XaiJu
ringokidjp
ringokidjp

fanbox


【連載第12回‐1・約14,000字】Hカップ巨乳熟女が金髪超乳パリピギャルに改造される話

■  酒の匂い、煙草の煙、交わされる言葉……。  様々なものが複雑に絡み合い、溶け合って、部屋の空気を染め上げている。かつてならば激しい嫌悪を抱いたに違いない猥雑な雰囲気。しかし、今、真央はその雰囲気に心地よく心身を浸している。 「まおっち、ビール取って」「自分で取ればいいじゃん」「美人が渡してくれると味が全然違うんだって」「ったく……。はい」「さんきゅ」「俺のもお願い」「だから自分で取れっつうの」「じゃあ俺はビールは自分で取るから、フェラ抜き一発頼むわ」「えー。最強にめんどくさいんですけどー」「いいじゃん。今日で最後なんだし。記念だよ、記念」「もー。煙草、吸い始めたばっかだからちょっと待って……」  真面目すぎる真央の性格を変える。そんな名目で始まった黒井たちとの生活は今日で期限を迎える。今、ここ黒井の私室で行われているのは真央の送別会だ。しかし、行っていることはいつもの飲み会とまったく変わりない。それがかえって真央に名残惜しさを強く感じさせた。  男たちと真央は、今や友人――その範疇に留まらず親友と表現してもいい。自分の半分も年齢を重ねていない男たちとそんな関係になれるとは、最初の頃には想像もできなかった。確かに彼らには嫌な思いも多くさせられたが、彼らと一緒にいたからこそ味わうことができた喜びはそれを補って余りある。  特にここ最近――恐喝を教え込まれてからの楽しさは筆舌に尽くしがたい。あれから何人を相手にカツアゲをしたことだろう。覚えていない。覚えきれないほどの人数を標的にした、ということだ。そんなにも多く許されない行為に手を染めた自分に感動すら覚えてしまう。  それなりに相手は選んでいた警察沙汰になったことはないが、危うくそうなりかけたことは何度かある。その時、真央を窮地から救ってくれたのは、やはりこの男たちだった。犠牲者をなだめ、威圧し、何事もなかったかのように丸め込む。その対人技術にはいつも感心させられたものだ。 (この1ヶ月、ほんと楽しかったな……)  過去を鮮明に蘇らせながら、真央は煙を吐いた。  真央が身にまとうのは豹柄のボディコンドレス。適正よりもふた回りはサイズの小さなそれは、熟女の豊満体に耐えきれず、いたるところで悲鳴をあげている。滑稽になる寸前まで寄せて上げられた乳肉。割ける寸前まで布地を追い詰める臀部。そこから伸びる太腿は女の脂をたっぷりと詰めこみ、見ているだけでむち♡むち♡と音が聞こえてくるようだ。  腕部をびっしりと覆うのは毒々しいデザインのタトゥーシール。しかし、本来ならば目を伏せたくなるようなその凶悪さも、顔に施されているメイクにはかなわないだろう。  ファンデーションを厚塗りされ、その滑らかさのあまりに陶器のような印象すら受ける肌。細く涼しげに剃られた眉。凄まじいボリュームのつけまつ毛。本来は優しげに垂れている目は、アイメイクの演出で、きついツリ目に変わっている。どぎつい赤に濡れた唇はぽってりと厚く、爛熟した女性器を連想せずにはいられない。小鼻と目頭にシャドウを入れられてすらりと通った鼻筋は、顔全体の印象を東洋人離れした――エキゾチックなものへと塗り替えていた。初対面の人間がいれば、アジアと西洋のハーフだと誤解したかもしれない。  9月の末日である明日、真央は裕貴と会う。今朝方、スマートフォンに連絡がきて、とあるホテルの一室に呼び出された。この生活が始まってからはずっと男たちの家を泊まり歩いていたため、裕貴とはほぼ1ヶ月ぶりの再会だ。日時と場所の指定には、さらに「最高にいい感じの格好で」という命令が添えられていた。文言としては曖昧だが、どんな服を着ていけばいいのか、どんなメイクをすればいいのか、真央には明瞭に理解できてしまう。  裕貴に会ったら、彼が実施する試験を受けなければいけない。真面目な性格が変わったかどうかの試験だ。試験がどんなものかは知らされていない。それに合格できれば裕貴に従わなければいけない期間が短縮され、来月、10月で真央は解放される。  おそらくは合格できるだろう。してしまうだろう。  言葉遣いの変化、喫煙の開始、恐喝の実行……様々な経験を経て、真央は変わった。さすがにその自覚はある。