アネット二曹の最終試験 2話【破壊描写有り】
Added 2022-12-23 13:57:03 +0000 UTC~12年前~ 「アネット二等陸士、入ります」 この部屋でいつもの特別訓練が始まる。 「うむ、まずは準備運動からだ。 怪我するといけないので、じっくり、ゆっくりとやるんだぞ」 「はい」 また違う上官だ。 今日の人は、二十代後半くらい、かな? 「んっ んっ…」 薄着になり、体を曲げ、伸ばし、ひねったりする私を じっくり見てくるのはいつもと同じ。 中学、高校の体育でもよく男子から見られていた。 ……やはり〝この胸〟が彼らを惹きつけるのだろうか? ゆさっ♡ 何気なく乳房を持ちあげたら上官の目が大きく開いた、気がした。 「準備体操終わりました、コーチ」 「あぁ。 ん? コーチ?」 「あ! も、申し訳ありません。 昨日、担当された方がそう呼べとおっしゃっていたので、つい」 「あ、あぁ。 それでいい。 俺の事もコーチと呼べ」 「は、はい、コーチ」 「よし。 では腕立てからだ」 コーチと私。 二人きりの特別訓練。 こんなに特別扱いされるのは気分のいいものじゃないけど、 今のまま通常の新兵訓練に合流してもお荷物になるだけ。 文句を言う資格はない。 私はここで、男に負けない体と心を手に入れなきゃならないんだ。 「18……19……20ッ」 【腕立て20回+10秒の休憩】で1セット。 まずはそれを5セットくりかえす。 「ふぅ… ふぅ… 1……2……」 視線の上にはコーチの足、つまり正面から見られている。 何を見ているのかといえば、やっぱり〝私の胸〟なのだろう。 運動用のシャツは首元が大きく開き、 腕立ての姿勢を取ればクッキリと谷間が見えてしまう。 腕を曲げ、伸ばすたびにユサユサと揺れる乳房は 本人にとっては〝おもり〟でしかなく、徐々に息が上がってしまうが、 見ている男からすると〝そんな表情〟も好ましいらしい。 「はぁ… はぁ… 終わりました。コーチ」 「よし。 次は上体起こし(腹筋)だ」 コーチが座り、足を崩す。 補助をするから〝ここ〟に足を組め――― ということ。 「お願いします」 私が体育座りの姿勢で両足をコーチの股間前に置くと、 あぐらをかくように足で抱え込み、固定する。 これ自体は普通のやり方で、何もおかしくないのだけど、 いったん上体起こしが始まると… 「……10……11……12」 この人の隠していた下心が嫌でも分かってしまう。 「……19……20ッ はぁ… はぁ…」 腕立てと同じ要領で2セットを終える頃には、 固定している足先に〝何か硬いモノ〟が当たり始めてきた。 (この人も…… 充血しちゃったのかな?) 上体起こし(腹筋)は腕立て以上に胸が揺れ動き、 すぐ目の前で足を組んで補助をしているのだから、 それはもう存分に見ることが出来るのだろう。 昨日の男も… 一昨日の男も… みんなそうだった。 2セットが終わる頃には硬くなり、 3セットが終わる頃にはよりひと回り大きくなり、 4セットが終わる頃にはコーチの息も荒くなり、 5セットが終わる事には―――― 「はぁ… はぁ… あれ! コーチ?」 「す、すまんが少し席を外す。 10分くらいで戻ってくるからメニューを続けておいてくれ」 〝たち上がった〟コーチが不自然に身を屈めながら部屋を出て行く。 「…………〝処理〟してくるのかな?」 そう、ここまで同じことが続けば、いくら私でも分かる。 〝経験〟は無いが、軍へ入隊するために人体の仕組みとかを 本やネットで色々と勉強してきたのだ。 