【分量】 無料部分8,000字+有料部分20,000字 【お品書き】 サンプル部分……貞操帯装着、射精煽り 有料部分……貞操帯をつけたままオナホコキ、好き好き連呼、耳舐め、乳首カリカリ責め、疑似射精強制、秒速NTR、浮気現場を見てガチギレからの逆転、ボコられマゾ覚醒、奴隷宣言 ◆―――――― 283プロダクションの事務所。 そこは過酷な芸能界に飛び込んだ少女たちの憩いの場であるはずだ。 しかし、今、そこに張り詰めている空気は安穏とはほど遠いものだった。 「はあ……」 ソファーに腰を下ろして芝居がかった溜息を吐くのは幽谷霧子。 色素の薄い髪。透き通るように白い肌。折れそうに華奢な体つき。精緻な外見は、神が心血を注いで作り上げたとしか思えない。純白のワンピースを着た彼女は、脚を組み、膝に右肘を置いて頬杖をついている。左手には一台のスマートフォンを弄んでいた。 清楚で可憐なイメージからはかけ離れた態度。 霧子を女神のようだと思っている熱心なファンが見たら、衝撃のあまりに、卒倒を免れないだろう。 霧子が氷よりもなお冷淡な目で見下ろしているのは、テーブルをどけて、すぐ目の前の床に正座させられているひとりの青年だった。 この事務所の社員で、アイドルたちからは「プロデューサー」と呼ばれている。 仕事内容は、所属アイドル全員のプロデュース業のみならず、送迎やマネジメントその他雑用まで幅広い。そのためのオーバーワークは日常のことだが、顔に浮かぶ焦燥の原因は全く別のところにあった。 気まずすぎる沈黙。 外を行き過ぎる車の音が途絶えると、後には耳に痛い静寂だけが残った。 その痛みに耐えかねて、「き、霧子っ」とプロデューサーが裏返った声をあげる。 「他の人には口外しないでおいてくれないか。この通りだ。――俺にできることなら、何でもさせてもらう。だから、頼む」 床に手をつき、頭を下げ――土下座をするプロデューサー。 その必死さは、霧子の繊細な美貌に笑みを広げただけだった。 物憂げに脚を組み替えた霧子は、弄んでいたスマートフォンに視線を落とす。 「『摩美々、ちゅきちゅき〜❤』 『いきなりどうしたんですかー? まみみもプロデューサーのこと、だーい好きですよ〜❤』 『もっと好きって言ってほしい!』 『好き❤好き❤好き❤好き❤』 『もっと!もっと言ってくれなきゃヤダ!』 『もー。わがままさんですねー。好き❤好き❤好き❤好き❤好き❤好き❤好き❤好き❤好き❤まみみ、プロデューサーのことが、宇宙で一番大好きです〜❤』 『俺、もう摩美々のことしか考えられないカラダになっちゃったよ……』 『まみみも毎日プロデューサーのことばっかり考えちゃってます❤今夜もたくさんいちゃいちゃしましょうねー❤抱っこして膝枕して寝させてあげますー❤』 『してして〜❤よーし、そのために仕事頑張っちゃうぞ〜❤』 『お仕事頑張れ!のちゅーっ❤』 『ありがちゅー❤頑張りまちゅー❤』 ……ぷっ(笑)」 誇張された物真似で霧子が読み上げたのは、田中摩美々と彼のあいだで交わされたチェインのやりとりだ。 プロデューサーとアイドル。 禁断の恋人関係が始まったのは、今を遡ること一ヶ月前。 交際の申し込みは彼からだ。 許されない思いだと分かっていたものの、募っていく気持ちは抑えきれなかった。駄目で元々の告白だったが、摩美々は「嬉しい」と微笑んでくれた。 「まみみも、プロデューサーと同じ気持ちです❤ これからはアイドルじゃないまみみのことも、よろしくお願いしますねー❤」 あの時に摩美々が浮かべていた笑顔は、生涯忘れることができない宝物だ。 まさか自分が女性と交際できる日が来ようとは。 しかも、その相手は現役のアイドルなのだ。