性倫理が終わっている杜野凛◯さんが、愛するおじさまのため、エッチありの高級ジムで運動に励むお話です。性倫理が終わっている桑山千◯さんも出演しています。以下のプレイが含まれます。 ・カーセックス(凛) ・星条旗ビキニ×BBC(千) ・マッサージ(凛) ・正常位&騎乗位(凛) ・全身リップ(凛) ・らぶらぶ対面座位(凛) ※本作はコミッションにて製作させていただきました。 ―――――――――― 1 徹夜明けではあるが、眠気はまったく感じない。酒もそれなりに飲んだはずだが、二日酔いはその気配もなく、意識はよく磨かれたガラスのように明瞭だ。つまりは、わずかな酩酊も残らないほど夜を楽しんだということなのだろう、と杜野凛世は思う。 いや、「夜を」という表現は適切ではない。なぜなら、夜だけではなく、日が昇ってからも、チェックアウト寸前まで、凛世は男を弄んでいたのだから。「だ、だめだって、凛世ちゃん」「これ以上は本当にっ」「もう限界……」そんな悲鳴の通り、夜通し凛世を抱いた――というよりは、凛世に抱かれた男の肉体は限界を迎えていた。少女の卓抜した性技はしかし、彼の股間に萎えることを絶対に許しはぜす、絶頂に次ぐ絶頂を強いた。甘美すぎる拷問を与えられた肉棒は、やがて一滴の白濁すら漏らすこともできなくなり、至福の空撃ちを繰り返すばかりとなっていた。 そして、今――その男は、助手席に座る凛世の隣でハンドルを握っている。凛世とは対照的に、全身には色濃い疲労が滲んでいた。霞を帯びたように曖昧な目つきが、もたらされた快楽の凄まじさを物語っている。 「あんなに射精したの、俺、生まれて初めてだよ……」 カーブに際してギアを切り替えながら男が言う。燦々とした陽光の下、車は滑るように道路を走っていた。 弱々しい彼の口調に、嗜虐心をくすぐられ、凛世は、ふふ、と笑う。 「すみません。ディレクターさまがあまりにも可愛らしく、意地悪をしすぎたかもしれません。もしかして……凛世のこと、嫌いになってしまわれましたか?」 季節外れの雪片が舞い落ちるように、凛世の掌が彼の太腿にそっと置かれた。彼が切なく息を詰め、ハンドルを握る手に力をこめる。萎えた肉棒がまたたくまに力を取り戻していくのがわかった。 「その質問はずるいって。答えなんて決まってるじゃん。凛世ちゃんを嫌いになれる男なんて、どこにもいないよ……」 数々の人気番組を世に送り出してきた敏腕ディレクターは、彼の半分も年齢を重ねていない少女によって肉も骨も完全に蕩けさせられている。 ふたりの関係が始まったのは、およそ半年前だ。便宜を図ってもらうための肉体的な接待――いわゆる枕営業がその契機だったが、今では仕事を抜きにしても性行為を楽しむ仲になっている。現在、彼のようなセックスフレンドは十人。十人とも、イケメン、高身長、高収入、そして凛世好みの年上ばかりが揃っている。 昨日は、朝から夕方にかけて、彼が担当するバラエティ番組の収録があり、それをつつがなく済ませたのち、彼を誘ってホテルへと向かったのだった。番組のレギュラーに凛世が起用された理由が彼の差配にあるのは言うまでもないが、凛世に対する視聴者の好評は、他でもなく、彼女自身の魅力によって獲得されたものだ。 端正で繊細な容姿。若年を感じさせない落ち着いた物腰。さりげない所作にも滲む気品。――「大和撫子」と形容するに相応しい凛世の立ち居振る舞いは、性の別を問わず、多くの視聴者を虜にしている。綺麗な自分を偽ってファンを騙している、という意識はない。アイドルに限らず、誰しも他人には見せない顔を持っているのは当然だろう。 「凛世を好いてくれて……とても、嬉しいです……♡」 さすさす、とディレクターの太腿を撫ぜる凛世。淫靡な感触に、彼が顔をこわばらせる。