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【F/M】BEFORE THE UPDATE─青の夜篇#2─

2. 赤の夜 (F/M, FFFF/M) 外を照りつける夏の太陽が地下にまで染み込んでくる。地中を通り、コンクリートの天井から溶け出した真夏の熱射はジメジメと重たい空気をこの地下牢に充満させてる。 部屋の底辺を走る溝に溜まった汚水はとっくに腐り切って嫌な臭いを発していた。 部屋の中央には、丸裸に剥かれた色の白い青年が吊るされている。 拘束に長けた者が青年の身体から自由を奪うように四肢を縛り上げ、さらに天井の金具と青年とを頑強なロープで繋ぎ、吊るしてある。 まるで保存食のような有様である。 口元をダクトテープで塞がれた青年は、ぎろりとシヨンとその隣に立つストロベリィを睨みつけている。 「それで?何から始めるんです?──ボス」 180cm以上の長身の女──拷問好きの異常者ストロベリィは、シヨンの方を見て眉を上げた。 ◯ 目を覚ましても、何が現実なのか分からなかった。 温かくて柔らかな布団が全身を包み込んでいて、妙に呼吸がしづらい。 身体を起こそうとすると、頭がかち割れそうな頭痛が脳を揺らした。 「まだ動かない方が良い」 傍から声がした。 イ・シヨンは目だけを声のする方へ向ける。 青みがかった黒くサラサラとした髪。雪のように白い肌。性別不詳の人間が、椅子に腰掛けながらシヨンを見下ろしていた。 その、美の塊を見た時、シヨンの鼻腔の奥に残っていたあの強烈な血生臭さが蘇り、シヨンは己がどうしてここにいるのか──何もかもを思い出す。 あの苦しみ。あのくすぐったさ。あの快楽を。あの絶望を。 他の連中が地下牢を歩くこの人物を見る目は、尊敬とそれから畏怖の目だった。 あのストロベリィでさえ、敬語で話していた。 つまりこの人物は──新世會の大頭──"海兎(かいと)"か。 シヨンが唇を動かそうとすると、海兎はそっと、自分の唇に人差し指を当てた。指には、冷たい銀色の指輪がはまっている。 「何も言わなくて良いよ」 海兎はその人差し指を、シヨンの唇にも当てた。ひんやり冷たい感触だった。 「ボクと会うのは多分これで最後だ。だってほら、"同一人物"がお互いに会って話すなんて…へんてこな話だろう?」 海兎はふふふと笑った。その笑い方と声を聞いた時、シヨンはなんとなく──海兎が女性であることを悟った。 そんなことより。 今、この海兎はなんと言った? シヨンにはそちらの方が気がかりであった。冗談を言ったようであったけれど、そうでもないような気もした。ようするに、意味がわからなかった。 シヨンがそれを問おうとするが、どうしてか上手く声を出せなかった。 「まだ話せないかな。いいかい?君は今日から…ボクたちの一人になる」 海兎は、組んでいた脚を解いて、言った。 シヨンは目を細める。 冷たかった身体に、血が巡る。 自分の推察通り、この人物が海兎であるならば、それはつまり新世會のボスであるということになる。 そのボスと同じになるということは、それは要するに──。 ──影武者。 「理解できたようだね」 海兎はまた脚を組んでクスクス笑いながら指でとんとんと膝を叩いた。爪には黒いマニキュアが施してあった。 「君を見た時、確信したんだよ。君もなれるってね。別に感謝しろとは言わないよ。ボクが勝手に勝手に選んだんだから。でも…嫌だと言うなら──今すぐにでもストロベリィに突き返しても良いよ。今からでも遅くない。彼女なら喜んで君を犯し殺すだろうから」 海兎はベッドに手をついて、シヨンの顔を覗き込む。 「でもきっと君は、賢いだろうから…正しい方を選ぶだろう。なんたって…ボクが選んだんだからね」 海兎が目を細めて笑う。目を細めても美しい目であることが容易に分かる。 シヨンはまだ、何も受け入れられてはいなかった。 「大丈夫。何も気負うことはない。包帯が取れた時、君は海兎になるんだ。そしたら…あとはただ新世會のために生きてくれれば良い」 新世會のため。 この町を牛耳る反社会組織のため。 シヨンは、新世會のことをちっとも知らない。 「シヨン。君が新世會のことをどう思っていたかは知らないけれど…新世會は名前の通りの組織だ。新たな世界のために存在している」 海兎は手のひらを天井に向けた。 「今ある世界。争いに溢れた世界はもうすぐ終わる。まぁこれは…ボクの直感だけどね。