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アネット二曹の最終試験 5話

「36番の結果を報告します。  〝ファールカップ装着〟〝格闘訓練〟は通過しましたが、  〝最後の男性器計測で160度だったため〟失格となりました」 「分かった、ありがとう」  一通り報告を受けてから椅子にもたれかかる。 「ふ~」  と、ため息をついていると、またマリーが顔を出してきた。 「これで1番から40番まで全滅ですね」 「……そうだな」 「残りは10名。  もう一度確認しますけど、合格者ゼロでもいいんですよね?」 「あぁ、むしろ〝そうする〟くらいの気持ちでやってくれ」 「了解しました。アネット二曹殿♪」  敬礼のマネをしつつマリーが戻っていく。 「殿って…… まぁいい。  ―――よしッ ラスト行くぞ!   40番から50番までの者はカーテンの中へ!」  ※ 「――――――はい。これで最後だから頑張ろうね。44番くん♡」 「…あぁ」  ファールカップを装着し、〝打ち込み〟〝蹴り込み〟を終えて、  残すはこの〝投げ技〟訓練のみ。  〝股間の具合〟はちょっと膨らんでいる程度。  金的への〝蹴り込み〟で興奮するとは思わなかったが、  なんとか良いペースできていると思う。 「じゃ、最初はそっちから私を投げてね」 「…分かった」  相手はおっとりとした話し方がよく似合う『マリンさん』  ああいう人をマシュマロボディとでも言うのだろうか。  腕や足は適度にムッチリ、お尻や胸はさらにムチムチという、  ベットの上で寝技を掛けたくなる肉体をしている。 「投げ技は何でもいいのか?」 「あ! そうそう、肝心なことを言い忘れていたわ。  投げ技については〝大ごし〟限定ね」 「おおごし?」  柔道の授業でやったアレか。 「分かる?」 「もちろん」 「うん♪ それを3回ね」  3回? 〝打ち込み〟と〝蹴り込み〟は20回ずつだったのに。 「たった3回でいいのか?」      尋ねると「たーだーし♡」と指を立てて色っぽく忠告してきた。 「これは格闘〝訓練〟なんだから、ゆっくり、じっくり、  正しいフォームを意識して丁寧に投げること。いい?」 「あ、あぁ」      まぁ、こっちとしても女を思いっきり投げる気はないから丁度いいか。  ―――などという考えは甘かったと、すぐに思い知ることとなった。  ゆっくり、じっくり、ということは、  それだけ〝相手の肉体に密着する時間〟が長いということ。  しかも、柔道なら相手の袖(そで)を掴んで投げるのだが、  今回の相手はピッチリスーツを着用したムチムチのマリンお姉さん。  掴むべき袖が無いから腕を直接掴み、  投げるためには相手の後ろまで大きく手を回さねばならない。    ぷにゅっ♡ 「!」  太もも、胸(おっぱい)、マリンさんのもち肌が俺を包んだ。 「ん、どうしたの?  じっくりって言ったけど止まる必要はないのよ」 「わ、分かっている!」  柔らかさだけではない。男のごつくて重い体を比べ、  彼女はあまりに非力で軽く、手を回しているだけで  〝力づくでどうとでも出来そう〟という黒い衝動が沸いてくる。  ―――だ、駄目だ! そんなことしたら合格して入隊する前に  犯罪者として収容されてしまう。  深く息を吐き、まずは1回、手加減しつつマリンさんを投げた。  すると。  ――――すりんっ♡  密着していた巨乳に撫でられたのだ。 「!!」  ――――どすっ 「あん♡」  さらにマリンさんが受け身を取りつつ倒れると、  〝ピンク色の水風船2つ〟がみずみずしく弾んだ。    ぷるんっ♡  ファールカップの中がズキンと痛む。  たった3回と思っていたが… これは、やばい破壊力だ。 「優しく投げてくれてありがと♡  さっ 2回目をどうぞ♪」 「あ、あぁ」  〝大ごし〟とは左手で相手の右袖(みぎそで)を掴み、   そのまま自分の腰を押し付けて投げる技。  