その股間はもはや隠しようもなく隆起している。 「り、凛世ちゃん、あの――」 「大丈夫でございます。凛世も同じ気持ちでおりますから……♡」 「それって、つまり――」 半開きの唇から切なく焦げた息遣いを漏らしながら、ディレクターが横目で凛世を見る。その視線に、含み笑いを送り返す凛世。笑みが端的に示す答えに、彼がごくりと音をたてて唾を飲み込む。アクセルが踏み込まれ、車が勢いを加速させる。 到着したのはフィットネスジムの看板を掲げる建物の地下駐車場――そこに滑り込んだ車は乱暴なブレーキにタイヤを鳴らしつつ、最奥のスペースに斜めに停まる。 エンジンが止まり、ほどなくして車体が縦揺れをはじめる。車内では、運転席に座る男に凛世が向かい合って跨がり、激しく腰を振っていた。雪白の肌に毒々しく生える紫のパンティが、彼女の右膝に絡まっている。 「んっ♡ はっ♡ は、あああっ♡」 対面座位を貪る凛世の獰猛な動きは、獲物の喉笛を食いちぎる肉食獣を想起せずにはいらないほどに獰猛だ。 「はっ♡ んんっ♡ あっ♡ くっ、ああっ♡」 額と額が触れるほどの至近距離で見つめ合い、荒い息を混じらせ合うふたり。積み重なる切ない呼吸は、車内の空気だけではなく、それぞれの精神までも淫猥に染めていく。 「こんな場所だというのに――いえ、こんな場所だから、でしょうか、ひどく昂ってしまいます♡」 ディレクターの首に腕を回して、凛世が言う。言葉の通り、彼女の腰使いは、昨晩ホテルで繰り広げられたどの情交にも増して熱がこめられている。汗を糊にして、少柔肌に黒い艶髪がへばりついている様子は、背筋の毛が逆立つほどに艶めかしい。しかし、それさえも、凛世の浮かべる表情の妖艶さには到底及ばない。 目は潤み、頬は上気し、半開きになった唇からは濡れた舌先がのぞく――少女と大人の女性との狭間にある美貌は、完全に情欲に濡れている。しかし、澄んだままの瞳は、彼女が決して自制を失っていないことを示している。怒涛のような快感を与えられても、凛世はそれに呑まれるどころか、むしろ、その荒波を乗りこなしている。その余裕が証明するのは、若さには相応しくない、性経験の圧倒的な豊富さだ。 凛世の男性遍歴は、283プロダクションにアイドルとして所属した時から始まった。それまでは、性経験はおろか、異性との交際経験もなく、自慰行為すら知識として知っているだけで実際に行ったことはなかった。 事務所に入って早々、プロデューサーから初めて枕営業の話をもちかけられた時には、激しい衝撃を覚えたものだ。平然とそんな話を持ちかけてきた彼への軽蔑、自分は利益のためにそんなことをする人間ではないという自負、そして、初体験は愛するひとに捧げたいという純粋な思い――それらすべては、プロデューサーが相手の名前を挙げた瞬間、粉微塵に砕け散っていた。 芸能界には明るくない凛世ですら名前と顔を知っていた国民的俳優――若い頃には多くの女性を虜にした甘いマスクは、五十路を迎えて渋みを増し、ドラマ、映画、舞台、CMと幅広い活躍を見せ続ける。醜聞のたぐいは一度もなく、愛妻家として女性誌に取り上げられることもしばしば。――それが凛世の枕営業の相手なのだという。 「事務所のタレントのうち、誰がいいか尋ねたら凛世を指名されたんだ。引き受けるか引き受けないかは凛世次第だが、これを逃す手はないと思う」 そんなプロデューサーの言葉尻に食いつくように、凛世は「や、やります!」と声をあげていた。社会的地位が高く、優秀な外見の牡と繋がることができる、という好機に、揺るぎなかったはずの凛世の矜持は、笑ってしまうほどあっけなく放り捨てられ、その代わりに牝の本能が剥き出しとなっていた。 今ではもう、枕営業に抵抗はない。むしろ、プロデューサーに頼まれるまでもなく、凛世のほうから積極的に性接待をもちかけている。