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【連載第20回(最終回)・約5,000字】Hカップ巨乳熟女が金髪超乳パリピギャルに改造される話

■  冷たい空気は、もうすっかりクリスマスの気配に染まっている。  あれからほぼ一年――真央は夜の繁華街を歩いている。着ているのはニットワンピース。履いているのはスーパーロング丈のエナメルブーツ。それらの漆黒は、今の真央の髪――右半分はパープル、左半分はピンクに染められたロングヘアーと、艶やかな対照を織りなしている。  Oカップに豊胸されていた乳房は、再度の手術を経て、今やRカップ。トップバストとアンダーバストの差は驚異の52.5㎝。左右合わせた重さの合計は5kgにものぼる。おかげで真央の膝はいつも悲鳴をあげている。それでも、後悔したことは一度もない。それを見る男たちの欲情、それに挟まれた男たちの表情、そして女たちの軽蔑と嫉妬の眼差しは何にも勝る喜びを真央にもたらしてくれる。  顔面にも、当然、メスを入れている。目頭の切開、頬のリフトアップ、小じわやほうれい線の除去……加齢にともなう諸変化を徹底的に取り去られたその顔は、三十代前半どころか、二十代前半のそれといっていい。実際、何も知らない男と遊ぶ時には、「23歳で~す♡」と臆面もなく年齢を偽っている。それで疑われたことは一度もない。美しさと同じく、年齢だって作れるものなのだ。  しかし、ここ一年間の真央の変化など、雅史のそれに比べれば大したものではない。 「まおっち、寒くね? 大丈夫?」  真央と腕を組んで歩いている男が尋ねる。  白に近い金色に染められた短髪。浅黒く灼けた肌。背は高くないが、体にはがっちりと筋肉のついていることが服の上からでも感じられる。――これが今の雅史の姿だった。その顔は、美容整形でモデル並に端正に、そして真央同様、若々しく作り直されている。  雅史に施した様々な改造のうち、印象に残っているのは、やはり一番最初に行った染髪だろうか。雅史が堕ちたパーティの後、真央が自ら雅史の髪を今の色に染めてやったのだ。市販のブリーチ剤を使っての髪染めは、美容師レベルとはいかないものの、かなりの出来栄えだった。雅史は変わっていく己に極度の興奮を示し、眼球を血走らせ、がちがちと歯まで鳴らしていた。確認はしていないが、おそらく勃起もしていたと思う。  髪を染め終わった後、雅史は呆然と鏡を見ながら「まるで別人みたいだ……」と呟いた。あの時の雅史には、自分がここまで別人のような姿になるとは予想できなかっただろう。 「俺の上着、使う?」  雅史の気遣いに、真央は「ううん。大丈夫」と答える。 「こうやってまー君にくっついたら暖かいし♡」  そう言って、真央は雅史の腕をきつく抱く。押しつけられた乳房がむにゅん♡ と柔らかく潰れた。何度経験しても新鮮さを失わないその感触に、雅史が鼻の下を伸ばす。  まー君。今、真央は雅史をそう呼んでいる。今の彼と自分の関係を端的に表すいい呼び名だ、と思っている。  寒空を進むふたりの足取りはやがて、先を歩く者たちに阻まれてしまう。大学生らしい男子学生ふたり。何かを熱心に話し合っているせいで、歩みが遅い。 「とろとろ歩いてんじゃねーよ」  雅史が舌打ちをする。それを耳にした彼らは、まず不快感もあらわに振り返り、それから雅史の威圧的な容姿を目の当たりにすると、そそくさと道を開けた。その開いたスペースを、雅史は、真央を引き連れ、堂々たる足取りで進んでいく。その様に、真央は、あはっ、と笑いを弾けさせた。 (めっちゃオラついてる♡ やっぱこいつ可愛い~♡)  ついつい、にやつかずにはいられない。常識人ならば眉を顰めるであろうこの姿は、この一年間の真央の成果だ。かつての真央が愛していたかつての雅史はもうこの世のどこにもいない。ここにいるのは、文句なしの強いオス――今の真央が愛する今の雅史だ。  金にあかせた徹底的な肉体改造。そして、それと足並みを合わせた精神の改変。何も難しいことはない。自分がゆー君――裕貴にされたことを、今度は自分が雅史にした、というだけのことだ。最初こそ戸惑っていたものの、雅史はすぐ自らの変化を楽しむようになった。