あの股間に出来た膨らみが何なのか、なぜ硬いのか、 何で硬くなったのか、全部知っている。 もちろん、あのコーチがナニをしに行ったのかも… と、いうより、一度こっそりと後をついて行った事もあった。 コーチが個室のトイレに入り、ゴソゴソと〝何か〟を擦り出し、 息を荒げて最後に「うっ」と短く声を漏らし、 壁にボタタっ!と何か液体のようなものが当たる音がした。 その後、戻ってきたコーチからは少し生臭い匂いが。 「え~と… 次はスクワットしなきゃ」 あのコーチが今頃〝私を使って〟自己処理しているのは確かだけど、 そのことに文句を言うつもりも無い。 〝そのため〟の特別扱いだったとしても構わない。 だったらこっちも今の状況を利用するだけ。 一日ごとに体力が付いてきてるのは実感してるし、 密室で二人きりなのに手を出さず、自分で性欲を発散して くれるのだからなんて紳士的な人達だ、と前向きに考えよう。 私は、早く一人前の軍人になって、この国を守るんだ! ――――と、私はまだこの軍に期待と希望を抱いていた。 ~1ヵ月後~ 「か、格闘訓練ですか?」 いつもよりひと回り広い部屋に呼ばれた私の前には、 初めてお会いする三十代の上官が立っていた。 「そうだ、戦場へ赴くことの少ない女性兵士といえど、 自分の身くらい自分で守れないようでは困るからな」 ちょっとした差別発言だが、今に始まった事でもないし、 このくらいはもう慣れていた。 それに、男に負けない強い軍人を目指す私としては、 格闘技術はぜひとも身につけておきたいところ。 「――とはいえ、男相手に本気の殴り合いをさせるわけじゃない。 護身術と格闘技の中間くらいに考えてくれればいい。 そこに防具を用意したから、まずはそれを付けなさい」 「はい」 床に並べられていたのは【面】【胴当て】そして―――― 「あの、コレって」 「ん? 【ファールカップ】も知らんのか」 「い、いえ、知ってます。 しかし… コレって、こ、睾丸を守るための防具ですよね? ………私……〝それ〟無いんですけど」 「あ! あぁ…そうだったな。 それなら、まぁ、付けなくてもいいか」 そういうわけで、面と胴当てのみを付けた私は、 同じく防具を身に着けた上官と向かい合い、訓練が始まった。 「よしッ もっと腰をしっかり回して打ち込め!」 「はい!」 今までが今までだったので私はてっきり、 〝組み付いて胸なんかを触ってくるのでは?〟 とか思っていたのだが、始まったのは突き、蹴り、 捌(さば)きなど、いたって普通の格闘訓練。 誤解していた。 反省せねば。 だが… その反省した気持ちは数分後に吹き飛んだ。 「ハァ… ハァ… よ~し、そこまで」 「ハァ… ハァ… お、お疲れ様でした」 互いに礼をして防具を外したのだが、 上官はファールカップだけは付けたままだった。 全部外してはマズかったか、と、自分の股間を見ると、 私には元々〝付いていなかった〟ことに気付く。 「あの…」 「あぁ、コレは次の訓練のためだ。 キミは打ち込むだけだから何も着けなくていい」 「え! …防具無しの打ち込み訓練、ですか?」 「うむ。 ただし、打ち込むのは…〝ここ〟にだ」 指を差したのは〝ファールカップの中心〟 つまり―――― 「き、金的の訓練、でしょうか?」 「そうだ」 〝この時〟はまだ上官のことを疑っていなかった。 この軍では、男同士の格闘訓練でも金的攻撃は有りなのだから、 防具にファールカップが入っているのだ。 ましてや私は女、足りない腕力を補うため急所への攻撃は必須。 