それは283プロダクションに所属する他のアイドルたちも全員同じだ。より男好きのする外見になるため、より男受けのする性技を身につけるため、彼女たちはファッションやメイク、その他有用な情報についての情報交換を欠かさない。おかげで、その親密の度合いは高く、他の事務所のアイドルからも羨まれるほどだ。 特に、公私共に男遊びの激しい桑山千雪の情報は、鮮度も精度も素晴らしく、皆に重宝されている。ボディメイクをしたいのならばいいところを知っている、と凛世にこのジムを教えてくれたのも千雪だった。 「くぅ♡ 凛世ちゃん……っ、凄っ♡ お、俺、もうっ♡」 切迫した声をあげるディレクター。その顔を間近で眺めながら、凛世は彼を追い詰め、同時に自分自身を高めていく。腰の動きは、刻々と大胆になっていくが、男のツボを的確に刺激することは変わらない。もしも男が出発間際まで徹底的に絞り尽くされていなければ、すでに何度も射精させられていたことだろう。 「んっ♡ んっ♡ はっ♡ 凛世も……凛世も、もうじきに果ててしまいそうです……♡」 「凛世ちゃんっ。凛世ちゃんっ。凛世ちゃんっ」 男は歯を食いしばり、凛世に責め立てられるだけではなく、自らも必死に腰を使いはじめる。それまで以上の幅で揺れはじめる車体。接合部に連続して生みだされる、ぐちゅ♡ ぬちゅっ♡ ぐちょっ♡ という音がその水気を増した。 「く、おおおおおおっ♡」 男が背筋を反らし、後頭部をシートに押しつける。今度こそ本当に最後の射精へと至った肉棒は、やはり酷使のあまりに精液を吐き出しはしないが、快感の凄まじさは、いつまでも止まらない脈動からも明らかだ。 「はっ……んっ……♡」 射精するペニスの切ないななきを敏感な器官でじっくりと楽しんだ後、凛世もようやく絶頂を迎え、その華奢な体を艶めかしく震えわせている。びくっ♡ び、くっ♡ びくくくっ♡ という不規則な痙攣のたび、「あっ♡」という熱に焦げた呻きが口から溢れる。 長過ぎるほど長い絶頂を楽しんだのち、ふたりは視線を合わせ、荒い呼吸のまま、軽く唇を交わした。ディレクターは息も絶え絶えといった様子だが、凛世には何事もなかったような余裕ぶりだ。 「最高だったよ、凛世ちゃん……」 「凛世も、楽しませていただきました」 ふう、と満足の息を吐いた凛世は、ディレクターの体を離れて助手席へと戻った。車のミラーを使って、髪と服の乱れを手早く正す。 「そういえば――」 ベルトを締め直しながら、ディレクターが言った。 「前に言ってた温泉旅行はいつにしようか。空いてる日程を教えてくれたら予約をしておくよ」 男の言う温泉旅行の話を、凛世は覚えてはいない。おそらく酒に酔っていたか、性行為に夢中で話を聞いていなかったのだろう。しかし、彼が旅行を楽しみにしていることはわかる。凛世も温泉は嫌いではない。断る理由はどこにもなかった。 「少々お待ち下さい」 凛世は手帳を開き、スケジュールを確認する。今日から明後日までは完全なオフになっているが、その代わり、夜からは何よりも大切な予定が入っている。しばらく先なのですが、と前置きして都合のいい日付を伝えたところ、ディレクターの微笑みが強張った。 「ええと、その日は――」 「ご都合が、お悪いのでしょうか? それより先は、スケジュールが不透明ですので、今、お返事をすることができないのですが……」 それから、そのまた先にはライブが控えているので、旅行に行くのは厳しいかもしれない。と凛世は言い添える。 実は、とディレクターは打ち明けた。 「その日は、結婚記念日でね。妻と食事をする予定になっているんだ」 それを聞き、そうですか、と凛世は微笑む。慈母を思わせる柔らかな笑顔――しかし、悪戯な視線が、男に安堵を許さない。 