重たい袋の密輸 「前編」
Added 2024-08-21 14:38:30 +0000 UTC国境近くの町(タウン)。 酒瓶が散乱する路地裏で、ひとりの酔っ払いが 警官に腕を引っ張られていた。 「はなしやがれ!」 暴れようとする酔っ払いだが、屈強な警官の腕を 振りほどくことは出来ない。 「牢屋についてからはなしてやるよ」 ずるずるとなす術無く連行される酔っ払い。 だがその時、進行方向に二人の女性が現れて いきなりこんな事を言ってきたのだ。 「その男をこちらに渡してくれるかしら?」 不審者の出現、警官は銃に手を掛けた。 「……こいつの仲間か?」 「いいえ」 「なら…なぜこのクズを助ける」 問われた女が面倒くさそうに息を吐いてから 隣りに立っていたもう一人の女性に視線を向けると… 「いいから渡せ。礼ならするぞ… ほら♡」 隣りの女がトレンチコートの前を開いてきたのだ。 「!」「!」 コートの下はもう下着姿で、さらに男なら誰でも ガン見してしまうような巨乳の持ち主であった。 現に、警官も酔っ払いも仲良く目を開いて 深い谷間を凝視している。 「ね♡ どうだい私の肉体(からだ)は♪ この町の警官は〝チップ〟次第じゃ融通が利くらしいけど」 ゆさ♡ ゆさ♡ と、魅惑の大玉果実を揺らしながら 男たちの方へ歩いて行った。 「さぁ、どうするんだい♡」 男二人のノドが鳴る。 「あ……あぁ、そうだな、それじゃあ」 下卑た笑みを浮かべる警官が酔っ払いを突き放し、 空いた両手で半裸女性の巨乳をわし掴んだ。 「〝チップ〟を渡してもらおうか」 もみ…♡ 「ん♡ ふふ… 単純で助かるわ♪」 「アンタみたいなドスケベ女は単純な男の方がいいんだろ?」 もみ…♡ もみ…♡ 「あん♡ そうね… でも」 きゅっ♡ 女がお返しに警官の股間をわし掴むと、 予想通りペニスの形が分かるくらい勃起していたが、 その〝予想以上のサイズ〟には驚き、喜んだ。 「〝コッチの銃〟は単純に暴発させないでよ♪ しっかりセーフティロックをかけて、限界まで我慢してね♡」 ぎゅっ♡ ぎゅむ♡ 「おぉう♡ も、もちろんさ…」 イチャつく男女をそばで見ていた酔っ払いがうらやむように 勃起していると、その膨らみが急に握られた。 「アナタはこっちよ。さぁ来なさい」 脱いでいない方の女が酔っ払いの〝下の腕〟を引っ張っていく。 「へ、へへ… 積極的だな」 「……ナニか勘違いしているようね。 アナタが〝乗る〟のは私じゃないわ。アレよ」 指差す先、路地裏を抜けた先には車が止めてあった。 「は!? ど、どういうことだよ」 女がまた面倒くさそうに息を吐いてから 〝掴んでいる部分〟を変えた。 ぎゅむ! 「はぅぅ!!?」 竿ではなく玉を握られた酔っ払いから悲鳴が漏れる。 「ごちゃごちゃうるさいのは嫌いよ。 いいからあの車に乗りなさい。………潰されたくないでしょ」 ぐぐ…… 「ひぃぃッ」 屈強な警官の太い腕と同等、あるいはそれ以上の拘束力に 酔っ払いは従うしかなかった。 「わッ わかったからッ せめて… チンポのほうを握って――――」 「うるさい」 ぐりっ 「~~ッッッ!!」 車に乗った男はすぐに目隠しと手錠をかけられ、 睾丸に刻まれた恐怖から質問も出来ずに連れて行かれた。 ※ 町からやや離れた位置にある豪邸。 だが、豪邸の周りには大家族でも不自然なほどの車が停められ、 首から銃をぶら下げた男女が闊歩している。 酔っ払いの男は、そんな豪邸の一室に縛られていた。 「―――話をしましょうか」 黒いスーツに着替えた女が椅子に腰を下ろす。 「な、何の話だ」 酒が抜けた男も椅子に括り付けるように縛られていた。 「……ロイス」 「!?」 急に名前を呼ばれた男がビクッと反応した。 