殺し屋ホノカちゃん 1話
Added 2022-05-21 13:13:42 +0000 UTC俗に言う〝殺し屋〟と呼ばれる者は存在する。 ――って、そんなこと言われても信じる人の方が少ないでしょうね。 そりゃそーよ。 テレビや雑誌、ネットに載るような人じゃ 〝殺し屋〟なんて呼べないもの。 社会とのつながりは最低限に抑え、 人の命を金に換えて〝つつましく〟生きる者たちが 〝殺し屋〟と呼ばれるようになるんだから。 ~【都内 某高級ホテル前】~ P.M 10:00 「わー すっごぉい♡ こんな所に住んでいるんですかー」 「いやいや、住んでるわけじゃないけど。 ま、とにかく行こうか」 そうやって私の手を優しく引き、 ホテルへと入っていく30代の男。 今回のターゲットだ。 「うわぁ、綺麗… お部屋の中がお城みたい…」 「ハハ…お城って」 声色は軽く、言葉は子供っぽく、 それでも口調はちゃんと丁寧に。 私が辿り着いた男受けするためのスタイルだ。 自分に自信のある男ほど、こういった話し方をする女を見て 〝ヤレる〟と感じてしまうらしい。 「とりあえず楽にしててよ」 「あ、はい」 「お酒って飲める?」 「えーと、甘いタイプのものなら飲めます」 この男も、その涼し気な顔の下ではドス黒い欲望が抱え、 紺のスーツに包まれたオチンチンは期待でうずき、 タマタマの中では私に注ぐ精子を造っている最中でしょうね。 きっと玉袋に鼻を近づけたら生臭い匂いがするんじゃないかしら♪ 「わぁ♪ こんな美味しいお酒は初めてです」 「お、けっこうイケるね〝ホノカちゃん〟 さ、もう一杯どうぞ」 「ありがとうございます♪」 もう〝ちゃん付け〟か。 ホテルに入る前は〝ホノカさん〟だったのに。 ま、部屋に連れ込んだ途端になれなれしくなるのは、 こういった男にはよくある事だけど。 「でも、本当にこんな立派なお部屋に泊まってもいいんですか? 私、お金とかまったく持ってなくて…」 「いいっていいって。 自分の部屋だと思ってくつろいでいいからさ」 「す、すいません、助かりました」 金と地位を持つ男は、たとえ悪行に手を染めていなくても、 競争相手からの怨み、または嫉妬という矛先が向けられているもの。 私に依頼してきた者も、この男の行動を細かく教えてくれた事から たぶん同じ会社の人なんでしょーね。 ターゲットが出張先で泊まるホテルから出勤経路、 帰宅の時間まで正確に教えて貰えた。 そこまで情報を提供して貰えたのなら、あとはラクチン♪ 男の帰り道で待ち伏せし、こう話しかけるだけでいい。 『あの、すいません…この辺でどこか泊まれる場所を知りませんか』 ふふ…♡ 私って〝絶妙な色気〟には自信があるのよ♪ 一見すれば真面目なOLに見える服装で近づき、 服の内側から押し上げるこのおっきなオッパイで〝女〟を意識させ、 〝押せばどうとでもなりそうな弱気な表情〟で〝男〟を目覚めさせる。 「ホノカちゃんお腹すいたでしょ? このホテルは何でも有るから好きに注文していいよ」 この男もこうして私を簡単に自室へと招き入れた。 〝ヤレそうなエロい女〟というだけで… いや、そういえばホテルに入ってからこの部屋にくるまで、 金属探知機みたいなものがあったわね。 警備員の数も多かったし… だからこそ油断してたのかも。 「いえ、お腹の方は大丈夫です。 それに…あまりお腹を膨らませたくないと言いますか…」 「ん?」 確かにこのセキュリティじゃ刃物や銃を持ち込む事は不可能。 でも、私は刃物や銃での殺しは滅多にしないの。 だって―― 「だって…その… 〝お礼〟をする時にお腹が膨らんでたら恥ずかしくて…♡」 「!」 ――男を殺すのにそんな物騒なものは必要ないのよ♡ 「ホ、ホノカちゃん、それって…」 男が聞き返してくる。 