種類は実に多彩だ。

人間達との邂逅は偶然ではあったものの、どうやら彼らが魔法も使えず自分への対抗手段もない矮小な種族であると分かった今、異世界転移魔法で小人の町にお邪魔しては強引に彼らのおもてなしを受けるのが、最近の彼女の密かなマイブームになっていた。



リリエンダラスは童心に返って町中の車を搔き集めたり、小人を背に乗せてみたり、巨大な蹄でアスファルトに巨大な円状の足跡をいくつも刻んで遊んだりと、好き勝手町を遊び場にする。


そうこうしているうちにお腹が空いたのか、リリエンダラスのお腹がぐぅ、と鳴った。


「私は今だいぶお腹が空いている。美味しいものを沢山持ってきておくれ!」

小人達にとってはごっこ遊びだけでもかなりの大迷惑なのだが、リリエンダラスはお構いなしに無理難題の要求を重ねる。

彼女の巨体を満足させるだけの食料を振舞うなど簡単なことではないが、しかし、人間達に拒否権などあろう筈もない。


勿論過去には抵抗を試みたこともあったが、しっかり“分からせられた”こともあり今や人間達は奴隷のように従順にリリエンダラスの要求を叶えようとしている。


ただでさえ巨大で脅威なのにもかかわらず、魔法という小人達にとって生物学上チートのような能力が備わっている為、どんな武力も彼女には通用しないのだ。

それこそ初めて彼女が小人の世界に訪れた時は、人間達もパニックになり、武力行使でなんとか撃退しようと、戦車に戦闘機、ミサイル…あらゆる火器を集中したのだが、傷一つ付けられないどころか、彼女を激怒させてしまい見せしめに町がいくつか焦土と化した。


幸いリリエンダラスは温厚な性格で、そもそも一方的な虐殺や破壊を目的に訪れているわけではないことが分かり、小人側が下手に手を出さない限りはあからさまに攻撃的な一面を見せることも少ないので、それ以降は、彼女に諂うように好きにさせていた。


“様”呼びしているのも主従関係が明確である所以だ。


リリエンダラス様が何かお望みなら、それを全力で叶える。今やそれが小人達が生き残る為の最善だったのだ。


そう、最善の筈だった。しかし、物事というのは得てして移ろいゆくもの。


人間達の腰の低い態度は徐々にリリエンダラスに心の変化を生じさせていた。


日に日に膨らんでいく高慢。小人達が自分に一切抵抗できずに、都合よく追従する様がなんとも気持ち良く、まるで自分が女王や神になったように錯覚していくリリエンダラス。

自分の存在がより大きく高尚に感じるようになったことで、同時に人間達の存在を無意識に軽んじるようになり、彼女の“お遊び”は徐々に過激な方向にエスカレートしていった。


—そして、今日の“お遊び”はついに一線を超えた。


(う~ん…小人達が持ってくる食料だけじゃ、全然足りないわね…)

小人達は必死に町中の食料を搔き集め、なんとか彼女に満足してもらおうと全力を尽くしていたのだが、しかし、大食いの彼女の腹を満たすには全くといって足らない。

リリエンダラスは長時間の空腹でちょって苛立ってきたのか、欲求が抑えられなくなっていた。


(そうだ。いっそのこともっと魔法で大きくなって、ビルごと食べてしまおう)

安易な思いつき。しかし、更なる巨大化は町にとってあまりにも致命的だ。おそらく彼女からするとビルがどんな食感なんだろうか、とかただただ好奇心で行動しているだけなのだろう。ビルを食べる=大量の小人を喰い殺すことであると認識すらしていない。


それこそ今までの怪獣サイズでさえ彼女に殺意がなくても、一回の襲来で少なからず死者は出ていた。


リリエンダラスは全くといって気にしていないようだが、人間も外を歩けばどうしても蟻を踏み殺してしまうように、彼女も余程注意深く足元を注意していなければ、小人など簡単に踏み殺してしまうし、ちょっと“お遊び”の加減を間違えるだけでも死傷者は多発する。


いつも彼女の襲来の後は、国を挙げて犠牲者を弔う儀式が行われているくらいで、それでも人々に怨嗟が渦巻かず、健気に彼女に尽くしていたのは、もし彼女を怒らせたら人が数人死ぬどころか、町一つが消滅―100万単位の命が危ういからだ。


どちらかと言うと小人達にとってリリエンダラスはもう、殺戮者というよりは天災に近しい存在となっており、彼女への奉仕は雨乞いに命を捧げるような感覚になりつつあった。

実際にそれで人々が生存を許されてきた事実もある。


しかし、リリエンダラスが更に巨大化して、被害が10倍、100倍と膨らんだ時、いよいよ人々は思い描くことになるだろう。巨神の大量虐殺により世界が終焉に向かう未来を。



—角が眩く光ったと思った矢先、リリエンダラスの全身が俄かに薄い光の膜に包まれ、それと同時に見る見るうちに彼女の肉体が肥大していく。


巨大化速度は尋常ではなく、すぐさま町は彼女の巨体の影にすっぽりと覆われてしまい、小人達は恐怖のあまり泣き叫んだ。


そんな中、人間達を黙らせんと言わんばかりに突如、耳を劈くような轟音が鳴り響く。

グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!