「凛世と奥様――ディレクターさまにとって、どちらが大切なのでしょう……?」 究極の二択を迫られ、ディレクターは言葉に詰まる。どうなのですか、と穏やかな口調で迫る凛世。顔を突き抜け、脳の中枢をくすぐるような眼差しが、彼の判断を後押しした。いや、違う。すでに明確だった判断を認める勇気を彼に与えたのだ。 「……妻にはどうしても外せない仕事が入った、と言っておくよ。食事はまた別の日にすればいいしね」 少女の迫力に負けて、妻を裏切る決断を下すディレクター。こみあげる優越感が凛世の笑みを深くする。 「凛世をお選びいただき、まこと、光栄に思います。そのご期待に添えるよう、これからも努力させていただきます」 勝利の笑みを浮かべた凛世は、背徳の興奮に震えている彼の唇を奪った。彼の口腔に舌を滑りこませ、彼のそれを巧みに絡め取る。粘膜同士が蕩けあうようなキスを与えたのち、凛世は彼から顔を離す。ふたりの唇のあいだに、ねばぁ、と唾液の糸が白く渡った。 「それでは、凛世はこれで。送っていただき、感謝しております。――旅行、楽しみにしておりますね♡」 最後にもう一度、ディレクターの頬に軽いキスを捧げ、凛世は車を降りた。ジムの玄関へと向かう途中で振り返ると、車はいまだにその場に残り、運転席では彼が痴呆のような表情を晒していた。 2 十階建てのビルは一棟まるごとがすべてフィットネスのための空間になっているというわけではない。建物内には、レストラン、バー、ジャグジー、サウナ、宿泊施設までが備わっている。提供される飲料や料理が無料であるのは言うまでもないだろう。 入会に際しては、必ず、既存の会員の紹介が必要となる。凛世の場合は千雪が推薦人になってくれたが、即入会というわけではなく、面接も含めたいくつもの厳しい審査を経て、ようやく会員になることを許された。 毎月徴収される会費は高額で、継続的に会員であり続けることができるのは政治家、大企業の幹部、闇社会の大物、ひと握りの芸能人……いずれ劣らぬセレブレティばかりだ。一般人ならば、ほんの数ヶ月在籍していただけで、破産を余儀なくされるだろう。 凛世のぶんの支払いは、セックスフレンドのひとりが肩代わりしてくれている。全国チェーンのレストランを経営するその男にとっては、凛世のためなら、いくらであろうとはした金に過ぎないらしい。このまま順調にキャリアを重ねて、いつかは会費を自費で賄えるような立派なアイドルになりたいものだ、と思う。 手間暇と多額の金銭を費やしてまでこのジムに凛世が入会したのは、今夜会う予定になっている「彼」がスリムな体型の女を好んでいるから、というのが理由だった。 凛世は決して肥満体ではないが、芸能人としてのハードスケジュールは否応なく生活リズムを乱し、華奢だった身体に贅肉の気配を兆していた。どうせならば痩せるだけではなく、ボディラインを美しく整えたい。どこかにいいジムはないだろうか――と探していたところで、千雪にここを紹介されたのだった。 トレーニングのおかげで、凛世の体はしなやかに引き締まってきている。体の動きにキレが増し、仕事が重なってもカメラの前で疲れを見せてしまうようなことはなくなった。髪や肌の色艶が増したのは、気のせいではないだろう。今日のように夜通しセックスをしても平然としていられるのも、間違いなくジムで育んだ体力のおかげだ。 しかし、凛世がこのジムに通っている目的はボディメイクだけ、というわけではない。 建物に足を踏み入れた凛世は、いつも通りに受付を済ませ、エレベーターへと乗り込んだ。電子音とともに開く扉――正面に広がる吹き抜けの空間には、テーブルと椅子がいくつも並べられ、腰をおろした会員たちが、窓から注ぐ陽光を浴びながら楽しげに談笑している。 