わずか1ヶ月で性格を変えることなんてできるわけがない。自分の人格はそこまで脆くはない。そんなふうに無邪気に信じていた自分は何と愚かだったのだろう。変えられないはずのものは、笑ってしまうほどあっけなく変わってしまった。 (合格したら……来月で終わり……)  つまり、こんなことをしていられる時間は残り少ないということだ。簡単に変わってしまったものは、きっと簡単に戻ってしまう。家庭に戻り、妻として母としての仕事を続ければ、自分はすぐにまた元の自分に――家族の喜びを自分の喜びとする良妻賢母に逆戻りだ。それは喜ばしいことだが、同時に残念さも感じてしまう。 (こんなことができるのは今だけ……今だけなんだから……)  だから楽しんでしまおうと思う。何も悪いことではないはずだ。自分はここまで多大な犠牲を払ってきたのだ。残りの時間を楽しむくらいの権利はある。あるはずだ。絶対にある、と真央は自分に言い聞かせる。 「まおっち、早く早く。もう我慢できねーって」  早くも勃起を露出させて男が急かす。 「焦りすぎ。ちょっと待って」  最後にもう一口、と真央は煙を深々と吸い込む。それを吐き出しながら、灰皿代わりになっている空き缶に、吸口にべっとりと紅の付着した煙草を捨てる。それから、四つん這いの姿勢になると、あぐらをかいている男の股間に顔を埋めていく。 「んっ……ふっ……ふぁ……。うっわ……ちんぽ、まじでがっちがちじゃん……。舌、火傷しそうなんですけど……はむぅ……じゅぶっ……れろぉ……」  性行為とは神聖なものでなければならない。そう信じていた真央だが、今では他の男と体を重ねても背徳はおろか興奮すらほとんど感じない。フェラチオに至っては、それこそビールの缶を渡すのと何も変わらないような気軽さで行えてしまう。 「あー。やっぱ、まおっちのフェラ最高♡」  上下を繰り返す真央の頭部――豪奢な金髪を撫でながら男が呻く。 「やばい。もう出そう」  切迫した声があがった数秒後、真央の口腔に熱い液体が迸った。  喉を鳴らし、そのすべてを嚥下した真央は、息を吐きながら体を起こす。すると男たちが「次は俺にフェラお願い」「俺だっつーの」「俺にも思い出くださーい」とじゃれあいながら順番を争い始める。たった今抜いてやった男までが、唾液に濡れた勃起を晒してその争いに加わっている。  仕方ないなー、と真央は溜息を吐いた。 「面倒くさいから6Pしよ。どうせフェラだけじゃ我慢できなくなってパコることになるんだし……。それでいいよね」  その提案に男たちは歓声をあげた。「さっすがまおっち」「話分かるう」「これで最後だから抜き納めしとかねーと」「朝までノンストップでハメんぞ」「あーくそ。酒じゃなくてエナドリ買ってくればよかったー」  駄弁を交わしながら、服を脱いでいく男たち――真央も苦笑いしながら服を脱いでいった。要所にたっぷりと牝肉を実らせた肉体がさらけ出される。  まったく。この男たちときたら、いつもこうだ。馬鹿で、好色で、抜群にノリがいい。おとなしい自分とは無縁の人種――初対面ではそう思っていたはずなのに、今ではたまらない親しみを覚える。それは真央が彼らの思考回路を理解した――いや、ノリに染まってしまった、ということなのだろう。 「ほら。さっさとエッチしよ?」  真央の促しに応じて、男たちが熟れに熟れた豊満体に群がった。  口で、手で、脚で、胸で、女性器で……いたるところで男たちを刺激しながら、真央は何の恥ずかしげもなくこんなことができるようになった自分の変貌に思いを馳せた。 「ふぁ……ぁん……んっ♡」  真央の喉から漏れる音が桃色に濡れていく。それまで最低限の水気しか帯びていなかった秘所がたっぷりと潤み、出入りする肉棒を歓待した。肉棒を握りしめる両手の動きは粗雑さを拭い去られ、的確に性感を刺激した。  ほんの少し本気を振るっただけで、男たちが次々と爆ぜていく。肌を白濁でべっとり汚されても少しも嫌悪は感じない。むしろ、その熱が真央の体を遅まきながら燃え立たせていく。全員を2、3度射精させてやったところで、黒井が新しいコンドームを装着しつつ「まじで最高だわ、まおっちの体」と溜息混じりに言った。すると他の男たちが「なー」「それな」「わかるー」と賛同の声をあげる。 