冴えなかった学生時代からは考えられない。身を粉にして、時には体調を崩しながらも頑張る姿を見せてきた甲斐があったというものだ。 彼にとって摩美々は最初の恋人だ、とおそるおそる打ち明けると、摩美々も彼が初めての交際相手だ、と答えた。言い寄ってくる男は多くいたが、どうにも興味が惹かれず、軒並み断ってきたのだそうだ。 それを聞いて、彼は安堵の息を漏らしていた。 摩美々なら、すでに数人の男と交際しているのではないか――そのことで今回初めて女性と交際する自分は劣等感を覚えてしまうのではないか、と不安に思っていたのだが、それは杞憂だった。 お互いが最初で最後の相手になりますように、と願わずにいられない。 いや、間違いなくそうなるはずだ。彼と摩美々は運命の赤い糸で強く結ばれているのだから。 ふたりが別れる日が来るなんて絶対にありえない。 公にはもちろん、アイドルたちにも打ち明けられない恋愛。 秘密の存在によって生み出される背徳感は、ふたりを強烈に燃え立たせた。 一ヶ月が経った今も、その炎は衰えることなく、むしろさらに激しく燃え盛っている。 体の契りを結んだのは交際を始めたその日――それからは、隙を見つけては、彼の部屋で、ラブホテルで、控室で、送迎車の後部座席で、果てはこの事務所で……所構わず、体を重ねる毎日を送っている。 まるで猿だな、と自嘲するが、我慢はできない。 今日こそは自制するぞと決心しても、いざ摩美々を目の前にすると、血がマグマのように沸き立ち、彼女を求めてしまうのだ。 たった一ヶ月でもう何箱避妊具を消費したのか、覚えていない。 その都度、コンビニや薬局で気まずさを感じながらレジに持っていくのも面倒になり、とうとうネット通販でまとめ買いしてしまった。 オナニーは一度出せば満足できるのに、摩美々が相手だと、性欲は尽きることなく、彼の睾丸は無尽蔵に精液を生み出し続けた。発射される白濁の濃厚さは、摩美々への愛情の深さを示している。他の女性が相手では、絶対にこうはいかない。 ふたりはこれからも仲睦まじく愛を紡いでいく。 そして、いつの日にか、周囲に祝福されつつ、結婚というゴールを迎える。 そのはずだったのに。 今日、デスクに置き忘れた私用のスマートフォンを霧子に奪われ、幸せな未来は崩壊してしまった。パスコードロックはかけていたのだが、指の動きを覚えられていたらしい。暴露されたくなければ――と霧子は余計な人間がいなくなるこの時間この場所に彼を呼び出したのだった。 「うわ。プロデューサーさんのキス顔自撮りきっしょ(笑) 斜め下から撮ってるから鼻の穴が大きく見えるし、微妙に髭の剃り残しあるのが……。ごめんなさい。気持ち悪さに絶句しちゃいます♪ それにひきかえ、摩美々ちゃんの自撮りはさすがですね❤ でも、アプリで盛り過ぎかも。修正しすぎて背景歪んじゃってる。それだけプロデューサーさんに可愛いって思われたいんですね。初々しくて素敵(笑)」 プロデューサーの顔は真っ赤に染まっている。 恋人同士の睦み合い――本来ならばふたり以外には見られるはずがないものを晒される羞恥が、彼を容赦なく責めさいなむ。 「他にも写真がたくさん。こんなの流出したら、大変なことになっちゃいますね」 スマートフォンを掲げて霧子が言う。 今、その画面に映し出されているのは、ベッドで裸の肩を寄せ合い微笑む彼と摩美々。目を蕩けさせたふたりは、それぞれの手を合わせて、ハートのマークを作っている。誰が見ても情事の後だとわかるだろう。 スマートフォンには、他にも、彼と摩美々の仲睦まじい様を記録した画像や動画が幾十も収納されている。そのうちのひとつでも流出したとしたら――と彼は青ざめ、そんなものを残していた己のあまりの軽率さを悔いる。 