この場所はトレーニングのあいまに体を休めるためのスペース――日本の将来を左右する政策がここでいくつも決定された、という噂がまことしやかに囁かれている。今も現職の大臣がふたり、水分を摂りながら歓談しているのを見れば、それもあながち嘘とは言い切れないのだろう。 エレベーターを降り、更衣室へと向かおうとした凛世――そこへ、「あら、凛世ちゃん」と聞き覚えのある声がかけられた。視線を向ければ、テーブルに着いた桑山千雪がこちらにむけて手を振っている。 ちらりと見やった壁掛けの時計が、トレーニングの開始までまだ余裕があると教えてくれる。少しくらいならば話をしてもいいだろう、と判断し、凛世は千雪に近づいた。 「おはよう、凛世ちゃん。トレーニング、頑張っているみたいね」 「おはようございます、千雪さん。励ませていただいております。このように素敵な施設をご紹介いただき、まことにありがとうございます」 「お礼なんていいの。だって、私たち、同じ283プロダクションの仲間じゃない」 「今は休憩中でしょうか?」 「ええ。いっぱい汗をかいたから水分補給中なの」 紙カップを片手に微笑む千雪が着ているのは星条旗柄のビキニ――布地は話にならないほど小さく、トップスからは乳輪が、パンツからは陰毛がはみ出してしまっている。衣服というよりはコスチュームと呼ぶべきそれが、千雪の体がしたたらせる肉感を強調していた。 体重のサバを読むため、あえて小さいサイズを公式プロフィールにしていたという乳房は、ジムに通い始めてからさらに大きさを増したらしい。そのサイズは今や規格外のKカップ。圧倒的な大きさと重さのあまりに長く垂れ、I字の谷間を晒すふたつの肉鞠は、しかし、若々しい張りとつやを失ってはいない。この乳房で何人の男を食い物にしてきたのか――おそらく千雪自身も覚えてはいないだろう。 確かに、千雪の着ているそれは、いくら動きやすいとはいえ、ジムにはふさわしくない服装だ。しかし、千雪だけが異常な服装をしているわけではない。他の会員たちも、それぞれ、露出度の高い服装をしており、そもそも服を着ていない者も珍しくはない。比較的まともな格好をしているのは、社員証代わりに専用の腕輪をつけたトレーナーたちだが、彼らの格好ですら一般常識に照らし合わせればひどく過激だ。 この場でまともに服を着ているのは、ただひとり凛世くらいのものだ。その凛世も、更衣室に行けば、肌をあらわにした服に着替えるつもりだ。 そうだ、と千雪が掌を打ち合わせた。 「紹介するわね。こちら、私の新しいトレーナーのボブくん♡ ボブくん、凛世ちゃんは私と同じ事務所のアイドルなの」 彼女の隣に座る黒人男性が、片手をあげ、褐色の肌によく映える白い歯を見せて「Hi!」と朗らかに挨拶をした。座っていても威圧感を感じるほどの長身。岩を削り出したような逞しい体つき。唯一身につけているメンズビキニの股間部は、体格に似つかわしい堂々たるふくらみを見せていた。 「いつも指名してるトレーナーさんの予約がどうしてもとれなくて、その代わりにおすすめしてもらったの。海外出身のトレーナーさんは初めてだったから不安だったんだけど、レッスンを受けてみたらすごく相性がよくて♡ ――次からは絶対にボブくんを指名させてもらうわね♡」 甘い声を出した千雪は、巨大に抱きつき、目線の高さにある二の腕をキスで愛しげについばみはじめる。空いているほうの手で千雪の頭を撫でながら、ボブが「ありがとうございます」と完璧な日本語で言う。声域は深く潤いのあるバスだった。 「嬉しいです。これからよろしくお願いしますね、桑山さん」 「あぁん♡ 駄目♡ 英語♡ 英語がいいの♡ 英語ボイス好きぃ♡」 お願いお願い、とねだる千雪にボブは苦笑いを浮かべる。 