「最初はお袋より年上のババアとかきっつって感じだったけど」「今じゃもう中毒っていうか」「完熟まんこ、ほんと癖になる」「胸とケツのむちむち具合がやばい」「まおっちで熟女に目覚めました」「ストライクゾーン広がりまくり」「これでお別れとかまじ悲しいわー」「俺たちのこと忘れなんなよ、まおっち」「え? もうまおっちと会うの禁止なん? 一旦お別れって感じかと思ってた」「裕貴さんからはもう会うなって言われてる。連絡もすんなって」「えー。すぐにまた一緒に遊べると思ってたのに。寂しー」  そして、つかの間の沈黙の後、黒井が「もう友達なのにな、俺ら」と真央に同意を求めてくる。本当は否定するべきなのだろう。しかし、真央は反射的に「ねー♡」と同意してしまっていた。頷いたことで、真央は彼らに対する親愛の感情――そして、彼らと別れなければいけないという寂しさを再確認する。  楽しい時間を味あわせてくれたお礼ができないだろうか。そんな必要はないとわかっているのに、そう考えてしまう。そこで真央は閃きを得て「あ♡」と声をあげた。 (でも――)  そんなことをしてもいいのだろうか。よくない。いいわけがない。禁忌だからこそ、真央はそれを我慢できない。衝動のまま体を動かしてしまう。だめだ。こんなことをしては駄目だ。そんな心の声は真央の背徳を煽り立てる役にしか立ってはくれない。 「ちょっと待ってて♡」  息遣いを見出し、心臓を高鳴らせつつ、放ってあったハンドバッグを漁る。雑多な物品が乱暴に詰め込まれているせいで、目的のものはなかなか見つからない。苛立ちが舌打ちを招く。真央はバッグを逆さにして、入っていたものをすべて床にぶちまけた。「何」「何探してんの?」という問いかけに「秘密♡」と答えを濁して、散乱した物品を漁る。 (あった……)  真央がとりあげたのはシートに包まれた数粒の錠剤だった。 「それ何?」「やばいやつ?」「さすがにそれはまずいっしょ」そんな男たちの言葉に、真央は、これは、とはにかみを孕んだ笑みで答えた。 「これは……避妊薬でーす♡」  逆ナンをしていた時に関係を持った男にもらったものだ。女遊びの際、避妊具が破れた時のために持ち歩いているのだ、と彼は言っていた。「お姉さんとのエッチ、めっちゃ気持ちよかったからそのお礼。何かあった時に使って」と渡された。幸いなことに、これまで使用の必要性はなく、ほとんどその存在を忘れかけていた。 「それって、つまり、中出しし放題ってこと?」  黒井に尋ねられ、真央は「うん」と頷く。 「みんなにはお世話になったし、そのお返しっていうか……」  コンドームの避妊率は98%。それに対してピルの避妊率はほぼ100%。望まぬ妊娠を避けることを考えればピルの使用には問題がない。それどころか推奨されるべきものだ。しかし、問題はそこはない。これまで真央は裕貴も含めて数多くの男と交わったが、生での挿入を許していない。そこへの直接の立ち入りを許したのは後にも先にも夫の雅史ただひとりだけだ。  夫にしか許さなかった行為を、裕貴にすら許していない行為を、この若い友人たちに許す。そんなこと絶対に許されない。許されない行為を許してしまうほど、真央は彼らに親愛を覚えているのだ。 「まじ?」「いいの?」「あざーす」「うっは」「待望のナマ」  男たちは色めき立ち、装着している者は邪魔なゴム製品を肉棒から剥ぎ取る。早速襲いかかろうとする彼らを苦笑いで一時制止して、真央は錠剤を1粒剥き出した。行為の後に服用しても構わないが、こうして飲むところを見せれば安心して中出しできるだろうという判断だった。  掌にのせた錠剤は重量が感じられないほどに軽い。  こくり、と喉が蠢き、避妊薬が飲み下された。 「それじゃ――いいよ♡」  背徳に焦げた笑みで真央は誘う。言葉尻も消えないうちに、男たちが一斉にむしゃぶりついてきた。  他を押しのけ、最初に生の感触を味う権利を得たのは黒井――「そんじゃ、ごちでーす♡」という舌なめずりに続き、剥き出しの肉棒が真央の膣へと侵入してくる。  たかが1ミリにも満たない被膜が存在しないだけ。だというのに、その違いはあまりにも劇的だった。伝わってくる熱のあまりの生々しさに真央は目を見開き、喉に「……っ♡」と声にならない声を詰まらせる。 (雅史くん、ごめんね……)  夫への謝罪を心の内側で述べる。その輪郭を震わせているのは罪の意識ではなく、禁忌に抵触する喜びだ。長年連れ添った夫を裏切る歓喜は、喫煙や恐喝の比ではない。