ふふ…分かっているくせに。 「こんなおもてなしされたのに… 私にはこの肉体(からだ)しかなくて… すいません、ご迷惑でしたよね。私が相手じゃ…」 迷惑。そんなわけないわよねー♪ むしろ〝この肉体〟が目当てで優しくしてくれたんでしょ。 「そんなことないッ 君は綺麗だ」 ほら♪ 今頃チンチンが犬の尻尾みたいに跳ねてるのかも♡ 「そんな風に言って貰えるなんて… すっごい嬉しいです♡」 喜ぶ時はわざとらしくても、大袈裟でも あざとくてもいいのだ。 〝こういう反応〟をしてやれば男の〝ヤル気〟も上がるのだから。 「……ホノカちゃん」 隣りへと腰掛けた男が手を回してくる。 ガッつかないようにと心掛けているつもりだろうが、 すでに息が荒い。 〝ヤレる〟と確信したせいで鼓動が速まり、 下半身を中心に血圧が上昇しているのかも。 「さっそく〝お礼〟して貰っていいかな?」 それでムードを保っているつもり? 辛抱たまらないからヌいてくれ、って言っているのと同じじゃない♪ 「はい♡ …でも、その前にシャワーを浴びてもいいですか? 私、こういうの初めてなのでちゃんと綺麗にしておきたくて…」 「え! マジでッ?」 アハハ、すごい反応した♪ 「え、えぇ、いい大人なのに… おかしいですよね」 「い、いや。 逆に驚いたよ。 こんな美人なのに今まで彼氏がいなかったなんて」 「び、美人だなんてそんな…♡」 と、頬(ほほ)を赤らませてやると、男の鼻息もひときわ大きくなる。 おおかた巨乳美人の処女とヤレてラッキー、とか、 このままこの娘の彼氏になれるんじゃないか、なんて考えてんでしょーね♪ ま、私が処女かどうかなんてこの男には関係ない事よ。 どうせ〝その前〟に果ててしまうんだから♡ 「えーと… それで… 一緒にシャワーを浴びませんか?」 「!」 「その… 男の人の… アレってまだ見た事ないので… この機会にじっくり見ておきたいな、って」 「あ、あぁ」 「〝お礼〟をしている時だと見ている余裕なんてないと思いますし♡」 「!!」 経験は無いが男の体に興味津々。 それも気弱で美人で巨乳ときている。 ふふふ… 男ってこういうのがチンチンに響くんでしょ♪ 「よ、よしッ それじゃ一緒に行こうか」 男が立ち上がると、案の定、股間が少し盛り上がっていた。 勃起を隠そうともせず、むしろ見せつけてくるのは 男の体に興味があるという私の反応に期待しているのだろう。 「あっ…♡」 と、分かり易く照れてやると、 男も満足したのか〝膨らみ〟を更にひと回り膨張させた。 ※ 「あ、あんまり見られると…恥ずかしいです…」 「いや、見ちゃうって〝これ〟は。 本当、すごい魅力的だよ」 「は、はい♡」 脱衣所で下着姿になった私の肉体を、 じっくり舐り回すかのような視線が這いずって行く。 視線を受けた箇所がムズ痒いのはいつもの事だが、 正直、この感覚は嫌いじゃない。 男の視線を釘付け、っていうのは女として愉(たの)しいものだ。 「恥ずかしいなら脱がしてあげようか?」 「い、いえ… 大丈夫です」 しかし、あくまで初々(ういうい)しく、 相手が私に抱くイメージを崩してはならない。 少なくとも、今はまだ。 「お、おぉっ!」 入念に選んだ質素かつほのかな色気のある下着を、 ゆっくり、ぎこちなく、恥じらいながら脱いでやると、 男から感激するような声が漏れた。 というか、私だけ脱いでこの男はまだ上着しか脱いでいない。 女を先に脱がせることで優位を感じているのか、 または―― 「あれ? 脱がないのですか?」 「あ~… できればホノカちゃんに脱がせて欲しいなー、なんて」 「え!」 やはりか。 こういう男も多い。 「わ、分かりました。 