「I am glad to hear that. I look forward to working with you in the future」 英語だと日本語の時よりもさらに重低音が強調される。耳にしているだけで、子宮が切なく疼いてくるようだった。 「ボブくぅん♡ しゅきしゅきぃ♡」 彼の腕に抱きつき、えへへ、と笑う千雪の顔は、色欲に溶け崩れている。でれでれと鼻下を伸ばした好色面は、彼女の純真さを信じるファンが見れば衝撃のあまりに卒倒しかねないだろうが、アイドルに幻想を抱くような弱者男性は、このジムには足を踏み入れることもできはしない。 「やだ。どうしよう。いちゃいちゃしてたら、また欲しくなってきちゃった♡」 もじもじと内股を擦り合わせて、千雪が言った。彼女の掌が愛しげに撫でさすりはじめるボブの股間――すでに大きく盛り上がっているそこがさらなる隆起を遂げていく。伸縮性をもつビキニパンツの布地に、極太長大な牡の砲身がくっきりと浮かび上がっていった。千雪と凛世、ふたりの喉から、同時に感嘆の溜息が漏れる。 「ごめんなさい、凛世ちゃん。――ボブくんとエッチしてもいいかしら?」 はへっ、はへっ、と焦げた息を吐きながら千雪が尋ねてくる。その手は日本人離れした勃起を愛撫し続け、半開きのまま戻らなくなった唇の端には涎が光っている。千雪の問いかけに、凛世は「構いません」と頷いたが、この調子では、もしも嫌だと答えていても、否応なく性行為を始めていただろう。 椅子から立ち上がり、ボブに背中を向ける千雪。膝に手をついた彼女は、首をまわして彼のほうに媚びを多分に孕んだ視線を送りながら、突き出した尻房を左右に揺らした。 「ねえね、ボブくん――ふぁっくみー♡ ふぁっくみー、ぷりーず♡」 ぷりーず、ぷりーず、と甘ったるい英語でねだりながら、千雪は、ふりっ♡ ふりっ♡ と左右に尻を揺らす。その誘惑を受けて立ち上がったボブは、ビキニパンツを脱ぎ、その全貌をあらわにした。日本人では絶対にありえない太さと長さに、千雪が歓喜の呻きをあげる。凛世も思わず生唾を呑みこんでしまった。 千雪のはいているビキニを引きずり下ろしたボブは、彼女の柔腰を抱えて、掲げられた陰部に砲身の先端をあてがう。女としての脂はたっぷりとのせ、茹でたての卵を連想させる白い臀部との対比で、彼の超根は、ますます大きく、そして黒く見えた。 「Prepare for your death,Chiyuki!」 覚悟しろよ、と宣告したボブが一気に千雪を突き抉る。眼球を裏返した彼女は、「おおおっ♡」という、アイドルらしからぬ野太い絶叫をあげ、周囲の注目を集めた。集まった耳目はしかし、すぐに元の場所へと戻ってしまう。このジムにあって、人前の性行為はまったく珍しいものではないのだ。 ここがジムとして一流であることは間違いない。施設も充実しており、職員も各種資格を持ち合わせた人間ばかりを揃えている。しかし、このジムは運動をするためだけの場所ではない。 トレーナーは、会員の運動の補助をするのみならず、同時に担当する会員を性的にもてなすキャストとしての役割も担っている。彼らが、皆、芸能界でもそうはいないレベルの美貌や逞しい体の持ち主なのはそのためだ。性行為の場所は基本的にどこでも自由。ビルのガラスはすべてハーフミラーになっており、解放感がありながら、外から痴態を目撃される心配はない。 運動のためだけに通っている、という奇特な人間もいないではないが、ほとんどは運動のかたわら、爛れた白昼夢を味わいにここやはって来ている。凛世もそのひとりだ。愛する「彼」のために体を引き締めたい、という気持ちに嘘はない。しかし、その過程で男をつまみ食いするのも悪いことではないだろう。「彼」はその程度のことで目くじらを立てるような狭量な男ではない。男遊びも許容できないような男を好きになる女の心理が、凛世にはわからない。 