呼吸が荒くなり、口腔が渇く。それとは反対に膣は愛液を溢れさせ、膣肉が幾度も収縮した。  絶頂している――しかし、それを絶頂とは認識できない。それは、これから先に絶頂を超える快感が待ち受けていることを体が予期しているからだ。 「あーやば。これ、やばいわ。めっちゃ吸いついてくる」  根本まで突き入れた黒井が声をあげる。その賞賛を追認するように膣に収まった肉棒がいなないた。  野太く長大な肉棒は雅史では届かない部分を悠々と蹂躙している。今まではわからなかった微妙な凹凸までもがはっきりと感じ取れた。それだけではなく、牡肉の軋みまでも膣肉に感じることができた。大きいとは思っていたが、ここまで大きかったとはと驚きを禁じ得ない。  真央の瞳にハートが浮かび上がり、「やっば……♡」と感激の声が出た。  ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡  黒井が腰を動かし始めると、それにあわせて真央の喉から「あん♡ あん♡ あん♡ あん♡」と喘ぎが跳ね出る。 (気持ちいい……っ♡ ナマ……♡ 若い子との生えっち♡ 気持ちよすぎる……っ♡)  動き自体は以前とそうかわらないはずなのに、得られる快感はまるで違う。その量もその質も、段違いどころか桁が違う。ともすれば意識を吹き飛ばされてしまいそうだ。 「はっ♡ ん゛っ♡ はあっ……あぁ♡ ああっ……んっ♡ はぁっ♡ はっ……生……ほんとやばいぃぃぃ……♡ あぁ♡ はあっ……はっ♡ あっ♡ んんっ♡ ああっ……♡ すっご♡♡♡」 「経産婦まんこ気持ちよすぎ。ちんこ溶けそ」  黒井の言葉とは裏腹に、彼の肉棒は鋼鉄のように硬くなっている。  喘ぐ真央に他の男たちの肉棒が迫った。掌に握り込まされ、乳房に押しつけられ、頬に擦りつけられる。猛り狂う肉棒が発する熱が、牡の臭気とともに真央を蝕んでいった。  さらに快感を貪ろうと、真央の腰が黒井の動きにあわせて動き始める。蕩けるような膣壁の感触にその動きが加わり、凶悪なうねりが生み出される。たまらず、黒井が呻きをあげた。ずんっっっ、と一気に最奥まで突きこまれた肉棒に緊張感がみなぎる。  そして、  びゅぐっ♡ びゅぐぐっ♡ びゅるるるるるるるるっ♡ びゅううううううう~~~っ♡  凄まじい勢いで精液が子宮に流し込まれる。本当にピルが効くのか心配になるほどの量と濃さであるのははっきりとわかる。牝の器官に一切の遠慮なく叩きつけられる牡の迸りが、真央を一足飛びに絶頂へと跳ね飛ばした。 「やばっ♡ やっべ♡ ナマまじやべやべやべイくっ♡ イく♡ イく♡ イく♡ イくイくイくイく♡ イっ……………………くおお゛お゛お゛お゛っほぉ~~~~~~~~~~~~♡♡♡」  炸裂する快感。不規則に体が跳ね、汗を飛び散らせた。禁忌の絶頂を寿ぐ祝砲のように、突きつけられている肉棒が立て続けに炸裂する。ぶちまけられる白濁の熱が、真央の絶頂の純度を高めていく。  いつまで経っても息ができない。している余裕がない。脳細胞が大量に死滅していくのがわかる。しかし、そんなものがどれほど死のうと構いはしない。何を考える必要もない。今この場では欲望に正直であればいいのだから。  真央は快感の大波に身を委ね続けた。 「こんだけ出したの初めてかも。やっぱまおっちすげーわ」  最後の一滴までも子宮に注ぎ込み、黒井が肉棒を引き抜く。  ようやく呼吸を再開した真央は、上体を起こして自分の体を見下ろした。いたるところを無遠慮に汚す大量の白濁。それは腕を覆うタトゥーシールよりもなお禍々しく真央の肉体を飾っている。そして、両脚の付け根――陰裂からは、ナマ出しの証拠が、愛液と混ざりあいつつ、だらだらと溢れていた。  それを見た真央の唇がねじくれ、「くす♡」と笑いを漏らす。 「もー♡ みんな、いくらなんでも出しすぎ~♡ まおっちの体べっとべとじゃん♡」  まあ嬉しいけど、と呟いた真央は頬にへばりついていた精液を人差し指で拭った。舌を出してそれをねぶり、喉を蠢かせる。その仕草の艶かしさに、男たちは言葉を失い見惚れていた。そんな彼らに真央は悪戯な視線を向ける。 「ほら。続き、しよ♡」  人差し指と中指で陰唇を広げながら誘う彼女の顔に浮かぶのは、知性のまったく感じられない――アホそのものの笑みだった。 ■  部屋は綺麗に片付いている。おそらくは昨日、清掃業者が来たのだろう。  