「マスコミもファンも大騒ぎで……プロデューサーさんはクビ……摩美々ちゃんは卒業。それだけじゃ済まなくて、賠償金も発生するだろうし、他のアイドルにも迷惑がかかっちゃう。特にアンティーカには大ダメージ。冠番組も楽曲の売上も好調なのに……勘弁してほしいです」 言葉とは裏腹に、霧子は手指を口元にあてて、くすくすと笑う。 嗜虐心に満ちたその態度――これが、幽谷霧子という少女の本性なのだ。 「ん? どうしてそんな顔してるんですか? ああ。わたしが普段と違いすぎるから戸惑ってる? やだなーもう」 霧子は苦笑しながら前髪をかきあげる。 「あんなのキャラに決まってんじゃん。演技だよ、え・ん・ぎ❤ まわりにちやほやしてもらうための不思議ちゃんの演技。でも、プロデューサーさんは怒れませんよね。摩美々ちゃんと一緒に、みんなを騙してたんですから」 「騙してたなんて、そんなつもりは――」 続くはずだった彼の言葉を、霧子は掌でぞんざいに振り払う。 「言い訳は必要ありません。プロデューサーさんが何を言ったところで、これから何をするかが変わるわけじゃありませんから」 「一体、何をすればいいんだ……?」 彼の問いかけに、霧子は答えない。 その代わり、脇に置いていた鞄から取り出したものを、彼の前に放った。 それは重い音を立ててカーペットに落ちる。 金属の輪を幾つも歪な円筒状に連ねた器具。 何に使うかは見当もつかないが、禍々しさは伝わってきた。 「これは……」 彼は困惑に眉を顰め、霧子を見上げる。 「それは、貞操帯です❤ アダルトショップで採れたてほやほや、新鮮な貞操帯さん❤ 性欲を我慢できないプロデューサー失格のちんちんを、わたしがこれでしっかり管理してあげますね❤」 「てっ――」 貞操帯――対象の股間に装着し、性交できないようにする器具の名称。 思いもよらない答えが、彼を打ちのめす。 最悪の秘密を最悪の人間に知られてしまった、と後悔しても遅い。 「ほら。早くしてください。あんまりのろのろしてると、わたしの気が変わっちゃいますよ❤ アンティーカを五人組じゃなくて四人組にしたいんですか?」 「わかった。着ける。着けるから――それだけはやめてくれ」 彼は奥歯に屈辱を噛み締めて立ち上がった。 その動きは重石でも乗せられているかのようにひどく緩慢で、顔は悲壮感に溢れている。 支配のくびきを身につける彼に注がれる霧子の楽しげな眼差しは、過酷な運命が待ち受けてることを示していた。 ◆―――――― 時刻はすでに日付が変わろうとしているが、帰宅の目処はまったくついていない。 このまま徹夜ということも十分にありえた。 貞操帯を装着させられてから二週間。 ひどく長い期間が経過している気がするが、わずかにそれだけしか経ってはいない。 射精。射精。射精。 彼の頭は禁じられた行為で一杯だ。おかげで夜も満足に眠れていない。寝具の上で火照った体を身悶えさせているうちに、いつの間にか朝がやってきてしまう。 仕事の能率は落ち、ケアレスミスも目立つ。 何とかいつもどおりに振る舞おうとすればするほどに、欲望は際立ち、彼を苛立たせた。 こんな時間まで残業をしているのも、提出先から書類の作り直しを命じられたためだった。 キーボードを叩いているべき彼の右手は、いつの間にかそこを離れ、股間へと伸びている。 すべては悪夢の産物なのではないか、という期待を裏切る硬い感触が掌に握り込まれる。ごく単純な作りの金属細工の内側に、彼の全存在が押し込められていた。 ぎりっ、と耳に障る音に遅れて、彼は自分が歯ぎしりをしているのに気づく。 