【お品書き】 無料8,500字+有料13,500字 有料部分には甘奈のイチャラブエッチ、甜花の逆正常位責め、千雪の5P&経産婦報告が含まれます。 ※本作品は依頼を受けて作成させていただきました。 ◆―――――― 夏の盛りだが、ここに季節は関係ない。 会員制のホストクラブ――施設の中は、営業時間中、いつも快適な温度に保たれている。提供される酒も料理も男も、設備まで含めて、すべて極上のものばかりだ。それに見合う高額な会費を支払うことができるのはごくひと握りの女たちだけだ。 今、ふたりの少女が、この店でもトップの人気を誇る男たちを、それぞれ左右にはべらせている。どちらも、このところ急成長を果たしたアイドル事務所である283プロダクションに所属し、活動をしているアイドルだ。常識的な批判をするようなつまらなさは、この店には存在を許されない。ここは、そんなもの気にせず、女たちが楽しむための場所なのだ。 「このお酒、めっちゃ美味しー☆」 ふたりのうち、ひとりの名前は大崎甘奈。 艶やかな茶色の艶髪。繊細に整った顔立ち。女性らしい膨らみとくびれを持ちながら、無駄なく均整のとれた体つき。類まれな美しさを持ちながら、しかし、近寄りがたさは感じさせないのは、体全体にまとっている溌剌とした雰囲気のためだろう。明るい笑顔を向けられれば、男ならば誰であれ、恋に落ちずにはいられないはずだ。同じ年頃の少女たちを中心として爆発的な人気を誇るのも当然だろう。 「甜花ちゃんもそう思うよね?」 甘奈が話をむけるのは、彼女の双子の姉である大崎甜花。 「にへへ……うん、これ、とってもおいしい♡」 答える甜花の外見は、甘奈とよく似ているが、受ける印象は正反対と言っていい。 背中を丸めて、肩をすぼめる姿勢は、引っ込み思案な性格を表している。その内気さは、見る者の庇護欲を喚起せずにはおかない。ファンたちが、世話したい、養いたい、と口々に言うのも頷ける。 グラスに口をつけて酒を干す甜花。彼女がアルコールに灼けた息を吐き、「もう一杯飲みたいな♡」とねだると、空いたグラスに琥珀色の液体が注がれる。 「もー甜花ちゃん。これからお仕事なんだから、飲み過ぎちゃだめだよ」 「だいじょうぶ。これが、最後……♡」 くぴ、と可愛らしく酒を飲みはじめる甜花に、甘奈は微笑を浮かべる。 その甘奈が懐から取り出した煙草をくわえると、彼女にはべる男がすかさずライターで火をつけた。「ありがとー」と礼を述べた彼女は、肺胞を満たした後、適度に絞られた照明の光のなかに、紫煙を吹き上げる。 ホストクラブで悠々とした時間を過ごす大崎姉妹――何かの媒体越しにしか彼女たちを知らない者たちには、想像もつかない姿だろう。しかし、牝の欲望を包み隠さず、望むがままに振る舞うふたりは、生の輝きに満ち、いつも以上に魅力的に見える。それについては、誰もが認めざるをえないはずだ。 ホストクラブ、デートクラブ、逆ナン……ふたりに男遊びを教えたのは、彼女たちとユニットを組んでいる女――桑山千雪だ。大崎姉妹より六つ歳上の千雪が、清純で真面目だったふたりに、あれこれと楽しい夜の過ごし方を教えてくれたのだ。もちろん、甜花も甘奈も、千雪に感謝している。 ふたりとも、男を切らしたことはここ数ヶ月のあいだ、ただの一日もない。自分たちに見合う、顔立ちの優れた――いわゆる「イケメン」を中心に選んでいるのは当然だが、時には有り余る財産を持つ「おじさま」と遊ぶこともある。どちらの男性と過ごす時間も楽しく、ふたりを女として磨いてくれる。その結果として、ファンたちがその綺麗さや可愛らしさを喜んでくれるのも、ふたりにとってはたまらなく嬉しいことだった。 甘奈が煙草を吸いおえたところで、その千雪が店にあらわれる。彼女もまたこのホストクラブの会員――そもそも、ふたりをこのクラブに推薦したのが千雪なのだ。彼女は、まるで自室を歩くような悠然とした態度で通路を進み、ふたりのいるテーブルへとやってきた。 「ごめんなさい。道路が混んでいて、少し遅れてしまって。――外にタクシーを待たせてあるから、それに乗って行きましょう」 ゆるく編まれた髪。豊満な乳房。たおやかな体つき。