それでも、女の力で一撃必殺となる急所の数は少なく、 その数少ない急所中の急所が〝睾丸〟である。 守りにくく、打ちやすく、威力は絶大。 〝男にしかない〟という点を除けば、完璧なまでの弱点。 むしろ人体の欠陥(けっかん)と言ってもいい。 だから、この上官も真面目に私を鍛えようとしている。 そう、思っていたのに―――― 「えいっ」 ――――パコっ 「うッ」 「だ、大丈夫ですか!?」 「ハァ… ハァ… あぁ、良い蹴りだ… よし。 次は手で打ってこい」 「手で?」 「そうだ。 ファールカップを下から軽く弾くように、頼む!」 「わ、分かりました……… えいっ」 ――――カコっ 「んおぉ… よ、よぉし。 いいぞ。 もっとだ!」 「う… えいっ」 ――――ゴっ 「ぬおぉ… い、良い感じだ」 打ち込み稽古といっても本気で金的を打つわけじゃない。 足や手で〝中身〟が傷つかない程度に軽く弾くだけ。なのだが… この上官が〝性的に興奮〟していることくらい、私でも分かる。 分かってしまう。 なぜなら、打つたびに〝ファールカップの中〟が 膨らんできているからだ。 ――――コンっ 「おぉぅ…♡」 手応えから伝わる違和感。 ファールカップ越しに〝硬いナニかが〟押し返してくる。 見えないからこそ遠慮なく膨らませているのだろうか? 「ハァ… ハァ… 次はもう少し〝上の方〟を打ってみろ」 「え? しかし…急所の、陰嚢(いんのう)は下の方にあるのでは?」 「こ、細かいことは気にするな。 さぁ、こい!」 「……はい」 これは、ペニスの方にも刺激が欲しくなった。ということ、かな? 肉体的な痛みで性的興奮を覚える、いわゆる〝マゾフィスト〟 という性癖は知っていたが、まさか男性最大の痛みですら興奮するなんて… 「ハァ… ハァ… ハァ… さぁ、仕上げだ!」 そう言ってファールカップを取ると、 思った通り上官の股間は大きく膨らんでいた。 「あっ その… ソレって」 「〝これ〟はキミの金的が効いている証拠だよ」 足を開き、ここに打ち込め、とばかりにテントを見せつけてくる。 「最後は…〝ここ〟を拳で打つんだ」 「ですが…き、危険過ぎるのでは? 〝そこ〟は、女性の打撃でも潰れると聞きますし―――」 「あぁ、だから打つのは、この突っ張っている〝竿の方〟だ」 「竿の!?」 「玉には遠く及ばないが、竿も十分男の弱い部分だ。 しかもこれだけ〝腫れ上がって〟いては守りづらいだろう? キミはこの竿の先端部をかるーく叩くだけでいいんだ。 さぁ、早く… 早く、打ってくれ」 「……」 気持ち悪い。 私はこの時、ハッキリと思った。 筋トレやさっきの格闘訓練なら私にも得るものがあったが、 〝これ〟は明らかにこの男の欲を満たすだけの行為。 私が打てばこの男はさらに気持ち良くなる。 そして、性的興奮の果てに……… やはり気持ち悪い。 私の憧れていた軍に、こんな男がいるなんて。 「どうした? 早く打て!」 「は… はい」 無意識に〝玉の方〟を全力で蹴り上げようとしてしまったが、 その衝動を抑え、私はかるく打ってやった。 ――――こつん 「おっ♡」 拳が硬い棒状のモノに当たると、 男からマヌケな声と悦びの吐息が漏れる。 「――あ!」 私は〝別のもの〟が漏れ出している事に気付いた。 道着を押し上げるテントの先が湿っている。 カウパー氏腺液!? この男、もう先走っている。 「ハァ… ハァ… さぁ、もういっちょ、来なさい」 「……はい」 ――――こつッ 「むふぅ♡」 その後も三発、四発と生金的を要求され、 私は気遣うように、優しく、その生殖器を叩いてやった。 