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脱着自在の急所 「後編」

 時は少し戻り、3号がヒーロー活動を開始した日のこと。 『【赤爪のライラ】がやられただと!』  怪人たちの基地では早くもヒーロー3号の情報が駆け巡っていた。 『はい。 過去2体と類似する格好から  新たに造られたヒーローと思われます』  片目を前髪で隠している女性怪人の報告を受けているのは  黒衣を纏った女性怪人。 『ちッ 潰しても潰しても虫のようにわき出てくる』  おそらくヒーロー側も怪人に対して思っているであろうことを口にして、  ガリっと爪を噛んだ。 『……男か?』 『おそらく』 『?』 『す、すいません。   映像を見るかぎり体格は間違いなく男なのですが…  生殖器を確認できていないのです。  【赤爪のライラ】がそのヒーローの股間を蹴り上げた瞬間、  何度見返しても〝男にあるべき膨らみ〟が確認できず、  股間を打たれたというのに即座に反撃へと転じました。  ……睾丸が付いているのならありえないことです』  報告を受けた女性怪人はしばし黙考し、   目を伏せたまま考えられる可能性をつぶやいた。 『〝前の奴〟のように男性器そのものを切除したのか…  子種を製造する臓器も戦闘においては邪魔にしかならないから  正しい選択だが… 情報ではそいつは発狂死したと聞く。  ならば逆に〝使い捨て〟と割り切って大量製造に入ったのか…?  いや、奴らにそこまでの技術と人材があるとは思えない…  もし、私が向こうの技術者なら……   機能を残しつつ… 戦闘時は外して…』  ブツブツと口を動かしながら同時に手も動かしていく。 『…何か思い当たりましたか?』  部下が聞くと、黒衣の女性怪人は手を止めずに答えた。 『私なら… 生殖器は別の場所に保管するな』 『え! もしそうならどうしようも―――』 『ちがう。チャンスだ』 『!』 『ヒーローの生殖器となれば奴らの基地以外に保管するはずがない。  すなわち〝本体の接合部〟から生殖器の位置を探知できる  怪人を造り出せば…』 『弱点どころか奴らの基地が分かるってことですね』 『あぁ。 能力の大枠は決まった。  十日以内に造り上げるぞ。手伝え』 『はい!』  こうして造られた【黄鱗のロギィ】はヒーロー3号に敗北するも  しっかりとその役目を果たした。  つまり非常にピンチなのだ。 「えぇ! ここの位置が怪人側にバレた!」  施設に戻った3号へと衝撃の事実が告げられる。 「そうよ。さっきの戦闘でアナタを通して  このオチンチンの位置を探ってたみたいだから」  3号の性器を手に乗せたノゾミが真剣な顔で言っている。 「……めちゃめちゃヤバイだろ、それ」 「めちゃくちゃヤバイわよ」  3号は〝男の弱点〟を知られてしまったという恐怖。  ノゾミはヒーローの本部を知られてしまったという焦り。  事態の深刻さに二人は少し沈黙した。  とうぜん〝上層部〟にも報告しており、  いつ来るか分からない怪人たちを迎え討つのか、  この施設を捨てて他へ移動するのか、  いまだ結論は出ていなかった。  だが、ノゾミの中ではもう決まっていた。 「3号!」 「ん」  現状を逆手に取った〝ある作戦〟が。 「ここからは時間との勝負よ。手伝いなさい」 「な、何を?」  ※  翌日。  ヒーロー施設を目視できる位置に三人の怪人が潜んでいた。 『見つけたー♪』 『人間どもの地図にもあの建物は載っておりません。  あれほど巨大な建造物だというのに』 『……決まりね』  三人共に女性の怪人。  男性怪人も多数いる中この三人が選ばれたのは、  今回の目的が〝切り離された男性器の破壊〟であり、  〝痛みの分かる者〟では一瞬手を止めてしまうのではと  危惧しての人選だった。  