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雪山に棲む搾精姫 最終話【破壊描写有り】

 ヤマオの男根が宙を舞った頃、  タニオもまた〝男だけに起こる苦しみ〟に悶えていた。 「くッ ううぅぅ……ッ」  雪上に片膝をつき、テントを張った股間の〝やや下部分〟を押さえている。 『やだぁ♪ タニオさんったら何してるの。  自分で自分のムスコを虐めるなんて駄目じゃない♪』  正面で頬(ほほ)に手を当てているのは爆乳娼婦の『ナオミ』。  タニオが昨晩〝お世話〟になった相手であり、  あれが雪女の化けた姿である事はタニオにも分かっていた。 「ぐッ ぐくッ…」  分かっているからこそ、自分の股間を攻撃したのだ。 (ぬぐぅッ… アレが俺の性欲が造り出した偽物なら、   〝性欲の元〟を打つことで消えると思ったんだが…  まったく消える様子はねぇ… くそったれッ)  ヤマオが試していたように、自分を攻撃する事で幻惑を  打ち消すという方法もあるが…    〝その程度〟では雪女の能力に効果が無く、  無駄にダメージを負う結果となっていた。 『ほら、いつもみたいにコッチへ来てよ♡  そのテントの中で苦しそうにしてるオチンチンと、  叩かれてぶらぶら震えてるタマタマを癒してあげるから♡  ねぇ、タニオさぁん♡』      むにゅりっ♡  白い着物は既に帯が開かれており、  ナオミの豊乳はその〝先端部〟まで丸見えの状態。  ここが娼館であればタニオはすぐに飛び込んでいたに違いない。 「このッ… それ以上ナオミさんの姿で喋るんじゃねぇッ!」  偽物なのは分かっている、  それでもヤマオのように容赦なく切りつけることが出来ないのは  熟練冒険者との差ということだろう。 『じゃあ、体で語ればいいのかしら♡』  シュル―――― ぱさっ♡  ナオミがはだけていた着物を完全に脱ぎ捨てた。 「!」  目の前にあるのは〝いつもの女体〟  頭のてっぺんからつま先まで、いつも見ているあの肉体。  雄の下半身を猛烈に搔き立てるドスケベボディでありながら、  いつも抱いている女性という安心と信頼感がある。  そして、これまで何度も何度も抱いてきたという事は、  体に、下半身に、ペニスに〝その味〟が刻まれている訳であり、  極寒環境下による〝子孫を残さねば〟という本能と合わさった結果、  タニオは無意識のうちに己の生殖器を露出させていた。 『わぁ♡ やっぱりタニオさんのって……… スゴぉイ♡』 「ッ!?」 (い、いつの間に俺はチンポを出したんだ――――!  し、しかし… この気持ちは… 抑えきれない)  ナオミに射精したい――――    ナオミに種付けしたい――――  悶々とした気持ちが脳を浸食してゆく。 (こ、こうなったら、あの偽物を攻撃……駄目だ!  今の状態であの姿に近づいたら性的な意味で襲っちまいそうだ。  だったらもう一度チンポを叩いて……馬鹿か!  それじゃどの道戦えないだろ。 相手は魔物だ。  金玉の痛みで動けない所を攻撃されたらどうすんだ)  冷静とは程遠い頭でどうにか妙案を探っていくが、  どれもこれも使えない手ばかり。 『タニオさーん♡ そんなイライラした顔してないで、ほら♪  チンチンのイライラをすっきりしましょ♡ ねぇねぇ♡』  ナオミ(雪女)は完全に遊んでいた。  タニオが懸念した通り彼女は魔物であり、その気になれば  ヤマオの時のように足の間から氷柱(つらら)を突出させて  睾丸を潰すことも出来たが、雪女は男の性欲から生まれた魔物。  ソレは相手が反撃してきた時の最終手段で、   〝男の性欲を満たしつつ殺す〟ことを第一としていた。 (いちかばちか…… 自分で抜くしかない。  サキュバスの催淫だったらオナニーしてもスッキリしないらしいが、  こいつらは雪女だ。 もしかしたら効果があるかもしれない)  男が性欲を発散する常套手段【自慰(オナニー)】  タニオが最後の手として己の右手でペニスを掴んだ。    その時。 