嫌悪を顔に出さず、もくもくと―――― しかし。 一発打つごとに憧れていた軍人に対する信頼が抜け落ち、 かわりに失望という名の感情が積み重なってゆく。 そして。 「ハァ… ハァッ う… もう、〝そろそろ〟だ。 次は少し強めに打て… 打ってくれ」 「………はい」 ――――こりっ! 二十発を超えたあたりだろうか、私が打ち込んだ瞬間。 「あ、あぁっ♡」 びゅるるるるるっ! と道着の中から〝熱い何か〟が じわりと拳を押し返してきたのだ。 「きゃっ」 反射的に手を引っ込めると、自分の手からあの匂いが漂(ただよ)ってくる。 「フゥ… フゥ… フー」 男が自ら股間を握り、〝出し切れていなかった分〟をひり出す。 シコシコシコシコ…… びゅるるる! どびゅりゅるる! 「おぉぉっ…♡」 吐き気がした。 相手が上官でさえなければ、その醜くおっ勃ったモノを 今すぐへし折ってやったのに。 でも、私はもう軍人。 上官には逆らえない。 「ハァ… ハァ… す、素晴らしい一撃、だった… これならどんな男にでも勝てるだろう」 「……ありがとうございます」 股間はドロドロだが、その目から情欲の炎が消えている。 男は出した途端に冷静になるというのは本当のようだ。 「ふぅ~…… 本日はこれで終わりだが、 これからしばらくは〝こんな感じ〟の訓練が続くと思っていたまえ」 「…はい」 嫌になるほどの笑顔とイカ臭い匂いを残し、男は去っていく。 残された私の目は―――― まだ死んでいない。 今回はたまたま〝男のもっとも醜い部分〟と接触しただけ! あんな男ばかりではない! この程度で志を折ってどうする! 私は自分に言い聞かせ、必死にかき集めた 一縷(いちる)の望みで心を支えていた。 だけど… 「アネットくん。 足で頼むよ。 その綺麗な足で優しく蹴ってくれ」 次の日に来た別の男も。 「もっと近くに寄るんだ。そう、胸が当たるくらい近くに… そして、ファールカップを膝(ひざ)でかるく蹴り上げるんだ」 その次の日に来た男も。 「もっとも強力な金的は〝握り潰し〟だ。 だが本当に潰してはいかんぞ。 やさしく… やさしく握り…… お、おぉ♡ そ、そうだ… そのまま玉への圧力を強め……ぬぉお♡ い、いいぞ」 その次の次の男も。 一ヵ月近く続いたその日々は、 私の心を壊すのに十分過ぎる地獄だった。 階級の高い男たちが日替わりで〝醜さ〟を押し付けてくる。 憧れていた軍人たちが、救いの手ではなく充血した生殖器を差し出してくる。 この軍は… 上層部の男たちは… 腐っていた。 いや、その下の者たちも〝まだマシ〟というだけで、 そのまま昇格すれば、いずれ同じく腐り果てていくだろう。 こんな軍に憧れていた自分が馬鹿だった。 こんな所にいる自分が恥ずかしい。 ただし、辞めたりはしない。 ここまで利用されまくって辞めたら敗北者でしかない。 私は…〝コイツら〟とは別の強い軍人になる。 今度はこっちが利用する番だ! 壊れた心を憎悪で繋ぎ止め、 男たちをより観察し、技を磨き、力を蓄えた。 来るべき時のために。 「あ! お久しぶりですね」 格闘訓練が始まってからちょうど一ヶ月後。 私の前には〝最初の男〟が立っていた。 「おぉ。 いやー やっと順番が回ってきたよ。 なんせ〝キミの指導相手〟は大人気だからな。 ハハ♪ この一ヵ月。色んな奴から色んな訓練を受けたんじゃないのか?」 全てを知っているうえで、男が聞いてきた。 「はい。 おかげさまで〝とても良い勉強〟になっております」 「そのようだな。 前に会った時とはずいぶん… 雰囲気が変わっている。 