「ここいらで強姦を繰り返していた性犯罪者。 で、合っているわよね?」 自分の事は調べられている。 ここまで連れてこられた方法といい、この女は反社会組織に違いない。 ロイスは脱走をあきらめ、答えた。 「そ、そうだけど」 すると、単刀直入に〝役目〟告げられる。 「アナタには〝麻薬の密輸〟をしてもらうから」 「は?」 ロイスの答えを待たず、女がポケットからピンク色の粉が入った袋を取り出した。 「コレは私らが開発したものでね、麻薬ではあるんだけど これまでにない面白い特徴があって―――」 「ま、まってくれ! 麻薬の密輸って……そんなのゴメンだぞ! 最近取り締まりが更に強化されたって知らないのか! そんなの捕まりに行くようなもんだって!」 言葉を遮られた女が床を蹴りつけると、 ロイスはまたビクっと体をすくませた。 「取り締まりが強化されている今だから隣国じゃ麻薬の値が 跳ね上がっているのよ。このチャンスを逃すなんて馬鹿でしょ。 それに… 私がいなかったらアナタはどのみち捕まって たんじゃないかしら、違う?」 「う…」 この女が欲しかったのは〝逃げ場のない運び屋〟 だから自分を警官から助けてくれたのだと、ロイスは理解した。 「分かったでしょ、アナタはやるしかないの。でも… 密輸に成功したらそれなりの報酬を払って解放してあげる。 だから頑張りなさい」 「……」 一番最悪なのはこの場で断って殺される。または拷問されること。 特に相手は容赦なく男の金玉を握ってくるような女だ。 「はい」と言わせるために金玉を標的とした拷問を してくる可能性は大いにある。 ロイスは覚悟を決めた。 「ま、頑張ると言ってもしばらくはコレを 飲み続けてもらうだけなんだけど」 女が麻薬の入った袋を見せつける。 「ま、麻薬を飲む!? ……胃袋に隠して密輸するって事か?」 女が「ブブー」っと指でバッテンを作った。 恐ろしい女だが顔はモデル並みであり、それが逆に不気味だった。 「そんな使い古された方法じゃ見つかっちゃうでしょ。 ……でもちょっと惜しいわ。 正解は〝胃袋〟じゃなくて〝玉袋〟よ」 「え…?」 「正確には睾丸(こうがん) アナタたち男にだけぶら下がっているタマタマの中に 麻薬を隠して密輸するのが今回の方法ってこと」 「なッ!?」 ロイスは青ざめた。 睾丸の中って事は… 睾丸を切り開いてその中に麻薬を埋め込むってこと…? または睾丸そのものを摘出して 球状に丸めた麻薬を代わりにぶら下げて行くってこと…? 嫌でも恐ろしい密輸方法が浮かんでしまうが、 ―――そうではなかった。 ※ 「ここがアナタの部屋よ。じゃあね」 ばたんと扉が閉められた。 「……」 小部屋ではあるが綺麗に片づけられており、 一通りの生活用具はそろえられている。 そんな部屋に案内されたロイスは 〝これからのこと〟を脳内で確認していた。 女の組織が作り出した麻薬の名は【2H(ダブルエッチ)】 〝使用〟した時の効果はロイスには伝えられていない。 【2H】の特徴は〝胃〟から吸収すれば麻薬となるが、 それ以降の〝腸内〟から吸収すると効果が無いらしい。 正確には〝女の場合〟は腸内吸収でも効果があり、 〝男の場合〟は効果が無くなるのだという。 ならば〝男の場合〟はその効果はどこへ行くのか。 もちろん成分が消えて無くなるなどありえない。 あの女は、実に愉快そうにロイスの股間を見ながら言った。 『男の場合はね、麻薬の成分は 〝ふたつの睾丸〟に蓄積されるのよ♪』 なぜそうなるのかは説明されていないし、 説明されてもロイスには理解できなかっただろう。 とにかく、ロイスの最初の役割は 〝【2H】の成分を睾丸に溜め込む〟というものだった。 