『駄目です』 「!?」  背中に押し当る柔らかい感触と共に聞き覚えのある声が。  肩越しに振り向くと、そこには――― 「リ… リルルッ!?」 『駄目です。 オ、オナニーなんてしてはいけませんッ』  飾りっ気のない整った顔立ち、地味な服で包まれているのが  逆にエロく感じる隠し切れない爆乳。  そして、聞く者をホッとさせる温かい声。  リルルだ、間違いない、心配して付いてきてくれたのか―――と、  素直に喜べる状況でない事はタニオも身に染みていた。 (本物だと思いたいが… どう考えても怪しすぎる。  あの雪女がナオミさんの姿をしているって事は、  俺が〝そういう目〟で見ている女に化ける能力なはず…  ならば、リルルに化けてきても不思議ではない)  タニオにとってリルルは信頼する仲間だが、  きっちり〝性の対象〟として見ていたのだ。  これほどの爆乳を持つのだから当然なのだろうが。 (俺とコイツは手を握った事すらないんだぞ。  それなのに、緊急事態とはいえ後ろからいきなり抱き付いてくるだろうか?  あのリルルが……)  ―――ありえない!   そう結論付けるのを見透かしたかのように、  リルルが後ろからペニスの先端を触ってきた。    きゅっ♡ 「くぅぅ!?」  急に敏感な部分を触れたタニオが腰に力を入れて耐える。  リルルが雪女なら射精〝させられる〟訳にはいかないからだ。 (あ、あぶねぇ… 出しちまうところだった)  どうにか堪えたが、このままでは本当にマズイ。と、  リルルの手を振りほどいて逃げるように距離を取る。 「うっ!!」  その際、足がもつれて雪の上に倒れ込み、  勃起したペニスを雪に挿れるという醜態を演じてしまう。 「はひッ! つ、冷たッ」    熱を帯びた男根に冷たい雪が纏わりつき、意外と気持ち良かったとか。   『や、やだ… タニオさんったら…』 『雪に挿入するなんて…ふふ♡』  後ろではナオミとリルルが並んで嗤っている。 「くそ… や、やっぱりリルルも雪女かよ…」  分かったところでどうすることも出来ない。  さらにハッキリしているのは爆乳の数が二倍となって、  下半身に訴えてくる誘惑も倍増したということ。 『も~ いつまで焦らすのよタニオさんったら。  いつもみたいにたっくさんズリズリしましょ♡』 『わ、私だって…タニオさんのために勉強したんですよ。  男の人が好きっていうパイズリを… 頑張って身に着けたんです。  だから……今日は、私と……シてください♡』     ナオミとリルルが潤んだ視線を向けてくる。 「こ、これは…!」  これは、タニオが密かに妄想していたシチュエーション。  ナオミとリルルが競うように自分を取り合い、  最終的には仲良く三人でヤるという〝いかにもな男の妄想〟  そんな都合の良すぎる状況が現実で起こっているのだ。  雪音が化けた姿だとしても、あまりに魅力的すぎた。 「うおぉ…」  ペニスの角度がさらにビンッと跳ね上がった。 「はぁ… はぁ…」  罠だと分かっていてもあの二人の間に飛び込みたい――――  一歩足を踏み入れればそこはもう極楽だろう――――  それに、このまま無事に下山出来たとして、  はたして自分に〝これ〟以上贅沢なプレイが  待っているのだろうか―――?  これからの人生、こんな爆乳美女二人と  ヤリまくれる機会があるのか――――?  自分はいつ命を落としてもおかしくない冒険者であり、   魔物に生きたまま喰われる機会の方がはるかに多い――――  ならば、ここで美女と3Pしたあと、夢心地のまま  安らかに殺してくれるのなら…悪くない最期…いや、  男として最高の最期と言えるのではないか――――?  タニオの思考が負の方向へと舵をきり始める。 (凍死ってあまり苦しくないって聞くし… もうチンポが限界だし…  あんな美女二人に看取ってもらえんなら… ここが墓場でもいいかな)  帰る場所も、帰りを待つ者もいない孤独な冒険者ならば、  タニオの判断も間違っていないのだろう。  