ルナの双子の弟「テル」。
彼にはコンプレックスがあった。
それは細身のテールナー種にあまりにも相応しくない爆根を持っていることである。
テールナー種はマナーとして自身のスカートのような毛並みで陰部を隠すという習慣があるが、彼の場合、あまりにも男根部が発達していることもあり、どうしても露出してしまうのだ。
代わりに外出時はいつも褌を着用しているのだが、それでもかなり悪目立ちしてしまうので、外出することすら億劫になってしまっている。
華奢なテールナーに褌・・いかにも似合わなそうだが、彼の場合はその巨根を支える為なのか、勝手に筋肉がついてしまい、逞しい大腿部をしているので、存外似合っていたりもする。
それだけならまだしも、もう一つ本気で悩んでいるのが性行為に関する事である。
テールナー種はもともとそこまで手が大きいモンスターではないのだが、それに対し
性器がデカすぎるので、手で扱くだけでは刺激が足りず、なかなかイケないのだ。
テルは今、思春期真っ只中。
みんなが気持ち良くオナニーしている中、なかなか自分のスタイルが見つけられず悶々としていた。
現在は専ら床オナで抜いているが、バリエーションが少ないので、マンネリ化も感じている。
床に敷く材質を色々変えてみたりして繋いではいるが、なにかもっと刺激的なオナニーはできないかと血眼になっているのだ。
そんな中、ふとネットサーフィンしていると、ある一つの記事が目に入った。
“人目を気にせず思いっきし青姦しちゃおう!”
まだ高校生のテルだ。ドキドキしながら記事をクリックしてみる。
その内容は、来訪者のほとんどいない別の惑星に渡航し、そこで思いっきり好きなことしちゃおう的なものだった。
その中には、青姦のことだけではなく、様々なアウトドアオナニーの仕方も書いてあり、しっかり「床オナ」についても記述があった。
“露出狂のあなたに”の項には、矮小な種族が住み惑星で自分の肉体を見せつけながら壮大に抜く方法なども書いてある。
思わずゾクッときた。
この巨大なちんこを股下にいるちっちゃな星の住人達に見せつけて、好き放題できちゃうなんて、きっと爽快に違いない。
しかも、その惑星の住人が害虫に指定されている場合は、どれだけ踏み殺してしまってもOKと書いてある。むしろ、「オナニーしながら惑星も守っちゃおう」のキャッチコピーを謳っているくらいである。
記事を読んでるだけでも、なんだかムラムラしてきて、フル勃起してしまう。
虐殺可というなら、床オナで住人を巻き込むのもOKということだ。
高校生のお小遣いでは、ポータルでの他惑星への渡航費用は安くはないのだが、抑えきれない性欲が財布の紐を緩くする。
結局、半年分のお小遣いを使って、渡航費用に充てることにした。
そして、渡航当日。ポータルで移動した先は、本当に見渡す限り何もなく、360度地平線が見えてしまうくらいだ。
ここには、“人”という物凄く小さな生物が住んでいるようで、文化レベルはそこそこだが、闘争心や自我が強く戦争を繰り返す為、年々、惑星環境が悪化しているようで、“惑星害虫”に指定されている。
勿論、虐殺は許可されており、絶滅推奨種に指定すらされている。
少し歩くと、さっそく人の巣が見えてきた。
広大な灰色の絨毯。この惑星のスケールで考えるとテルは身長10㎞。性器だけでも4㎞はある。
顔を近づけなければ、ビルの形状すらわからないし、目を凝らしても人を肉眼に捉えることができない。
テルは少しホッとした。
害虫とは言え、文化を形成するほどの命ある生き物なわけで、流石に肉眼に映るサイズだと、罪悪感で殺せなさそうだし、仮に殺せたとしても、死骸が付着するのは気持ちが悪い。
しかし、ダニサイズなのであれば、ふだん布団についているダニを無意識のうちに殺してしまっているのと全く同じなのだから、そこまで気に病むこともない。
とはいえ、相手は喜怒哀楽も知能もある社会性を持つ生き物だ。そんな相手に自分のちんこを見せつけ恐怖・絶望させ、大量殺戮するというのは、ダニの蹂躙とはまた違う何とも言えない背徳感がある。
しかし、その背徳感があるからこそそれをたかが性欲を満たす為に行うというスケールのギャップに興奮してしまう。
