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億鬼夜行

Pennis World Championship 通称“PWCS”


世界一美しいペニスを決める大会だ。


評価項目は『長さ』、『太さ』、『固さ』、『形状の美しさ』、『射精量』、『耐久力』の6つ。

それぞれに0~31の点数が付けられ、その合計点が一番高い選手が優勝となる。


特に最高点である31は「V」とも呼ばれ、複数のVを持つことは男の勲章となる。


数年前までは、ペニス審査員が性器長や太さ、硬度を淡々と測定していくという非常に地味な大会だったが、あまりにも盛り上がりに欠けることと、なにより環境的に選手たちが満足に勃起できないこともあって、近年はよりエンターテインメント性を高める工夫がなされている。


今年に至っては、競技方法が“自由形”となり、各々好きなパフォーマンスで自身のペニスを披露することが可能となった。


この星では、もともと性器の露出が容認されており、様々な性表現に寛容な文化を育んできたこともあって、大会の様子は全世界で中継され、老若男女視聴することが可能なのだ。


実際、注目度は極めて高く、近年のパフォーマンス重視の形式が取られるようになってからは最高視聴率を更新し続けており、一種の祭りのような様相だ。


「エントリーNo.6!トキワ帝国出身、4045年度ジュニアチャンピオン!ピカチュウのボルト選手!!彼のパフォーマンスは…『避雷チン』だ!!」


小柄なピカチュウには不相応な爆根。彼はその上空に雷雲を生成すると自分のチンコ目掛けて極大の雷を落とす。


チンコは美しく発光し、観客たちの目を惹きつけた。


「おぉ…」

「すげぇ デカチンが輝いてる…」

「きゃーボルト様~抱いてー!!」


PWCSともなると、どの選手も神器に近いペニスを備えている。


世界に何十億といるモンスター達の中の頂点中の頂点にいる化け物…その逞しい雄達の圧巻のパフォーマンスに聴衆は大いに沸いた。


中には、パートナーを帯同し公然で10連ナカ出しSEXしてペニスの耐久性を示したり、マラビンタでスイカを粉砕して見せたり、ペニスで瓦割に挑戦する者などもいた。


そして…


「エントリーNo.13!ヒスイ王国出身、バクフーンの闇山(くらやま)選手!!」


後に伝説となるその男の名前が呼ばれた。


国内においても突如彗星の如く現れた選手で、世界的に見ればまだ無名の選手だ。ヒスイ王国自体、かなりの小国でほとんど注目されていなかったが、彼が舞台に現れた瞬間、周囲にどよめきが広がった。


(な、なんだあのペニス…)

(でけぇ・・・何者だ・・?)


黒光りするパンパンに張った漆黒ちんぽ。膨張した海綿体に押し退けられるようにくっきりと形どられた尿道の裏筋。迫り出した極太の血管。まさに黒い馬並みイチモツ“ダークホース”。


そして、そのそそり立つ巨塔の周囲にはふよふよと鬼火のようなものが何匹も漂っている。


妖艶な雰囲気を纏い、不敵な笑みを浮かべるバクフーン。彼の登場で明らかに会場の雰囲気は変わった。そのあまりの存在感に思わず司会者までもが言葉を失う。


「・・・コホン、失礼。彼のパフォーマンスは…『億鬼夜行』です!いったいどのようなパフォーマンスをみせてくれるのでしょうか …ん?どうやら、闇山選手のパフォーマンスは自己アピールPVの披露のようですね。では皆さま!正面の大型ディスプレイにご注目下さい!!」


大会会場である巨大なスタジアムのほぼ直径に近いくらいの大型ディスプレイ。司会の一声で観客たちの視線が一斉にその大画面へと集中する。


ディスプレイに映し出されたのは広大な大都市の夜景。


ヘリコプターかドローンかなにかで撮影しているのだろうか、上空から俯瞰視点で地平線の先まで宝石が散りばめられたような美しい情景は、たくさんの命の営みを感じさせた。


視点が変わり、今度は町の住人の目線から、眠らない夜の町の賑やかな様子が映し出される。


(ニンゲンだ…)


観客たちはその町がつい最近ニュースになった他惑星の知的生命体のものであることを理解する。


ちょうど一カ月程前のこと。知的生命体の住む新たな惑星が発見されたというニュースが大きな話題となった。


それこそが、人間の住む地球だったのだ。


はじめこそ新たな文明の発見に沸いたお茶の間だったが、調査が進むにつれ人間達が歴史的に何度も戦争を繰り返すような好戦的な性質があり、しかも、自己中心的な繁栄を繰り返して星を穢している害虫のような存在だったことがわかり、徐々にトーンダウンしていった。