自分がどんな顔をしているのか、鏡を見なくても明瞭に把握することができた。こんな顔、アイドルたち――特に摩美々には見せられない。 あの日以来、摩美々とは一度もふたりきりで会ってはいない。 会えば、どうしてこれまでのように性行為をしないのか、と疑問に思われてしまう。急に仕事が忙しくなったから、という言い訳を今は信じてくれているが、このままの状態が続けば、それに疑念が抱かれるのも時間の問題だろう。 摩美々にすべてを打ち明けようか、と考えたことも一度や二度ではない。 しかし、自分のミスが引き起こしたことなのだから、摩美々には迷惑をかけず、自分の力で解決しなければならない。 それに何より、こんな姿を晒して、摩美々に嫌われることが何よりも恐ろしかった。 例のデータは、すべて霧子のスマートフォンに転送され、彼と摩美々を容易に破滅させられる爆弾として、彼女の手元に置かれている。 一刻も早く何とかしなければ、と思うものの、どうすればいいのかは見当もつかない。 パソコンに向かっても、案の定集中はできず、作業は遅々として進まなかった。 眼精疲労に霞む視界。さすがに限界だ。 少し目を休めるだけだ、と自分に言い聞かせて目を閉じた彼は、吸い込まれるように眠りに落ちていた。 無我の安穏すらも、しかし、長くは続かない。 「お疲れさまです、プロデューサーさん……♪」 最も聞きたくない声を耳にして、彼の肉体が意識に先んじて跳ね起きる。 彼の顔をのぞきこんでいたのは霧子だった。 すべての元凶とはとても思えない、慈母のような柔らかな微笑みとともに清潔な匂いがふわりと香る。本来ならば好ましいはずのそれは、彼の心臓を縮み上がらせた。 「き、霧子……どうして……」 「どうしてって――夜遅くまでお仕事を頑張るプロデューサーさんに栄養剤を差し入れに来たんです。これ、飲んでください」 パソコンを強引に脇にのけた霧子は、レジ袋から茶色の小瓶を取り出し、デスクに並べていく。 マムシ。アルギニン。マカ。亜鉛。――そんな文字がラベルに踊っていた。栄養剤というよりは精力剤に分類される商品だろう。 こんな状態の自分にそんなものを飲ませる意地の悪さに、彼は拳を握りしめる。 「どうしたんですか? わたしの差し入れ、早く飲んで、元気になってください」 優しい声音で脅され、彼は小瓶に手を伸ばす。 手榴弾のピンを抜くような気持ちで蓋をねじり開け、飲み干していく。 心臓の高鳴り。 じわじわとこみあげる熱が体を灼く。 吐いた息が喉を焦がしそうだ。 こんなに早く薬効があるわけがない。 思い込みだとわかっていても、体の火照りはおさまらなかった。 実際に勃起しているわけではないのに、その予感だけで彼は呻いてしまう。 「全部……飲んだぞ……」 最後の一瓶をテーブルに置いて彼は霧子に視線を向けた。 「そんな目で見ないでください、プロデューサーさん。襲われるんじゃないかって怖くなっちゃいます。――ああ、襲いはしても、犯せはしないか(笑) これで鍵を外さない限り」 彼の鼻先に小さな鍵を揺らしてみせる霧子。 ストラップとしてつけられた鈴が、場違いに涼やかな音色を奏でる。 何の鍵か理解した瞬間、彼の手は反射的にそれを奪い取ろうと動いていた。 しかし、霧子が鍵をひょいと引き上げ、彼の掌は空を掴む。 その虚しい感覚に、「あっ」と情けない悲鳴が漏れた。 「苦しいですよね? つらいですよね? 射精したくてしたくてたまらないですよね。プロデューサーさんの近くにいると、金玉さんがぐつぐつ煮えてるのが聞こえてきそう❤ 精子さんたち、きっと、『外に出たいよー』『出してー』って叫んでます❤」 「だ、誰のせいだと思ってるんだ」 「えー。わかりません。