たった三人という理由は下級兵をぞろぞろ引き連れていては  向こうに気付かれてしまうと考えてのこと。 『いくわよ』  三人の中でもっとも位(くらい)の高い【紫刃のガリア】が飛び出し、  他二人も素早く付いて行く。    ※  施設内の廊下、その一部の壁が溶けていた。  壊されたのではなく、切られたのでもなく、  ぽっかりと大人が通れるほど大きく溶かされていたのだ。 『誰もいない?』  この壁を溶かした『白舌のローチィ』がキョロキョロと目を動かし、  溶解液を滴らせた白くて長い舌をしまいこむ。 『確かに気配は感じませんね。  ……〝残り香〟はあるのですが』  鼻をクンクンとうごめかす『灰毛のトマ』が獣形の耳を  ピンと立てているが足音ひとつ拾えない。 『もぬけのから… こちらが気付いたことに気付かれたか?  いや、だとしてもこれほど大きな施設の機能を一日で  移せるわけはないだろう』  【紫刃のガリア】は小型の機器を取り出して現在地を確認する。 『とにかく行ってみましょうか』  怪人側もリアルタイムで3号の性器を探知しているわけではないため、  もうここには無い可能性が十分あったが、探知してからまだ一日。  正確には十八時間しか経っていない。  この大掛かりな施設の情報をすべて持ち去るなど  人間には不可能と考え、たとえヒーローの弱点が無くても  有益な情報が得られる可能性も高かった。 『男性器を探知した位置へ』  三人の女性怪人が気持ちを切り替えて  〝ノゾミの研究室〟の扉を開ける。すると、 『おや?』  意外なことに、広い部屋の中には大量の薬品や資料の詰まった段ボールが  いたるところに山積みとなっていた。 『こんなに資料を残していくなんて…   まぁ、いつ怪人が来るのか分からないとなれば  大慌てで逃げるのも正解ではあるけれど』     さらに、三人が軽く部屋を調べただけで  〝お目当てのモノ〟まで見つけてしまう。 『ガリアさまー なんかチンコっぽいのありますー』  【白舌のローチィ】が指を向ける先には  確かに男性器が転がっていた。 『何!』  山積み段ボールの上に鎮座する男のシンボル。  ちょっと手を伸ばせば届く高さであり、  子供っぽい性格の【白舌のローチィ】はさっそく手を伸ばした。 『やったー 忘れてったんだー♪』  その直後、段ボールの陰に潜んでいた3号に蹴り飛ばされてしまう。 『ぐ―――ぇ』  多くの薬品を割りながら壁にめり込んだ。 『ローチィさん! おのれ…ッ』  体毛を逆立てた『灰毛のトマ』が踏み出すが、  彼女を制するように『紫刃のガリア』が割って入ってくる。 『まさか隠れて待ち伏せとはね…  他の連中もどっかに隠れてるのかしら?』 「いいや俺だけだ。  人質にされたら困るからな」 『あ、そう』  と、ここで『紫刃のガリア』は指示を飛ばす。  獣人の聴力でなければ聞こえないくらいの小声で。 『奴は【赤爪のライラ】の攻撃でさえものともしなかった男だ。  まともにやり合うより… 弱点を拾いに行くぞ。二人同時に』  『灰毛のトマ』がうなずき、『せーの』と掛け声がかかる。 「!」  3号の両脇にそれぞれ女怪人が走ってきた。  狙いはすぐ後ろにある彼の急所。 「く、このッ」  左右同時に対処は出来ない。  3号は『灰毛のトマ』のみを迎え討った。 『ローチィさんの仇!』  鋭い爪と牙をむき出しにして襲ってきたが、  両者の攻防は瞬く間に決着を迎えた。 『は… ぐ…』  腹部を深く打たれた『灰毛のトマ』はガクリと膝をつく。  まだ辛うじて意識は繋がっていたが、3号はとどめを刺すより  もう一体に注意せねばならなかった。 『よくやったわ、トマ』  振り向くと、男性器は【灰毛のトマ】の手中へおさめられていた。 