そうすると…一旦は世界は荒れ果てる。誰かが新しい世界を作らないといけない。新世會はそのためにある。新しい世界を──争いのない世界にするために…準備をしているんだ。ヤクも何もかも…そのために売ってる」 綺麗事だ。 あり得ない空想の上の綺麗事。 第一、世界が終わるなんて。 シヨンはそう思う。 平和のために、暴力とドラッグを使って準備を整えるなんて。 とても汚い綺麗事だ。もはや綺麗ですらない。 「これから君が海兎として振りかざす暴力も…与える快楽も…何もかも平和のため。だから何も──感じる必要はない」 海兎の白い手が、シヨンの頬を撫でる。 その感触は、顔を覆う布により薄まった状態でシヨンの頬に届く。 シヨンはようやく自分の顔を分厚い包帯が覆っていることに気づいた。 新世會の目的がどうであろうと、シヨンに海兎ととして生きる以外の選択肢は与えられていない。 シヨンはうっすらと口角を上げて笑った。 海兎が首を傾げた。 快楽の海から抜け出すはずが、海に水を注ぐ者になるとは思っていなかった。 掠れた声で、シヨンはそう言った。 「快楽の海か。そうだ。この世界は快楽に満ちている。この町から出たってそれは変わらない。けれど、それで良いじゃないか。ボクらは、快楽に溺れる側じゃない。君の言ったようにボクらは──快楽の海に水を注ぐ側だ。大きな船に乗ってね」 海兎がほんの少し──笑ったように見えた。 「新しい世界にも快楽の海はある?」 「きっとね」 海兎が組んでいた脚を解く。 「貴女が本当の海兎なの?」 シヨンも海兎になる。目の前の女も──海兎だ。きっと他にもいる。 海兎は指を組み、静かにすうと息を吸い込み、シヨンを見下ろして目を細めた。 「いずれ分かるよ」 海兎の指先が、シヨンの顔を覆う包帯を摘み、引っ張る。 ぱちんと包帯の緊張が解けて、ほろほろと包帯がほどけていく。 「本当の海兎は、新しい世界の生き方を知っている。だから──何があっても、生き残る」 不思議な気分。 目の前の海兎を見ていると、自分の顔をまじまじと見つめているような気分に陥る。 海兎がシヨンに覆い被さるようにして目を閉じる。 尋常ではない血生臭さがシヨンの鼻腔を殴る。 海兎の唇が、シヨンの唇にちゅっと密着し、離れる。 「ストロベリィからは目を離すな」 海兎は去り際にそう言った。 ◯ シヨンは、目の前に吊るされている全裸の青年の名を知らない。 "協力者と共に新世會の金を盗んで町を出ようとした" それがこの青年の罪だ。 この青年もまた、快楽の海から逃れようとした者。 ──シヨンと同じ。 だが、排除せねばならない。それが、海兎としての仕事だ。 「それで?何から始めるんです?──ボス」 ストロベリィがちらりとシヨン──海兎を見る。 「久しぶりのオスだからね…とっておきをしよう」 シヨンは答える。 新世會が粛清をするのは日常茶飯事であるが、対象がオスであることは極めて少ない。 「なら…手コキからの射精からのくすぐり地獄かな」 ストロベリィが言って、舌舐めずりをする。 長女でサディストのこの女は、三度の飯より拷問が好きだ。 ストロベリィが青年の口を塞ぐダクトテープを引き剥がす。 「一応聞いとくけど、協力者はどこの誰か…教えるつもりはある?」 「言うくらいなら死んでやる」 青年は力強くストロベリィを睨む。 「あっははは!だってさボス。ほんっと──壊しがいがあるよねぇこういうのは」 ストロベリィはゲラゲラ笑いながら、そのツルツルの爪でサワリと青年の裸体を撫で下ろす。 青年の身体がビクンと跳ねて、ゆらゆら揺れた。 「君」 シヨンは腕組みをして、壁にもたれて青年を見る。 「ボクたちはこう見えて優しい方だ。だから怖らがらなくて良い。君に協力した者を──というより、君を協力させた者の名前を教えてくれれば…少しは優しくしてあげるよ」 ──もちろんそんなつもりはない。 用済みになった反逆者は大抵手下たち──ストロベリィたち──に預けられる。 ストロベリィは散々可愛がった後、始末する。 稀に、トラウマを遺伝子に刻み込んだあと町に放流して新世會の怖さを語り継ぐ役割を与えることもあるが。 いずれにせよ、シヨン自身が手を下すことはなかった。 海兎になってしばらく経つが、未だにシヨン本人が誰かの命を奪うことはない。 「ふざけるな。お前らのことなんて…信用するかっ!」 青年は怒声を上げた。威勢が良い。シヨンは少し、興奮した。 