—その爆音は、リリエンダラスのお腹の音だった。


ただの内蔵の鳴動に過ぎないが、人間達にとってその轟音はビル群の窓を割り、町にガラスの雨を降らせるほどの凄まじいボリュームだった。


人間達の悲鳴もサイレンの音もガス爆発の音も彼女のお腹の音の前では簡単に掻き消された。


巨大化が止まったのは彼女の体高が1㎞をゆうに超えたあたり。丁度、高層ビルを一口で呑み込めるほどの大きさだ。


リリエンダラスは人間の町を見回し、一層神然とした自分の姿に気分を良くしたのか、フンと鼻を鳴らすと、足元の町に一切の配慮もなく悠然と歩き始めた。

ズドオオオオオオオオオオオオオオン!!


彼女が一歩前に踏み出しただけで、町が巨大地震に見舞われる。


「ちょっと踏んじゃうけどごめんね~」

被害の大きさに対して、あまりにも軽い謝罪。


巨大なプレス機と化した4つの蹄の下はまさに地獄の様相で、クレーターのように地面に食い込んだ足跡の中には瓦礫の山と無数の赤い染みが出来上がった。その点々の一つ一つが尊い命だったものだ。


それどころか、その一帯は先ほどまでリリエンダラスに食料を捧げようと人が沢山集まっていた場所だった。

彼女に奉仕しようと集合したにもかかわらず、文字通り一蹴されてしまったのだ。

あまりにも酷い仕打ちだが、リリエンダラス自身“ビル食い”のことで頭がいっぱいで健気に尽くそうとしていた彼らのことなどもう覚えていないのだろう。


「いっただきま~す!!」

リリエンダラスはビルの集中する繁華街を見つけると、今しがたの惨い殺戮に気を止めることもなく、まるで牧草を食むようにガツガツと高層ビル群を喰い荒らし始めた。


(すごい、歯ごたえ・・・!)

人間達が持ってきた食料は小さすぎて、まるで流動食のように食べ応えがなかったが、コンクリートでできたビルは煎餅のように歯ごたえがあり、また、瓦礫に混じって仄かに香る“隠し味”が良いアクセントになっていた。


その隠し味の正体こそ、小人の血肉なのだが、リリエンダラスは特に気付いてもいないようだった。食欲を満たすことに集中しているので、小人如きの命など些末なことである。


途中、電車を見つけた彼女は、まるで白魚の踊り食いのように豪快に呑み込み、巨大な臼歯で粉々に摩砕する。

ビルとは比べ物にならないほどの密度で小人が詰まった電車は、本当に白魚を生で食べてるような新鮮さがあり“肉汁”が喉に染み渡った。


「おいし~い!!」

“町食べ放題”にすっかり魅了された彼女の手は止まらず、ビルも車も電車も何もかもがブラックホールのような彼女の胃に吸い込まれていく。気付けば大きく膨れた腹は地面を擦り、歩くだけでも広範囲が更地になるほどに丸みを帯びていた。


そこまで食い散らかしても尚、食欲が止まらない彼女は、ビル一つ一つを食すことすらもうまどろっこしくなったのか、再び身体を発光させ自らの肉体を更に巨大化し始めた。


巨大化に伴い大きく膨らんだお腹が津波のようにビル群を飲み込んでいく…

お腹の膨らみに比例するように死者数も膨れ上がる地獄。


そのサイズは実に10㎞をゆうに超え、彼女の一口は町の一区画、万単位の命を瞬時に奪い、また彼女の一歩は一区画と、その周囲を地盤ごと壊滅させ、数十万単位の命を殺戮するほどのスケールとなった。


その姿は破壊神とでも言うべきか。もはや人間にとっては理解できない程の存在であり、恐怖や絶望というよりは今現実に何が起きているのかすら分からず唖然としているのが正直なところだろう。


小人達が息衝いている町を自分の欲求如何で滅茶苦茶にし、生活を奪う快感。温厚な彼女がなぜここまで酷いことができるのか、と疑問に思うかもしれないが、そもそも彼女はそんな酷いことをしていると思っていない。


ようはそれほどに彼女にとって小人は些細な存在なのである。それこそ人間にとってのダニくらいのものだろう。それに加え、何度か町を訪れ、小人達から奉仕を受けるうちに、彼女の認識では、小人の町が自分の所有物であるかのように錯覚していた。


自分のお金を好きなように使って欲求を満たすように、小人を使って好きなように欲求を満たす。ただそれだけの感覚なのだ。



思う存分、食欲を満たしていくと同時に、横暴に振舞う気持ち良さと、圧倒的征服感に心満たされるリリエンダラス。


そんな中、町は地獄の第2フェイズに移行しようとしていた。

ドクン・・・!!