ただし、業者をもってしても淀んだ空気までは清められなかったようだ。息をしているだけで、体が腐っていきそうな気がする。  久しぶりじゃん、と裕貴は言った。 「黒井たちから色々報告は聞いてたよ。頑張ってたみたいじゃん。いや、そうじゃなくて『楽しんだ』って言うべき? つか、そのタトゥーのシールえっぐ」  真央は裕貴の部屋にいる。ここへ来るのはほぼ1ヶ月ぶりだ。  裕貴はテーブルを挟んで向かいのソファーに座っている。背もたれに体をあずけ、脚を組んだその姿は腹立たしいほど落ち着いている。その手には煙草――煙の香りが喫煙欲を刺激してくる。 「真央も吸えば? 吸うようになったんでしょ、煙草」  裕貴が言う。わずかな躊躇いを挟んだのち、真央も自分の煙草に火をつけた。その仕草を見て、裕貴が「慣れてるね」と笑う。うるさい、という罵倒を喉元で押し留めた。裕貴とはどんなふうに話していただろうか。黒井たちとはずっと砕けた口調で話していたのでわからなくなっている。  まあいいか、と真央は思う。どうせ、どんなに無礼な言葉遣いをしても裕貴は怒らない。むしろ喜びさえするだろう。 「試験って、一体何すんの?」  真央の投げやりな問いかけを、裕貴は「まあまあ」といなす。 「焦んなよ。煙草吸ってから話そ?」  急かしても答えてはくれないだろう。仕方なく、真央も彼にならって喫煙を続けた。  黒井たちとの生活を終え、真央はこの部屋に戻ってきた。  昨夜は夜通し性行為をしていたが、真央の体のどこにも疲れは見られない。大量に生で出された若い男の精液が、抜群の効果を発揮し、美熟女を内側から妖しく輝かせている。皮膚は艶々と潤い、まるで内側から光を放っているようだ。 (本当に楽しかったな……)  裕貴が煙草を吸い終わるのを待ちながら、真央は昨夜のことを思い出す。  自分の体を夢中で楽しむ男たち。真央もその熱気に染まり、汗だくで楽しんでしまった。最後は全員を一度ずつ、こってりと時間をかけて射精させてあげた。別れ際にはさよならのキス。色々と世話になったお礼にはとても足りないが、あれが真央にできる精一杯だ。  もう黒井たちに会うことはないと思うと、寂しさが湧き上がってくる。しかし、感傷に浸っているような場合ではない。真央はここで、この1ヶ月の生活を通して真面目なキャラを変えることができたのか、その試験を受けなければいけないのだ。  これから一体何をすることになるのか。  それを考え始めると落ち着かない。指先が髪を弄び始める。  今日の真央の格好は、ショッキングピンクのビキニにマイクロミニ丈の革製スカート。化粧は目元を徹底的に強調するギャル風のもの。左右の腕は、それぞれ薔薇と骸骨をあしらった禍々しいタトゥーシールに覆われている。39歳という年齢にあるまじきツインテールに結わえられた金髪は、目を背けずにはいられない「キツさ」を――そして、それと同じだけ目を離すことができない「可愛らしさ」を醸し出していた。 「アホみたいな格好だな、それ」  煙を吐いて、裕貴がへらへらと笑う。 「そっちが『いい感じの格好で来い』って命令したんじゃん……」 「とりあえず外見は合格って感じかな。外見だけじゃなくて中身までいい感じになれたかどうか。それは次の試験で確かめさせてもらうわ。まあ、どうせ合格できるから安心していいよ。そんな恥ずかしすぎる格好ができるってこと自体、アタマ溶けてる証拠だからさ」 「それは――」  やはりそうなのだろうか。そうなのかもしれない。いくら強いられたとはいえ、まともな思考力があればこんな格好はできないだろう。今さら、自分の格好が恥ずかしくなる。露出度の高すぎる服、馬鹿げた髪型、果ては刺青まで……自分の行いの愚かさがあらためて真央に迫ってくる。今この時の格好だけではない。この1ヶ月の愚行が鮮明に蘇り、羞恥を呼び起こす。  しかし、今更悔やんでも仕方がない。  よし、と言いながら、裕貴が煙草の火を灰皿で揉み消す。 「それじゃ、寝室に行こっか」 「……そこで何すんの?」  自分も煙草を灰皿に捨てて、真央は尋ねる。これから何が起きるのか。具体的なことはわからないが、ろくでもないことなのはわかる。それを期待しているのか、恐れているのか、真央自身にも判断がつかなかった。 「だから焦んなって。すぐに説明するからさ」  真央は立ち上がった。裕貴に続いて寝室へと歩く。