なので、どうやってもマリンさんの爆乳が当たってしまい、  ゆっくりだろうとじっくりだろうと、投げる瞬間には――。  ――――すりぃ♡  爆乳が肉体の側面を滑り落ちていくのだ。  ――――どすっ 「んっ♡」  しかも、直後には甘い声と大迫力の乳揺れが付いてくる。  チンポは既にかなりカタくなっている。…まずいな。    「ふぅ。 よーし、ラスト1回♡」  マリンさんが元気よく立ち上がるとオッパイも上下に揺れ動く。  ファールカップが無かったら俺の股間にも  テントが元気よく勃ち上がっていただろう。 「よ、よし!」  それでも残り1回。  あと1回投げればこの色気の暴力からも解放される。  「せいッ」  ――――すりぃぃ♡  う…! 今までで一番オッパイが押し当ってきた。  ――――どすッ!  そのせいでつい力が入ってしまった。 「あ」  強く叩きつけられたぶん乳揺れも凄まじかったが、  そんな事を考えている場合ではない。 「だ、大丈夫っスか!?」  倒れたまま動かないマリンさんに近づくと… 甘い香りが漂った。 「はぁ… はぁ… はぁ… うん♪  あんまりすごくて… ちょっとビックリしちゃっただけ♡」  吐息か、汗か、とにかく雄のナニかを凶悪に刺激する香りだ。 「そ、それならよかった」  すぐ目の前に力無く倒れているエロいお姉さん。  性格もおっとりと母性的で、このままあのオッパイに  飛びついても笑って許してくれそうな感じもする。  いわゆる〝隙の多い〟雰囲気を持つ人だ。  だからこそ… こっちの鼻息まで荒くなってくるのだ。    次から次へと良からぬ妄想が沸いてきてしまうのだ! 「ハァ… ハァ…」  どうにか目を逸(そ)らし、後ろを向いて呼吸を整える。    チンポは―――― フル勃起とまではいっていないと思うが…… 「次はこっちの番ね♪」 「!」  そ、そうだった! 忘れてた。  マリンさんも俺を3回投げるんだった。  ………というか、投げられるのか? 「あの、大丈夫っスか? 俺、けっこう重いっスよ」      聞くと、「ふっふ~ん♪」と笑って胸を張る。 「分かってないな~♪ 投げ〝技〟なんだから、  技術があればキミくらいの体格でも投げれるのよ♪」 「はぁ…」  確かにそうだが。 …ま、いざとなったらこっちから転べばいいか。  こうして始まった1回目の〝大ごし〟  マリンさんと違って俺は服を着ているため、その袖を掴み、  半身になって腰を押し付けてくる。  その時。 「う」  もともと〝大ごし〟は相手の腹部の下へと腰を当てる技だが、  身長差がある事もあってマリンさんの腰が  股間に押し当ってきたのだ。   ぐいぃ…♡  ファールカップが強く押し込まれると、  窮屈になっていた〝中のモノ〟が更に悲鳴を上げる。  お、折れそうだ…ッ  「――――ん!」  何だ! マリンさんがこっちをジーっと見て……? 「ごめんごめん♪ 勘違いしちゃった」 「へ?」 「なんか腰に〝硬いモノ〟が当たってるなーって思ったら、  ファールカップ付けてたんだね。私ったらつい  〝あ、勃起してる♡〟とか誤解しちゃった♪ ごめんねぇ」      「い、いえ…」  ちくしょう。 こんな近くでそんな事言われたら……     ムググググッ………♂ 「はぅぅ」  押し込めたムスコがもう限界と泣いている。  くそぉ… 鎮まれ… 鎮まってくれ… 「まずは1回目っ せーのっ」  ――――どすっ  マリンさんの動きは言うだけあって中々さまになっており、  一回り大きな俺を苦も無く投げる。      「……上手っスね」 「でしょ♪ これでも柔道部だったんだから。  しかも〝男子キラー〟とかカッコいいアダ名も持ってたのよ♪」 「へぇー…… え?」 