「そんじゃあ…さっき言ったように…身体に聞いてこうか」 ストロベリィがそのデカい手にとろとろと、ローションをたっっぷりと垂らす。 「勝手にしろ…!何をされても…話すことはない!」 青年は力強く言ったが、その目は僅かに震えていた。 「はいはい」 ストロベリィは揶揄うように言って、そのぬるんぬるんになったデカい手で、青年のたらんと垂れた剥き出しのオチンポをガシリと掴んだ。 青年の顔に緊張が走る。 「アドバイスしておくよ坊や。抜かれ後のこちょこちょは…マジでやばいから…口を割るなら出す前にしておくことをおすすめするよ」 ストロベリィが八重歯を覗かせて笑う。彼女が、興奮している時の笑い方だ。 それにしても、やはり異常な女だとシヨンは思う。青年が射精前に口を割ろうが割らなかろうが、どのみち、この女は抜いた後のくすぐり地獄を浴びせるに決まっているのだから。 「黙れ…ゲス女──うあっ!!?」 ストロベリィが、青年の顔を覗き込みながらゆっくりと手首を捻ってオチンポをシゴキ上げた。 「耐えられると──思ってんの?」 ストロベリィは、竿に程よい圧力を加えながら、ずっちゅずっちゅと音を立ててオチンポを下から上に上から下にリズミカルにシゴく。 巧い。 まさに"抜く"という言葉がぴったりの手つきだった。 「ぬぅぅっっ!!?お前っっなんかにっっ…!!ふーっ!!ふーっ!!」 青年のオチンポは既に勃起している。 シヨンから見ても巧みなストロベリィの手コキテクニック相手ではこうなっても仕方がない。 「私のこと嫌い?」 ストロベリィの手が一瞬、オチンポを離れ、すぐにまた竿を捕まえる。 今度は、親指を下にした掴み方だ。 「それ…悲しい〜」 ストロベリィはわざとらしい甘えるような声を出しながら、その声とは真反対の暴力的な手つきで、手首を捻ってグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリとトルネード手コキをお見舞いした。 「あぎゃっっ!!?んぁぁぁぁぁぁあああああああっ!!?」 青年の腰がふるふる震えて、オチンポがさらに膨れ上がる。 「ねぇねぇ…お姉さんに教えてよ。協力者が誰なのかさぁ」 ストロベリィのぬるぬるテカテカの大きな手が、青年の勃起し切っている竿をグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリとこねくり回しながら問いかける。 「んぅぅぅぅっ!!?ぁぁぁぁぁあああああああああああああっ!!?やっっやめろっっ!!!触るなぁぁぁぁっ!!」 青年は腰を引いてギチギチに拘束された肉体を揺らしながらも、必死になってその快楽刺激を堪えている。 可愛い男の子が苦しみ耐えている。 こういうのを見ているとシヨンは───。 「ひぃあっっ!!?」 青年の甲高い悲鳴が上がり、背面に鳥肌が立つ。 「少し手伝うよ」 シヨンは、艶々とした黒い爪で青年の背中を撫でてストロベリィの方を見ずに言った。 こういうのは得意だ。 「ひっ!!?はぁはぁ!!ず、随分と必死なんだなっ…!!くっっ!!?んんんんっっ!!」 「必死なのはどっちかなぁ?こーんなに我慢しちゃってさぁ」 ストロベリィは、亀頭と竿の間のミゾ──カリクビのところを親指と中指でチュコチュコチュコチュコチュコチュコと擦った。 「ぎっっっ!!?ああああああああああああああああああああああああああああ"っっ!!?」 吊るされた青年の裸体が激しく揺れる。 タマがきゅうと収縮する。 青年の身体が激しく揺れても、ストロベリィは決して、カリクビから狙いを外さず、チュコチュコチュコチュコチュコチュコチュコチュコと擦って刺激を強めていく。 「あ"ぅぅぅぅぅぅぅっ!!!?んぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!くっっっ!!くひゃっ!!?」 快楽刺激を押し殺そうと力む青年の身体を、シヨンは爪によるサワサワ攻撃で脱力させる。 時折、横っ腹なんかを爪でこちょこちょこちょこちょ優しくくすぐるのも効果的だった。 「ぐふふっ!!?ぐひひひっ!!?んぁっ!!?あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 青年のひくつく目から涙が流れ落ちる。 「どうかな。そろそろ…限界みたいだけど…話すんなら今のうちだ」 シヨンが青年の背後から声をかける。 「ふーっ!!ふーっ!!ふーっ!!ぐふっ!!んぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!うるさいっっ!!うるさいっっ!!!」 「そっか。なら…」 シヨンらちらりと、ストロベリィの目を見た。 ストロベリィは八重歯を見せて笑う。 ストロベリィが両手にまたたっぷりのローションをまとわせ、その両手でがっしりと竿を飲み込んだ。 「ぬぅっ!!?」 「一名様っ…地獄へご招待〜」 ストロベリィの両手が、ズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコ!!っと激しく上下に動いて竿の性感帯の全てを擦り上げた。 「ぎぃぁぁぁぁあああああああああああああああっっ!!?くそっ!!?あっ!!?うぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああっっ!!!」 青年の身体がストロベリィの手から逃れようと後方に逃げようとしている。それを、シヨンが押さえつけて逃さない。 ズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコ!!! 「あぅぅっっっ!!!んぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!!」 「ほらもう出しちゃいな」 シヨンは青年の股の間から手を伸ばし、爪の先でこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょっとタマをくすぐってやった。 瞬間。 「あひゃっ!!?あひゃひゃひゃひゃっっ!!?あ"っっ!!!?」 青年の身体から力が抜け、ぶるぶるっと膝が震えた。 そして、白濁した精液がどくっと亀頭から飛び出して床に落ちた。 「ざんねーん。これで…」 ストロベリィが竿の根元を捕まえ、腹部側に倒して押さえつける。 「…地獄決定」 シヨンが股の間から伸ばした手の先──十本の指の爪の先でイキたてほやほやのタマを捉える。 コチョリッ。 指関節を一度だけ折り曲げて爪の先っちょでタマを引っ掻いた。 「あ"っっ!!?」 裏返った悲鳴が青年から漏れて、青年の身体が激しく跳ねた。 疲弊しきっている青年の顔からさらに血の気が引いたのが分かった。 「答えろ。協力者は───誰」 シヨンは指を滑らかに動かし、 カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ!!っと爪でタマを引っ掻き、 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!っとくすぐり回した。 「はっっ!!?わっっ!!?うわぁぁぁぁぁぁぁあははははははははははははははははははははははははははは!!あへへ!?あへっ!!?あっ!!?これはっっ!!これはぁぁぁぁぁあああははははははははは!!!」 固まっていた青年の目がぎょろっと剥かれ、その身体が激しく激しく揺れ動く。 ストロベリィが背中に手を回して押さえつける。 シヨンはヌルヌルつるつるのタマの表面を、指の檻で取り囲んだまま爪で蹂躙し続ける。 カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ!! コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! 「ひょぁぁあああああああはははははははははははははははははははははははははははは!!?やっっやばい"っっ!!!死ぬっっ!!!?ぃぁぁぁぁああはははははははははははははははははははははははは!!!?」 シヨンの黒い爪の先っちょが、タマを細かく引っ掻くたびに、青年の身体が面白いくらいに跳ね動く。 逃げようとする青年。 そうはさせないとシヨンは指でタマを完全に包み込み、爪の先でモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョモジョと細かく執拗にタマをこそばす。 「ほぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああははははははははははは!!?やめろやめろやめろ"ぉぉぉっっ!!!ひぃぁぁぁぁあはははははははははははははははははははははははははははははは!!!」 ぬるぬるしたタマを、硬い爪で引っ掻くようにくすぐる。