それはそうだろう、これまで顔色をうかがい、避けてきた男たちのほうが、雅史の顔色をうかがい、避けるようになっていくのだから。女だけではない。男のほうも強い男が好きなのだ。  雅史の改造に際してモデルにしたのは裕貴。その裕貴は、女遊びはほどほどに、大学に通っている。父親にそう命令されたのか、と尋ねると、そうではなくて、勉強が意外と面白かったから、という答えが帰ってきた。勉強だなんて彼らしくない、とも思うし、楽しいことに惹かれるのは彼らしい、とも思う。たまにではあるが、顔を合わせ、遊んだりはしている。セックスのテクニックという点において、雅史はまだまだ裕貴には及ばない。  裕貴だけではなく、裕貴のところにいた時に知り合った男女たちとは、未だに変わらず友達だ。去年のクリスマスパーティーに来ていた者たちに今の雅史の姿を見せると、言葉を失うほどに驚き、あまりの変貌ぶりを笑ってくれる。  雅史はもう会社員ではない。年明けに会社に辞表を提出した彼は、裕貴の宣告通り、彼の知り合いの会社で働き始めた。法律的にグレーな仕事ばかりらしいが、そのぶん稼ぎは素晴らしく、あくせく働く必要もない。その余暇を使って、真央はたっぷり雅史と遊ぶ――雅史で遊ぶことができた。  今では真央も遊ぶ片手間にだが働いている。成人向けの画像や動画をネットを通じて販売しているのだ。クリエイター向けのファンサイト――いわゆる支援サイトでの活動も行っている。それらの収入は真央本人が笑ってしまうほどに凄まじい。当然、活動名は「まおっち」だ。  真央たちは都外に遊びに行った帰りだ。都内に戻り、食事をして、自宅に戻る前に、こうして繁華街をうろついている。  そろそろ帰るか、と雅史が言った。 「やば。煙草切らしてたんだったわ。コンビニ寄ってくか」 「まおっちもお酒欲しい~」  最寄りのコンビニエンスストアに入ったふたりは、あれこれと喋りながら、カゴに次々と商品を放り込んでいく。暖房の効いた店内。客たちは、真央たちの姿を認めると、慌てて店を出ていく。  レジを担当した店員は東南アジア系の男――働き始めて間もないらしく、手つきはもたもたと緩慢だ。いつまで経っても目当ての銘柄の煙草を探し出せないその男に、雅史が忌々しげに舌打ちをする。 「早くしろよコラ。おせーんだよ」  店員に乱暴なタメ口をきく。以前ならば幻滅していたに違いないが、今では何とも思わない。くすくす、と笑いながら真央は「おそーい。早くして?」と男を急かした。急かされたことで男は焦り、幾度もカタコトの「すみません」を繰り返した。 「謝れなんて言ってねーよ。早くしろって言ってんだよ」 「そんな日本語も理解できないとか大丈夫ぅ?」 「お前、あれだろ、どうせ不法入国だろ。強制送還すんぞ。こんなところで日本人様の真似してねーで、国に帰ってバナナでももいでろ」  もー♡ まー君ってば、オラつきすぎてきゅんきゅんしちゃう――とにやつきながら、真央も「もいでろー♡」と声をあげ、ぎゃはは、と品性を欠いた笑いを弾けさせた。  会計が済んだ後も、真央たちはしばし店に残り、店員への罵倒を楽しんだ。  爽快な気分で店を出ると、タクシーを拾い、家に戻る。屋内は散らかり放題もいいところだ。掃除をするつもりは真央にも雅史にもない。掃除と洗濯は業者任せ、食事は外食か注文宅配――金に余裕があると生活はここまで楽なのだと感動してしまう。  ふたりはソファーに並んで座り、酒を飲み始めた。雅史は真央と話しながら煙草を吸いつつ、スマートフォンで誰かとやり取りしている。詳しく尋ねるような無粋はしないが、おそらく、最近仕事で知り合ったと言っていた女と、デートの約束でもしているのだろう。真央も男遊びをしているのだから、雅史が女遊びをしていても不満はない。それどころか、彼がそこまで変わってくれたことに満足感を覚える。浮気は男の甲斐性――使い古された言い回しだが、本当にそう思う。夫であること。父であること。そんなことは、男らしさには何の関係もない。男らしさとは、男らしい振る舞いによって逆説的に与えられるものなのだ。  父といえば――と、真央は海外へと売り飛ばした翔太のことを思い出す。  