「えっとね、よく男子柔道部と合同で練習してたんだけど、  私と組み合った男の子はみんな〝オトコのコ〟が反応しちゃって―――」 「そ、その話はいいんでっ  早く2回目をして下さい」  なんか聞いているだけで興奮しそうな話だったので、  俺はすぐに起き上がってから構えを取った。 「はいはい♪ それでは――――」    ぐいっ♡ 「ふぐぅ」  やはりファールカップにジャストヒットしてくる。  こうなると、股間の気持ち良さと痛みから脱力してしまい、そこへ。 「せーのっ」  ――――だんっ!  綺麗なフォームの〝大ごし〟が決まる。  これもまた技術か… 確かに〝男子キラー〟だな。  大の字になりながら感心する俺をマリンさんが覗き込んできた。 「正真正銘、最後の1発。 いこっか♪」  これが本当の最後。  起き上がって構えると、袖を掴まれ、  マリンさんのエロい肉体が〝例のところ〟へと押し当る。    ぐいぃぃ……♡ 「ぐッ…」  どれだけの覚悟を持っていても、  どれだけ平静を保つよう努めても、  禁欲チンポを刺激されればすべてが吹き飛ぶ。    「そーれっ」  ――――どすっ  最初〝このルール〟を聞いた時は冗談かと思ったが、  ………………今なら分かる。  エロいお姉さんたち相手に〝男の生理現象〟を我慢することが、  どれほど無理難題な鬼畜ルールだったのかを。 「う…ぅ…」  下半身とは逆に頭が妙に冷静なのは、  すでに心のどこかで諦めているからだろう。  〝こんな状態〟で合格するはずがない、と。 「これで終了ね。 ほらっ 立ちなさい」  距離を置いて見ていたもうひとりのお姉さんに声を掛けられ、  フラフラと立ち上がる。 「それじゃ〝計測〟するからファールカップを外して。  マリン。アナタは分度器をお願い」 「はぁい」  数秒時間を稼いだところで無駄だと悟り、  俺は観念したように〝男専用の防具〟を外した。  途端(とたん)に。  ―――――びいぃぃんッ♂  押さえつけられていたバネの如く、チンポが猛烈に跳ね上がる。 「お♡」 「あらぁ♡  〝勘違い〟じゃなかったのね♪」 「クッ…」  ルール⑧  格闘訓練を終えた者はすぐにファールカップを外し、  〝男性器の角度〟を計測する。  その際、角度が水平より下(0度~89度)であれば合格。  水平より上(90度~180度)だった場合は不合格となる。 「うぅむ… これは中々… じゃなくて、ごほんっ  マリン。測るまでもないけど、一応計測するわよ」 「そうですね。 ちゃんと〝角度を報告〟しないといけませんから♪」  今の言葉通り、誰の目にも〝90度以上〟なのは明らか。   だからこそなのか、お姉さん2人は目を輝かせて  俺の左右へと移動してくる。 「ん~~と…… はいっ どうですか?」  数学の授業などで見るデカい分度器がチンポの真横に設置された。 「えぇと――― 170度!」 「おぉ♡」  そりゃそうだろうよ。 ほとんど真上を向いているんだから。  〝こんなもの〟がよくファールカップの中に納まっていたもんだ。 「ホントすごい… 時と場所が違えばこの上ない合格だけど―――」 「はい。 文句なしの〝男の子〟なんですけど―――」  俺に出された結果は不合格。  なんと情けない。 悲しみと怒りが同時にこみ上げてきた。  いっそこの場で抗議しようとも思ったが。 「マリン。私は結果を報告してくるから、   アナタは彼のクールダウンを手伝ってあげて」  この直後、俺の怒りも悲しみも、きれいサッパリ抜き取られる事となる。 「分かりましたぁ♡」  手を上げて返事をしたマリンさんがこちらへ振り向き、  それこそゆっくり、じっくりと歩み寄ってくる。 「あの、クールダウンって… ストレッチとかッスか?」 「うん♪ ストレッチだね…………こ・こ・の♡」    すす…♡ 「!!」  腰に両手を回して抱き着いてくるマリンさん。  さらにチンポをお腹で撫でてきた。    すりぃ♡  「おぉう♡」  スーツのスベスベと、ほどよい肉付きが堪らない。  