そう――― 本当に孤独な冒険者ならば。 「――――タニオさん、下がって!」 「!!」  ハッと視線を上げると、小瓶のようなものが前方へと飛んでいき、  地面に着くと同時に炎が広がった。 『う…ッ!?』 『これは…炎魔法!?』  炎を浴びたナオミとリルルが大きく怯(ひる)み、  その肉体が溶け出していく。 「これは…火炎瓶」  振り返ると、そこに居たのはまたしてもリルル。 「タニオさん、だ、大丈夫ですか!  その、嫌な予感がして……様子を見にきたんです」  モコモコの防寒服を着たリルルが分厚い手袋を差し出してくる。 「あ、あぁ」  ぎゅッと握り締めるとほんのり体温が伝わってきた。  今度こそ本物だ――――!  確証はないが、すでに堕ちかけていた自分のために  仲間へ火炎瓶を投げつけるなど有り得ないからだ。  〝自分を待つ者〟の参上がタニオの目に光を取り戻させた。  ただし。 「タ、タニオさん! なな、何で男性器を露出させてるんですか!?  こんなに寒いのに、そんなに… お、おっきくさせて!」 「―――あ」  タニオは現在ペニス丸出しのフル勃起状態。  しっかりと目に焼き付けてしまったリルルが握った手を突き放す。 「ま、待て! これは… アイツらのせいなんだ!」  指を差してのは肉体のほとんどが溶けた雪女たち。 「え! あの魔物のせい…?」    リルルが容赦なく火炎瓶を投げつけたのは、自分の偽物と  全裸の女が立ち並ぶという、あまりに怪しすぎる組み合わせだったから。  もし二人が雪女の姿だったら投げるのをためらっていただろう。 「そう、アイツらは雪女って魔物だ。  サキュバスみたいに男の性欲をギンギンにして惑わしてくるんだ」 「そ… そうだったのですか」  自分の妄想を棚に上げて説明するタニオだが、  何も知らないリルルは素直にうなづいてしまう。  すると。 「―――ん!?」  雪女たちの肉体は跡形も無く溶けたのだが、  今度は周囲の雪が溶けた場所へと集まり出したのだ。 「……再生か!」 「ど、どうしましょう! 火炎瓶をもう一度投げますか?」 「あ、あぁ――― いや、待て」      タニオが閃いた。  リルルが居る今だからこそ出来る妙案を思いついたのだ。 「リルル!」 「はい!」 「俺を――― 射精させてくれ!」 「はい―――― え?」  な、何言ってんですか、と、街中なら叩かれてもおかしくないセリフだが、  タニオはいたって真面目な表情で話しを続ける。 「いいか、奴らは俺の性欲によって形作られた魔物なんだ。  つまり、射精して性欲を発散すれば隙が生まれるかもしれない」 「な、なな…ッ」  赤面しつつも優秀なリルルはちゃんと理解していた。  サキュバスの催淫を受けた男が自慰をしても効果は無いが、  異性(女性)の性処理によって症状が緩和される事は知っていた。  だからタニオもリルルを頼ったのだ、と。 「うう…」  二人はさっき初めて手をつないだばかりの関係。  それなのに次は〝射精させてくれ〟などステップが大幅すぎる。  しかし心の準備をしている時間など無い。 「奴らが再生し始める前に――― 頼む!」 「~~~ッッ」  怒っているような、照れているような、  真っ赤な顔でリルルは言った。 「………わ、わかりました」  言って、タニオのペニスを咥(くわ)えたのだ。     ――――ハムぅっ♡ 「うほぉぉ!?」  リルルは優秀だ。  男を射精に導くのに〝手コキ〟〝フェラ〟〝パイズリ〟と、  様々な手段があるが、モコモコに着込んでいるこの状態で  最も素早く実行できる性技は〝フェラ〟だと判断したのだ。    ちゅぷ♡   ぐぷっ♡  リルルがぎこちない動きで口内をうごめかしていく。  「お、おおぉぉ♡」 (まさかフェラでくるとは… 時間が無いからなんだろうけど…  あのリルルが… あのリルルが… 俺のチンポを咥え…)    ちゅむ♡  じゅる…♡ 「あああぁぁ……ッ♡」  タニオはもちろんリルルを〝オナネタ〟にしたことがある。    