プロデューサーなのに、こっそりアイドルと付き合ってたのは誰で、その証拠をスマホに残してた間抜けは誰なんでしょう❤」 「それは――」 反論の言葉を思いつかず、彼は黙り込んでうなだれる。 霧子の所業は確かに非道の一言に尽きる。 しかし、それ以前に、自分がもっとしっかり禁断の関係を秘匿する努力ができていればこんなことは起きなかったのだ。 「でも――」 霧子の言葉に、彼は視線をあげた。 「可哀相だから、プロデューサーがしてほしければ、おちんちん、しごいてあげてもいいですよ❤ もちろん、摩美々ちゃんには内緒、です❤」 人差し指を唇の前に立ててウィンクをする霧子。 気が狂いそうなほど欲していた射精。 それを何の前触れもなく鼻先にぶら下げられる。 その衝撃に、彼はしばらく反応を返すことができない。 もちろん、こんな悪魔の誘いに乗るべきではないことはわかっている。 彼には摩美々という恋人がいるのだ。 しかし、その摩美々には内密にしてもらえるのだとしたら――その誘惑はあまりにも甘美過ぎる。 溜まりに溜まった性欲を一気に爆発させたら、どれほどの快感が得られるのか。 その想像は摩美々に対する罪悪感すらも踏み台にしてはるかな高みへと昇る。 霧子は、先ほどのビニール袋から、精力剤ではない、別のものを取り出した。 円筒状のそれが何なのか――少し前には寂しい独り身であった彼は知っている。 それはオナホール。 肉棒を慰めるための道具だ。 アンティーカの楽曲を口ずさみつつ包装を剥きとった霧子は、付属のローションを掌でしっかりと温めた後、たっぷりと入り口に絞る。 その様子を、彼は呆然と眺めていた。 「ほら、プロデューサーさん、手を出してください❤」 霧子に求められるがままに、彼の手が持ち上がる。 逆らわなければ、という気持ちはあるのにどうしても手を引くことができない。 人工膣へと導き入れられていく指――霧子に由来する温かさとぬめる感触が彼を歓待した。 鳥肌を通り越して、激しい悪寒が彼の全身を襲う。 「う……あ゛あ゛っ……❤」と意味をなさない音が腹の底から溢れ出た。 「ほら、想像してみてください❤ プロデューサーさんがしてほしいなら、これでずぼ❤ずぼ❤しこ❤しこ❤してあげます。ずーっとイライラむかむかしっぱなしのおちんちん、わたしみたいな超絶美少女にオナホコキしてもらったら……絶対気持ちいいですよね❤ 天国ですよね❤ プロデューサーさんが『やめて〜』って泣きながら頼んでも絶対やめてあげません❤」 囁きながらオナホールを緩慢に前後させる霧子。 に゛ぢゃ……❤ にぢゅっ……❤ 粘りつく音が、彼の呼吸を乱し、心臓を高鳴らせていく。 勃起と貞操帯がせめぎ合い、彼を悶えさせる。 「ほ……本当に、摩美々には内緒にしてくれるんだな?」 渇いた口腔に舌をへばりつかせながら、彼は霧子を上目遣いに見た。 卑しい表情が浮かんでいる、という自覚はあるが、それを改める余裕もないほどに彼は追い詰められている。 「もちろんです❤ 摩美々ちゃんには言いません。ここで起きることは、わたしとプロデューサーさん、ふたりだけの秘密です❤ ――ほらほら、どうするのか、さっさと決めてください。早くしないと、わたしの気が変わっちゃうかも❤」 「それは――」 これは裏切りではない。 仕事をまともにこなせなければ、摩美々をはじめ、みんなに迷惑をかけてしまう。 そのためのやむを得ない手段なのだ。 欲望に膝を屈することへの姑息な言い訳を心に繰り返しながら、彼は切なる言葉を吐き出した。 「……頼む」 背徳の懇願を耳にして、霧子が笑みを浮かべる。 「それじゃ、おちんちん、出してください」 その言葉を聞き、彼はベルトを弛め、ズボンを膝まで引き下ろして股間を露出させた。 