「人魔大戦」。
広大な平原地帯にて勃発した人間と魔族との雌雄を決する大戦争。
100万対100万という総力戦の中、互いの力は拮抗しており、戦いは数か月にも及んだという。
いつまでも終わらない戦争。疲弊する民。命を落としていく兵士たち・・。誰もが早期の決着を望んでいた。
そして、その戦いに終止符を打った者こそ魔族の頂点たる「魔王」である。
このまま悪戯に戦を長引かせれば、仮に戦いに勝利したとて、多くの民が不幸になる。
魔王は一か八かで、人間軍の象徴である「勇者」に一騎打ちを申し出たのだ。
人間側もこれを快諾。
聖なる武具で武装した百戦練磨の勇者なら魔王にも勝てるだろう、という人間サイドの自信もあったのだろうが、人間側も人間側で長い戦争で疲労困憊していたこともあり、国が崩壊する寸前だった。
一騎打ちによる早期決着は両軍にとって大きなメリットがあったのだ。
・・・勇者と魔王の一騎打ちは熾烈を極めた。
種族の未来を背負った壮絶な一戦。互いに一歩も譲らず三日三晩続いた一騎打ちに勝利したのは・・魔王だった。
軍の象徴を失い総崩れとなった人間軍。誰もが暗黒の時代の到来を予感していた。
戦争が長引いた分、両者の間には深い憎悪が渦巻いていたこともあり、敗戦国の民達が大量殺戮、拷問、食料化、レイプ等の酷い仕打ちを受けることは誰もが想像していたことだろう。
しかし、大方の予想に反し、それが大々的に行われることはなかった。
むしろ魔王が最優先したのは、搾取による国力の回復ではなく、内需強化による復興だった。
確かに短期的な目線で見れば、鬱憤の溜まった兵達の欲求の捌け口として人間達を利用することは有効だが、それを一度でもやってしまうと、人間達に植え付けられる禍根は末代まで残り続け、人間と魔族が心から手を取り合える時代は二度と来ないだろう。
500年という長い時を生きてきた魔王は、魔族と人間がまだ共存していた時代のことも良く知っており、大昔、仲良くしていた友人の中には人間もいた。
そういうこともあって、人間という種族単位で性的搾取や大量殺戮を行うのは、どうしても避けたかったというのもある。
勿論、魔王のこの方針に反感を覚える者も少なからずいた。
争いの火種を残すくらいなら、犯し、殺し、絶やすのが最善とする意見も理にかなっている。
特に長期に渡って、戦い続けてきた兵士たちは、せめてその労いとして人間の♀を性奴隷にするくらい、好きにさせて欲しいという気持ちはあっただろう。
しかし、これらの不満が爆発することも終ぞなかった。
というのも、戦後、魔王は困窮する自国民一人ひとりに自身の魔力を分け与え、生きる力を与えたからだ。
人間の王とは違い、魔王は肉体的にも魔力量的にも頂点に立つ存在で、単純に魔王の方針には誰も逆らえないということもあっただろうが、魔王が惜しみなく自国民に尽くす姿は魔族達の心を掴んだ。
また、人間達にも魔王の存在は好意的に映ったようだった。
誰もが、魔族の統べる暗黒の時代の到来を予期していただけに、現状とのギャップがプラスに作用した面はあるだろう。
特に魔王は自ら戦陣に立ち、勇者と戦い勝利を捥ぎ取ったという事実があり、勇者にすべてを託して、座っているだけしかできなかった人間の王と、比較されることも多かった。
人間達にとっても、少なくとも戦時中よりは、戦後の今のほうが暮らしやすいという事実も大きい。結果がどうであれ、とにかく戦争が終結してほしいと思う程、みな疲弊していたということだ。
勿論、ただ戦争から開放されたわけではなく、敗戦国としての代償は支払わされた。
武器や防具などはすべて回収され戦う力を完全に殺いだ上、勇者一行や将軍級など武力に長けるものは処断されたり、勇者一行のうち、女性だった「魔法使い」と「僧侶」、あとは「聖女」と呼ばれる高潔の象徴たる処女達は「生贄」と称して、魔王城に連行されるなど、人間族にとっての悲劇は続いた。
国の象徴たる聖女たちを奪われたことに対する人間族の絶望感は多少なりあっただろうが、その代わりに殺戮が行われなかったと考えるものも多く、人間たちの暴動が起きることはなかった。結局は我が身が一番大事なのだ。