だが、もっぱらパイズリ妄想ばかりであったため、  まさかの即フェラというギャップが下半身の〝芯〟に響き、   まさに迅速といえる放精を可能にしたのだ。 「うあぁっっ♡」   どぷるるる……    びゅぷるる… 「んん!!?」  リルルの目が大きく開いた。  口の中に広がる熱い粘液がどんどんとその量を増していく。   びゅるるるる………ッ!! 「ん……ん……♡」  苦くて気持ち悪い… 反面、下腹部が熱くなる。   びゅぷるるるるる……! 「ふ…ぅん…♡」  タニオが全てを出し終えた時、  リルルの表情は完全に〝女〟へと変貌していた。 「ッッ… ごほッ」  〝飲み切れなかった〟精液を雪上へこぼし、  涙目で視線を上げると、半勃ちペニスの上でタニオが指を差している。 「み、見ろ、雪の動きが鈍ってやがる!」    賭けは成功した。  タニオの睾丸が一時的に底をついたことで、  〝原動力〟を失った雪女たちの再生速度が鈍化したのだ。 「よし、今のうちに逃げるぞ!」 「は…はひ!」  リルルが差し出された手を掴み、口に付いている粘液を拭った。  ※  雪を踏みしめ、下へ下へと逃走する二人。 「ハァッ ハァッ なぁリルル、俺の他の奴らとは合わなかったのか?」 「ハァッ ハァッ い、いいえ、誰とも」 「…そうか」  やられてしまったのか… まだ戦闘中なのか…  このまま退くか… リルルと共にヤマオ達を探すか…  難しい判断を迫られるタニオだが、どちらを選ぶにしろ、  まずは〝ここ〟から脱出せねばならなかった。   『くす…♪ くす…♪』  何処まで行っても似たような道。  吹雪に混じって後ろから不気味な笑い声がついてくる。 「くそっ 同じ場所をぐるぐる回っているみてぇだ」 「結界のようなものに閉じ込められたのでしょうか」 「…たぶんな」  森や山など、特定の場所に棲み付く魔物がよく使う、  獲物を迷わせて焦らせるというイタズラ程度の術だ。 『クク… 逃げられると思うな。  ここは我らの領域。 一度踏み込んだ男はもう逃れられぬ』    『フフ… その通りじゃ♪  キサマが男である限り、我らは何処までもついていくぞ』  走れど走れど声は振り切れず、雪の深みばかりが増していき、  二人の体力をどんどん搾り取ってゆく。 「ハァッ ハァッ ちくしょうッ」 「ハァッ ハァッ こ、こうなったら迎え撃つしかないのでは?」 「そ、そうだな」  と、タニオが足を止め、後ろを振り返り、こう言った。 「リルル、お前はそのまま走れ」 「えっ!」 「奴らはこう言った。〝男である限り逃げられない〟と、  だったら… 女のお前だけなら逃げ切れるはずだ!」 「そ、そんな… できません!」  タニオが背中を向けたまま別れを口にする。 「……お前が来てくれてスゲェ嬉しかったぜ。  フェラも最高だった…… 俺は幸せだ。だから…もう行け!」 「あ……」  背中から覚悟が伝わってくる。  男が、自分のために命を投げ捨てようとしている覚悟が。  だから、リルルもタニオの背中にそっと身を寄せて〝覚悟〟で応えた。 「タニオさん… だったら… 死ぬくらいなら…  イチかバチか試してみますね」 「―――え?」  手袋を取った手をタニオの防寒服の中へと入れ、  〝あるもの〟を探り始める。  ごそ…  ごそ… 「おい、ちょっ…リルル?」  ごそ…  ごそ…  ………きゅっ♡ 「はう!?」 「あ! ありました」  掴んだそれは陰嚢(いんのう)、つまり金玉。  瞬間、タニオにもの凄い嫌な予感が走った。  今日一番の寒気も。 「ま、まさか…」 「………いきます!」  と、リルルが覚悟をもって〝中のタマふたつ〟を潰した。  ――――――――ぷちゅっ 「がッッ……あぁッッッ!!!」    リルルは優秀だ。  雪女の言った〝男である限り〟の台詞を聞くと、  〝では男で無くなれば逃げられるのか?〟と気付き、  〝何をもって男と証明されるのか…〟と思考し、  〝雄の役目… 子種を生成する睾丸を無くせば…〟と思い至ったのだ。 