『アナタのおかげでヒーローの〝命〟はもうこちらのものよ』 「し、しまった!」  襲撃してきた三人の女怪人は顔の造りが人間と多少異なるが  美人と呼べる顔立ちであり、そのうちの一人が  とびっきりの笑顔で男性器をいじくっているのだ。  3号は少し見惚れてしまったが、即座に足を前に進めた。 「返しやがれ」 『おっと♪』  だが、陰嚢(いんのう)を握られただけで下腹部に鈍痛が発生し、  今度は3号が膝をついてしまう。 「おッ… ううッ」  その様子を見た『紫刃のガリア』はいっそう口角を上げた。 『問題点はふたつあったわ。ひとつはこの性器がダミーであり、  本物はとっくに別の場所へ移しているという可能性。  もうひとつは、たとえ本物でも痛覚まで切り離されていて  本体にダメージが届かないという可能性。  …だけど、様子を見る限りいらない心配だったようね♪』  ピンと玉袋を指で弾くと3号の腰も跳ねた。 「ひぐぅうッ」  後ろで見ていた【白毛のトマ】も痛みに耐えながら報告する。 『は、はい… 悲鳴は…演技とは思えませんし…  その生殖器とこの男の〝臭い〟は一致します…   本物と見てよろしいかと』  健気な部下へと【紫刃のガリア】はかるく手を振る。 『ありがと。 もう休んでていいわよ。  ちょっと遊んでから… 終わらせるから』  ―――ぐりッ  鋭利な指が陰嚢に沈み込む。 「~~~ッッッ」  激痛を紛らわすためか3号が床を転げ回る。 「……ッッ く、くそッ 玉さえ…掴まれてなければ…」 『あらそう?』  と、今度は〝竿の方〟を摘んできた。 「おぅ!?」  痛みの渦に〝気持ち良さ〟が発生した。 『ふふ♡』    しこ♡     しこ♡  ペニスが擦られる度にソレは大きくなってゆき、  体積そのものも大きくなっていった。 「はぅ… ぅ…」  それでもやはり睾丸のダメージは尾を引くもので、  膝をついたまま立ち上がることは出来ず、  ペニスだけがぐんぐんと勃ち上がってしまった。 『ふふ… あははははは♪』  『紫刃のガリア』が大笑いする。   無様に勃起したヒーローを馬鹿にする意味もあるが、  もっと〝男として無様な点〟について笑ったのだ。 『アナタのって……… 小さいのね♪』     そう、彼女の手に乗る男性器はビンビンに真上を向いていたが  〝ブツのサイズ〟は見るからに短く、細かった。 『〝これの平均値〟は13㎝くらいって聞いたけど…  コレじゃ10㎝あるかどうかも怪しいじゃない♪  これまで見た人間の中でも最短だわ♪  あぁ、だからこんな山奥に隠してたのかしら♡』  言葉責めにくすくすとした笑い声も重なってくる。  後ろにいる『灰毛のトマ』も〝10㎝以下〟に反応したのだ。 「………ッ」  3号の両肩がずうぅんと重くなる。  〝分かっていても〟男として辛いものがあったのだ。 『前の前のヒーローは巨根だったのに…  コレじゃあ切り刻みがいもないわね』 「ッ! お、お前が1号を倒した怪人だったのか!?」  聞いた話では少女の姿だったらしいが相手は怪人、  成長スピードが人間と違うのは当然と言える。 『えぇそうよ。アナタが1号って呼んでいるゲス男が  勃起チンポを見せつけた幼い怪人がこの私……  馬鹿みたいに隙だらけのチンポと金玉袋を  切り刻んだ極悪な怪人がこの私…… 【紫刃もガリア】よ』 「!?」  薄紫の長髪がナイフを形作り、陰嚢の中心へと流れるように刺し込まれた。  ―――――プスっ 「ぬあぁぁッッ!!」  切っ先がほんの少し刺さっている程度だが、  男の大事な袋からは血が流れ出ている。 『一気にスパッとやっちゃうのもいいけど、  こうしてジワジワ痛みと恐怖を与えるのもいいのよねぇ♪』    ズププ……  丁寧に1mmずつナイフが陰嚢に差し込まれていく。  