XaiJu
Kara
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恐怖のくすぐりデスゲーム#1

1. ゲーム開始 (FFFFFF/M) そこは教室のような部屋だった。いや、教室だ。 窓は塞がれているし、廊下に通じているはずのドアもまるで壁にはめ込まれたようにびくともしないが、ここは教室だ。 机や椅子は全て教室の後ろに寄せられているため、教室がやけにだだっ広く感じる。 古びた白熱灯の灯りだけが閉ざされた教室を照らしており、今が昼間なのか夜なのかもわからない。 "檜原ヨウ"は自分の置かれたこの奇妙な状況にただただ不安を覚えていた。 金髪に染めた童顔のいわゆるかわいい系美青年のヨウは、気づけば、パンツ一枚の格好にひん剥かれてここにいた。 周りにはヨウと同じような格好にされた青年たちが複数人いる。ヨウはその中のほとんどの顔に見覚えがあった。 その青年たちは皆、ヨウと同じ学校の生徒たちなのだ。 ヨウを含めて青年たちは顔の整った美青年であり、その容姿レベルの高さは、ここにいる者たちだけでアイドルグループを結成できるほどだ。 ヨウ以外の者たちも皆、戸惑っている。 「ここは"第四準備室"だよ」 大半の青年たちが慌てている中、冷静に声を発したのは"辻ユリト"。推理小説を読むことが趣味のクールな青年だが、いつも校内を一人でウロウロしているので変わり者として知られていた。 「なんだそれ。聞いことないぞ」 誰かが言った。 ユリト「普通はそうだろうね。なんせここは、旧校舎にあるんだから」 旧校舎は普段から立ち入り禁止で誰も寄りつかない。日頃から一人で校内をうろうろしているユリトだけが、ここがどこだか分かっていた。 「そんなことどうでも良い。さっさと出ないと」 そう言ったのは、真っ黒いマッシュヘアをした中性的な美青年であった。彼は"コウ"と呼ばれており、歳上歳下からも熱烈な支持を受けている学校一のモテ男だ。 その称号は、美青年揃いのこの教室の中でも揺るがない。 コウは椅子を持ち上げて、ガンッと窓を叩いた。 だが窓は、ぼよんっ、と奇妙な音を立てるだけで割れることはない。 コウ「なんだよ…くそ!」 やけになったコウは握り拳で窓を殴った。 だがやはり、ぼよんっと鳴るだけだった。 コウは舌打ちをした。周囲の人間が抱いている、いつものサッパリとした雰囲気からは程遠い怒りっぷりだった。 ビーーーーッ!!! 耳を過ぎたくなるようなブザーが鳴り響いた。 黒板の前の大きな机の上に置かれたモニターに映像が映った。 全員の視線がモニターに注がれた。 「おはよう!哀れな青年諸君!」 モニターに映ったのは一人の女だった。目をドミノマスクで隠しているが、制服からしてここに閉じ込められている者たちと同じ学校の生徒であることは間違いなかった。 「そろそろここから出られないことが分かってる頃だと思うけど、どうかな?」 女の喋り方はどこか子供っぽい。見た目もなんだか子供っぽかった。 「私のことは、"支配人"と呼んでくれたまえ。いいかい?支配人の言うことは絶対だ。絶対に従え。絶対に刃向かうな」 「これから君たちには、ここから生きて脱出するための死のゲームに参加してもらう」 支配人なる女子生徒はやけにハキハキとした口調で意味の分からないことを言った。 あまりに突拍子のない非現実的なことで、青年たちは、それぞれ周りにいる者たちの顔をキョロキョロと見渡し、支配人の言っている意味が理解できないのが自分だけでないことを確認しようとした。 「きっと、これをお遊びだとか、ドッキリだとかそんなふうに思ってるだろう?それなそれで構わないが、早いところ真面目に取り組まないと"脱落"するはめになるよ。脱落したらもう二度とここからは出られない」 コウ「ねぇ支配人さん。そんなこといいからボクたちを出してもらえる?暇じゃないんだよねぇ」 コウは苛立ち混じりにそう言って自分の拳を手のひらにパチパチと打ちつけた。 「私が話している間は口を挟まないこと。清須 コウくん。次、同じことをやったら失格にするからね」   コウ「はぁ?」 コウが舌打ちをする。 色の白い顔に血が昇る。 「言ったまんまだよ。二度は言わない。いい?これから君たちにゲームをしてもらう。