凛世にこのジムを紹介してくれた千雪は、さほど引き締まっていないどころか、さらに肉感を増したその体からもわかるとおり、運動などそっちのけで、もっぱら男体を貪るために通っている。 雑貨屋に勤めていた時代は、自己破産も考えなければいけないほどホストクラブに通い詰めていたらしいが、アイドルとなった今はそういうわけにもいかない。常にリークの危険性を恐れ、淫奔な欲望を押さえつけなければいけない千雪にとって、人目を気にせず振る舞うことのできるこのジムはまさに天国なのだろう。 「おおっ♡ すっげ♡ やっべ♡ 黒マラえっぐ♡」 柔腰を抱えて猛然と腰を振りはじめたボブ。椅子の背もたれに上体をあずけて姿勢を保持しながら、千雪が喘ぐ。Kカップはありあまる重量のため、突き込みのリズムにワンテンポ遅れてぶるんぶるんと揺れ、熟れ実った脚は快感に耐えかねて痙攣している。 「あああっ♡ んんぅっ♡ んふうううっ♡ 凄っ♡ 黒人さんのおちんちん、やっぱり凄っ♡ このままじゃ、私、日本人は男として見れない、差別主義者にされちゃいそう……っ♡」 甘い喘ぎを吐き散らかす千雪の顔は、至福に満ちている。ばちんっ♡ ばちんっ♡ ばちんっ♡ と汗ばんだ皮膚ごしに肉同士がぶつかり合うたび、ぶるんっ♡ ばるんっ♡ ぶるるんっ♡ と揺れに揺れる超爆乳が、ビキニからこぼれ、経験の豊富さからは考えられない、初々しい色合いの乳輪と乳首を剥き出しにした。 「あぁん♡ はぅ♡ ぉ、おおおぉん♡ んふぅうううう♡ ひっ♡ ぐぉおおおお♡ やっばぁ♡ 子宮、めちゃくちゃに潰されちゃいそう♡ ぁおおおっ♡ ん、ぅうううっ♡ もっと♡ ボブくん、もっと激しくぅ♡」 今の千雪を見ていると、やはり、女にとって本当の幸せは本当の男によってしか得られないのだ、と再認識させられる。偽物の男が提供できるのは、やはり、偽物の幸せがせいぜいなのだ。 そういえば、アイドルになりたての頃はプロデューサーに恋をしていた、と凛世は懐かしく思い出す。今でも好意は抱いているが、それは彼が男や仕事を運んできてくれるからであって、恋愛感情ではない。その存在を彼に見たてて「プロデューサーさま」と呼びかけていた人形型の鞄を持ち歩くことはもうなくなっている。今の凛世がいつも使っているのは、男に貢がせた金で購入したブランド物の鞄のいずれかだ。プロデューサーがそれなりに優良な物件であることは否定しないが、本物の男たちとは比べるべくもない。 「あぁん♡ もおおおっ♡ ボブくんのおちんちん、やばすぎっ♡ ――日本政府はさっさと黒人さんのおちんちんを国宝に指定しろっ♡ 凛世ちゃんもそう思うわよね?」 涎を垂らしながら問われ、凛世は苦笑するしかない。 千雪に挿入したまま、今度は彼女の両脚を抱え、その体を抱えあげるボブ――逆駅弁の姿勢で責められはじめ、千雪の喘ぎが高くなる。圧倒的な筋肉によってペニスが抜ける限界まで悠々と持ち上げられ、重力も利用して一気に打ち下ろされる豊満体。見ているだけの凛世も、内臓に衝撃を幻覚し、無意識のうちに腹に掌をあてていた。 「んおっ♡ ごおおおっ♡ おっ♡ んおっ♡ おおおおおおっ♡」 顎下を叩くほどに跳ね踊り、汗を跳ね散らかすKカップ長乳。クーパー靭帯がぶちぶちと千切れる音が聞こえてきそうだ。多くの男が母性と安心感を感じるであろう千雪の顔は、暴力的な性感のあまりに、左右非対称に歪んでいる。 「んひっ♡ おっほ♡ んおおおっ♡ ほっ、おおおっ♡ 最高っ♡ 最高っ♡ 黒人さんのでかしゅぎおちんちん最高おおお♡ あい、らぶ、ぶらっく、びっぐ、こっく♡ いえーい♡」 そんな台詞を口にしつつ、千雪がペニスの大小で男を判断するような女ではないことを凛世は知っている。彼女と番組で共演した子役は大抵手をつけられてしまう、というのは有名な話だ。