早く止めないと取り返しのつかなくなる危機的状況ではあるが、  金玉袋にナイフが刺さった状態で動ける男はまずいない。 「おおッッぉぉッッ」  3号はただ体を震わせて悲鳴を上げるしかなかった。 『ほら、よーく見なさい。といっても見る余裕なんてないでしょうから  説明してあげる。今、私の刃は玉袋の中心に刺さってるわ。  玉と玉のちょうど間にね』  グリグリとナイフを動かすと更に悲痛な叫び声が上がるが、  女性怪人にとっては加虐心をより燃え上がらせる燃料にしかならない。 『でもこんなことされてるのにチンポはフル勃起♪  分かる? 分かるかしら?  男のコレはエッチな刺激だけじゃなく   命の危機に直面した時にも膨れ上がるのよ。  死んじゃう前に子供を残さなきゃ!ってね』  愉悦で顔をゆがめる【紫刃のガリア】はナイフをもう一本造り出し、  そそり勃つペニスの横へと押し当てた。 『あ♪ ナイフが触れた途端にもっとカタくなったわ。  ピンチなればなるほど力強く勃ち上がるなんて  ヒーローらしいとこあるじゃない♪ 短小だけど』 「うぐ… や、やめろ…」  3号の見上げる先ではペニスの側面に鋭利な刃がゆっくりと刺さっていく。 「やめろぉッ!」  大声を出してもナイフは止まらず切り口からの出血も増すばかり。  しかし。         どびゅっ  〝機能の消滅〟を感じた男性器は性的刺激も無いのに  精液を勢いよく噴出したのだ。 『あらぁ♡』   びゅるっ  どぴゅるるるう!  短小砲台から撃ち上がる白い弾幕を受けた【紫刃のガリア】は  ナイフを止めたが、気が変わったわけではない。 『―――じゃあね、粗チンくん♪』   コレを待っていた、とばかりに玉袋に刺していた方のナイフを抜き、  二本の刃でペニスを輪切りにしたのだ。 「!!?」  10㎝に満たない陰茎が四つに斬り分けられて宙を舞うと、  〝これから撃ち出される予定の精子〟が血と混じり合いながら噴き出し、   赤と白の綺麗な花弁を描いた。 『好きな花が咲いたわ、ありがと♪』  そして花が一瞬で散ったあと、用済みとなった〝ふたつの球根〟も  袋ごと細断処理されてしまう。  ――――――  頼りない皮袋が裂かれ、内包する脆弱な臓器は  原形を失って血の池に浸っている。 『……ふん』  満足するとともに急激に冷めた【紫刃のガリア】が  掌から〝男性器だったもの〟をゴミのように落とすと、  ビチャっという生々しい音が響き、掌にはやたら粘性の高い  血液が残っていた。 『…死んじゃった?』  汚れた掌を適当な段ボールに擦り付けてから  3号の様子をうかがうが、虫のように丸まったまま動かない。  性器を刃物で何度も切り付けられたのだから良くて気絶、  悪くてショック死、なのだが…… 『ちっちゃくても痛みはおんなじなのね♪  ……あ、ごめんなさいトマ、もう少し待ってて、  先にローチィの様子を見てくるわ。  たぶん死んでないと―――――』  ここまでが〝ノゾミの作戦〟だった。 『ガァ……ッ!?』  3号が動き出し、完全に油断していた【紫刃のガリア】の  腹部に拳を打ち込んだのだ。 『ガ、ガリアさん!!』  ようやく起き上がれた【灰毛のトマ】と交代するように  【紫刃のガリア】が倒れ込む。 『な、何だ貴様は… 性器を斬られたのに……  陰茎(サオ)も… 陰嚢(タマ)も…   こんなにズタズタにされて… 男なら動けない筈だろ!』  混乱極まる怪人へと3号が振り返り、  〝ちゃんと印象に残るように〟言い放った。 「なめるなよ、俺はヒーローだ!  たとえチンポとタマが斬り裂かれようと……  何度でも立ち上がり、お前らを倒す!」  大仰な台詞のあとで【灰毛のトマ】にも拳を打ち込んだ。  『ぐぁ……ッ』    こうして、三人の女怪人の意識を断ち切ったあと、  3号は拘束した彼女らを別室へ閉じ込めてから  段ボールの下に隠していた地下室への扉を開けた。 