町中に突如現れた巨獣。
その背丈は遥か雲を超え、周囲に高さを比較するものすら存在しない。
少なくともこの町で一番高い634mのタワーですら、その怪物の膝にも及ばないことを考慮するに背丈はゆうに数キロメートルはあるだろう。
振り下ろされる巨槌の前では、形あるすべてのものが平たく均され、周囲には無数の地割れが発生する。
ズシーンズシーンと鈍い音を大地に響かせながら進む巨獣の歩みは、たった一歩でも数年か数十年かに一度の大地震を引き起こした。
不運にも怪物の通り道にされた町並みは一瞬でただの瓦礫の山になってしまうのだ。
・・・しかし、なぜか町はもぬけの殻だった。怪物が姿を現した時には、ほぼ全住民の避難は完了していたのだ。
本来、これだけ巨大な怪物が出現した場合、逃げる間もなく踏みつぶされるのが通例である。
にも関わらず、ほとんどの命が奪われずに済んだのは、ある一人の女の予言があったからだ。
すべての元凶であり、すべての人類の運命を握るある一人の女の…
ちょうど半年前のこと。動画投稿サイト「metuber」に突如彗星の如く現れた一人の配信者。赤髪でどこか不敵な笑みを浮かべ、“Z”と名乗るその女は、自らを預言者と謳い、近々この国が大天災に見舞われると予言した。
最初は誰もその予言を信じてはいなかったが、まるで加工でもしているかのような美しい目鼻立ちと綺麗な肌を持つその女には、すぐに多くのファンがつき、彼女の予言は瞬く間に世に広まった。
「5月5日にA国に隕石が落ちて国が消滅する」
あまりにも突拍子もない彼女の予言を、まだこの時は誰一人信じてはいなかっただろう。予言当日を迎えるまでは…。
その日、どこからともなく突如成層圏を突破した小隕石は彼女の予言の通り、A国に衝突し、町も森も山も何もかもが焦土と化した。
衝突の余波は隣国にも波及し、津波や地震は世界中に甚大な被害を齎した。
あり得ないことだが、しかし、確かに彼女は予言を的中させたのだ。偶然だと言う人もいれば、何か作為的なものじゃないかと勘繰る者もいたが、とても人為的に引き起こせるレベルの天災ではないということは誰もが理解していた。
スピリチュアルな者の中には、この一件だけで、既にまるで彼女を女神のように崇拝し始める人もいた。
彼女はいったい何者なのか。各国が復旧に追われる中、世界中の人々が赤髪の予言者の動向を追うようになる。しかし、どうやっても彼女の足取りを掴むことはできない。
そして、皆がヤキモキする中、metuberに再び一本の動画が投稿される。
「・・・予言者のZです。今回の大天災で被災したすべての方に哀悼の意を表します。」
神妙な面持ちで黙祷から始まった動画。
「できる限り被害を最小限に食い止めたかったのですが、信じてもらえず残念です。」
赤髪の予言者は続けた。
「しかし、恐ろしいことに次の天災がやってこようとしています…」
彼女の次の予言、それはあまりにも信じ難いものだった。
「6月9日。巨大生物がB国に襲来し、町が破壊し尽くされます。」
普通なら誰も信じないような子供じみた予言。
隕石ならまだぎりぎり現実的な範囲だったが、巨大生物などというファンタジックな予言を誰が信じようか。
・・・しかし、人々は大混乱に陥った。実際に彼女の予言で国が一つ滅びているのだ。恐ろしくないはずがない。予言を信じる者、信じない者で国は二分され、B国は都市機能が麻痺するほどまで追い込まれる。
混乱が収拾できなくなった国は結局、全国民に避難を通達。6月9日当日には、頑なに動こうとしない一部の人間を除いて、ほぼ全国民が国外へ避難した。
そして、世界中が避難民の受け入れに追われている中…
予言通りそいつは現れた。
しかし、それは人間達の予測を遥かに超える化け物だった。
というのも、大半の人がせいぜい現れても怪獣映画程度のスケールだろうと思っていたのだが、実際に現れたのは、その数十倍はある化け物だったのである。
まるで人間のように二足歩行で立つその怪物は全身が闇夜のような漆黒の体毛で覆われ、狐か狼のようなマズルの長い肉食獣の頭部を持っていた。
そして、獣のような外見をしているにもかかわらず、誰もが一目でそれが「メス」だと認識した。
というのも、その巨大生物の胸には頭部と同じくらいはあろうかという巨大な乳房が付いていたからだ。
複乳ではなく、人間と同じような一対の乳。目測Jカップはあろうかとういうその爆乳は、彼女が一歩歩くたびにぶるんぶるんと揺れ、その乳揺れだけでも地面が震える程だ。
胸だけではない。女性器の大きさも凄まじく、大きく股を開けば、山すら咥えて飲み込んでしまうのではないかというほどの超巨大なマンコが付いている。
当然それだけの膣を備えているだけあって、お尻の大きさも尋常ではなく、バストに匹敵する周囲長があった。