上手く脱がせられるか分かりませんけど…」 「あぁ大丈夫だよ、ちゃんとリードするからさ」 そして、こういう男って… 「――――で、では、パンツの方を…」 ビンっ 「わっ! …す、すごぉい♡ オ、オチンチンってこんなに〝上を向く〟ものなんですね」 こういう風に言って欲しいんでしょ♡ 「アハハ、ごめんごめん、驚かせちゃって」 やはり、パンツを降ろした途端に飛び出す勃起チンチンを見て、 驚きつつも好奇の目を向けるという反応に気をよくした男は、 「もっとよく見ろ」とばかりに腰を突き出してくる。 「…あの、触ってみてもいいですか?」 「もちろん♪」 ……さす♡ 「わー かたぁい♡ オチンチンがこんなに硬くなるなんて… これって…その、〝ぼっき〟って言うですよね?」 さす♡ さす♡ 「あ、あぁ… そうだよ…」 〝かたい♡〟〝オチンチン〟〝ぼっき〟、 どれも女の口から出たら男が悦ぶ言葉だ。 現に、私の目の前にある〝男〟も、 どんどんとその硬度を増してきている。 「ホノカちゃんはオチンチンが硬くなる理由って知ってるかい?」 「あ、はい… 〝えっちな気分〟になっちゃうと 男の子はチンチンがおっきくなる、って保健体育で習いました」 「そう。 じゃ、硬くなっていった〝その先〟は知ってる?」 「えっ… っと、しゃ、射精ですよね」 「射精って?」 「う… オ、オチンチンの先から出る…白いおしっこ、ですか?」 ここまでくると笑いを堪えるのも大変だわ。 若く見られるのは嬉しいけど、 私のこと何も知らない中学生とでも思ってるのかな。 「はぁ… はぁ…」 卑猥な質問を繰り返していくうちに男の息も徐々に上がってきた。 しかも、チンチンの先がパックリと開いて、 奥に我慢汁まで見えてるし… 「よーし、正解だよホノカちゃん」 そう言って私の頭を撫でてくる。 「えへへ♪ ありがとうございます」 正直ちょっとイラっときたけど大目に見てあげる。 だって、このお風呂がアナタの墓場になるんだもの♪ ※ 殺しの依頼を受ける時、当然ながら幾つかの確認を取る。 たとえば、〝事件に見せかけて殺すか〟〝事故に見せかけて殺すか〟 今回の依頼内容は〝出来るだけ事故に見えるよう殺して欲しい〟 だったので、それにうってつけの場所がこの〝お風呂〟 そして、うってつけの殺し方が―― この〝爪〟だ。 ごしゅ…♡ ごしゅ…♡ 「お…おぉぉ…♡」 泡立てた手で男の体をやさしく撫でてやるたびに 気持ち良さそうな声があがり、泡の付着したチンチンもぴくんと跳ねる。 「痛くないですか?」 「あぁ、ホノカちゃんの手がスベスベてすっごい気持ちいいよ」 「よかったぁ♡」 「それより、男の体にはもう慣れてきたかい? ほら…〝ここ〟とか」 チンチンに指を差し、何かを訴えるように亀頭を上下させる。 「え、えぇ、だいぶ見慣れてきました。 っていうかオチンチンって自分で動かせるんですか?」 「あぁ、少しならね」 と、お腹に力を入れて勃起チンチンをもう一度動かして見せる。 「うわぁ、犬のシッポみたいですね♪」 「アハハ、そうだね」 甘すぎる会話。 すでに墓穴に入っているとも知らず… いい気なものね♪ 「――でも、チンチンの〝こっちの方〟は全然硬くなりませんね?」 もにっ♡ 「うっ ホ、ホノカちゃん、そこは」 「あ、ゴメンなさいっ 握ってダメでした?」 「い、いや、握ってもいいけど… その玉袋は男の一番弱いトコロだから気を付けて、ね」 「へぇ」 もみっ♡ もみん♡ 「あ…あぁ…」 「わー ホントに柔らかい袋ですねぇ♪ 〝棒の方〟はこんなにカチカチなのに」 「う、うん。 そこは金玉って言って、 どうやっても鍛えられない部分だからね」 「金玉… 聞いたことはありますが〝これ〟が…」 もみ♡ こり♡ 「う…ッ」 この男が言ったように、この薄い皮袋に入っている 〝ふたつの玉〟は男性最大の弱点であり、私でも簡単に潰すことが出来る。 