いつもは開けっ放しになっている扉が、今日は締め切られていた。開けてみてよ、と裕貴が促す。何が待ち受けているのか――心臓の鼓動をいつもよりも大きく感じながら、真央はドアノブを握った。  躊躇いを反映して、ゆっくりと扉が開いていく。 「………………っ!」  目の当たりにした光景に真央は言葉を失う。かろうじて唇だけが「うそ」の形に蠢いた。  部屋の中、こちらを向いてベッドに腰をおろしている人間も目を見開き絶句している。それは紛れもなく夫――種崎雅史だった。実年齢よりも上に見えるのは、チェックのシャツにチノパンというセンスの感じられない服装以上に、顔に落ちる憔悴の影のせいだろう。 「久しぶりの再会なのに挨拶もなし? 冷めきってんねー」  真央の背後に立った裕貴が彼女の両肩に掌を置いて言う。 「次のテストはこれ。キャラ変の成果、旦那使って俺に見せてよ」   ■ 「呼び出されたんだ。君をテストするから協力してくれ、って」  隣に腰を下ろした真央に、雅史が言う。  近づいても、髭の剃り残しや肌荒れは見つけられない。真央がいなくても健康的な生活を送れているのだろう。安心すると同時に、自分は必要ではないのかと苛立ちを覚えもする。苛立つのは家族に必要とされていたいと望んでいるから――まだ家族を愛しているからだ。  真央が安堵の息を吐くと、雅史が眉をひそめる。  少し遅れて、息が孕む煙草の香りを嗅いだからだと気がついた。慌てて呼吸を止めるが、当然、今更そんなことをしても意味はない。 「あの、真央……聞いていいかな。腕のそれは……」  タトゥーを見下ろして、雅史が問う。声は滑稽なほどに震えていた。  これは、と真央は答えた。 「その……色々あって……。でも安心して。これはシールだから。本物じゃないわ」 「そうか。それならよかったけど……」  よかったと口にしつつも、雅史の顔から曇りは晴れない。 「あの……それで、これからここで何をするのかな?」 「ええと、それは――」  どう説明すればいいだろう。どう説明すれば、できるだけ彼を傷つけずに済むだろう。悩んでいると裕貴が「さっさと始ろよ」と急かした。彼は壁際に置いた椅子にもたれ、脚を組んでこちらを眺めている。その手にはスマートフォン――おそらくはそれで撮影をするつもりなのだろう。 「説明なんてしなくても、始めればすぐにわかるんだからさ」  説明はさせないつもりらしい。それでいいのかもしれない。どれほど言葉を尽くして事情を述べたところで、これから雅史が多大な衝撃を受けることに変わりはない。 「大丈夫……」  真央は雅史の掌に自分のそれを重ねた。 「全部、私に任せてくれればいいから。ね?」  これから自分がすることを考える。夫にショックを与えたくはないが、試験に合格と判断し、愛する家族の待つ家に戻る――元の自分に戻るためにはやむをえない。これから自分がするのは、仕方のないことなのだ。自分は悪くない。悪いわけがない。それもこれも、家族への献身なのだ。 (そう……これは全部家族のため……♡ 全部全部全部ぜーんぶ家族のためなんだから……♡)  ぺろり♡  真央は舌をのぞかせ、唇を濡らした。  それを見て、雅史が息を飲む。  真央はそんな彼を抱きしめ、唇を奪った。その勢いのまま、彼をベッドへと押し倒す。 「はむ……ん……ちゅ……れろぉ……♡」  荒々しく鼻息を吐きながら、真央は雅史の唇を貪った。こうすればいいんでしょう、と視線を向けた裕貴の顔には満足げな笑みが浮かんでいる。確証を得た真央は、煙草味の口吻をより深めていった。 「んちゅ♡ む……ちゅ……はむぅ……れろれぉ……♡ んふ……っ♡」  雅史は体をこわばらせるだけで、何もできない。真央がこんなことをするわけがないという思い込み。するわけがないことを実際に行っているという事実。そのふたつがぶつかりあい、彼の思考を完全に停止させている。 「んじゅ……じゅる……♡ れろぉ♡ れるぅ♡」  雅史の口腔を蹂躙するたび、頭の中でぶちぶちと何かが切れる音が聞こえる。それはきっと切れてはいけないものなのだろう。しかし、もう手遅れだ。 (ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……っ)  心に幾度謝罪を重ねても、キスの激しさは変わらない。舌で舌を絡め取る。歯列を舐める。