テルは理性のない野獣のように涎と我慢汁を垂れ流しながら、町に踏み入る。
一歩その灰色の地表を踏みつぶすだけで、くっきりと足跡が残った。
これは間違いない。踏み心地だけでもわかる。おそらく今までに色々と試してきた材質とは比べものにならない程、床オナに適している。
そして、それはあくまで物理的なものであって、そこにプラスして、たくさんの命が詰まっているという重みも加わる。
今のたった一歩でも、自分の足裏に万単位の命がスクラップにされたに違いない。
もしここにこの爆根を擦り付けたら・・いったいどれだけの人が死んでしまうのだろう・・
ずっとちんこが大きいことにコンプレックスを抱いていた彼だが、初めて巨根で良かったと思った瞬間だった。
たかが一匹の狐の子供のちんこがデカかったという事実だけで、途轍もない数の生き物が余計に死んでしまうという何とも言えない罪深さに興奮が抑えきれない。
テルは無造作にちんこを町に叩きつけると、さっそくゴシゴシと扱き始めた。
おそらくこのたった数秒で50万人は死んだことであろう。
人間達は何が起こったかもわからぬうちに、黒光りする巨大な肉の塊に巻き込まれて、粉々に磨り潰されるのだ。
しかし、その直後、この床オナの致命的な欠点に気付く。
確かに、最初のひと擦り目は滅茶苦茶気持ちよいのだが、あまりに彼のちんこが超重量過ぎて、一瞬でビル群が瓦礫どころか砂状になるぐらいに分解されてしまうのだ。
これではただ土で床オナしてるのと同じだ。
テルは少し悩んだが、ふと何か思いついたように、立ち上がる。
そして、掌でできる限り建物を磨り潰さないようにしながら、ビル群を地表ごと掬っていき、一か所にビルの山を作ってみた。
直径5㎞くらいの円の中にあった人口密度の高い超高層ビルを全部掻き集めてのだ。
これなら、そこそこもつだろう。
早く出したいというのに行為を中断するもんだから、我慢汁がドバドバと垂れてしまう。
テルは再び腰を降ろし、その瓦礫の山の上に構えると、床オナを再開した。
「・・・ふん・・・ふんっ・・・ふんっ!」
性器に全体重を預け、ゆっくりスライドさせるように腰を動かす。
ビルの山を築いた時点でそこにいたほとんどの人間は死傷していただろうが、おそらく
この動作で完全に全滅したことであろう。
それだけでなく10㎞もある超巨大生物が身体を揺らす動作はそれだけでも震度7級の地震を齎すエネルギーがある。
数分床オナしただけでも、既に周囲数十㎞の町々は壊滅的な被害を受けていた。
フィニッシュが近いのか、擦り付け動作はどんどん激しさを増していて、それに伴い揺れも大きくなっていく。
阿鼻叫喚の地獄。今までに人類が経験もしたことのなかったような大地震を前に、形あるすべてのものが無に帰そうとしている。
「うっ!・・・・あ・・・ああああっ!・・・気持ち・・・・あ、で、出る・・・あ・・・射精るッ!!!」
びゅるるっるるうるっるるるるっるるるる!!!
白濁液の濁流が巨根の鈴口の向いている方向に一斉に放出され、町を蹂躙していく。
この日に備え、オナ禁していたようで、精嚢にだいぶ精液が溜まっていたらしい。
数十キロ先のほうまで勢いよく精液が飛んでいき、遠く離れた別の町ですら数十万単位の死者が出たほどだ。
オナ禁さえしていなければ、この数十万の命が助かったかと思うと、改めて命のスケールの差を思い知らされる。
床オナ直下の町はもうほぼ壊滅といった形で、擦り潰されたエリアはもうそこに町があったことすらわからないほどに焦土と化していたし、激しい床オナの余波による2次災害も深刻だ。
総死者800万人。行方不明者1300万人。
これが思春期を迎えたたった一人の男子高校生によって齎されたことを考えると恐ろしい。もし彼に性器コンプレックスがなければ、こんな大惨事にはならなかったであろう。
しかも、これはただの始まりに過ぎない。
もし彼が今回の虐殺床オナを気に入ったのならば、遅くても半年後にはまた襲来があるはずだ。
テルが大学生になってバイトを始めたら?社会人になってお金ができたら?
・・・人類の絶滅は思ったより早そうだ。
おわり