「……胃袋では溶けないタイプのカプセルで飲ませるから 麻薬中毒になる心配はないって言ってたけど… ぜったい体に悪いよな。 だって麻薬成分が金玉の中に蓄積され続けるんだぞ。 そんなのチンポに影響がないわけないし、 〝その後〟だって………」 ロイスが〝密輸決行日〟について思い出す。 二つの睾丸に十分な麻薬成分を溜め込んだのち、 ロイスはほとんど手ぶらのまま隣国へと入国。 そして、中に居る〝受け取り係〟へと 精液を全て渡すのだという。 未だに信じられないが、【2H】の成分が入っている精液を使えば、 また【2H】そのものを作り出せるとのこと。 その話が本当なら、確かにこの方法は 確実性の高い麻薬密輸と言えた。 「………くそ、いくら不安でももうやるしかねぇ。 今さら断ったらどう考えても〝口封じ〟されるだろうし… そうだ、やるしかねぇんだ!」 ロイスは何度も自分に言い聞かせる。 金玉に悪影響があっても死ぬわけではないのだと。 ~三日目~ だが、密輸以前に危機が迫っていた。 「…う……く…」 簡素なベットに横たわるロイス。 「……はぁ……はぁ…」 の、股間が天井を向いてギンギンに勃っていた。 「な、生殺しにも… ほどがあるだろ…」 暇すぎてエロい妄想をしているのではない。 〝これ〟は【2H】の成分が睾丸に蓄積している証なのだ。 「せ、説明は受けていたけど… ここまでムラムラしちまうなんて… 精通したばかりのガキに戻った気分だ… くそぉ… ヌキて~……」 当然ヌイてはいけない。 ヌケば睾丸に蓄積した麻薬成分ごとヌケてしまう。 「今日で三日目、ってことはあと四日か…」 女から伝えられた期間は一週間。 その間【2H】のカプセルを食事と一緒に摂取し、 じわじわと睾丸に染み込ませるのがロイスの役割だ。 「や、やってやる、あと四日くらいどうってことねぇッ」 ~四日目の朝~ 「――――――はっ!?」 ロイスは慌てて目を覚ました。 「はぁ… はぁ… あ、あぶねぇ…」 張り詰める股間のテントを見て、パンツの中を確認し、 〝ただの我慢汁〟であることに安堵した。 「あ、あやうく夢精するところだった……」 蓄積した【2H】の影響だろうが、 ロイスはとてつもなくエロティックな夢を見た。 あの警官を誘惑したトレンチコートの巨乳女をひん剥き、 こぼれ落ちた乳房にチンポを挟んで何度もパイズリ射精を繰り返す。 その後は自分を連れて行こうとする女を逆に車へ押し込んで、 強気な顔が蕩け顔になるまで股間の銃で何発も分からせてやった。 「ほ、本当に気持ちよかった… っていうかあぶなかった。 こっちで射精(だ)さなかったのが奇跡だな」 とはいえパンツはかなり湿っている。 「……なるほど、〝そのため〟か」 この部屋には一週間分としてはかなり多い量の下着が 用意されていたので妙だと思ったが、ようやくその意味を知った。 すぐ我慢汁でパンツがベトベトになってしまうからだ。 「仕方ねぇ」 パンツをゴミ箱へ捨ててからティッシュでペニスを綺麗に拭いて、 新しいパンツへと手を伸ばした、その直後。 「―――――あら? 〝取り込み中〟だったかしら♪」 あの女が入ってきたのだ。 「………ノックくらいしろよ」 「ふふ…ごめんなさい♪」 謝ってはいるが、この部屋には監視カメラが付いており、 〝このタイミング〟もすべて狙ってやられていた。 「でも…… ずいぶんと苦しそうね。 私が来なかったらシコってたんじゃないかしら?」 女が指で輪っかを作って上下に振った。 「そっ そんなわけねぇだろっ」 「あらそう? だって、ソレ…」 と、指をさされた先を見たロイスが「えッ」と目を疑った。 ふき取ったばかりの鈴口からもう我慢汁が滴っていたのだ。 「あはは♪ 何を驚いているのよ。 