くすぐる。くすぐる。 「そろそろ出番かなぁ?」 ストロベリィがもう片方の手で、青年の射精したばかりの亀頭を包み込み、グシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャっと撫で回しくすぐり回した。 「ぎぃあっっっ!!?あはっ!!?あははははははははははははははははははははははははは!!ダメだ無理だうわぁぁぁぁぁぁあはははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?」 青年の悲痛な叫びがよりいっそう鋭くなる。 ストロベリィは、すっぽり覆った亀頭をグリグリグシャグシャと巧みに撫で回し、磨き回し、くすぐり回す。 「ぎぃぁぁあはははははははははははははははははははははははははははははははは!!!わがっだ!!言うっっ!!言うがらっっ!!!ぁぁぁぁぁあはははははははははははははは!!言うがらやめろぉぉぉぉぉぉっっっ!!!」 青年が叫ぶ。 シヨンは同時に手を止めた。 ストロベリィはまだ、亀頭をこしょぐり撫で回している。 グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ!!! グシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャ!! 「んぁぁぁぁぁぁああああああああああああああははははははははははははははは!!ひひひ!!?ひ!?ひひひひひひひはははははははははははははははははははははははは!!!やめっっ!!やめ"っっっ!!!」 青年が白目を剥き、舌を垂らす。 縛り付けている手の、指が震えている。 シヨンが、ストロベリィの手に触れるとようやく亀頭をこしょぐり回す手が止まった。 亀頭から離れたストロベリィの手のひらには、固形と化した精液の残骸がべっとり付着していた。 「君に協力したのは、誰かな」 シヨンは出来るだけ落ち着いた口調で青年に尋ねる。 「はぁはぁはぁっっ…」 言う気がないのか、それともまだ話せるほどの余裕がないのか青年は息を切らしたまま何も言おうとしない。 すかさずストロベリィが亀頭を掴んでズリリッと擦り上げた。 「あ"ぁっ!!!?」 青年が呻いて、首を伸ばした。 「言うっ!!言うからっっ!!!」 青年はまだ葛藤している。 苦しみの渦中にいる時は、苦しみから逃れたくて自白を選んだのだ。けれど、いざ解放されればやはり──葛藤する。 「いいよ。もう少し考える時間をあげよう」 シヨンは、ストロベリィに合図を送った。ストロベリィはそばにあった踏み台に乗り、青年と天井の金具とを繋ぐロープを切った。 青年の身体がどしゃりと床に落ちる。 「かはっ!?な、なにをっ…!」 青年が、焦りに満ちた目でシヨンを睨む。 「考える時間をあげると言ったんだ。君が…ボクたちに嘘をついたことに関してね」 「う、嘘って…」 「嘘。そうじゃない?君さっき白状すると言った。だからコチョコチョをやめた。だけど君は…言わなかった」 青年の顔が引き攣っていく。 彼の視線の先には、部屋に入ってくる刺青まみれの女たちが映っている。 「あぁっ!くそっ!くそっ!!」 ギチギチに縛られたままの青年は芋虫みたいに無様にくねくね動きながら地を這おうとするが、それさえ上手く出来ない。 死体に群がるハイエナのように、女たちが青年を取り囲む。 女たちの手指爪には、ぬるっぬるのオイルが塗り込まれている。 「お、俺を殺す気か!殺したら…一生分からないままだぞ!?」 青年は、涙声で叫ぶ。 嘘だ。 多少時間はかかるが協力者なぞすぐに割れる。この小さな町では。 時間がかかるか、かからないか違いはそれだけだ。 青年もそれを分かっている。 だから、自分の命というカードが何の力もないことを知っている。 「吐くまで殺すな。吐いたら…好きにしな」 シヨンはそう告げた。 刺青まみれの女たちは、細く長い指をうねらせ、長い爪の先を青年の裸体に近づけていく。 「くっ!!?ふざけるなっ!くそっ!!くそっ!!」 青年は迫り来る百近くの指を怯えるように見つめながらもがく。 女たちの爪の先が、青年のぬるぬるの皮膚に触れる。 コチョコチョ…コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ… 「ぐぎっ!!?ぎひひひひ!!?ぎひひひはははははははははははははは!!