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AIに全力で向き合う

法的な不透明さからAIの悪用が後を絶たず、AIイラストのイメージの悪さが日に日に加速する昨今。


ただ、個人的にはAIは別に悪くなくて、どこまでいっても悪いのはそれを悪用する人間だと思っています。よく「AIは車と一緒」と例えられますが、車も使い方一つ間違えると人を殺めてしまうこともあります。


車を操る人間が安全運転にさえ心掛ければとても便利な道具であるように、AIも“運転手”である人間が正しく使えば、非常に便利で革命的な技術と言えるでしょう。


最近ではあのAdobeも「クリエイターの仕事を奪わずあくまで助けるツールとして」というコンセプトでAIの開発を進めています。正直なところもうAIがこの世から消えてなくなることなんてなく、仮にしっかり法整備できたとしても、その法の中で正しくAIを使う時代となるはずです。


さて、前回「AIが巨ケモ界隈に与える影響」という記事を書かせていただきましたが、あれから半年弱のわずかな期間でも、AI技術は信じられないほどのスピードで進化しています。


正直、もうあと数年もすれば「表現できないものはない」レベルまでいくと思います。この記事を見ている人の中には、AIというワードを聞くだけでも吐き気が出てくる人もいると思いますが、少なくとも絵師さんだけは嫌でも一度はAIに触れておいたほうが身のためです。


今AIは何ができるのか、自分の創作にどのように活用できるか、AIの脅威から身を守るためにはどうしたらいいか、AIで人を傷つけない為にはどうしたらいいか、などまずはAIを知らないことには何も語れないですしね。


さて、せっかくなので今回はよく使われているAIの使い方の一例を紹介してみます。

今回は少し前に描いたこの一般女性ちゃんのラフをAIに仕上げてもらいます。


AIには、イラストをベースに別のイラストを生成するimage2imageという手法がありますが、今回はControlNetといって、ポーズや構図を指定して画像を生成できる技術を使用します。ControlNetできることは多岐にわたりますが、今回は線画を抽出した上で、それをベースに出力させます。


まずはAIがより正確にこの絵を理解できるよう少し修正しました。

余計な線や乱れにも過敏に反応しておかしな感じに出力されてしまうので、何度も試行錯誤しながら元絵も修正していきます。


そして、ようやく辿り着いたのが以下の絵になります。

プロンプト技術が未熟なので、このイラストを出力するのに200枚くらい試行錯誤していますが、ほぼ自分の頭の中にあった理想の一枚になりました。


勿論、どれでけ修正しても私の描いた雑なラフ絵だけではAIは理解してくれません。実際には、まず一般女性の肌の色や身体的特徴をAIに理解させるために「追加学習」というものをやって、更にその上で「green skin,gold hair,red hairband,blue eyes」のように言葉でもAIを軌道修正し、例えばAIが彼女を犬かなんかと勘違いする場合は「animal nose」をネガティブプロンプトに入れたりして、出力ミスを減らしていきます。


AI術士()なんてよく言われますが、確かにプロンプトの使い方は非常に複雑でやり方も無限大なので結構センスが問われたりします。


ここからは自分で加筆修正します。

手や建物のおかしな部分、おっぱいの光、目のハイライト、髪色、背景の雲の色、ヘアバンド、耳色、頬の色、涙・・・細かく見ると色々おかしなところがあるのでちびちび直します。今回は練習なので修正も雑にやっていますが、一番視線誘導しやすいおっぱいや目元をしっかりAIの画風に合わせて修正すれば、テキトーな部分はあまり目立ちません。

セリフを入れて完成!!


いかがでしょうか。サイズ絵は非常に情報量が多いので、プロンプトのみの生成は不可能ですが、自分でラフを描いて、ControlNetや追加学習などの技術を駆使して、更に加筆修正していけば、ここまでこれました。


まぁ結局、ラフからここまでくるのに結局8時間くらい掛かっていますがね。。

とはいえ今の自分のペイント技術じゃその何倍かけてもこの絵は描けません。


それに時間が掛かったとはいっても、この絵を「自分が描いた」とは、とても言えませんね。基本的には陰で自家発電用に楽しみ、時々良いものができたら鍵垢のみで公開くらいはするかもしれません。


AIでできることは本当に多く、例えば、自分の描いたイラストだけで追加学習させたりもできますし、ControlNetを使えば、構図の参考にできる資料をたくさん作ることもできます。グレーな部分をできる限り踏まずに役立てる方法なんていくらでもありますから、正直使わないほうが損かと思います。あとは悪用しないように自制するだけです。


とりあえず私の場合は構図や塗り方の参考として使う予定ですが、正直それだけでもかなり有用なツールとなりそうです。その絵を描くために最適な資料が常に手元に揃っているという超贅沢な状況で絵が描けるわけですし、今まで資料探しの為にネットサーフィンして、自撮りして・・・とそれだけでもかなり時間が取られてましたからね。


今回は、自分でもこんなことできたよ~って感じの緩い記事でしたが、何かの参考になれば幸いです。

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