アナタの〝アナタ自身〟でしょ♪」 この女もいい性格をしており、 ロイスの睾丸に一定量の【2H】が染み込み、 ペニスに変化が現れるこのタイミングを見計らって わざわざ朝から部屋に乗り込んできたのだ。 「う…」 麻薬成分のせいと分かっていても屈辱感はつのる。 (女… こんないい女が目の前にいるってのに… ただチンポからヨダレを流すことしかできねぇなんて…) 同時に強姦魔としての血も騒ぎ出した。 が、いくら騒いでも我慢するしかないという現実。 今までは人一倍強い性欲を振り回し、その欲求に従って 女どもに襲い掛かっては後先考えず精液をぶちまけてきた。 ならば今だって後先考えずにグッツグツに煮え滾っている 金玉の中身を目の前の女にぶち注いでやってもいいだろ、と、 ドス黒い考えが何度も頭をよぎったが。 (く、くそッ この俺が… おびえるなんて…) ロイスの睾丸にはもう恐怖の爪痕が残されていた。 ファーストコンタクトのあの時、睾丸が潰れる寸前まで 握られていなければここまでおびえなかっただろう。 (ここは裏社会の連中のアジト。 逆らえば死ぬ、いや、その前にこの女は… ぜったいに〝潰して〟くるに決まってる) 男にとってはこめかみに銃口を突き付けられる以上の恐怖だった。 ただし、ここまで怖がればペニスが縮みそうなものだが、 ロイスのペニスは【2H】のおかげでフル勃起状態。 そんな彼を見た女はこう考える。 (怖がっているけど、いつ男の性欲が恐怖を上回ってもおかしくない。 こればかりは女の私には分からないところ… 釘を刺す意味でも、もう少し恐怖を与えていた方がいいかもね。 まぁ、男をビビらせるには玉握りが一番なんだけど、 〝今の状態〟でソレをすると射精するかもしれないし、ここは―――) 女がリモコンを操作すると、壁掛けテレビに 〝ある録画映像〟が映し出された。 「ロイス、これを視なさい」 テレビに映る場所はこの部屋にそっくりであり、 見覚えのある女と勃起する男が何やら口論していた。 ※ 「ちッ この早漏が」 女は、あの警官を誘惑したトレンチコートの女であり、 勃起チンポを丸出しにする男に険しい表情を向けていた。 「し、仕方ねぇだろ! 女には分からねーだろうが 〝こう〟でもしねぇと気が狂っちまうんだよ!」 男は、ロイスには全く見覚えのない顔だが、 自分が我慢汁を垂らしているのに対してこの男の垂らしている 粘液は真っ白で、しかも床には白い水溜りが出来ていた。 「出荷まであと一日だったのに、こんなオナニーして… ここまでの労力を無駄にしてくれたな。 今までキサマに与えた【2H】だけでいくらになると思ってるんだ」 女が詰め寄る。 今回はトレンチコートではなく黒スーツ姿だが 豊満な谷間は大胆に露出されていて、 弁解する男も無意識にソコを見ていた。 「だ、だから仕方ないんだって。 あの麻薬成分は金玉に悪すぎるんだよ。 どんどんどんどん金玉がずっしりしてくるし 今朝なんて玉のシワが無くなるくらいパンッパンに 張ってたんだぞッ 破裂したらどうしてくれるんだッ」 おそらくだが、この男もロイスと同じく犯罪者のようで、 怒る女にひるむことなく声を荒げていた。 「生意気な… キサマのチンポどうなろうと知った事かッ!」 だが女の胆力も相当なもの。 反抗的な男の股間に向けて蹴りを放った。 「ッ!?」 狙いは金玉。だったろうが、男も反射的に腰を引いた結果、 〝太くて長いほう〟にべチンと命中してしまう。 「はうッ」 玉が鈍い痛みなら竿は鋭い痛み。 男の体がビクッと跳ねてから内股で沈み込む。 「お…ッ おのれ… よくも…」 両膝が床に着きそうなくらい体を折って見上げる男に、 女は汚物を見るかの如く冷たい視線を向けた。 