連行された生贄達はというと、すぐに殺されたり、喰われたりするわけではなく、魔王の性欲を満たす為の道具として消費されることとなる。
魔王は魔族の頂点に位置する強大な力を持っているのは勿論のこと、“性豪”としてでも知られており、魔族の各種族から一番美しい♀を集め侍らしていたが、今回の戦争で獲得した生贄達もすべて妾として、魔王の寵愛を受けることとなった。
魔王の妾達は「誉れ高き寵愛者」と呼ばれており、待遇は決して悪いものではない。
今回の生贄達も、魔族からの迫害を受けないよう、「人間村」という小さな集落を作って、そこに住まわせた。
村の管理は魔族の中でも極めて温厚なことから、人間族とも中立的な立場を築いていた「コボルト」族に任せるという配慮もみせている。
魔族側の寵愛者は現在7名。魔族屈指のダイナマイトボディーを持つ狼獣人、大陸一の名器を持つと謂われるサキュバス、聖なる力を持つホワイトドラゴンの令嬢、誇り高いケンタウルス族の王女、弱小種族でありながら膣に魔器を備えるコボルトの麒麟児、寵愛者唯一の4足であり世界にただ一匹しかいないとされるフェンリル族の♀、♂で唯一寵愛者として認められたドラゴニュートの好青年、という錚々たるメンバーだ。
そこに、人間族随一の魔力を持ち、その妖艶さで数多くの男を惑わせてきたという勇者一行の一人“魔法使い”と、同じく勇者一行の一人で、溢れる慈愛の心で数多の命を救ってきた純潔の“僧侶”、そして更に、人間族の誇る高潔の三聖女の計5名が加わった。
誉れ高き寵愛者達の仕事は、主に二つ。魔王の身の回りのお世話と、魔王の性欲を受け止めることである。
魔王は朝、昼、夕、夜の一日4回のSEXを行う。人間の生贄が加わり、寵愛者は全部で12名となったが、3日に一回は魔王に抱かれることになる。
人間の身体に対し、魔王のソレはデカすぎるが、時間をかけて少しづつ膣を拡張していくのである。
これだけ魔王がSEXにこだわるのは、勿論、単純に性欲が強いということもあるが、魔王が「SEXするほど強くなる」という性質を備えている側面もある。
魔王の身体が持つ特性として、魔力を体内に留める力が魔族の中でも飛びぬけて高いことがある。
興奮して血が強く巡るほど、血液中に含まれる魔力同士がぶつかり合って、摩擦によってエネルギーを生むが、そのエネルギーもまた身体が吸収して・・という要領で魔力を自家発電できるのだ。
SEXによる興奮状態は、それだけで魔力を高めることにも繋がるわけで、理論上は無限に強くなれることになる。
しかも魔王の特権で世界中から集めた最上級の♀を犯しまくれるわけだから、魔力の生産効率は極めて高いと言えるだろう。
この夜の営みによって生み出された魔力が民達に分配されていたのである。
普通であれば、自国民全員に魔力を分け与えるなどという芸当は不可能なはずだが、新たに人間族から最上級の♀を寵愛者とし、SEXの頻度を上げることで、それを可能にしていたのだ。
このSEXローテは全国民への魔力分配が終わった後も続いた為、魔王は日を増すごとに、魔力を高めていった。
実際、あまりにも魔王の身体に魔力が集中しすぎているので、もしその力を押し込もうとしなければ、膨大な魔力に比例して、器である肉体が超巨大化し、とてつもない巨体を持つ怪物に変貌していただろう。
ただ強さを求めるだけなら、ありのままに巨大化しても良いのだが、そうするとSEXできる相手がいなくなるので、仕方なく2m50㎝程のギリギリ♀を抱けるサイズに身体をとどめているのだ。
そんなこんなで、魔王は日々SEXに勤しんだ。その間、人間族と魔族は徐々に国力を取り戻していったが、そうなるとどうしても「浅はかな者たち」が出てくるのは世の常である。
より快適な生活を望もうとし、欲求は尽きることはない。高い理想を掲げ、完全なる自由を取り戻そう、などという妄言を吐く輩もでてくる。