それどころか、このまま放置しておくと、人間達の科学技術が自分たちの惑星のレベルにまで追いつき、彼らが宇宙進出して厄介な存在になるのではないか、という心配の声が多く挙がり、やがて世論は人類を駆除すべきという意見が多数を占めるようになる。


しかし、政府は宇宙生物保護団体の過激派を気にしてか、なかなかアクションを取ろうとしないので、民衆は不満を募らせていた。


そんなHOTな地球がなぜ今このPWCSの最中に映し出されたのか。その理由は次の瞬間明らかになった。


ズシーン…


怪獣のような鈍く重たい足音が会場のサラウンドスピーカーから鳴り響く・・・


その音と共にディスプレイには、地震で人間達が転倒したり、車が横転し、多段事故で道路が滅茶苦茶になっている様子が映し出された。


人間の視点ということもあり、地響きの音や悲鳴の臨場感が凄まじく、観客たちはまるで自分たちが災害に巻き込まれているかのような感覚に包まれた。


そんな大混乱の町に立て続けに…

ズドオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

耳をつんざくような轟音。


撮影者がその衝撃で吹き飛んだのか、画面が滅茶苦茶に回転する。そのままカメラを落としてしまったようで、画面は一時的に暗転してしまった。


PWCS会場は俄かにざわつく。しかし、数十秒ほどで再びディスプレイに映像が映り、観客たちは静まり返った。


画面にはレンズの割れのような亀裂が映ってはいるものの、なんとか、撮影者が落ち着いてカメラを構えなおしたのか、ディスプレイには町の様子が映し出されている。


だが、その町の変わり果てた様子を見て、思わず観客たちは絶句した。


先ほどまで活気に沸いていた夜の町が核戦争でも起きたのか、というほどに破壊し尽くされてしまっていたのだ。


画面内に映っている建物という建物の窓ガラスがすべて割れ、高層ビルが今にも倒れそうなほどに右に左に揺れている。映像内だけでも、瓦礫に押し潰されたり、風圧に吹き飛ばされてぺちゃんこになった人間達が何人も映っていた。


人間達が泣き叫ぶ声、それにサイレンやアラーム音が幾重にも重なり地獄のオーケストラが奏でられている。


あまりの迫力にスタジアムの観客たちは呆気にとられた様子で、中には恐ろしさのあまり震えてしまったり、涙を流す者もいた。


そして、徐に撮影者はカメラを上空に向ける。映像は小刻みに揺れていた。おそらく撮影者の手が恐怖で震えていたのだろう。

・・・そこには、この破壊を齎した張本人が映っていた。


それは、雲を遥かに超える巨体。空を覆い尽くすほどの逞しい下半身。


その大怪獣こそ、確かに今この会場の舞台真ん中に立っているバクフーンの闇山選手そのものだった。


たった二歩。


今この大画面に映し出されている凄惨な破壊は闇山選手のたった二歩の歩みが巻き起こしたものだったのだ。


そして、観客たちはなぜ闇山選手がこんなパフォーマンスをしたのかすぐに理解した。


町全体に影を落とすほどの闇山のその爆根。ダニのような人間達が何千万、何億と集まろうとも、おそらく彼のペニスの質量には遠く及ばないだろうという圧倒的なスケール感。ちんこを戯れに町に叩きつけただけでも、何もかもが破壊し尽くされるだろうという暴力的な存在感。


それは、あまりに神然としていた。


ただでさえ何十億というモンスター達の中でピラミッドの一番上にいるような闇山の男根を、こんなちっぽけな町の人間の目線から見上げて迫力がないはずがないのだ。


確かに自らの巨根アピールの仕方としてはこの上ない効果を発揮するやり方である。


実際、今までの他の選手のどんなパフォーマンスより、彼のペニスは肉厚で逞しく、雄々しく見える。


人間達も必死に抵抗しているのか、睾丸や裏筋あたりに無数の火の玉が確認できた。

彼らは戦車に戦闘機、持てる限りの戦力を投じて総攻撃を仕掛けているようだが、闇山の硬く分厚いペニスの包皮に傷一つ付けることもできず、ただただペニスの逞しさを際立たせる為だけの茶番のようにすら感じさせられてしまうくらいだ。