お互いを仲間なんて思わないことだよ。脱落したくなきゃね。脱落したらキッツーイ罰を受けながら果ててもらう。果てるというのが何を意味するかは分かるよね」 支配人は冷たく説明を続ける。 何のためにそんなことを? 誰もがそう聞きたかったが、失格にされてはたまらないため、誰も聞かなかった。 もちろん、まだ誰もこの謎の状況を受け入れたわけではなかったが、青年たちの本能がひとまずこの状況を飲み込もうとしていた。 「ゲームは簡単だよ。君たちの首に取り付けてある首輪を一時間以内に解除すること。この部屋のどこかに鍵が隠してあるからね。ただし、鍵は数に限りがあるから…必ず一人は脱落するよ。奪い合うも良し、殺し合うも良し…好きにやって?」 「とにかく、一時間以内に首輪を解除しないとぉ〜…こわぁいことになるからね?」 「ちなみに…まだこのゲームか本気かどうか疑ってるだろうけど、すぐに分かるよ。このゲームがリアルかそうでないか。さぁ…スタートだ」 モニターから支配人の姿が消えると、代わりに残り59分のカウントダウンが表示され始めた。 まだ誰も動かなかった。 まだ誰もこのゲームがリアルだと信じていなかったのだ。 だが、残り50分あたりで数名が鍵探しに動き始めたのを機に、ほとんど全員がゲームに参加した。 早い者はものの五分ほどで鍵を見つけて首輪を解除していた。 「おい、見ろよこれ」 早くに鍵を解除した青年は、さっきまで自分の首に取り付けられていた金属製のゴツい首輪を見て青ざめた。 首輪の内側にいくつもの穴があいていた。穴の奥には小さなノズルが潜んでおり、そこからかすかに薬品のニオイがした。 「これ…外さなかったら薬かなんか打たれるんじゃないのか?」 誰かがぽつりと言った途端、周りの青年たちのほとんどは慌て始めた。 それでも冷静だったのは、檜原ヨウと辻ユリトくらいだった。 残り三十分を切った頃、鍵発見に至っていない大多数の青年たちはやけになって首輪をどうやってか外れないか必死になっていた。 残り五分。 この時点で鍵が見つかっていないのはコウともう二人だけだった。 コウ「畜生!なんでないんだよ!!」 苛立ったコウは鍵を探すのをやめて不機嫌そうに腕組みをし壁にもたれかかった。 ユリト「清須くん。まだ時間はあるんだから探したほうが良い」 鍵を解除したユリトは外れた首輪をくるくると回しながらコウに言った。その隣で同じように外れた首輪をいじっていた檜原ヨウも頷いた。 コウ「ん?うるさいな。こんなもの…付き合ってられない。失格でも何でもいい。早く帰らせてもらう」 コウはユリトの助言にも聞く耳を持たなかった。 ビーーーーッ!!! またもややかましいブザーが鳴り響いた。 「そこまで〜!」 モニターには再び支配人の姿が映った。 「清須コウくん失格!」 支配人が無邪気に手を叩く。 その手は、子供じみた雰囲気とは真逆に大人のように大きく指もスラリと長い。爪にはやや黒ずんだ水色のネイルが施されている。 コウ「うるさい。早く失格にしろ」 「こんなくだらない茶番…」 コウはまだ悪態をついていた。 「それじゃあお望み通り…"おくすり"注入〜!」 支配人がパチンッと指を鳴らした。 ヴーンと音を立てて首輪に取り付けられた装置が作動した。 コウ「ぐぁっ!?うぐぅぅぅっ!!?」 コウの顔が引き攣り、ガクガクと膝が震え、そのまま床に倒れ込んだ。コウの首輪はガシャンッと音を立てて外れた。 コウ「…ボクになにを…」 首に残っている注射痕を触りながらコウが青ざめていた。 「大丈夫。その薬で直接死に至ることはないよ」 支配人は冷たく答えた。 「コウくん…罰ゲームっ!」 音割れを起こすほど、支配人の大きな声が響いた。 直後、教室の照明がチカチカと点滅を繰り返した。 青年たちのどよめきが教室中に溢れかえる。 点けては消え、点けては消えを繰り返して、最後に照明は消えたまま教室は真っ暗になった。 異様な空気が流れていた。 「やめろ!!離せっ!!やめろぉっ!!」 暗闇からコウの声が聞こえる。どたばたと暴れる音もする。 「うわっ!?なんだっ!?」 「おいっ!くそっ!はなせっ!」 あちこちから青年たちの焦りの声が上がる。 青年たちの身体に何かが絡みついてくる。