「あ……ぁあぁ……」  タニオが白目を剥いて真っ白な雪に倒れ込むと、  途端に吹雪が止まり、空が晴れ、景色を見渡せるようになった。 「や、やった!」  ふるふると震える両手にはまだ〝潰した時の感触〟が残っている。  抵抗なく指を沈められる弱々しい玉袋の感触が。  中にある睾丸と呼ばれる球体の臓器の感触が。  圧力に耐えかねて爆ぜる〝雄の象徴〟の生々しい感触が。 (わ、私は神聖な子種を… 何億も握り殺してしまった…  あぁ神よ… 罪深い私をお許しください…)  神に祈ろうとするリルルが、そんなことしている場合ではない!、と、  大急ぎで〝男で無くなった男〟を担ぎだした。  ※  ~翌日~  宿の一室では無事(?)に下山できたタニオとリルルが  それぞれ別のベットで横になっていた。  と、いうより、二人とも動けなかったのだ。 「タニオさん… あの、タマのご様子は… どうですか?」 「……様子も何も… 付いてないんだが」 「す、すみません!   男性の一番大事なモノを握り潰してしまって」 「いや… おかげでこうして生きて帰れたんだから感謝してるぜ。  そっちこそ大丈夫か?」 「あ、なんとか」  リルルが動けない理由は筋肉痛。  女の細腕でタニオを担ぎながら下山したのだから、  全身の筋肉がズタズタになるのも無理はなかった。 「他の方々は… ご無事でしょうか?」 「…今頃、討伐隊が向かっているだろうが、  生きている可能性はかなり低いな」 「……そうですか」  と、空気が重くなった直後、扉が開き。 「どーもー お待たせしました♪」  この宿の看板娘が明るい声と笑顔を運んできた。 「おぉ、ありがとう」  タニオが彼女に頼んでいたのは最高級の回復薬。  これはヤマオが使用したものと同じであり、  潰れた睾丸を治すために料金を渡して買ってきてもらったのだ。 「んじゃ、パンツ降ろしますね~♪」 「あ、あぁ」  痛みで動けないタニオに代わり、看板娘が不能になっていた男性器に  回復薬をぶっかけると、効果はすぐに表れた。 「おっ! おっ おおぉぉ!」  変な声が上がり、心配になったリルルが  顔だけをどうにかタニオのベットに向ける。 「だ、大丈夫ですか?」  すると、看板娘が苦笑いで答えた。 「あ~… 心配しなくても… ちゃんと治りましたよ。  ただ…ちょっと〝竿の方〟まで元気びんびんになってしまったというか…」  「えぇ!!」  リルルの視点からは見えないが、  どうやらタニオの男性機能がフル稼働してしまったようだ。 「ご、ごめんなさいね~ こういうの慣れてないから、  つい全部ぶっかけちゃった♪ ハハ…」  笑顔を引きつらせつつも、その目はしっかりと  フル勃起した男根をとらえている。 「こ、こっちこそスマンな。 変なモン見せちまって」 「いやいや、ぜんぜんですって♪  てゆーか宿なんてやってると割と見るんですよー  客室に入ったらセッ○ス中、なんてことも多いですし…  盛り上がっているとノックも聞こえないんですかねぇ、アハハ♪」  快活に笑ってからタニオの男根をイタズラっぽく撫でる。 「おおうっ♡  ……そ、そうか、ハハハ」  などと談笑していると、看板娘がリルルのジトーっとした視線に気づき、  勃起したソレを布で隠してからこう言った。 「んじゃ、私はこれで。  〝彼女さん〟はまだ動けないみたいなので、  しっかり看病してやんないとダメですよ♪」 「あ、あぁ」  そして、最後にこんな言葉を付け加えてくる。 「今日一日休めばだいぶ良くなるでしょうし……  今夜はウチでしっかり〝おたのしみ〟して下さいね。  お二人さん♡」 「!」「!」    ―――――バタンっ  扉が閉まり、二人が視線を合わせた。 「……」 「……」  タニオはまだ勃起している。  最高級の回復薬の効果で復元した睾丸内はすでにパンパンの状態。  しかし。    彼は今日、娼館の〝お世話〟になることはなかったという。


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