潰れたショックで死ぬこともあるし、死ななかったとしても 動くことも出来ないほどの激痛に襲われるらしい。 そうなれば後は簡単。 部屋から鈍器を持ってきてもいいし、 キッチンに備え付けてある包丁でトドメを刺してもいい。 ただし、それでは〝事件〟になってしまう。 死体に切り傷、締めあと、打撲、 〝重要臓器〟が潰れてたりしたら殺人認定されてしまうのだ。 どのみち私に足がつくことは無いが、 今回の依頼人はそれを望んでいない。 「――ところで」 「ん?」 「さっきから何か垂れてきてるんですけど… このネバネバって、せ、精子ですか?」 「あぁ、それは我慢汁って言って 男がすっごく気持ち良くなった時に出るんだよ。 女の子だって気持ち良くなると濡れたりするだろ」 「あ…はい♡」 私は〝殺し屋〟 刺さず、殴らず、締め付けず、握りつぶさず、 毒を盛る事すらなく殺すテクニックくらい持っている。 私が女だからこそ出来る、 ターゲットが男だからこそ可能な殺し方だが。 「ちょっと触ってみてもいいですか?」 「我慢汁をかい?」 「はい。恥ずかしいんですけど、興味が出ちゃって♡」 「そうかい。 それならどうぞ」 男の頬(ほほ)がだらしなく緩み、チンチンをぐいっと差し出してくる。 「し…失礼します」 ――――きゅっ♡ かるく握り、指先をそっとチンチンの先にくっ付けると 男の腰がわずかに震えた。 我慢汁を指ですくい取る時、 長い爪が亀頭に引っ掛かったからだ。 「ほ…本当にネバネバですねぇ。 これって何で出来てるんですか?」 かり…♡ かりっ♡ 「うっ さ、さぁ… どんな成分なのかまでは… あぅっ」 我慢汁を観察する〝フリ〟をしながら亀頭を引っ掻いてやると、 もともと血色の良かった海綿体が、さらに真っ赤に腫れ上がっていく。 爪でゆるく先っちょを掻いてやるのはソフトな亀頭責めであり、 気持ちいいのは当たり前だが、私の〝これ〟は少し違う。 いや… かなり違う。 かり♡ かり~♡ 「はぅ」 (ヤバイッ…もう出そうだ… いや、おかしいだろっ いくら美人処女にテンションが上がってるからって この俺がこの程度の刺激でイクなんて…) お? お尻にキュって力を入れた。ってことはもうイキそうなのね♪ 「ホ、ホノカちゃん。そこはもういいから、 今度は背中を洗ってほしいな」 ふふ♪ 処女相手に早漏はプライドが許さないってわけか。 でもダーメ♡ 「ん…もう少しオチンチンさんを見ていたかったんですけど… それとも、何かマズイ事でもしちゃいましたか?」 かり…♡ かり…♡ 「え、いや…マズイってゆーか」 (マズイマズイッ な、なんだこの娘、 爪で引っ掻かれてるだけなのに体中が熱くなって…) 安心していいのよ♪ これは貴方のオチンチンが弱いって訳じゃなくて、 私の、この〝爪〟で引っ掻かれた男は みーんな昇天しちゃうんだから♡ …かりっ♡ 「おおぉぉ♡」 「んふ♪」 自慢の白くて長い爪。 これはね―― マニキュアじゃなくて〝勃起剤〟を固めたものなの♪ 「あの~ どんどん粘液が溢れてくるんですけど、 これってすっごくすっごく気持ちいいって事ですよね♪」 かりっ♡ 「あ、あぅぅっ♡」 相手の腕や足に触れたくらいじゃ効果は無いけど、 オチンチンの先みたいな〝敏感な皮膚〟に触れたら…… かりっ♡ かりっ♡ 「ホ……ホノカちゃんッ そ、それ以上は…ッ」 たとえ萎えている状態だったとしてもすぐボッキンキン♪ それが既に勃っているチンチンだとしたら、 かるーく引っ掻くだけで暴発寸前でしょーね♡ 「それ以上は、何ですか?」 ――かり♡ 「はあぅぅ♡」 勃起剤なら厳重なセキュリティのホテル内にも持ち込める。 