ふふ…これは色々と〝仕込まれて〟きたみたいだな♪」 男の悦ばせ方を、という意味なのだろうが、 あいにく私が心を押し殺してまで学んだのは〝男の扱い方〟だ。 男子三日合わざれば括目して見よ―― と言う言葉があるが、 それは男のみならず女にも当てはまり、 一ヶ月も経てば…… 夢見る少女が悪女にもなる。 今日、この場で、私が、軍隊の腐った患部にメスを入れる。 「――何! いきなり防具無しの訓練を?」 「えぇ、せっかくまた会えたのですから、 本日は私がこの一ヶ月で覚えた色んな金的を味わって貰おうかと」 豊満な胸を強調させつつ、わざと性的な雰囲気を醸(かも)してやると 男の目があっという間に好色なものへと変わっていく。 もともと〝そういう目的〟で来ているのだろうから 簡単に引っかかってくれた。 「ほほぉ♪ 色んな金的を、ねぇ」 ごくりと生唾を飲む音が聞こえてくる。 「はい、例えば… ファールカップ無しの股間を 掌底で優しくグニグニと押したりとか――♡」 「ほぉ」 「背後から組み付かれた状況を想定し、 お尻でグイグイと相手の急所を圧迫させたり――♡」 「ほうほう」 「ダウンした相手への追い打ちとして、 足裏でゆ~っくりタマタマを転がしてやったりとか――♡」 「ほほおっ」 訓練メニューを並べてやると、男の股間がやや膨張し始めてきた。 「あとは… とても敵いそうにない男が相手の時、 抵抗を一切せずに観念したと思わせてから、 陰茎へと奉仕し、油断しきったところを〝握る〟のです」 「ほ、奉仕とは?」 「もちろん男性を〝気持ち良くさせる〟ための奉仕ですよ♡ 直接さわって棒の方をナデナデし、ムクムクしてきたところを こーして〝わっか〟を作って、シコ♡ シコ♡ シコ♡ してあげると どんな男性でも絶対に隙が生まれる。 と教えられました」 シゴくジェスチャーをすると〝膨らむ方向〟が横から上に変わった。 男は分かり易くて助かる。 「〝それ〟… やってみますか?」 聞くと、即答で「あぁ!」と返ってきた。 やはり簡単だ。 性欲を利用すると、こんなに簡単に誘導できるとは。 「では、私が教わった通りやりますので、そのままでお願いします」 「あ、あぁ」 言われた通り、男が隙だらけで待ちわびている。 発情した男はこうも警戒心が薄まるのか。 すり…♡ 「お…♡」 男の右肩に顔をくっ付け、乳房が右腕に押し当たるくらい近づき、 そのまま自分の右手を伸ばして男性器を愛撫する。 すり…♡ すり…♡ 道着越しではない。 パンツの中まで手を入れて直接さわっているのだ。 しゅ…♡ しゅる…♡ 「あ……ぁぁ……♡」 熱くそそり勃つソレをシゴいてやると、 私の頭上から何度も吐息が漏れてくる。 正直、不快でしかないが… 大目に見てあげよう。 天にも昇る心地だとしても、すぐに地獄へと落ちるのだから。 しゅっ♡ しゅ…♡ カチカチの男根の下へと手を伸ばすと、 〝やわくて弱々しい袋〟が見つかった。 コレだ。 コレがあるから男は性欲が溜まり、 コレがあるせいで私はあんな目にあった。 そして、コレを制する女は男を制する事が出来るのだ。 ――――にぎっ♡ 「うっ!?」 「ふふ♪ 隙だらけ♡ でしたよ」 「お、おぉ…これは素晴らしく効果的な金的だ。 はは…」 「――何を笑っているのですか? 陰嚢(いんのう)をこんなにも握られているというのに」 にぎゅぅぅ…… 「うぁ…ッ」 敏感な陰嚢にとって快楽と苦痛は紙一重。 ほんの少しの強弱で天国と地獄が決まる。 陰嚢を持たない私にとっては極めて高難易度な調整だが、 この一ヵ月、汚らわしい男達の汚らわしい訓練によって 男以上に〝男の仕組み〟を熟知してしまった。 