あろうことかリリエンダラスはフル勃起していた。クリ勃起ではない。明らかに馬ちんぽがバキバキに膨張している。


性を超越するほどの高等な存在である彼女はメスとオス両方の性的特徴を有しているのだ。


勃起している理由自体は不明だが、大きく膨らんだ腹と地面に陰茎が挟まれていたことで、歩く度にゴリゴリとチンコが扱かれていたのが原因かもしれない。


その性器サイズは尋常ではなく、パンパンに膨張した腹を割る様に前方にバキバキの馬ちんぽが顔を出し、その先端は既にビル群を滅茶苦茶に磨り潰している。

興奮で尻穴もひくひくとヒクつき、リリエンダラスは猛烈な喉の渇きに襲われていた。


(…せっかくだし、下の口も満足させようかしら。)

リリエンダラスの巨大な腹に呑み込まれ、既に町どころか国一つが消滅しようとしていたが、その僅かに残った町の一画と生き残りにもちゃんと彼女は悲惨な末路を用意していた。


再び、彼女の角が眩く光り、今度はその町の一画が光に包まれる。


「こ、今度は一体何!?…何が起きてるの…?」

「リリエンダラス様…どうかお願いです!命だけは…どうか…!」

「死にたくない…死にたくない!」

「ママぁ・・・どこぉ・・・怖いよお・・・」


人間達は困惑し、恐怖し、絶望し、命乞いし、必死に命の叫びをあげるが、しかし残念ながらリリエンダラスの耳にその声が届くことはない。

尊い命の塊も今や彼女にとってはただのオカズでしかないのだ。


より一層光が強くなり、アスファルトにひびが生じ、大きな地割れが起きたと思ったと同時、町は地盤ごと宙に浮かび上がる。

そして…

ぐしゃあああああああああああああああああああああ!!!!


町はリリエンダラスの後方、巨大な穴に呑み込まれた!!


そう、あろうことか彼女は小人を町ごとケツ穴にぶち込んだのだ。


「あぁ・・・ッ!」

性的刺激に悶えるリリエンダラス。


彼女はそのまま町にちんぽを擦りつけ、腰を動かし始めた。所謂“町床オナ”である。


「あ、ああ!!・・・気持ちぃ・・・・気持ち良すぎる!!!」

国一つ、億単位の命を平らげパンパンに膨らんだお腹に、同じく億単位の命を奪った気持ち良さでパンパンに膨らんだチンコが圧迫され、ゴリゴリと地面を削り取りながら、陰茎が町を粉々に粉砕していく。


超体重の彼女の腰降りが星に与える負荷は凄まじく、星自体が揺れるほどだ。それは大地震と表現するには生温い。“星震”とでも呼ぶべきだろうか。


彼女の激しい床オナの衝撃はそのまま世界全土へと波及し未曽有の激甚災害となった。


そして・・・

ビュルルッルルウルルウッルルルルッル!!!!

リリエンダラスの純白の毛並みにも負けないくらいの真っ白の愛液が勢いよくぶちまけられる。


粘性を帯び、重量感のある精液の一粒はそれ自体が一つの破壊兵器のようで、たまたま鈴口の方向にあった複数の町を滅茶苦茶に蹂躙し、住民を皆殺しにする程の力があった。


(ふぅ~・・・・・)

そんな悲劇的な二次災害があったことも露知らず。リリエンダラスは恍惚とした表情で射精の余韻に浸っていた。


リリエンダラスは今までの“町遊び”とは比べ物にならない程の充足感を覚えていた。今までは本当に子供心に帰って積み木遊びに興じるようなメンタルセラピー的な意味合いが強かったが、精神的な満足感だけでなく、食欲も性欲も満たすことができたのだから当然と言えば当然である。


勿論、今回の大暴れで生じた犠牲は得られたもの以上に凄まじいものがある。国一つ平らげてしまっただけでなく、星に一切配慮のない激しい床オナと、盛大な大噴火によって、総死者は3億をゆうに超えている。


いくらダニのような他愛もない存在とはいえ、流石のリリエンダラスもちょっと申し訳ないことをしたような気持ちになったが、しかし、同時にその背徳感のようなものにハマりそうな気配も感じていた。


(またやりたいな・・・)

この甘美な経験を否定する思考はもはや彼女の頭の中に出てくることはないだろう。小人達にとっては神のような存在とは言え、彼女もまた一匹の生物だ。快楽を伴う生理現象は何よりも優先されるものである。


小人達には酷なことだが、もはや彼女に奉仕してご機嫌を取るだけでは命が保証されることはなくなった。それどころかそのご機嫌取りが、彼女の自尊心を高め、自己神格化に近い程の自己肯定感を強めるきっかけとなったといってもいい。


彼女が自分を神のように感じれば感じる程、相対的に小人の命は軽い命になる。どれだけ命を奪っても罪悪感すら感じない程に軽く小さく…


人類は今後、リリエンダラスのブラックホールのような胃と大量殺戮兵器のようなチンコに毎日怯えながら、あっけなくその残りの生涯を閉じることになるのだろう。


おわり

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