ひひっ!!?ひひひひひっっ!!?」 女たちは、爪の先でジワジワと炙るようにじっとりと青年をくすぐっていく。 滑らかにゆーっくりと指をうねらせ、硬くツルツルした爪の先を、引き締まった腹部や、二の腕、背中に這わせている。 コショコショ… コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ… 「ぎひひ!!?やめっ!!?いひっ!!?いひひひひはははははははははははははははははは!!きひっっひひひひひひひひひひひひ!!!?」 思い切りくすぐられるのもキツイものだが、ああやって爪の先でジワジワとくすぐり嬲られ続けるのも苦しいものだ。 青年の目からは涙が溢れ、食いしばった口元からは、唾液が漏れている。 「どーかなぁ坊や。お姉さんたちに秘密…教えてくれる?」 ストロベリィが青年の頭の近くに座り込み、青年の小さな頭をデカい手で掴んで固定した。 「ひぎぎぎぎぎっっ!!?ひっっ!!ひひひひひひ!!!きょっ…協力者なんてっっっいないっっ!!っひひひひ!!!」 このジワジワとしたある意味では緩やかな責めが青年に反抗心を芽生えさせたのか──青年は 唯一の抵抗を見せた。 だが、そんなものは裏目に出る。 飛び切りのサディスト──ストロベリィの前では。 「やれ」 ストロベリィは八重歯を見せて命令した。 その直後、ハイエナどもの指の動きが変わった。 獲物を撫で回して弄ぶ動きから、捕食の動きへと。 ある手指はワキにずぷりと差し込まれ、ある手は腹部に爪を突き立て、またある手は脇腹を掴み───擽刑を執行する。 ぐちゅぐちゅ!! ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!! グニグニグニグニグニグニグニグニグニグニグニグニグニグニ!! 「ふがっっ!!?ぎぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああはははははははははははははははは!!?あへっ!?あはっ!!?ふはっ!!?ふぎぁぁぁぁあああああはははははははははははははははははは!?かはっ!!くはっ!!?ぅぁぁぁぁぁあああああ!!」 青年の裸体が激しく波打つ。 腰がびくんびくんと前後に突き出たり、引いたりを繰り返す。 無数の指が、爪が、コチョコチョコチョコチョと青年の神経を捕食していく。 腋の下に差し込んだ手をグチュグチュ動かして擦りくすぐったり、腹部に突き立てた爪を暴れさせて神経を貪ったり、脇腹のくすぐったいツボを親指でグリグリと揉み殺したり。 女たちはありとあらゆる方法で青年の身体をくすぐり喰らい尽くしていく。 グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュ!! コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! 「ひぁぁぁぁぁぁあははははははははははははははははははははははははははははははは!!ひあっっっははははははははははははははははは!!やめっっっ!!やめぇぇぇへへへへへへははははははははははは!!?」 青年の顔が、絶望や悶絶の入り混じった不思議な色に染まっていく。 吹き出す汗は、身体中に塗ったくられたオイルによって弾かれ滑り落ちていく。故に、コチョコチョ動く指や爪の滑りが落ちることはない。 「ほんとにさぁーいけない子だね。たべちゃおっか」 口を開けたストロベリィは青年の耳にしゃぶりつき、長い舌で耳周りをべろべろべろべろと舐めくすぐり回す。 「ぶぇっ!!?ふへへ!?ぶへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへっっ!!?うへぇぇへへへははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?ぃぁぁぁぁぁああああははははははははは!!」 ゾクゾクするくすぐったさを耳に与えられ、発狂するような暴力的くすぐったさをワキや、脇腹やお腹に与えられ続けている青年の身体が一度大きく痙攣したかと思うと…青年はそのまま失禁した。 無様に尿が溜まりを作っていく。 それでも、女たちの指が止まることはない。 脇腹を揉む親指はさらに奥深くにグイグイ食い込み、腹部をくすぐり回す爪は、さらにオイルを追加して激しく掻き回し始める。 「ああああああああああああああああああ!!