ぎゅむっ♡ ぎゅみゅっ 「あ♡ あぁ♡ うっっ!?」 このように、快楽の中に少しだけ苦痛を混ぜることも。 こり… こり… くりっ♡ 「ふぐぅぅッッ………お? おぉ♡」 苦痛の中で少しだけ性的快楽を与えることすら出来る。 「はぅ…ぅぅ… ア、アネットくん… ちょっと強く握り過ぎじゃ――」 「え? 金的攻撃なのですから強く握るのは当然では?」 「い、いや、訓練だから…そこまで本気でやらなくても」 「本気でやらねば訓練にならないでしょう? それに〝訓練中の不幸な事故〟を恐れていては私のためになりませんので」 「!?」 様子がおかしい――――! と、ノンキなこの男も気付いたようだ。 表情がはっきりと弱みを見せている。 ぎゅううぅぅぅぅっ……!! 「はあぁッッ!?」 「そういえば、色んな上官の方からお聞きしたのですが… 〝この訓練〟の発案者はアナタだそうですね?」 「へ? あ、あぁ… そうだけど」 ぐぎゅぅ!! 「ひぐぅ! ま、まさかッ それで怒って――」 まさか? まさか怒っていないとでも思っていたのか? あれだけいいようにされて… 怒っていないとでも? ……とことん呆れさせてくれる。 「――いえ、怒ってませんよ」 スっと握っていた指を緩めてやると、 男の顔も解放されたように緩む。 「ふぅ… ふぅ… それならよかっ――」 「怒っているなどという生易しい感情ではないので」 「!!」 指を緩めたのは〝より強く握りしめる〟ため。 思いのほか頑丈な〝ふたつの玉を握り潰すため〟だ。 ――――――――プジュんッ 手の中で睾丸が〝丸〟でなくなると、 男から意味不明な声が吐き出された。 「●×◎△◇※〇ッッッ!!」 男の象徴を潰した。という実感に興奮していたからか、 私もさらに握る手に力が入り。 ――――ブチッ と、〝何かがちぎれる〟感触が伝わってきた。 睾丸には精液を送り出す管が繋がっているらしいから、 たぶんソレがちぎれたのだろうと思う。 どちらにしろ、私は今まで嫌になるほど向けられてきた 〝男の性欲そのもの〟に勝利したのだ。 同時にそれは〝男〟を殺した事にもなる。 「ぁ……ぁ……」 白目をむいた男が倒れ込むと、 大きく突っ張った股間部分にシミが広がっていく。 「失禁? それとも…」 潰れた睾丸の〝中身〟かもしれない。 あの特有の生臭い匂いが漂ってきた。 しかも、握り潰した私の手からも同じ匂いが。 「………ふ、ふふふ」 でも、もう吐き気はしない。それどころか。 「アハハハ♪」 壊れかけた心に… 憎悪で繋ぎ止めていた心に… 再び大きくヒビが入り、その〝殻〟を破って生まれ変わった。 「フン」 男の股間に足を添えると、まだ少し硬さを感じた。 「もう男として死んだも当然だが。 〝こちら〟も壊しておくか」 男根と思わしきモノへと体重をかけ続けると、 ペキっと不自然な方向に折れ曲がる。 ……自分でも驚くほど抵抗なく破壊することが出来た。 潰しても、折っても、まったく罪悪感が沸かない。 「キサマのような男はこの軍に不要…… しかし、感謝しているぞ。 キサマの…キサマ達のおかげで私は強い軍人に一歩近づけた」 軍に蔓延している病気をひとつ取り除いたような、 清々しい気分が私の中に広がっていた。
Comments
はい、どうしようもない〝男〟でしたね。
ド聖じん
2023-01-22 13:46:39 +0000 UTCこの男は自業自得ですね
のんのんの
2023-01-21 09:54:19 +0000 UTC