そもそも、勃起剤ってホテルで使うものだし、 これもひとつの正しい使い方かも♪ かりっ♡ 「~~~ッッ♡」 あーあ、〝射精スイッチ〟入っちゃった♪ これでもう… イクだけだね♡ 「~~ッッ」 (うぐッ やっちまった。 精子が昇ってくる… これは、もう… 止められな…) ――――びゅっ 「あら!」 ――びゅる 「今度は白いネバネバが…!」 びゅぷるるるるるるるるっ!!! 「わっ!?」 はい、おしまい♡ どびゅるるるうッ!! 「あ……ぁぁぁッ!!」 (くっそぉ… カッコわりぃ… 処女の前戯でイっちまった。 でも、すっげぇ気持ちいい♡) びゅるるるっ! (………え? と、止まらねぇ…!) どぷっ びゅるるる! 「すっごぉぉい♡ …これが射精。 で、でも、こんなに出して大丈夫なんですか?」 ぴゅるるるるる! 「だ……だ……」 大丈夫なわけないわよね~♪ 普通の射精ですら全力ダッシュ並みに消耗するのに、 明らかに五倍以上ぶち撒けてるし。 もしかしたらフルマラソン並に疲れちゃうかも♪ びゅるる……!! (な、なんだコレ… マジでヤバくねぇか… 出し過ぎたせいか金玉が痛くなってきた) びゅる… ぴゅ… 「あ……ぁ……」 ――――どさっ 「くす♡」 人生おつかれさま♪ ※ P.M 10:55 プルルルルル…… 『はい』 「あ、もしもーし、こちらホノカちゃんです♪」 「あぁ、君か」 依頼人の声からしてお酒を飲んでいたみたい。 自分の依頼で人を殺すという罪悪感を紛らわせるためか、 それとも、邪魔者を消したという祝杯かしら。 『で、どうだった?』 「はい、無事完了する寸前です」 『おぉ。 …ん! 寸前?』 「はい、まずはコレをご覧ください」 と、風呂場で倒れている男を画面越しに見せてやる。 「意識はあるけど動けない、って状態ですけど、どーしますか?」 『ど、どうって… 〝始末〟する契約だった筈だが』 「始末はしますけど、その前に〝出来るだけ苦しめたい〟とかの 要望があれば応えられますよ」 『え?』 「ちょっとしたサービスです♪ あ、安心してください、証拠が残らないようにしますので。 幸いにもターゲットは男性。 睾丸を〝潰れない範囲〟で痛めつけるとか――」 『い、いや結構だ! さっさと始末してくれ』 「そうですか、では、またのちほど」 よかれと思って聞いてみたけど、余計な確認だったみたいね。 私だってそこまでサディストではないが、 依頼人の満足度を上げるため、こういった営業努力もしているのだ。 今の時代、殺人を依頼する人なんて珍しいし、 お客さんは大事にしなきゃ。 「――それじゃ、とっとと殺(や)っちゃいますか」 こうして、私は男の倒れている風呂場へと戻り、 再びオチンチンをこの〝爪〟で勃たせた後、 本気の手コキで文字通り〝昇天〟させてやった。 死因は過度の射精による衰弱死、ではあるが、 射精はお風呂でしかさせてないし、精子は一匹残らず下水へと流した。 彼の死体は、一見すればシャワーを浴びたまま倒れて、 そのまま息絶えたようにしか見えず、事件になる可能性は低いだろう。 たとえ遺体解剖されて〝睾丸の中〟がスッカラカンだっとしても、 それで殺されたと判断できる名探偵はまずいないだろうから。 プルルルルル… 「あ、もしもし、今度こそ終わりました♪」 『おぉそうかそうか』 「依頼内容通り、なるべく事故に見える方法で始末出来たと思います」 『うむ、流石だ』 「ふふ、プロですので♪ あ、〝これ〟もサービスしておきますね♡」 そう言って〝風呂場から出たばかりの体〟にカメラを向けてやった。 『うぉっ!』 「どうです? 今夜のオカズに♡」 『あ…あぁ、ありがとう。 では、報酬は振り込んでおくから、私はこれで』 「はい♪ またのご利用をお持ちしております♡」