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃぃぃっっっ!!!っっひひひひひひひはははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」 青年の、腹裂けそうな身体から悲痛な叫びが漏れたところで、シヨンは部屋を出た。 ◯ 自分は海兎として誰かを制裁する。イ・シヨンとしてではなく、海兎として。 実際、好みの青年や女を拷問に掛けるのは楽しかった。だがその先は、シヨンに扱えるものではない。 汚れ仕事はストロベリィか、他の手下か、別の海兎に任せる。 快楽の海から逃げる必要は無くなっても、そういった苦難はあるということだ。 シヨンはソファに腰掛け、タバコを咥える。 ふと、テーブルに視線を落とすと、見慣れないチラシが置いてあるのが見えた。 "コマンド社の製品を買って世界平和の実現を" デカデカとそう印字されているチラシには、何かの機械製品の写真が載せられている。 コマンド社という社名を、シヨンは聞いたことがあった。ラジオか、テレビか、どこかの広告で見知ったのだと思う。 この社名を、近頃よく耳にする…気がする。 あちこちで勃発している戦争が激化してきている影響で、反戦主義の連中からの支持がより強くなっているのだろうか。 ──そんなことは今はどうだって良かった。 ついさっき、あの青年が口を割った…と言ってももう三時間も前に口を割っていたそうなのだが、ストロベリィやその手下共が三時間追加で拷問にかけて自白内容が真実であるかどうかを執拗に確かめたのだ。 ストロベリィたちが認めて拷問をやめたのが、ついさっき、である。 困ったことになった。 いつも通りなら、さっさと協力者をとっ捕まえて処分して終わりだ。シヨンは処分するのは嫌だから、他の人間に任せるかするつもりだった。 しかし。 青年の白状した協力者とは──"レイア・マイヤーズ"。 それは、シヨンのこの町でたった一人の理解者。たった一人の──パートナーだった。 どうしろと言うのか。 シヨンはタバコを咥えたまま、立ち上がり、部屋を出た。 「なんだこれは」 思わずそう声に出してしまった。 赤黒い絨毯の敷かれたまっすぐに伸びる廊下。ここは元々はホテルだった場所。古臭いしタバコ臭いが、廊下の壁の奇妙な模様をシヨンは気に入っていた。 だが、その模様が見えない。 ついさっきまであったはずのあの、奇妙な模様は、掻き消されている。 廊下の壁一面にびっしりと、コマンド社のチラシが貼り付けられていたのだ。 〈続〉

Comments

ありがとうございます! 前回あれだけの目に遭ってた子が、いきなりボスになってたらびっくりしますよね! 影武者としての素質を見込まれたシヨンは運が良かったですね…。 ストロベリィは私もお気に入りなので、登場させるだけで喜んでいただけるのは嬉しいです! あの責めは、本当に恐怖のサンドイッチですね。あれは責める方にも相当強い精神が必要だと思いますが、それをこなしているあたりシヨンは確かに影武者としての素質があったのかも知れません! あの青年はきっとこの後も可愛がられに可愛がられて…そして始末されたのだと思います。 こういった組織に慈悲などありませんからね…恐ろしいです! さて次回から本格的にコマンド社の香りがぷんぷん漂ってくることになります! あともうしばらくお付き合いよろしくお願いします!

Kara

冒頭からシヨンが新世會側のボスになっていたので何事!?かと思ったら海兎のまさかの影武者になっていたので驚きました。シヨンは元々はこの街からの脱出を試みていた一心だったのに影武者を選ぶとは相当覚悟が決まっていたのですね! 今回もストロベリィ登場させてくれてありがとうございます!あのサディスティック性ほんとに恐ろしいですね笑。責め方もかなりのSっ気を感じられました。前からストロベリィによる手コキ、後ろからシヨンによるくすぐり攻撃‥‥いやー地獄ですね!どこへ体を動かしても逃げ場のないサンドイッチ状態でのくすぐりとても良かったです!あの青年がどうなってしまったのか想像するだけで恐ろしいです。 次回はいよいよコマンド社の登場ですかね。果たして新世會はどうなってしまうのか楽しみです!

ぺんだごん


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