特に魔王がハードキル派ではなかったこともあり、つけあがる人間も多かった。
魔族側は魔族側で、加虐性質を抑えられず、ひそかに人間を集めて拷問したり、レイプする施設が出てくるなど、魔王を悩ませることは少なくなかった。
何か問題があるたびに、鎮圧をはかり、それでも後を絶たない場合は、見せしめで村一つ単位を消し飛ばすなど、恐怖による支配を行ったりもした。
しかし、10年20年もすると見せしめの効果は薄れ、何度も同じことは繰り返される。
高まる魔力によって、力も寿命も際限なく伸びており、魔王は支配者の座に君臨し続けていたが、100年も200年も同じことをやっているうちに魔王はとうとう国の管理に飽きてきた。
数百年の間に生まれ落ちた美女美獣をすべて独占し、散々、犯しまくってきたが、それにすらマンネリを感じるようになってしまったのだ。
自国民を愛し、敵となった人間にすら慈悲を与えてきたような魔王だったが、徐々に浮世離れしていく感覚を覚えた。
慈しむ心や思いやる心がなくなるというよりは、他の生物に価値を見出せなくなってきたという表現が正しいだろうか。
あまりにも自身が強くなり過ぎた故に、自分とそれ以外の生物との間に大きな隔たりが生まれてしまったのだ。
神が世界を見る目はこういうものなのだろうか・・魔王は思った。
そこからもしばらくは良心を頼りに、惰性で世界を支配してきたが、人魔大戦が起きてからちょうど500年目のある日、魔王は深い眠りについた。
世界に飽きたこともそうだが、500年間蓄積され続けた魔力を抑え込むのに疲れたのもある。
リミッターを解除したとき、自分がどれだけの強大な姿になるのかはもはや検討もつかない。もしかしたら、巨大化の反動だけでも国を壊滅させてしまうかもしれない。
魔王は最後の良心で、遥か海の果て、無人島の地中深くで眠りにつくことにした。
こうして世界は500年ぶりに魔王の支配から解放されたのだった。
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魔王がいなくなった混乱は大きかったが、自分たちが世界を作り上げるのだ、と意気込む者も多かった。
しばらくの間は魔族と人間が手を取り合った時代もあった、しかし、100年もして、魔王の支配していた時代に生きていた者たちがいなくなっていくと、急激に状況は変化していった。
はじめは種族間のちょっとした偏見や先入観から始まり、それが少しづつ軋轢を生んで、徐々に人間と魔族は分断。小競り合いを生むようになる。そして、小競り合いの中で生じた禍根を断ち切れずに悲劇は連鎖し続ける。
魔王がいなくなってから300年もしたころには、人間族と魔族の世界を二分する戦争が始まった。
どうやら生物たちは殺し合うようにデザインされているようだ。
魔王もそれがわかったからこそ眠りについたということもある。次に目をさました時、もし世界が混沌としていたら、今度は、もう魔王としてではなく、神として、好き放題やってしまおうと決めていた。
良心も慈悲も何もかも捨てて、ただの巨大生物の一匹として、本能のままに世界を蹂躙する。
もう自分の見知っているものは誰もいないし、もしかしたら、自分の知っている国すらないかもしれない。
殺戮しようが、文明を破壊し尽そうが、もう心も痛まないだろう。
今まで、散々メスで遊んできたのと同じように、今度は巨体でしかできない遊びをしてやろう。そう考えていた。
そして、魔王が眠りについてから500年の時が経過した頃、ついに魔王が目を覚ます。
目を覚ましたきっかけは「うるさかった」からである。
500年前の時点では無人島だったそこには人間族が住まい大いに繁栄していた。
その喧騒が地中に眠る魔王の耳にまで届いたのだ。
ドクン!
魔王の鼓動が島を揺るがす。島民は何事かと思ったことだろう。
しばらくの間は、魔王も意識が朦朧としていた。しかし、徐々に思考が回復にするにつれ、すぐに意識は股間に集中した。
朝勃ちが始まる・・・
さっきの鼓動とは比べ物にならない大きな揺れが島を襲う!