敏感な裏スジを擦られて変な声が出てしまう。 「あぅふ♡」  試験の結果など忘れるほど、豊満な女体の感触が心身を浸食していた。 「私のコレを使って、ね♡」  マリンさんがささやくと、抱き着いたままスーッと膝を曲げ、  〝谷間の底部分〟がチンポに押し当たった。     むにっ♡ 「コ、コレって…… パ、パイズ……ッ!?」  これまで〝巨乳もの〟のエロ動画ばかりオカズにしてきた俺は、  直感的にそう尋ねた。 「うん♡」  首が縦に振られる。  パイズリ――――  画面越しに見てきたアレが… とうとう俺の身に… 「ん! …だ、だけど、その服じゃ」  ピンク色のピッチリスーツはエロいが〝穴〟がない。  いわゆる〝パイズリホール〟が空いてないのだ。  これではパイズリしようにも… 差し込む谷間がない。 「ふふ♪」  そんな心情を読み取ったかのようにマリンさんが微笑み。 「だいじょーぶ♪ この服ってけっこう破れやすいから。  キミの〝それ〟なら強引に挿(い)れられるよ♡」    「!?」  〝穴〟こそ違うが、こんなお姉さんに『挿れていいよ♡』と言われて  ためらう男はいない。 心臓が高鳴り、金玉がうずいた。 「おぉぉ!」  吠えながらマリンさんの両肩を掴み、  170度にそそり勃つチンポを突き上げた。 「んん♡」  ピッチリスーツに包まれた爆乳の間へと強引に入れ込み、  うすい膜(まく)が押し返してきても負けじと腰に力を入れる。 「おぉぉッ!」  ググググ……ッッ  極楽はすぐそこ。  このうすい膜さえ突破できれば…  マリンさんのパイズリが待っている! 「おおぉぉぉぉッ!!」  ググググググググ……ッッ  〝男の武器〟が爆乳の間へと牙を立てた、次の瞬間。  ――――ぴりっ 「お!?」  チンポに掛かっていた抵抗が消えさり、  代わりに温かく湿った柔肉に包まれた。 「ふふ…♪ おめでとう♡」  祝福なのか、マリンさんが爆乳を擦り合わせていく。    ずりゅん♡  ずりゅっ♡ 「うはぁっ♡」  ま、間違いない。 〝ここ〟は…… マリンさんの乳内(なか)だ。  俺は、そこまでの道のりを自ら切り開き、  パイズリホールを自分の手(チンポ)で作り出したのだ。 「オッパイの中、蒸れてるでしょ?  キミとの訓練でけっこう汗かいちゃったからねぇ。  でも、おかげでこうして――――」    ずりりり…♡ 「はふん♡」 「ローション無しでもズレるから助かるわぁ♡」    ずりん♡  ずにゅん♡ 「のおぉぉ♡」  こんな綺麗でエロいお姉さんが密着しているだけでも  十分すぎる興奮材料なのに、フル勃起したチンポを  オッパイでむにゅむにゅズリズリと揉み洗いされたら… 「我慢しなくていいからね♪ ぜんぶ、出しちゃお♡」  もう………  もう… 「あ…… ああぁぁあぁぁ――――」  今日に備えて溜め込んできた〝10日分の精力〟が、爆発した。    ぶぴゅりゅりゅりゅるるるるるるるるるっっ!! 「あらあらぁ♡」 「あっ あっ あぁぁ…」  どぴゅりゅりゅうううう…!!  女性にヌいて貰うという初の体験。  ヌいて貰う場所はオッパイの間、すなわちパイズリ。  相手はパイズリを容易く可能とする爆乳の持ち主であり、  美貌と母性を兼ね備えた理想の〝お姉さん〟 「くあぁぁ……♡」  どぴゅっ  どびゅるる!  どれだけ射精しているのか自分でも分からない。  ひとつ言えることは―――― 「あ… ぁぁ」  びゅぷっ  どぴっ  間違いなく人生で一番ながく射精しているということだ。 「ぁ………」  どぷっ どぷ…!     や、やっと止まった。 「ハァ… ハァ… ハァ…」  あまりの気持ち良さに頭が変になるかと思った。  10日もオナ禁したからなのか…  マリンさんのパイズリだからなのか…  とにかく、天国という表現がぴったりくる至高のひと時だった。 