ミサイルや砲撃を受けても微動だにしないペニスとして、6つのペニス評価項目のうち「硬さ」のアピールは十分だろう。


また、映像だけ見てもそのサイズ感「長さ」、「太さ」はV評価に値するし、『形状の美しさ』についても、闇山のペニスは文句の付け所がなかった。


一般的に最も美しいとされるペニスの形状は、捻じれや左右への曲がりがなく、勃ち上がりについては水平から約50°とされているが、闇山のちんこは完璧にこの要件を満たしている。


水平から約50°というのは丁度、正眼の構えで刀を握った時の角度と同じである。ペニスの反りについても、通常の刀の反りである6分~7分を最も美しい形とするなど、しばしばペニスは刀に例えられることが多い。


闇山のペニスの反りは6分5厘でここも加点ポイントだ。


刀の反りが斬撃の威力を増すように、ペニスの反りも相手の性感帯へのインパクトを高める。


そういう意味では、闇山は股間に名刀を生やしていると言っても過言ではない。


観客たちの目がその畏敬すら覚える美しい名刀に釘付けになる中、映像の中の闇山は大都市の真上で恥ずかしげもなく堂々とペニスを扱き始めた。


ズゴゴゴゴゴゴゴ・・・


海綿体と包皮が擦れる鈍く重い爆音が、人間の町が発するちっぽけな音などすべて掻き消してしまう。


ただ闇山のペニスの包皮が根元から亀頭へと往復しているだけだというのに、大地は揺れ、建物は次々と倒壊していった。


その映像に合わせて、会場にいる闇山自身も破壊と殺戮の熱狂を思い出すかのように、ペニスを扱き始めた。世界中で放映されている本大会で、白昼堂々全世界のポケモン達に自分のオナニーを見せつけてアピールしていく。


それを見て観客たちも、テレビを見ている世界中のポケモン達も、本当に彼が人間達をオナニー如きで大虐殺したのだ、と改めて実感するのと同時に、まるで自分たちまで人間達と同じように闇山の巨根にひれ伏しているようなそんな感覚を覚えた。


・・・そして、ついにその時がきた。


一層ピストン運動が激しくなり、町を壊滅的な大地震が襲った矢先、闇山は天に向かって吼えた。


「だ、出すぞ!・・・グッ・・・射精るッ!!!!」


闇山の喘ぎ声はあまりにも大きな重低音で、もはや聞き取れるようなものではなく暴力的なただの音の塊でしかなかった。


闇山の喘ぎ声が巻き起こした衝撃波は、辛うじて形を保っていたビルを粉々に粉砕。何とか命を繋いでいた人間達の鼓膜までも破壊し、更なる絶望を与える。


そして、その衝撃は人間だけでなく、虫や魚、鳥などにも平等に襲い掛かった。


虫は弾け跳び、池や川の魚達はショック死して水面に浮かび上がる。眠りを妨げられ、パニックになって空中を飛び回っていたカラスやハト、スズメといった都市鳥の大群も一斉に音圧で脳を破壊されてしまったのか、町には “鳥の雨”が降った。


しかし、鳥の雨より、もっと恐ろしい雨が今、町を殲滅しようとしていた。


闇山の尿道から響き渡る濁流音。


そう、バクフーンお得意の大噴火だ。


その漆黒の山の頭頂部から堰を切ったように流れ出した白い溶岩。それが、大瀑布のように町に降り注いだのだ!


ズドドドドドドドドド!!!!!!


水滴一つ一つがまるで隕石のような途轍もない代物で、町は絨毯爆撃を受けたかの如く、滅茶苦茶に蹂躙されていく。


カメラマンのいた場所は闇山のペニスの鈴口と正反対の方向にあった為、直接的な爆撃には晒されなかったが…


次の瞬間!


倒壊したビルより更に高い巨大な白い津波がカメラ正面から迫ってきた!!


町も人も何もかもを飲み込んでいく精液津波。そして、カメラマンがザーメンに飲み込まれるまさにその瞬間、映像は突如スローモーションになった。


そして、観客たちは見た。


精液津波の中を大量に泳ぎ回る人間大の巨大精子達が、精液に飲み込まれた人間達に次々と襲い掛かり食い散らかしていく姿を。


夜の町に放たれた一億の鬼達は、生きとし生ける者すべてを犯し、嬲り、蹂躙していったのだった。


そこで闇山のパフォーマンス“億鬼夜行”は終了した。それと同時に会場にいた闇山も絶頂に至り、白い噴水を上げる。舞台上での射精にもかかわらず、勢いよく噴出した精液は観客席に降り注ぎ、ちょっとした悲鳴が巻き起こった。