翔太については、彼を買った中国人の男から、定期的に状況を報せるメッセージが送られてくる。最初は泣きわめいてばかりいたらしいが、すぐに男の技巧に溺れ、今では男を「爸爸」――「パパ」と呼び、自らベッドに誘うほどになったという。あの無垢だった翔太が、と驚かずにはいられないが、それを言うならば自分たちだって変わりに変わってしまっている。  このあいだは、男の肉棒に口で奉仕している動画が送られてきた。すぼまった頬。伸びた鼻下。滑稽な寄り目。……雅史によれば、その顔は真央がフェラチオしているときとよく似ているそうだ。  年が明けたら、海外旅行がてら、今の翔太の姿を見物してこようか――そんなことを話しながら、ふたりは酒を煽った。アルコールがすみずみにまで行き渡ると、ほとんど意識せずともそれぞれの手が、お互いの体をまさぐり始める。やがて、ふたりの体が密着し、舌が淫らに絡まりあった。焦げた息遣いが至近距離で混ざり合う。  ふたりの手が、それぞれの衣服を脱がせ合う。あらわになるふたりの肌は、いたるところ、刺青が刻まれている。ただし、まだ余白はたっぷりと残されている。もう変わるところなどないと思える自分たちにも、まだまだ変わる余地は残されているのだ。 「もうおっきくなってる~♡」  と、笑いながら真央は雅史のボクサーパンツをずり下げた。ぶるんっっっ、とペニスが力強く飛び出してきた。バキバキといきり勃つそれは、生まれ持った貧相なものとはまったく違う。悠々とヘソを越す長さ。砲身と呼び表したほうがいいような図太さ。ぶら下がる陰嚢も凄まじい大きさだ。その威容は、法の内外問わず服用したサプリメントと長茎術のおかげだ。ことのついでに幹内に大量に埋め込まれたシリコンボールのせいでごつごつと突起の浮かび上がったそれは、地獄の獄卒がかつぐ金棒のように見えて仕方がない。  右掌を目いっぱいに使って、真央は雅史の剛直をしごく。それは真央にとって最高のバイブ――いや、ペニスだけではない。今の雅史のすべてが真央に快楽をもたらすための道具なのだ。そうなるよう、真央が丹念に仕上げた。 「とりあえず――おっぱいとお尻、どっちで抜く?」  一年前のあの夜、真央は雅史に同じような質問をしたのだった。あの時、雅史は迷いに迷って、結局どちらを選んだのだろう。もう忘れてしまった。まあ、そんなことはいい。どうでもいい。大切なのは過去ではなく今――誰しもが、過去に囚われることなく、今この瞬間を生きるべき。パーティーで音楽にノッて踊り狂うように生きるべき。真央は裕貴からそれを教わり、そして次に真央が雅史にそれを教えた。いずれ雅史も誰かに教えることになるのかもしれない。 「じゃあ、パイズリして、ケツコキして、フィニッシュはまんこで頼むわ」 「うわフルコースじゃん。この贅沢者~♡」  迷わず要求した雅史に苦笑いをしながら、真央は彼の前にひざまずき、Rカップの超乳にドのつく巨根を挟み込んでいく。ぎゅ、と圧をかけ、その存在を感じると、胸が切なく高鳴った。火照った乳肌に、シリコンボールの硬い感触が心地よい。性的なテクニックではまだ裕貴に劣るが、男根の大きさならば雅史の勝ちだ。 「ねえねえ、まおっちのこと、愛してる?」  たっぷんたっぷん、と乳肉を揺らしつつ真央が尋ねると、雅史は「当たり前じゃん」と答えた。 「愛してるよ、まおっち♡」  掌が派手に色分けされた頭髪を優しく撫でる。同時に、巨根が雄々しくいなないた。理想のオスが訴える自分への愛に、真央の唇が「えへへ」と喜悦をこぼす。 「まおっちもまー君のこと好き~♡」  自分たちはもう、雅史と真央ではなく、まー君とまおっちなのだ、とあらためて実感する。そして、もうすぐそこに新しくもうひとりが加わることになる。今、真央は妊娠二ヶ月――昨日届いた遺伝子検査の結果、雅史との子であることが判明している。しかし、それを伝えるのはもっと後でいい。その報せは、今年のクリスマスプレゼントにするつもりだ。 「それじゃ、いっくよ~ん♡♡♡」  しかし、とにかく今はこの時を楽しむべく、真央は乳房を揺さぶり動かし始めた。 (了)

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