――浮かべられている表情は柔らかいが、店の雰囲気が作り出す影が、それをたまらなく妖艶なものへと変えている。見目麗しい女には慣れているはずのホストたちですら、千雪を前にして、動揺をのぞかせた。 「それじゃ、またねー☆」 「ばいばい……♡」 別れの挨拶をして、千雪の後について店を出ていく出ていくふたり。 建物を出た三人を、今度は熱気が出迎えるが、彼女たちに気にする様子はない。それも当然だろう。これから向かう先で、アルストロメリアには、もっと熱い夜が待っているのだから。 ◆―――――― 弱小に過ぎなかった283プロダクションの躍進に、所属アイドルたちの枕営業があることは、業界内では有名な話だ。重鎮たちが皆その恩恵に預かっているため、批判はかなわず、ゴシップ好きの週刊誌すら恐れて取り扱おうとはしない。おかげで、ファンたちの幻想は、幻想のまま保持されている。 その283プロダクションがこのたび乗り出した事業が、アイドルたちが出演する成人向けの生配信だ。基本的にはユニット単位で、アイドルたちの痴態を有料配信する。プラットフォームは、男ならば誰でも知っているであろう大手ポルノ動画サイト。もちろん、その配信の存在は、一般人には秘匿されており、認知しているのは限られた人間だけだ。 今夜出演するのは、大崎甜花、大崎甘奈、桑山千雪――アルストロメリアの三人。フリースペースとして貸し出しされているマンションの一室を舞台に、彼女たちがどんな魅力的な姿を晒してくれるのか。多くの男たちが、好色な笑みを浮かべて、配信が開始されるのを待っていた。 ◆―――――― 毎週そうであるように、日付が変わり、金曜が土曜になると同時に、その配信は開始される。 「みなさん、こんばんは~♡」 広々とした室内――まずカメラが映し出した女性は七草はづきだ。彼女は283プロダクションの事務員ではあるが、この配信の視聴者のあいだでは、司会進行役として認知されている。アイドルたちにも負けないほどに整った容姿は、多くの男たちの心を掴み、彼女を見るためにこの配信を視聴している、という者もいるほどだ。アイドルではないが、男の趣味嗜好がアイドルたち同様であることは言うまでもないだろう。 マイクを握るはづきは、ショートパンツにへそ出しのTシャツというラフな姿。シャツの胸にプリントされているのはこの配信が行われているアダルト動画サイトのロゴ――それは内側から豊かな乳房に押し上げられ、魅惑的に歪んで、早くも男たちの目を楽しませている。 設置されているチャット欄に、『はづきさんかわいい』『はづきさん好き』『この可愛さで事務員は販促でしょ』『もうでりゅ……♡♡♡』と視聴者の男たちのコメントが流れ、チップが多数投げ込まれる。チップはどれも高額で、一般的な会社員の月収を超えるものすら珍しくはない。それがこの配信の視聴者がどのような社会的地位にあるのかを端的に示していた。 「今週も始まりました。283プロダクション特別生配信のお時間。司会は私、七草はづき。そして、今回主役を務めてもらうのは――アルストロメリアのみなさんでーす」 カメラが移動し、並んでソファに座る三人を映し出す。 「こんばんは~♡」 声を揃えて笑顔を浮かべる彼女たちが着ているのは、揃いのマイクロビキニだ。あるかなきかの面積しかないカップに目を凝らせば、はづきの着ているシャツと同じく動画サイトのロゴがプリントされているのがわかるだろう。清純派を売りにしているアイドルが身にしていい服装ではないが、この状況には何よりも合致している。 「今回の企画は『イケメン満開!アルストロメリアの二十四時間ぶっ続けエッチ』。アルストロメリアの三人が、欲望のおもむくまま、日付が変わるまで大大大好きなイケメンさんたちとひたすらいちゃいちゃらぶらぶエッチしまくっちゃう、っていう企画です。――それでは、三人の自己紹介を、意気込みもあわせて聞いていきましょう。まずは大崎甘奈ちゃんから」 マイクを向けられた甘奈が、「やっほー☆」と横ピースで美貌を飾る。その表情はどこまでも晴れやかだが、瞳には早くも欲情が疼き、息遣いにも熱がこもっている。それは、紛れもなく、欲情したメスの顔だった。 