巨大生物はその広大な巨尻を町に見せつけるかのように低姿勢で町を練り歩き、滅茶苦茶に建物を破壊していく。
なぜか彼女は興奮しているようで、股はびちょびちょに濡れ、愛液をボタボタと垂れしている。
町中の防犯カメラや定点カメラがその巨獣の様子を捉えており、世界中で生放送されていたが、あまりにも女性器の主張が激しいので、各種メディアが映像のモザイク処理に追われてくらいだ。
そのこともあってSNSのトレンドには、
“世界の終わり”
“巨神”
“予言的中”
などに混じって
“爆乳”
“巨大まんこ”
“巨尻”
“でかすぎる”
など陰部に関係するワードが並んだ。
その後、巨大生物は数時間かけて町を破壊し尽くした後、陰部を町に擦り付けて盛大にイってから去っていったのだが、流石にそのオナニーの様子や膣にビルを挿入して楽しむ様子までは生中継で写されなかった。
ただただB国が本当に消滅したことや、亡国の民が涙を流す姿ばかりを報道している。
しかし、ネット上では既にがっつり床オナしして恍惚な表情を浮かべる巨獣の姿や、マン汁で水没した廃都の映像が拡散されていた。なんとか被害映像を削除して、混乱を静めようとする国の努力虚しく、B国が巨獣の性の営みで滅んだという絶望的な事実は多くの人に知れ渡ってしまった。
当然、世界中は大パニックに陥り、誰もが予言者を見つけ出そうと躍起になる。
一カ月強のわずかな期間に実際に2国が地図から消えているわけで、もう地球上のどこも安全ではない、という不安が人類を襲った。
唯一安心を得る手段がもはや予言者の言葉しかないのだ。
そして、そんな全人類の期待に応えるように、予言者Zのマイページに一つの動画が追加される。それは皆が渇望していた新たな予言についての動画だった。
・・・しかし、その内容は驚異的かつ絶望的だった。
「7月21日に人類絶滅級の大嵐が到来する。海は荒れ狂い世界中のほとんどの国が沈み、大陸の中心にあるC国だけが残る。」
予言者は淡々と予言を口にした。
震撼。
もはやどれだけ常軌を逸した予言でも、もう彼女の言うことを信じない人はほとんどいなかった。
予言を耳にした皆が顔面蒼白となり、その日のうちに荷物をまとめ出す。
既に予言の日まで一月を切っていたこともあり、焦燥に駆られた人々は冷静な判断ができず、その日のうちに陸路海路空路すべてがパンクするくらいの大渋滞が巻き起こった。
C国は巨大国家ではあったが、しかし、世界中の人々を受け入れる余裕なんてあるはずもない。もう自国民以外は皆見捨てて国境を封鎖してしまおうなどという非情な意見も挙がったが、その日のうちに隣国から難民が雪崩れ込んだこともあり、結局、すべてが後手後手に回り収拾がつかなくなっていた。
その混乱っぷりは相当なもので、なんとか居場所を確保しようと争い合って人間同士の凄惨な殺し合いまで起きたくらいだ。
たった一国に70億もの人間がぎゅうぎゅう詰めになろうとしているのだから当然だ。
町の治安は著しく悪化し、国中が無法地帯になるのは時間の問題だった。警察や軍隊を出動しようにも、もはや道という道すべてが難民で溢れかえっていて車を走らせることすら困難な状況なのだ。
食料は直ぐに尽き、其処ら中で暴力や略奪が巻き起こる様相はまさに世紀末であり、もはや予言の日を迎える前に人間同士の殺し合いで亡んでもおかしくないような酷い有様だ。
そして、予言当日。破綻ギリギリでなんとか人類はこの日を迎えた。
固唾を呑んで、その時を待つ人類。
・・・しかし、天候は荒れ狂うどころか、太陽は燦燦と輝いていて嵐がくる様子はない。
どよめきが広がる。
もしかしたら予言が外れたのではないか、と人々が安堵し始めた頃、地平線のずっと奥のほうから何やら鈍い音が聞こえてきた。
ズーン… ズーン…
何事かと人間達が一斉にそちらの方向に目を向けた。
数百㎞も先に黒いシルエットが見える。鈍い音は少しずつ大きくなり、大地が俄かに揺れ始めた。
すぐに人間達はそれが以前B国を破壊した巨獣だと理解する。しかし、時すでに遅し。
考える間もなく、みるみるうちに大きくなる地震を前に避難どころか身動きすら取ることすらできない。
轟音と地震を巻き起こしながら一瞬で距離を詰めてくる破壊の神。気付けば、町は巨大な影にすっぽりと覆われてしまっていた。
「どーも。予言者のZです。こうして皆さんと直接お会いするのは初めてですね。」
いつもの動画の調子で爽やかに挨拶。
しかし、画面越しではなく、この圧倒的スケール差の前で直接放たれる彼女の声は人間にとっては脅威であり、場合によっては鼓膜すら破壊しかねない爆音だった。
耳を塞ぎ悶える人間達。だが、Zは気にせず会話を続ける。