「――――これでいいんだろ」  地下に降りると椅子に座っているノゾミが拍手で出迎えてくれた。    彼女の目の前には〝上の部屋〟を映したいくつものモニター画面と  〝3号の男性器〟が置いてあった。 「えぇ。 作戦通り素晴らしい働きだったわ」  昨日、ノゾミはまず施設内の人員をすべて退避させたのち  〝ダミーの男性器〟を造ることから始めた。  【紫刃のガリア】が危惧したように上にあった男性器はダミーであり   いくら破壊しても3号は痛くもかゆくもなかったのだ。  同時にノゾミは〝本物の男性器〟にも改造を施した。  改造といっても形はそのままに〝近場からなら本体に痛覚や快楽が伝わる〟  ように造り替えたのだ。 前回闘った【黄鱗のロギィ】をヒントにして。  こうすることで怪人がダミーを痛みつけたりシゴいたりした時に、  モニターで見ているノゾミも〝本物〟を握ったりこすったりすれば  3号によりリアルな反応(リアクション)をさせる事が出来る。    では何故こんなことをするのか。  今作戦の目的は〝3号の生殖器はもう破壊した〟と  怪人側全体へ思い込ませること。  これまでがそうだったように、今回も怪人が見ている光景は  すぐに怪人本部へと伝わり、広がっていく。  その情報共有力を利用して〝男性器の破壊映像〟を見せれば  もう3号に男の急所は無いと思い込ませる事が出来る。  思い込ませれば、少なくとも睾丸という最大の弱点を  探すことはしなくなるはずだ。と、 「……てゆうか、あそこまでガチで痛みを与える必要あったか?  マジで金玉が潰れると思ったぞ」 「仕方ないでしょ、向こうの中に感覚の鋭い獣人怪人がいたんだから。  生半可にヤっちゃ気付かれるのよ」 「だとしてもさ…」 「そのかわりチンポをシゴく時も〝本気でヤった〟わよ♪  恋人のモノを愛撫するようにシコシコ…♡ シコシコ…♡   ってね。気持ち良かったでしょ♪」 「お、おぉ…」  よく見るとノゾミの白衣には白い粘液が大量に付着していた。  ダミーが射精した時に〝コッチの方〟もちゃんと  射精させていたようだ。彼女の本気の手コキによって。 「でも、ここの場所はバレちゃったし、どのみち移動するしかないわね。  …まぁ、向こうはここがもぬけの殻だと思ってるだろうし  3号の弱点も破壊したと勘違いしてるからすぐに来ることはないでしょ。  これでじっくり時間をかけて移転できるわ」  被害額で見れば莫大だが、人的被害はゼロに抑えられたし  ヒーロー側に有利な〝勘違い〟をさせる事が出来た。  ただし〝ヒーローに不愉快な勘違い〟も残っていた。    3号が作戦当初から抱いていた不安点が。 「だけど… ふふ♪  これで怪人たちに〝アナタのサイズ〟も勘違いさせちゃったわね♪」 「う」  ちゃんと勃起や射精をする精巧なダミーを造るのには大変であり、  時間の都合で〝最小サイズ〟になってしまったのだ。 「ソレについては本当に悪いと思ってるわよ、ふふふ…♪」 「なら笑うのをヤメロ」  情報はもう怪人全体へと回っているはず。  ならば… これから闘う怪人たちは〝3号は短小〟と  全員が思っている事になる。 多くの女性怪人も含めて… 「く、くそ~~…」  金的を受ける心配は無くなった3号だが、  これから出会う美しい女性怪人から〝粗チン野郎〟と  罵倒されるのはほぼ確定した。  3号は気が重くなってくると同時に一日でも早く怪人たちを壊滅させなければ、  と闘志も沸いてきたとか。 ーーーーーーーーーーー このシリーズはこれにて終了です。 来月からはまた別シリーズとなります。


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