「ハァ… ハァ…」    視線を降ろすとスーツの谷間に大きなシミが出来ている。  やはり、とんでもない量を乳内(なか)で出してしまったらしい。 「すごぉい♪ いっっぱい出たね♡」     雄の欲望を受け止めきったマリンさんが笑顔で言った。  ありきたりなフレーズだが〝何か〟が満たされる。  射精量を褒められるのも勿論はじめての事だが、  男として、なんか嬉しいものだ。 「ん…… しょっと」   ――――きゅぽっ  俺が開通させたパイズリホールからチンポが引き抜かれると、  その穴から大量の精液が漏れ落ちた。 「わわっ いけない、いけない、床にこぼしちゃった」  と、マリンさんが慌てて穴を右手でふさぎ、  逆の手で垂れる精液をすくって口元へと運ぶ。 「ん……濃厚♪ だね♡」 「!」  エロい、本当にエロい。  30度くらいまでクールダウンしていたチンポがまた持ち上がっていく。 「どう? タマタマ軽くなったかな?」 「あ、あぁ…」 「よかったぁ♪ でも、こんなにたくさん溜まっちゃうなんて、  男の子って大変だよねぇ。 こーんな濃いのが……ん♡」  また精液を舐めた!  くッ… チンポが〝不合格ゾーン〟まで勃っちまった。 「あー! こら~♪   まーた170度まで持ち上がってるじゃない♡」  「いや、だってコレは…」 「そんなイケないキミには… こうだっ♪」   ――――はむっ♡♡ 「はうぅ!!?」  マリンさんが、俺のチンポを、た、食べた!? 「ん♡  んむぅ♡」  フェ…… フェラチオ? 「ふぃみほへええひほはむふはわはひほほうふんひひゃは♡」 (君の精子を舐めてたら私も興奮しちゃった♡) 「えっ??」 「ほむほはひかほみはへへ♡」 (今度はじか飲みさせてね♡) 「ちょっ 咥えたまま喋らないで―――― あっ」  パイズリとはまた違った刺激に俺は…… 瞬殺された。 「あぁぁああぁぁ♡」  どぴゅっ びゅる…… どぴゅるるるる!!  まさかの二回戦。   正直うれしい展開だが、俺が不合格なことには変わりない。  しかし、失格直後に渦巻いていた悲しみや怒りは消え去り、  俺の中には希望と活力がみなぎっていた。  ※ 「アネット二曹殿~、本当に合格者ゼロになっちゃったであります」  変な口調のマリーが服をグイグイ引っ張ってくる。 「あぁ… なってしまったな」  可能性は少なくない、と考えていた事態だが、  いざなってみると―――― 呆れてしまうな。  厳しい第一試験、第二試験を突破した精鋭50名。  その全てが〝下半身の衝動〟に負けてしまったというのだから。 「ふぅ…」  ある北の大国で、軍の関係者が高名な科学者に対して  『睡眠を必要としない人間を作ることは出来ないか?』  と、本気で質問したという記事を見たことがある。  戦場において睡眠欲は邪魔にしかならないからだろう。  いや、食欲も性欲も戦場では足枷にしかならない。  しかし、人間である以上切っても切り離せないのが三大欲求なのだ。 「私たち女性でも性欲は有りますが、〝それ〟が分かり易く  肉体上に現れてしまう男は不便でありますなぁ」  またマリーが服をグイグイ引っ張ってくる。 「……そうだな」  男は不便。確かにその通り。だが…  睡眠欲や食欲と違い、男の性欲には沸いてくる源泉というものが  〝分かり易い形〟で付いている。  体外へ露出した精子を造り出す内臓―――― 睾丸だ。  ただし、〝それ〟を切除すればいいという問題でもなく、  睾丸を失った男はホルモンバランスが崩れ、  色々と不調をきたしてしまう。  それでも――――  もし、タマを切除してもホルモンバランスを崩さない方法が  あるのなら、性欲だけを上手く取り外すことも――――  などと狂気じみた発想をしていた矢先に〝事件〟は起きた。


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