「驚くと思いますが、皆さんのよく知っているあの人間の姿の私は幻影で作った仮初の姿…。皆さん私の自作自演にまんまと騙されたわけです。」
巨獣は裂けるような大きな口をニヤリと歪ませと、町に顔を近づけ、大地を埋め尽くさんばかりにギシギシに人間が詰まっている様子を確認する。
「うわぁ・・・みんな集まっちゃってる・・・。実はね、“デカいケツで一瞬で知的生命体を皆殺しにしてみた”という企画をヤってみたくて君たちを使ってみたんだけど…まさか本当にみんな集まっちゃうなんて・・・ふふ、可愛いね♡」
巨獣はきゅん♡っと膣をヒクつかせる。
余程、蹂躙を楽しみにしていたのか、そのマンコの脈動によって彼女の膣口から濃厚な愛液が垂れた。
大粒の膣分泌液が絨毯爆撃のように町を襲い、複数のエリアが水没する。
未だかつてない程の超人口密度なだけあり、それだけでも数千万人の命が犠牲になった。
しかし、Zにとってそれはあまりに些細なことなのか、もしくは気付いてすらない様子だ。
徐に大きく足を広げると、両足で大都市と70億人を挟むように股下に納める。
そして、両手を付くと町に巨大なお尻を向けた。
「純粋で健気でいじらしくて本当に可哀想だけど、でも皆殺しにしちゃうね。バイバイ!」
巨獣は無慈悲にもそう言い放つと、大都市に向けてゆっくりと腰を降ろしていった。
都市上空をすっぽりと覆い尽くすほどの爆尻。雲を押し退け落下するそのあまりに大きなお尻が町に接近するだけで、地鳴りが起き、耳を劈く轟音が窓ガラスを粉々に割る。
その凄まじさがこの地獄が決してイリュージョンなどではないことを物語っていた。
そして、Zはニヤリと悪い顔をして、そのまま人間達に自分のおしりを十分に見せつけ絶望させると、まるで隕石のように勢いよく町にケツを叩きつけた!
―爆尻メテオ
その衝撃はかつて恐竜を絶滅させた隕石の衝突と遜色ないレベルのエネルギーがあった。
星に傷がつくレベルの一撃を前に、地盤は砕け、引っ繰り返る。
地殻ごと破壊され、地割れからマントルが噴き出る様は宛ら星が出血したようだ。
この時、地表に張り付いていた憐れなコケ共、70億の命が一瞬で微分子レベルにまで粉々に砕け散ったのは言うまでもない。
巨尻による圧殺、激震による破壊、衝撃波による壊滅、爆音による内部破壊、マントルによる焼死、超暴風による蹂躙…あらゆる要因どれか一つとっても余裕で人類を絶滅させるだけのエネルギーがあったが、この時、人間達はそのすべてを同時に身に受けたことになる。
形など残ろうはずもないのだ。
そして、それは人間だけでなく、過去に隕石が恐竜を絶滅させたように、この星に住むすべての生命に波及するだけの力を持っていた。
巨尻爆心地には直径150㎞ほどのクレーターが突如出現し、地球全土を巨大地震が襲う。海は荒れ狂い、津波は次々と陸地を青で塗りつぶした。
各地の火山が同時に噴火し、やがて大気は灰と煙で覆われ、地球には長い長い氷河期が訪れることだろう。
Zは自分のデカいケツで一瞬で人類が蒸発したという事実と、その感触のあまりの気持ちよさに既に興奮は最高潮のようで、まるで大瀑布のように大量の愛液を垂れ流す。
そして徐に“70億の命の残骸”を手に取ると、そのまま陰部にそれを擦り付けた。
瓦礫と遺体と愛液がごちゃ混ぜになった混合液を纏わせながらクリトリスを刺激していくZ。余程気持ち良いのか、無意識のうちに喘ぎ声をあげる。
少しずつ彼女の一人エッチは激しさを増していき、今度は掌一杯に載せた大都市の瓦礫を膣内に手ごと挿入し、Gスポットにゴリゴリと押し付けた。
既に最初の爆尻メテオですべての命は粉々に消滅していたが、このオナニーによって町の残骸すら砂粒くらいまで摩砕されていき、もはや、大都市がそこにあったという痕跡すら残っていない。
性玩具として見ても、ただ粒々触感をプラスするだけの何の価値もない代物に成り下がっていたが、しかし、もとはそれが文明であり、たくさんの命であったという事実だけで、彼女は狂いそうになるくらい興奮した。
「あ・・・ッ!イく・・・・ッ!!」
Zはビクンビクンと身体を震わせると、まるで失禁でもしたのかというくらいの膨大な量の愛液をマンコから噴き出した。
気付けば爆尻爆心地のクレーターは愛液で一杯に満たされており、粘性のある巨大な湖へと変貌を遂げていた。
この後、Zはイリュージョンによって人間サイズまで身体を小さくすると、“瓦礫散策ツアー”と称して、自分が破壊し尽くした文明や大地を人間の目線で撮影して回った。
この凄惨な一幕は、後に“最も多くの命を奪ったお尻の一撃”としてギネス記録に輝いた。そして、イリュージョンを巧みに使い、命を誘導するその技術から、Zは“殺尻の奇術師”として名を馳せることになる。
おわり