「ふんっ ちょっと当たったくらいで大げさね」 大事なペニスを蹴ってから〝他人事〟のように 言い放つ女に対し、男は怒りを爆発させた。 「このッ… だったら、見せてやるよ! 俺がどれだけ苦しいのかを!」 蹴られたペンスを掴み、痛いの痛いの飛んでいけ、 とばかりに擦り始めたのだ。 シコ… シコ… 「ちょっと何してるの」 女の制止にもかまわず、男は精子を出す行為にふける。 シコシコ…ッ 「何ってナニに決まってるだろッ 見ろよ。一発ヌイてもこんなにビンビンのパンパンなんだぜ! こーなったら男はみんなチンポをイジっちまうんだよッ この苦しみを分からねー女が口を出すんじゃねーよ!」 シココ… シコココ…ッ 「う…おぉ… へへへ… そして教えてやるぜ。 さっきヌイた時の〝オカズ〟はアンタだよ。 麻薬カプセル付きの食事を運んでくるたびに そのエロいオッパイにチンポが〝反応〟してたからな… そして… 〝今のオカズ〟も… とうぜん… アンタだ… うぅ」 男の手が、手淫が加速した。 シココココ…ッ シココココッ 「その黒スーツを白く染めてやるぜッ う… あぁぁ」 どびゅるるるるるるっっ!! 凄まじい量の精子がペニスから発射されて 二発目と言われなければ分からない、 一発目としても多すぎる量の精子が噴射されたのだ。 「あぁあぁあ…♡」 びゅぷるるるるるっ!! 男の情けない顔とギンギンのペニスから飛び出るドロドロの精液。 その映像を見たロイスに去来する想いは〝うらやましい〟だった。 自分も今すぐ〝あぁなりたい〟と思ってしまう。 だが、その後に続く映像は思いとどまるのに十分すぎるものだった。 「はぁ… はぁ… うぁぁ」 びゅぷるるるるうっ!! 二発目を終えてようやく硬度を失ったペニスを握りながら男はニヤけた。 「へ… へへへ… どうだい? 〝男の苦しみ〟を体で受け止めた感想は――」 その後も何か言いたそうだったが、 もう男がまともに言葉を発する事はなかった。 「このクサレチンポがッ」 ドッ! 「――――がッ!?」 まずはノドが潰される。 「ッッぐッぁ」 精液にまみれたままの女は、身を屈めようとする男の髪を掴んで もう片方の手で耳を引っ張ると、そのまま強引に投げ飛ばした。 ――――ゴッ 「~~ッッ」 そして、投げると同時に〝ちぎった耳〟をポイッと捨てる。 「ああぁあぁッッ」 ノドを潰された男が耳を押さえて痛がるが、〝処刑〟はここからだった。 「今度は手加減無しだ」 女が倒れる男の足側に立って放ったのは まさかの〝サッカーボールキック〟 苦しみ悶える男の揺れ動く陰嚢に狙いを定め、 正確に無慈悲に〝ボール〟のみを蹴り上げた。 ――――シュッ すくい取るように蹴り上げられた陰嚢は衝撃に耐え切れず破れ、 中の〝糸付きボール〟が二つともちぎれ飛んだ。 ――――――ジュブッ 左右別方向に飛んで行った〝ふたつのボール〟が気色悪い音をたてて 壁に激突し、原型を失ったソレがずるりと落ちた。 「ひっ」 悲鳴を上げたのは画面を見ていたロイス。 そんな彼を見て後ろの女がこう付け加える。 「ウチってけっこう武闘派組織でね。 年に一回、格闘大会みたいなのやるんだけど 彼女がだいたい優勝しちゃうのよ。 素が強いうえに容赦なく金玉を攻撃するからねぇ、 大会のたびに何人も〝不能者〟が出るからまいっちゃうわ。 ま、盛り上がるからいいんだけど♪」 エロ担当かと思ったら別の意味での〝男キラー〟 玉のちぎれ飛んだ男はピクリとも動かなくなった。 「……」 性欲に負けて射精したら自分も〝あぁ〟なってしまう。 『この〝密輸カプセル〟は不良品だったな… さて、次を探さないと』 画面に映る女と後ろに立つ女を見て、ロイスは改めて 自分がとんでもない組織に目を付けられたのだと震え上がった。