「大崎甘奈でーす。――今回の配信、企画を聞いた時からめっちゃ楽しみにしてたんだ。甘奈と甜花ちゃんは危険日なんだけど、もちろん、いつも通りエッチは生♡ 赤ちゃんができても、堕ろしたりしないで、きちんと責任もって育てるから安心してね♡」 次にはづきがマイクを向けたのは甜花――彼女の顔にも、また、妹同様に欲情の色を隠せていない。 「大崎甜花、です。――て、甜花……赤ちゃんができても……子育て……頑張りましゅ! あう……噛んじゃった……」 当然のごとく『かわいい』という称賛に埋め尽くされるチャット欄を一瞥したはづきが最後にマイクを向けたのは千雪だ。 千雪は微笑みを浮かべてただ座っているだけ――だというのに、その濃厚な色香は凄まじい。わずかに身動きするだけでも、むちっ♡むちっ♡と熟れた肉の音が聞こえてきそうだ。その性的魅力は、女神を過ぎ越し、淫魔の領域にすら踏み入っている。 「ふふっ。ふたりとも、すごく張り切ってる。――こんばんわ。桑山千雪です。先週に引き続き、楽しんでもらえるように、私も誠心誠意頑張りますね」 先週の配信――『第一回ユニット対抗パイズリ女王決定戦』では、各ユニットの代表である八宮めぐる、園田智代子、月岡恋鐘、和泉愛依、市川雛菜、緋田美琴を抑え、千雪が堂々の優勝を果たした。その見事なズリっぷりが、「パイズリはあくまでも前戯」と思いこんでいた男たちの勘違いをどれほど正したのか、想像もつかない。 「三人ともやる気満々。これは期待しちゃいますね」 にっこりと笑って、はづきが期待を煽る。 「それでは、準備がありますので、それが済むまで。ほんの少しだけ、待っていてくださいね」 ◆―――――― 準備のつなぎとして映し出されているのは、所属アイドルたちの合同ライブの映像を収録したBlu-rayの宣伝映像だ。ステージで歌い踊る彼女たちは、ファンの歓声を浴び、いつもよりもさらに魅力的に見える。ただ見目が美しいだけの女では持ち得ない、特別さを備えた彼女たち――だからこそ、男たちはその存在に熱狂してしまうのだろう。 「お待たせしました」 コマーシャル映像の終了後、映し出されたのは、床に敷かれた防水シートの上、足を折り敷いて座っているアルストロメリアの三人だ。 「エッチの前のウォーミングアップとして、三人にはオイルマッサージで体を温めてもらいます。マッサージをしてくれるのは、みなさんご存知、こちらの方々です」 アルストロメリアの背後に控えている六人の男たちに視線を移すカメラ。はづきが順次紹介をはじめた彼らは、女性に人気のアイドルユニットであり、今回の配信における男優でもある。女にもカメラにも慣れている――さらにその優れた容姿と鍛えられた肉体で、三人から演技ではない喜びの表情を引き出すことのできる彼らは、まさにその役に適任と言えるだろう。 彼らは全員が千雪のセックスフレンドであり、今回の仕事は彼女が話を持ち込んだものだ。彼らが視聴者を楽しませる以上に自分たちも楽しむつもりであることは、ビキニパンツにくっきりと浮き上がっている勃起からも明らかだろう。いずれの男根も、男ならば羨望を禁じえない堂々たるサイズを誇っている。 「使うオイルは媚薬がたっぷり入った特別製。――媚薬なんて聞くと眉唾ものだと思うかもしれませんが、事前にいただいたものを使ってみたら、夜通し全力のオホ声をあげてオナニーしちゃったので紛れもなく本物です♡ にちかにうるさいって怒られちゃいました」 七草にちか――はづきの妹は、283プロダクション所属のアイドルでもあり、当然、この配信にも幾度も登場している。伝説のアイドルである八雲なみに憧れてアイドルを目指した――というのはあくまでも聞こえのいい言い訳にすぎない。実際は、はづきに誕生日プレゼントとしてセッティングされたイケメン俳優とのデートで彼に抱かれて面食いに開眼――アイドルという立場を利用して様々な男と繋がるためだ。 「それでは、みなさん、よろしくお願いします♡」 はづきの進行に従い、男たちはそれぞれふたりに分かれ、自身にまで影響が及ばないようにゴム手袋を装着して、三人の全身へオイルを刷り込み始める。