同じ事務所に所属するアイドルの兄弟――和泉愛依の弟、園田智代子の弟、小宮果穂の兄の童貞を奪ったのも千雪だ。こんな極上の女体で初体験をしてしまったら、もはや並の女で満足することは絶対にできないだろう、と凛世は彼らに同情してしまう。しかし、凛世も凛世で同僚の兄や父親と遊び半分に次々に性的関係を持っているので責められる立場にはない。 年齢、人種、社会的立場――そんなもの関係なしの、根っからの男好き。それが桑山千雪という女なのだ。彼女が事務所のアイドルたちから姉のように慕われているのは、年長であるというだけではなく、積極的に快楽を貪る姿勢のためだ。淫乱であることを才能とみなすのならば、千雪のそれは群を抜いている。発言は、どんなものであろうと本心ではなく、すべてその場を盛り上げるための悪ノリにすぎない。セックスを最大限に楽しむ。それ以外に大切なことなど、千雪にとってありはしないのだから。 その姿勢には大いに学ぶべきところがある、と凛世は思っている。 「おっ♡ おおっ♡ おおおおおおおっ♡」 イキそうだ、と千雪は口にしない。なぜなら、彼女はもう幾度も絶頂を迎えているからだ。しかし、それだけで満足するわけもなく、さらなる大絶頂にむけて彼女は昇りつめていく。ボブは大切なセックスの相手であると同時に、はるかな高みへと手を伸ばすための踏み台に過ぎないのだ。 「I love you,Chiyuki…♡」 千雪の耳元でボブが囁く。地の底から響くような重低音は、千雪の脳を構成するすべての細胞を甘く揺るがし、肉悦と協奏をなして、快感の度合いを爆発的に跳ね上げる――それを我がことのようにはっきりと感じ、凛世は拳を握った。 「はあ〜〜〜っ♡ ボブくん、おちんちんだけじゃなくて、お声もやばぁ♡ もっと♡ もっと♡ 囁き♡ 低音ボイスぷりーず♡」 そんな千雪の求めに応じて、ボブは「You’re my everything」「I love you more than words can say」「I promise love of the eternity」……と次々愛の言葉を囁く。そのたび、千雪の体が跳ね、股間が潮を吹く。 「あああっ、やべやべやべっ♡ くるっ♡ くるくるくるっ♡ くっそやべーのくるっ♡ いえすっ♡ おーいえすっ♡ あいむかみんぐっ♡」 そう叫んだ千雪が、ボブの腕のなか、ぐっと背を反らす。血走った目。膨らんだ小鼻。ぎりぎりと軋るほどに食いしばられた歯の隙間から、泡になった唾液が吹き出す。 「 っ♡ っ♡ っ♡ っっっ♡♡♡」 びくんっ♡ びくくんっ♡ びくびくっ♡ びっくん♡ 千雪の体が不規則に痙攣し、それまで以上の激しさで潮を撒き散らした。そんな千雪の膣内にうめき声とともにボブが精液を撃ち込む。それは、彼が快感の極みに達した証拠ではなく、千雪に対する駄目押しの愛撫という側面が強い。女として最も敏感なその部分を牡の熱で炙られ、千雪の痙攣が激しくなった。 「………………ふぁ♡」 一分以上も女の幸せを堪能した後、ぐったりと脱力する千雪。その目は歓喜の涙を流し、開きっぱなしになった口からは、後から後から涎が垂れている。羨ましい、と心の底から思える絶頂だった。 すぐに自分も――と凛世は胸をときめかせる。 「それでは、そろそろ時間ですので、凛世はこれで失礼します」 頭を下げる凛世に、千雪はぎりぎり笑顔と呼べる表情を浮かべ、弱々しく手を振った。 「凛世ちゃんも、トレーニング、頑張って――いいえ、楽しんで、と言うべきかしら♡」 もちろん楽しむつもりです、と心の中で答えて、凛世はその場を辞した。 ―――――――― 続きはBOOTHにて https://ringokidjp.booth.pm/items/4175495