生温かったり、すこしひんやりしている柔らかなそれは、圧倒的な力の差で青年たちを拘束する。 バンッと音を立てて明かりが戻ったとき、教室は異様な光景に変わっていた。 青年たちは全員、ドミノマスクやお面などで素顔を隠した謎の女たちに背後を取られたまま羽交締めにされて身動きを封じられていた。青年たちの顔は皆、無理やり同じ方向を向けられている。 その視線の先には、コウがいた。 コウは仰向けのまま、四肢を複数人の女たちに押さえつけられていた。コウを抑えている女たちは制服姿で顔を隠している。 背の高い女が一人、ぽつんと立っていた。 「あれは…」 推理小説好きの変わり者であるユリトはその女のシルエットを見て目を細めた。 女のシルエットが、美人体育教師"愛村(あいむら)"に似ている気がしたのだ。 コウ「おい!何の真似だよ!」 コウが怒鳴り、暴れるが複数人──十名以上ほどの人数──からの押さえつけには敵わない。 「言ったでしょ?失格になったら…果ててもらうって」 コウ「それがなんなんだっ!」 「分かんないかなぁ?まぁいいや…」 「ねえ清須コウくん。君は…死ぬまでくすぐられたこと、あるー?」 支配人がそう言ってその赤リップを塗った唇をニヤリとさせると、コウを取り押さえていた複数人の女子生徒たちが一斉にコウの顔を覗き込むようにして両手を突き出し、指をワキワキウネウネと蠢かした。 その様はまるで、無数の指という蟲が獲物を狙っているかのようだった。 コウ「はっ!?く、くすぐりっ!?」 「ま、まさか…」 コウの顔が土気色に染まった。 コウの様子を見せつけられている青年たちもどよめいた。 くすぐり。それが一体どんな罰になるというのか。 「そう!脱落者のコウくんにはぁ〜死ぬまでくすぐり地獄の刑だーっ!」 支配人が高らかに笑いながらそう告げると、蠢く指達はいっせいにコウの、無防備な上半身に近づいてきた。 コウ「わぁっ!!やめろぉっ!!それはっ!!それはぁっ!!!」 コウの怯えようは異様だった。 さっきまでのコウとはまるで別人だ。 コウは、迫り来る無数の指々を怯えたように見つめている。 「あ、言い忘れてた。さっきのおくすりは…感度を致死レベルに引き上げる魔薬だよ。罰ゲームには欠かせないおくすりだ」 支配人はそう言ってニヤニヤ笑いながら顔の前で手を組んだ。しなやかな指と指が折り重なる。 コウ「や、やめっ…こちょこちょはっ…!!」 「やめろっ!やめろっっ!!!こんなことしていいと…」 コウの脅しと懇願は誰にも届かない。 指先たちはすでに、自分たちがコウのどこをくすぐるかの狙いを定めていた。 「やっちゃいなっ」 支配人がパチンッと指を鳴らした次の瞬間、無数の指──百を超える指々がコウの細い上半身に食らいつき、いっせいにコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!!っと貪りくすぐり始めた。 コウ「ぅぁぁああああああああああああああ!!?だめだめだめだめぇぇ!!だめっってぇ!!だめだって言ってんだろっ!?っっははははははははははははははははははははは!!!?やめっっ!!!ちょっっ!!?あっっ!!?こちょこちょはっっ!!!あっ!!あああああああははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?」 断末魔のような絶叫が響き渡り、コウの細い身体が激しくのたうつ。 その色の白い上半身は文字通り指たちによって"貪られて"いた。スベスベの腋の下には計四本もの手が群がり、ゴショゴショと汚れを掻き出すように指先を器用にうねらせてくすぐっている。その爪の先が腋の下を搔くたび、コウは顔を歪めていた。 「さぁさぁ!諸君!よーく見ておくんだ。失格になったらどうなるかを…」 モニターの奥の支配人はニヤけながら、一人の青年の上半身に群がる無数の悍ましき"くすぐり指ち"の捕食を眺めている。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! コウ「ぐぁぁぁぁああああああああああははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?やっっ!!やめ"っっ!!こちょこちょは"っっ!!!