今、ここで何が起きたのか、何を見せられたのか誰もが理解できていなかった。


PWCS会場は静まり返っている。いやそれどころか、この中継をみた世界中が静まり返っていた。


あまりに常識を外れ、価値観の外からきたこの一幕を反芻するのにモンスター達は苦労した。


しかし、採点は…


「31点!31点!31点!31点!31点!31点!」

「し、史上初の最高得点!6Vペニスの爆誕です!!」


闇山のペニスは歴史を変えた。


この結果について賛否両論が巻き起こったのは言うまでもない。


誰もが、闇山のペニスが世界一の代物であること自体は認めていたが、あまりにパフォーマンスが公序良俗に反しているのではないか、という声が多かったのだ。


特に宇宙生物保護団体は怒り狂ったように闇山を糾弾し、“宇宙一の虐殺者”だの“スペースジェノサイド”だの騒ぎ立てた。


しかし、闇山を擁護する者が多かったのもまた事実。


そもそも、世論は人間の存在を危惧し、駆除を求める声が多かったこともあり、闇山の行動のおかげで溜飲が下がった者も少なくない。


政府の代わりに人間達を皆殺しにしてくれたのだ、と感謝し、むしろヒーローと担ぎ上げるものもいたくらいだ。


会場で流された映像は、即座にネット上にもアップされ、死者数の考察や、人間スケールでの闇山の身長、性器長を考察するものや、人間の悲鳴や命乞いを翻訳するものまでいた。


検証の結果、映像に映っているだけでも死者は8,000万人。人間視点の闇山は身長約10㎞、ペニスサイズは3㎞と推察された。


また翻訳結果についても人々を戦慄させるには十分で、


「た、助けて・・・神様・・・」

「命だけは・・どうかお許しください!」

「死にたくない・・・母さん・・・」

「誰か・・・子供が、子供が瓦礫の下敷きに・・」


など、映像内だけでも数えきれないほどの人間達の悲痛な叫びが録音されていることがわかり、改めて、人間達も自分たちと何も変わらない知的生命体であることを思い知らされ、ネットは同情の声で包まれた。


しかし、同時にそんな沢山の尊い命が闇山というたった一匹のモンスターによって、しかもチンコに弄ばれて失われたいう事実に、なんとも言えない不思議な魅力を感じる者も少なくなかった。


そして、世界が“億鬼夜行”で騒がれている中、当事者である闇山はというと、家に引きこもって自分自身の映像をオカズに抜きまくっていた。


あくまで会場で流したPVは、たまたま町を襲った時に夜の町を撮影していた報道ヘリや一般市民が撮った町の様子を編集して作ったに過ぎない。


闇山は既に地球の世界中を闊歩し、町を破壊して回っていたのだ。


彼を映した映像など今や数えきれない程残っており、PWCSで公開した大虐殺など世界全体で見れば氷山の一角でしかなかった。


死者8000万という考察動画についても、闇山は鼻で笑ってしまったくらいだ。


実際には既に40の都市を蹂躙し、総死者は10億を超えている。


闇山はそんな各地の凄惨な破壊映像を漁っては、自らの神然とした雄々しい肉体にナルシシズムを覚え、勃起し、ティッシュを消費した。


そして一通り抜き終えると、パクっとペニスの周りを漂っている鬼火を食べ、こう言った。


「人間さん達、ご馳走様。さぁ、もうお行き。」


・・・そう、世界大会でも見せたこのペニス周りの鬼火は、無念にも闇山のオナニーに巻き込まれて死んでしまった人間達の霊が、成仏できずに彷徨っていたものだったのだ。


一つの鬼火には約1億人の霊魂が集まっていた。


闇山はしばらくは、自分が蹂躙した証として、彼らをペニスの地縛霊として帯同させていたが、最後にはちゃんと浄化させてあげていたのだ。


(ただ駆除するだけでは、きっと人間達は一生還る場所も分からず魂は彷徨い続ける。それはあまりにも残酷で可哀想な行いだ。俺が・・・俺ならば、彼らの魂を正しく導いてやれる。だからこそ皆、俺の6Vペニスのオカズになってくれ!例えお前たちが罪深い星の害虫だったとしても、慈悲深い俺がちゃんと全員天国に送ってやるからな…!)



闇山の自己性愛と特異な死生観に巻き込まれた人間という種族。彼らは僅か半年足らずで、闇山の手によってこの宇宙から姿を消すこととなる。


生きていた痕跡も残さないくらいの破滅的な蹂躙に晒され、不毛の大地と化した地球。人間の生きていた証は闇山のちんこの裏筋のシミでのみ唯一確認することができた。


おわり

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