同時に地面が盛り上がり、そこら中で地割れが発生した。
島の上に築かれた建物が次々と崩れ去る中、滅茶苦茶に破壊された町の中心に突如姿を現したのは、ゆうに3㎞を超える巨大な肉の塔だった。
一瞬で街は壊滅、死者は5万人を超えた。これは島の総人口の9割に相当する。
魔王が目覚めてほんの2,3分の出来事である。
そして、それはこれから始まる地獄のはじまりに過ぎない。
500年振りの勃起・・・性豪の魔王が扱かないはずがないのだ。
次の瞬間には魔王が上体を起こしたので、島がそのままひっくり返ったかのように、持ち上げられ、町は土砂に巻き込まれて消滅してしまった。
島の代わりに突如現れた「山」。その標高は10㎞を超える。
そう、500年間のSEXで蓄積された魔力は、本来であればこれだけの巨大な器が必要なくらい膨大だったのだ。
それはもはや魔王ではなく、巨神だった。
巨神の最初の仕事は、まずは人間と魔族の今の状況をチェックすることである。
魔王時代、自分が散々示してきた教訓をしっかり引き継ぎ平和に暮らしているのなら、少しは命を尊重してやるつもりだが・・もし、そうでなければ・・
巨神は生命反応の集中する方向へと、足を進めた。
一歩また一歩地面を踏みしめるたび、何千何万本という木々とそこに住まう生命たちを纏めてスクラップにしていく。
中には魔族か人間の集落も存在していたかもしれないが、もはや巨神に躊躇はなかった。
それは命を尊重する云々より前に、自分がもう同じ生物の括りから外れた存在であることを自負しているからである。
個と個の関係ではなく、自分と世界という1対1の目線で物を見ているのだ。
・・・案の定、世界は混沌に満ちていた。
生命反応が集中していた地というのは魔族と人間の戦争の最前線だったのだ。
それはちょうど500年前、自分がまだ魔王だった頃に起きた戦争と酷似していた。
(何一つ変わっていない・・)
巨神は人間と魔族のあまりの愚かさを前にして、とてつもない殺戮衝動に駆られた。
このまま絶やすのも一興だ。しかし、全滅させてしまうと、自分の性玩具がなくなってしまう。
巨神はしばらくの間悩んだが、何か悪巧みを思いついたように、ニヤリと顔を歪ませた。
(これからこの星に住まう全生命には、その愚かさに見合うような無様な生き方をさせてやろう。)
巨神はある遊びを思いついた。それは全生命が毎日、自分の爆根を意識し、震えながら、
死ぬまで尽くさせる仕組みを作ることだ。
今度は魔王としてではなく、巨神として、その肉体と目線を以て世界を支配するのだ。
ただ、その企みはまず置いといて、とりあえずはまずこのパンパンになった朝勃ちペニスを慰めなければならない。
ちょうど、そのオカズに相応しい玩具がいくらでも足元に蠢いている。
足元には魔族と人間の大群が地面を埋め尽くすほどに犇めき合っていたが、巨神は一切の躊躇なく彼らの戦場に足を踏み入れていった。
突如現れた巨大生物を前に武器を置いて逃げ惑う虫けら達。
一歩足が振り下ろされるたびに、万単位の命が消えていく。
その感触を巨神は楽しんでいた。その残虐性に満ちた恐ろしい顔にはもう魔王だった時の面影はなかった。
そして、一番密度が集中している場所に腰を下ろすと、舌なめずりをしながら、これから消えていくだろうたくさんの命を目に焼き付けるように凝視した。
威圧するように空を覆う肉壁の先からは、なにか透明の粘液が湧きだしている。
そして、次の瞬間、勢いよくペニスを地面に叩きつけた!!