エステ通いで磨き抜かれた滑らかな肌が、照明の光を反射して、てかてかと光り、見る者たちの不埒な感情を掻き乱す。 「あっ♡」「んっ♡」「はあっ♡」 熱く焦げた息遣いが彼女たちの喉から漏れ出す。切なくよじれる腰、擦り合わされる内腿、布地にくっきりと浮き上がる乳首――女の弱点部位にこそ容赦なく、媚薬入りオイルは塗り重ねられていった。 「あっ……これ……やば……っ」 はっ、はっ、と息を弾ませ、身を苛む感覚に悶える甘奈。劣情に蕩ける表情は、アイドルの顔にあってはいけないものだ。 「お薬の効き目……抜群すぎるよぉ♡ 体、熱ぅ♡ こんな状態で中出しされたら、絶対妊娠しちゃう……♡」 カメラは舐めるように甘奈の体を映していく。およそ無駄の見当たらない、均整の取れた体つき――人生の今この時にしか持ち得ない魅力が横溢する肉体は、這い回る男たちの掌に内側から燃え立たされ、男心を鷲掴みにせずにはおかないだろう。 「な、なーちゃん……♡ 甜花も……体……熱い……♡ 燃えちゃう……♡」 息を荒げる甜花の顔も、甘奈と同様の色情に崩れている。 男の掌が動くたび、悩ましげに悶える体は、骨格こそほぼ同一であるものの、甘奈の痩身に対してこちらは肉付きに優れている。贅肉は、しかし欠点とはならず、むしろ生々しさを醸し出してその魅力を際立てている。 「これ……絶対……赤ちゃん、できちゃう……♡」 妹同様に妊娠の可能性を危ぶみながらも、その顔に笑みが絶えないのは、その相手が見目の麗しい男たちだからだろう。優秀な牡の子種を孕むこと――それは女という生き物に備わった原始的な喜びなのだ。おっとりとした甜花ですら、その例外ではありえない。性に奥手な女――そんなものは、女をフィクションでしか知らない男たちの身勝手な夢物語でしかないのだ。 「ね、ねえ……エッチ♡ 甘奈……もうエッチしたい……です♡」 「甜花……もう……我慢できない……♡」 はへっ、はへっ、と口から舌をのぞかせて息を喘ぎながら、大崎姉妹は性行為をねだる。しかし、マッサージは始まったばかり――それが許されようはずもない。「だーめ」「まだだよ」「我慢しようね」と苦笑いした男たちは、追加のオイルを手に取り、彼女たちの肌に塗り込めはじめる。 その感触に悶えながら、「あぁん♡」「意地悪ぅ♡」と口にするふたりは、明らかに焦らされることを喜んでいる。お預けを喰らえば食らうほどに、その先に待ち受けているものが旨味を増すことを、彼女たちはすでに知っているのだ。 「ふたりとも、さっきからおっぱいばっかり♡」 もう、可愛らしく呆れる千雪――大崎姉妹に比べれば余裕はあるものの、その息遣いは乱れ、目は潤んでいる。豊満な乳房は、言葉の示す通り、男たちによって他の部位よりも入念にオイルを刷り込まれ、そのおかげでその立体感を強調されている。それが大写しになった途端、チャット欄の速度が低下したのは、皆の右手がマウスではなく別の部位に移ったからに他ならない。 「ごめんごめん、つい」「今度は別の場所に塗るから四つん這いになってよ」 男たちの言葉に従い、四つん這いの姿勢になる千雪。重力に引かれて、乳房が接地しそうなほどに垂れ下がる。男たちが掌を伸ばすのはその臀部――安産型という月並みな形容におさめるにはあまりにも淫猥なそこが乳房に次いでぬるぬると光沢を帯びていく。下品さと神々しさ、相反するふたつのものをまったく矛盾なく兼ね備えたその輝きに、早くも幾人もの男が快楽の呻きをあげたに違いない。 「あんっ♡ 今度はお尻ばっかり♡」 ぷう、と膨れながらも、千雪は愛撫の感覚に浸っている。それどころか、その尻はふりふりと左右に揺れ、さらなる接触をねだっている。腰使いにあわせて、下方に垂れた乳房がゆっさゆっさと揺れる。彼女を聖母に類する存在と信じてやまない純真なファンたちがそれらの躍動を目にしたのならば、絶望のあまりに卒倒するか、あるいは、たちまち射精へと昇りつめさせられてしまうに違いない。 程度の差こそあれ、媚薬の効果に骨身を溶かされ、身悶える三人――彼女たちの瞳をのぞきこめば、そこにそろって淫心を示すハートが疼いているのが幻視できるだろう。