唾液を流し込んで嚥下させる。こんなものは妻が夫にしていいキスではない。しかし、仕方がないではないか。これが「まおっち」のキスなのだ。「まおっち」とのキスで、夫のなかにある「真央」とのキスを塗り替えていく。塗り潰していく。かけがえのない大切な思い出を自ら無惨に破壊していく。  自分の行いが興奮を掻き立て、興奮が行為をさらに激しくし、さらなる興奮をもたらす……淫らな螺旋に囚われ、真央の体は際限なく高ぶっていった。胸腔の内側で心臓が暴れに暴れている。血が沸騰するどころか、細胞のひとつひとつが煮え立っているようだ。開いた毛穴からどっと汗が噴き出した。 「ぷ……はあっ♡」  たっぷりと5分以上をかけて、ようやく真央は雅史とのキスをおえた。離れた唇のあいだに、白濁した唾液の糸端が渡った。混ざり合うふたりの息遣い――真央の息には興奮が、雅史の息には動揺が色濃い。 「ま、真央……」  雅史が妻の名前を呼ぶ。今、自分に覆いかぶさっているのが本当に真央なのかわからない、という口調だった。赤く染まった顔面。見開かれた目。こぼれそうな涙。わななく唇。……その表情が、否応なく、真央の恐喝の記憶を呼び起こす。犠牲者になった人間は、皆、こんな情けない顔を晒していた。真央に許しを乞うていた。  そうだと真央は気がつく。この試験も恐喝と同じ。圧倒的な力で相手をねじ伏せればいいのだ。それがいつもの「まおっち」のやり方だ。それに気がついた真央の唇から「くひっ♡」と蠱惑的な笑いが漏れた。それは可愛らしいが、39歳の女がしていい笑い方ではない。  これまで聞いたことのない妻の笑いを耳にして、夫の体がこわばる。さらに弱々しくなった表情が、真央の笑みを口元から顔中に広げた。 「真央……あの、僕……僕は……」  本能的な恐怖に駆られたのか。ベッドから逃げ出そうとする気配を見せる雅史。真央は彼の両肩を掴んでその動きを封じた。痛みに顔をしかめる雅史を見下ろし、真央はこれ見よがしに唇を舐めてみせる。 「いいから、まおっちに任せとけって♡」 「ま、まおっち……?」  唐突に口にされた一人称に、雅史が戸惑いの声をあげる。それに構わず、真央は肩から手を離し、彼のズボンに手をかける。ベルトを弛め、そのまま下着ごと引きずり下ろした。露出したペニスは精一杯勃起しているが、そのサイズは―― (ちっさ……♡)  実際は平均的なサイズだろう。だが、数多くの男たち――選りすぐりの男たちを知った真央の目に、それはあまりにも小さく映る。それが悪いとは思わない。体の作りはひとそれぞれで、そこに上下は存在しない。小さいペニスには小さいペニスなりのよさがある。  そんなふうに考えられるのは、やはり、まだ夫を愛しているからなのだろう。本当によかったと真央は思う。しかし――その愛が異性に対するものではなく、玩具に対するものであることに真央は気づかない。 「これから、まおっちがいっぱいヌキヌキしてあげるからね♡」  熱く焦げた息遣いで囁き、真央は勃起を握り込んだ。  これから待ち受ける悪夢のような快楽――雅史本人よりも早くそれを察知して、ペニスがぴくぴくと必死にいなないた。その怯えはたちまち「まおっち」の糧となり、ふたたび「くひっ♡」と小悪魔じみた笑いが漏れる。左右非対称に歪んだそのよこしまな表情は、雅史の目には小悪魔どころか悪魔そのものと映ったことだろう。 「いっくよ~ん♡」  喜悦に満ちた掛け声とともに、真央の掌が肉棒をしごきはじめる。  しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡ しこ♡  きつくもゆるくもない絶妙な締めつけ。早くも遅くもない上下動。男のツボを知り抜いた愛撫が雅史に襲いかかる。しかし、それ以上に彼を打ちのめすのは真央の豹変だろう。その衝撃の度合が理解できるからこそ、さらに彼を叩きのめしたいという欲望がこみあげてきてしまう。その凶暴な衝動は、やはり、恐喝に及ぶ時に感じたものと酷似していた。 「しこしこ♡ しこしこ♡ まおっちのお手々、気持ちいいっしょ♡ やばいっしょ♡ えぐいっしょ♡ いつでも遠慮なく出していいからね~♡」  へらへらと軽薄に笑いながら、真央は手淫を続ける。ぴくぴくと震える肉棒。鈴口から漏れた液体がローションの役割を果たし、掌の動きを滑らかにしていく。その液体が粘つくぬちぬちという音がたまらなく淫靡だ。 