星を揺らすほどの衝撃。
地面は抉り取られたように陥没し、その下に合ったすべての命が消し飛ぶ。
大陸史に残るような大戦争、その最前線ともなれば、魔族の誇る最強の戦闘種族ドラゴンの先鋭や人間軍の歴戦の勇者、百戦錬磨の大将軍もいただろうが、圧倒的スケールの巨神の男根の前には、それらも雑兵も関係ない。
一瞬で両軍の主力部隊のほとんどが肉塊と化した。
巨神は裏筋の尿道部分を指でなぞるように滑らせ、自慢の爆根が赤く濡れたのを確認して、満足げだ。
1,000年前、ここで命を懸けて戦ったことを思い出すと、感慨深い。
魔族の王だったとはいえ、あの時はまだこんなにも小さく、弱く、愚かな存在だった。
しかし、今自分が気まぐれに蹂躙した命達と同じ目線で生きていた時代があったからこそ、それを簡単に消し去ってしまう自分のスケールの大きさに興奮を隠せない。
・・・だめだ。抑えられない。良心の呵責もなく、箍が外れた今の巨神には本能に抗う術がない。
そのまま戦場のど真ん中でうつ伏せになり、腰を振り始める。
“殺戮床オナ”だ。
即席血肉ローションと我慢汁が混じり合い、滑りが良い。久々に抜くにしてはなかなかの気持ちよさだ。
両手両足、尻尾、そして巨大な性器、身体全体で広大な戦地を覆ってしまう。
今しがた巨根が50万近くの血を吸ったばかりだが、それと同数程度の命が再び巨体に巻き込まれていく。
後方にいた総大将級や、補給部隊、衛生兵なども例外なく床オナに巻き込み血の海が広がっていった。
こうして大陸史に残る規模の大戦争は再び魔王の手によって終結したのだった。
そして、戦争の終結を告げる祝砲、500年という長い眠りの中で溜まりに溜まった精液が一斉に解き放たれる!
それはもはや射精の範疇を超えており、鈴口の向いていた方角の広範囲をまるで白い津波のように洗い流した。
いくつか人間や魔族の村が点在していたが、どれも跡形もなく消し飛んでしまう。
膨大な魔力を含んだ濃厚な精液に晒されたら最後、ちっぽけな星の住人たちの脆弱な肉体など簡単に溶けてしまう。
朝立ちに巻き込まれて消えた島民の命、床オナに巻き込まれた人間と魔族の兵士たち、
踏みつぶされてスクラップにされた集落、射精に沈んだ村々・・・それをすべて含めると被害者は300万をゆうに超える。
そして、これらの殺戮が巨神が目覚めてから1時間も経たないうちに立て続けに起こったのだから、恐ろしい限りである。
巨神はしばらく恍惚とした表情で地面の惨状を眺めていた。
その後、数分の賢者タイムを経て、ようやく立ち上がったと思いきや、今度は両手を広げ、目を瞑って意識を集中させる。
大量に出来た死体の山から宿主を失った魔気が染み出して、空気中をふよふよと漂っていたが、それらが一斉に巨神に吸収されていく。
そして、巨神が開眼したと同時に膨大な量の魔力が世界中目掛けて解き放たれた。
世界を覆う程の魔力の波を導線に、巨神は丁寧に自分自身の意思を乗せていく。
そう、この星の全生命に向けてテレパシーを送っているのだ。
「今日この時より、この世界に住む全生命は我の支配下とする。我の命令は絶対であり、
従わなかった者は死を以て償うこととなる」
巨神の低く重たい声が全生命の脳に直接語り掛ける。
「本日、7/21を巨神降臨の記念日とし、以降、毎年、同日に一国ずつ記念訪問を行う。その際は国のすべてを懸けて奉仕せよ。」
巨神は続けた。
「具体的には我が男性器にこべりついた恥垢をすべて取り除き、ピカピカに磨くことを奉仕の手段とする。猶予は日が暮れるまで。我が満足するレベルまで綺麗にできれば、生存を許すが、そうでなければ国は亡ぶだろう。」
「記念すべき最初のターゲットはテレシア王国とする。選ばれたことを光栄に思い、全身全霊を懸けて、我に尽くせ」
最初は誰もが動揺を誘う為の敵軍の工作と思ったことだろう。
しかし、巨神はそれも見据えて、両軍の兵のごく一部は床オナに巻き込まず、あえて生かしておいた。
後に、彼らの報告を以てして、巨神の存在が各国に知れわたることになるのだ。
「中編に続く」