照明の光を帯びた貞操帯は、いつにもまして禍々しく見える。 凶悪な檻の内側では、半勃ちを強いられたペニスが痛々しい姿を晒していた。 ようやくこの苦しみから解放されるのだと思うと、尻をひとつところに落ち着けていられず、みっともないとわかっていても身悶えをしてしまう。 「き、霧子――」 早くこれを外してくれ。俺を自由にしてくれ。 霧子に向けられた彼の目は血走り、欲望を剥き出しにしている。 「安心してください。そんな怖い目で見なくても、きちんとしこしこしてあげます❤」 そう言った霧子は彼の目の前にひざまずいた。 それだけで、期待が爆発し、膝ががくがくと震えた。 目尻がだらしなく下がり、鼻の下が伸びて、唇の端に涎が滲む。 早く、早く、早く、と精力剤に火照る全身が訴えている。 霧子は彼の無様を目を細めて笑った。 そして、手にしたオナホールの入り口を彼の股間へと近づけていく。 それを見て、「へ?」と間の抜けた音が彼の口から漏れた。 「ま、待ってくれ、霧子。その前に貞操帯を――」 「貞操帯?」 手をとめて、小首を傾げて白々しい声で問い返す霧子。 「貞操帯はつけたままですよ? わたし、外すだなんて一言も言ってませんよね。しこしこしてあげるのは貞操帯のうえからです❤ ――もしかして、鍵を見せたから勘違いしちゃったのかな(笑) あれは鍵を見せてあげただけです❤ 残念でした❤」 ようやく見えた光明を無惨に奪われ、絶望が彼を完全に固着させる。 体は微動だにしないが、意識は猛然と回転していた。 霧子は何を言っているんだ? 貞操帯をつけたまま、オナホールでしごく? そんなことをされたら、一体どうなってしまうのか。 狂う。間違いなく、もどかしさに狂ってしまう。 「はい❤ いきますよー❤」 霧子は、貞操帯の先端を、オナホールの入り口に密着させる。 ぴとっ、という感触は脳が生み出した幻覚でしかないが、その生々しさは彼をおののかせた。 「や――やめてくれっ!」 という悲鳴が喉から迸る。 「霧子っ! 頼むっ! おねっ……お願いっ! お願いします゛っ!」 爆発する恐怖に、恥も外聞もなく、彼は喚き散らしていた。 「うるせーよ(笑) 諦めて大人しくしろっつうの」 霧子は手首をぐりぐりと動かしながら、オスの檻を偽物の膣へとこじり挿れていく。 感じられるはずのものが感じられない苦しさに彼は身悶える。 「やめ……やめ゛でっ! やめ゛でぐださ゛い゛っ! や゛だっ! やじゃやじゃやじゃあああっ! や゛べでえ゛え゛え゛え゛っ!」 哀願の輪郭は崩れ、まともな形をしていない。 そして、とうとう、オナホールは貞操帯をその根本まで飲み込んだ。 温かで柔らかなものに全体を包み込まれているはずなのに、それを味わうことができない。痛みならばどれほどのものでも耐えられるだろうが、どれほど強く歯を食いしばろうとも、もどかしさには抗えなかった。 「ん゛ん゛ん゛ぐう゛っ……! ん゛っ、ぎい゛い゛い゛っ……ッ💢❤💢❤」 歯列の隙間から唾液の泡が吹き上がる。 大きく見開いた眼球を血走らせ、鼻の穴を限界まで広げたその顔は、とてもまともな人間のそれではない。 「うわ。こいつ、顔やば(笑)」 吐き捨てた霧子は、一転、優しげな微笑みを浮かべた。 唇が耳に触れるほどの近さに顔を近づけ、柔らかな声音で彼に語りかける。 「それじゃ、いきますよ、プロデューサーさん❤ たっぷり楽しんでくださいね。さっきも言った通り、泣いて頼んでも、やめてあげませんから❤」 天国を期待したはずの彼を待ち受けていたのは、いつ果てるとも知れない地獄の時間だった。 続き→ https://ringokidjp.booth.pm/