それだけはぁぁぁぁぁぁああああははははははははははははははははははははははははは!!?ひぃぃひひひひひひははははははははははははは!!ギブっ!!ギブっ!!ギブぅぅ!!!」 女子たちは、腋の下のみならず、横っ腹を爪でこしょぐったり、脇腹を鷲掴みにして揉みしだいたり、お腹を爪で掻き回したりしてくすぐったさの限りを与えている。 ただ乱暴に触っているだけのように見えて、よく見ればしっかりと指関節をしなやかに動かして指先や爪の先で神経をくすぐっていた。 「ギブアップなんて存在しないよ?君は…果てるまで罰を受けるんだ。くすぐりコチョコチョを受けるんだ」 支配人はケラケラと笑った。 女子たちは、暴れるコウを力づくで抑えつけながら繊細で暴力的な指遣いでコウの敏感な上半身をくすぐり襲う。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! コウ「げひゃはははははははははははははははははははははははははははははははは!!ふさげんっっっなぁぁぁぁっ!!!っっはははははははははははははははははははははは!!?ぼ、ボクを誰だと思ってぇっっ!!っだひゃひゃはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?」 どれだけ怒鳴ろうとしても、逃げようとしても、腋の下をコチョコチョ掻き回されたり、脇腹をモミモミ揉みしだかれれば無理やり無様に笑わされる。そんな屈辱と、呼吸ができないという肉体的苦しみを併せ持ったこちょこちょ地獄の刑はまさに、刑罰と呼ぶにふさわしい責め苦であった。 「君が誰か?ふふ…このゲームの失格者だという以外になにがある?君こそ…立場がまだ分かっていないのかな」 パチンッと指を鳴らすと、コウをこしょばしている無数の女たちの指がより素早く動き始め、脇腹を揉んでいた指にさらに力が込められた。 くすぐりが、激化した。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! コウ「ぎょぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああ!!!かはっ!!いぎっっ!!!いぎがっっ!!?っっひ!?ひぃぃひひひひはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!んひぃぃぃひひひひひははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」 コウの顔が真っ赤に染まり上がり、悲痛な笑い声が腹の底からぎゅぅっと絞り出された。 女子たちのくすぐりはまるで、コチョコチョマシンだ。支配人の命令のままにくすぐりの度合いを自由自在にコントロールしている。 今のくすぐりがさっきよりもヤバいものになったことは、コウの死にそうな反応を見れば明らかだった。 「どう?このまま笑い殺してやろうか。それとも…謝ってちょっとでも罰ゲームを軽くして欲しいか」 コウ「だひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっ!!?だ、誰がっっ!!お前なんがにぃぃぃっ!!ぃぃひひひひひはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!んぇぇへへへへへははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」 これだけ苦しんでも、コウの高いプライドが謝罪を邪魔していた。 そうすると、支配人はニヤリと笑ってまた指を鳴らした。またくすぐりが激化した。 さらにくすぐりレベルを引き上げた指達は、休む間も与えずコウの腋の下を掻き回し、胸の表面を撫でまわし、脇腹を揉み殺し、腹部を削ぐようにくすぐった。 コウ「ぶぇぇぇぇええええええ!!!ぇぇへへへへへへへへへははははははははははははははははははははははははははははは!!?キツイ"っ!!きついぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!っっひはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 コウの顔つきがおかしくなり始めた。 目がぎょろぎょろとおかしな泳ぎ方をし、舌をベロンと垂らして唾液がボタボタと溢れ出る。 「ふふ。くすぐりを休みなくずーっと受けているとねえ、処理しきれないしどこにも逃せない刺激の影響で人体は壊れてしまうんだ。うん?そろそろおくすりが効いてくるころだね?」 支配人が手を叩いた。ピタリと女子たちの地獄のこちょこちょハンドが止まった。 コウ「ぶへぇっ!!はぁ!!はぁ!!はぁ!!」 コウはまるで、それまで水に沈められていたかのように必死の形相で酸素を取り込もうとしていた。 だがそこに、美人体育教師の愛村らしき背の高い大人の女が近づいてくると、コウの耳にフーッと息を吹きかけた。 コウ「うわぁぁぁああああああああああ!!!?何だっ!?何だぁぁっ!!?」 コウの顔が歪み、彼はまるでくすぐりを受けたかの如く悶絶した。 「あははは!おくすりの効果が出たようだ。それじゃあ清須コウくん。あとは彼女…"処刑人"のくすぐり処刑を受けて果てたまえ」 支配人はケラケラ笑ってそういうと、左手の親指と中指を擦り合わせた。指を鳴らそうとしているのだった。 指が鳴れば処刑が始まる。 コウ「はぁ!!はぁ!!まで!!こんな状態でっ…くすぐられたら…こちょこちょされたら…じぬっっ!!じぬがらっ!!」 コウは駄々をこねる子供のようにみっともなく叫び、暴れるが女子たちの人力拘束からは逃れられない。 愛村らしき女は、その大きな大人の手に揃う長い指をワキワキとさせながら、手をコウに近づけてきた。 コウ「ま、まて…いやだ…!!いやだいやだいやだぁぁぁ!!」 パチンッ!! 乾いた音が響いたその瞬間、愛村らしき女の大きな手がコウの腋の下に差し込まれ、その指先が腋の下の神経を捉えたまま、ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!!っとこちょぐり回し始めた。 コウ「うがぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああ!!?じっっ!!!じぬっ!!じぬっ!!!じぬぅぅぅ!!!っっぁぁぁぁあはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!かはっ!!?はっ!!!ぐっっ!!?ぐるじっっ!!!っっぃぃぃひひひははははははははははははははははははははははははは!!?」 コウの目から涙が溢れ出し、すっかり疲弊していたはずのその身体は元気いっぱいに暴れ出した。 必死に、必死に大人の指先から逃れようと上下左右に暴れている。 だがいくら暴れたところでその指先からは逃れられない。指先はもうコウの腋の下の弱点神経を捕まえてしまっているのだから。 ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!! コウ「ぐぇっ!!!?っっへへへへへへははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?じっっ!!!じぬっっ!!じぬぅぅぅぅぅっ!!!ぅぁぁぁぁあああああああああはははははははははははは!!ゆるじでっ!!ゆるじでぇぇぇぇ!!!っっへはははははははははははははははは!!かはっ!!かはっ!!?げほっ!?」 コウのものとは思えないような声が教室に響き渡る。 細い腹部がビクビク痙攣を始め、口からだくだくと異様な量の唾液が泡となって顎を伝う。 ビクンッ。 コウの身体が大きく跳ね上がったかと思うと、コウは白目を剥いたままガクンと力なく床に伸びた。 パンツには大きなシミが出来ており、股の周りには尿の溜まりが広がっている。 処刑人と呼ばれた愛村らしき女は、そのままスッとコウから離れた。その冷徹さはまるでくすぐり殺人ロボットだ。 「罰ゲーム完了〜」 支配人が上機嫌に言うと、また教室の照明が点滅を始め、真っ暗になった。 数秒後、照明が戻った。女たちは消えている。 コウの姿もなかった。ただ、尿の溜まりだけが残されている。


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