彼女たちの息遣いとともに、体から立ち上る熱が部屋の温度を上昇させ、その雰囲気を桃色へと染め濡らしていく。その空気にあてられ、男たちの愛撫にもさらに熱が入っていった。 「三人ともエロすぎ」「結構遊んでるでしょ、これ」「経験人数は?」という男たちの言葉は視聴者の気持ちを煽るための台本通りのものだが、そこにこめられている欲情は本物だ。その肉棒は、今や、伸縮性に富んだビキニを突き破らんばかりに隆起し、びくびくといなないている。並の男であれば、撮影中であろうが我慢できず飛びかかっているであろうことを考えれば驚嘆すべきプロ意識といえた。 「教えてよ、もう何人くらいとエッチしてんの?」 にゅるにゅると肌を撫で責められながらの問いかけに、甘奈が「ええと」と身悶えしながら答える。質問自体は事前に用意された台本に添ったものだが、それにどう答えるかは完全に任されている。 「お酒に酔ってて覚えてない時もあるけど……たぶん……五十人くらい、だと思う……♡」 「うわ。すご。甜花ちゃんは?」 「て、甜花も……同じくらい……♡ エッチの時はだいたいなーちゃんと一緒だから……♡」 「仲良しなんだね。――千雪ちゃんは?」 「私は――ごめんなさい、覚えてないんです♡」 覚えていないくらいの経験をした、と述べる千雪に、男たちは苦笑いする。彼女の経験人数が何人であっても驚くには値しない。どれほどの権力を握っていようと、莫大な財産を抱えていようと、その美貌と豊満体を持ってすれば、落とせない男は存在しないのだから。 「好きなプレイとか、あるのかな?」 別の男からの問いかけに、三人は熱い吐息混じりに答えていく。 「あ、甘奈は……んんっ♡ ……いちゃいちゃしながら、っていうのが好きかな♡ 全力でべろちゅーされながらパコられると……すぐにイッちゃうんだ……♡」 「甜花は……乳首責め騎乗位……好き♡ 腰使い……結構自信ある……♡ 乳首カリカリするのも……うまいって……よく褒められる……♡ にへへ……♡」 「私は、大勢の男の人と楽しく、っていうのが好きです♡ 赤ちゃんができた時に誰が父親なのかわからないのは困っちゃいますけど♡」 三者三様の答えを受けて、また別な男が「好きな男のタイプは?」と尋ねる。 「イケメンさん♡」と即答する甘奈。同様に、甜花も一切の躊躇いなく「イケメンさん♡」と答える。それに対して、千雪は「笑顔の素敵な男性かなあ♡」と耳障りのいい言葉を述べるが、その奥行きのある微笑みが、彼女もまた実質的には大崎姉妹と同じ答えを述べていることを示している。 イケメンが好き――容姿の劣等な男たちを相手に商売をしているアイドルが絶対に口にしてはいけない表明だろう。しかし、視聴者を含めてそれを責める者は誰もいない。アイドルとして、男性の理想を演じる彼女たち――ここは、そんな彼女たちが、虚飾の仮面を脱ぎ捨て、あるがままの姿を晒しているのを眺めるための場所なのだ。大まかな流れを決めた台本はあっても、アイドルたちの反応が彼女たち次第なのは、どの配信でも共通している。 「初体験は?」「最近したエッチは?」「体のどこがいちばん感じる?」……こういった状況でなければセクハラ以外の何物でもない質問に答えながら、三人の欲情がそのボルテージを際限なしに上昇させていく。その股間はしとどに濡れ、シートの上に汗でもオイルでもないものをしたたらせた。火照りきった体から蒸発するオイルが愛液とともにかぐわしく香る。その香りは、画面越しに固唾を呑んで見守っている視聴者にも伝わるに違いなかった。 そろそろか――と、時計を一瞥したはづきが、「はーい」と笑顔とともに画面に登場する。 「三人とも準備完了みたいですね。それじゃあ、これからみなさんお待ちかね、エッチのお時間です♡」 はづきの言葉に、チャット欄が大いに沸き立つ。しかし、視聴者以上に興奮しているのは、男たちであり、その彼ら以上に興奮しているのはアルストロメリアの三人だっただろう。これから番組終了まで、台本で指示されているのは『思う存分セックス』の一言だけ――これから、彼女たちの肉体が、筋書きのないドラマを描き出そうとしているのだ。 (続→ https://ringokidjp.booth.pm/ )