「……くっ……あっ……」  極上のさらに上をいく手コキを受けながら、雅史が苦しげに悶える。  いつ射精してもおかしくはない。それなのにまだ爆発していないのは我慢をしているからだろう。何が起きているかはわからないが、こんな状態の真央に射精するべきではない、とでも考えているのかもしれない。 (もう、真面目なんだから……♡)  つい1ヶ月前、真面目すぎる性格を変えろ、と裕貴に命じられた真央が夫の真面目さを笑う。しかし、真面目な人柄だからこそ、真央は雅史を好きになったのだ。だったら彼のぶんまで自分が不真面目になってあげればいい。「真央」には難しいが、「まおっち」にとっては余裕もいいところだ。  そして、今この場では「まおっち」として振る舞うことが何よりも正しく――最っっっ高に楽しいことなのだ。 「もー♡ 我慢なんてしないで、さっさと出せばいいのに♡」  しこしこ♡ しこしこ♡ しこしこ♡ しこしこ♡ しこしこ♡ しこしこ♡ しこしこ♡ しこしこ♡ しこしこ♡ しこしこ♡ しこしこ♡ しこしこ♡ ……  邪気を孕んだ笑いを漏らしながら、真央は右手の動きを早くする。それだけではなく、左の掌の全面を使い、粘液にぬらつく亀頭をにゅるにゅると撫で回す。  しこしこ♡ にゅるにゅる♡ しこしこ♡ にゅるにゅる♡ しこしこ♡ にゅるにゅる♡ しこしこ♡ にゅるにゅる♡ しこしこ♡ にゅるにゅる♡ ……  ふとした思いつきからの行動だったが、効果は劇的だった。 「ま、真央……それ……っ」  雅史は歯を食いしばり、腰を浮かせる。どうも亀頭が彼の急所らしい。彼と長い時間を過ごし、性行為も数多く重ねたが、そんなことを初めて知った。雅史との性行為は愛の営みであって、性的快感を得るためのものではなかったのだ。それはそれで悪くはないが、これはこれで楽しいものだと真央は思う。 「んふふ♡ 気持ちー? それならもっと気持ちよくしてあげる♡ 我慢できるかな~♡」  幹への愛撫はほどほどにとどめ、亀頭を重点的に刺激する。手首を柔軟に使い、掌全体で亀頭を撫で擦る。滲み出た粘液が塗り拡げられ、動きはさらに滑らかになっていった。 「ふぐ……あっ……ああっ……」  雅史は後ろ手にシーツを握りしめて耐えているが、いつまでも耐え抜けはしない。 「ほら♡ にゅる♡ にゅる♡ にゅる♡ にゅる♡ ……」  馬鹿げた擬音を口にしながら、真央は夫の亀頭を責める。真央の愛撫に、雅史は面白いように劇的な反応を返してくれた。 (ああっ♡ だめっ♡ これじゃ、私、調子に乗っちゃう♡)  調子に乗ることを、黒井たちは何と言っていただろうか。ええと、そう―― (イキっちゃう♡♡♡)  イキる。おそらくは「粋がる」に由来する言葉だろう。この状態を言い表すのには実にふさわしい言葉に思えた。  ぴくっ♡ ぴくくっ♡  弄ばれる肉棒が絶頂の接近を訴え始める。これが恐喝ならば、涙目涙声で「もう許してください」と頭を下げている頃合いだ。あともうひと押しすれば、なすすべなく崩れる。 「ん~?」  真央はわざとらしく小首をかしげる。 「そろそろイく? イッちゃう? まおっちにお手々でなでなで♡ コキコキ♡ されて、白いおしっこお漏らししちゃいそ? いいよん♡ 出して♡ 出して♡ 出して♡ ……ほらほらほらっ♡ 出せっつーの♡♡♡」  恐喝の際に「金出せ」「慰謝料よこせ」と口にする時のような巻き舌で、真央は凄む。口だけではなく、メイクによって強調された目でも睨みつける。優しく慈しみに満ちた真央しか知らない雅史にとって、それがどれほどの衝撃だったか。その答えは「う゛っ」という呻きに続いて撃ちされた精液の勢いが示している。  ぴゅるっっっ♡ ぴゅっ♡ ぴゅ……♡  ただし勢いがよかったのは最初の一射だけ。白濁はすぐに止まり、肉棒は見る前に萎んでいく。情けない、などと軽蔑しない。そんなことをするわけがない。だって、相手は愛すべき夫なのだから。  肉棒を見下ろす目――その瞳孔は完全に開ききっている。唇の端は興奮のあまりにひくひくと震えていた。  それに何より、本番はこれからだ。 (続き→ https://ringokidjp.fanbox.cc/posts/7803049 )

【連載第12回‐1・約14,000字】Hカップ巨乳熟女が金髪超乳パリピギャルに改造される話

More Creators