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陵魚
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近況6/6 金閣を焼かなければならぬ

 ノクターンノベルスにて昨日、『ルリとルナ』最新回が出ております。

novel18.syosetu.com
https://novel18.syosetu.com/n5354hr/53/


 週一更新のペースを崩したくないなというのと、切りのいいところまで書けていたので、今回はノクターンでちょっとだけ先行公開する形になっています。

 まとめて読みたい方はpixiv版の更新をお待ちいただき、先に少しでも続きを読みたい方はノクターン版の最新回を見ると、そちらで第八話前編の続きが読めるので是非。


 まぁ、ノクターンは出張所のつもりで、pixivで公開したパートを後追いでちょっとずつ更新し続けてたんですが、おかげさまであちらでも読んでくださる方が多数いらっしゃいまして、あと純粋にちょっとずつ総合ランキングで上へ登っていくのが楽しいので、なんだかんだちょくちょく眺めておりました。

 そのご恩返しみたいな感触もあります。


 もうじきルリルナ連載が終了するので、もう次のシリーズをどうしようかいろいろ準備している段階になるんですが、ノクターンとpixivでの更新ペースの調整をどうしようかなぁ、と迷ってる部分はありますね。

 ノクターンで小出しにして、pixivでまとめる、みたいな風にうまくできれば良いんですが、支援者さん向けも書いている関係で更新ペースが綺麗に揃わないよなぁ、というのがちょっと悩み。

 まぁ、絶対に一定間隔で出さなきゃいけないと決まってるわけでもないんですけどね。不定期更新にするのも手か。


 さて、ルリルナ執筆はどんどん最終局面に差し掛かっております。

 まぁでも、実は重大なことに気づいちゃったんですよね……。

 ノクターンにルリルナを連載開始したのが去年の6/14だったんで、あと一週間くらいで爆速で仕上げれば、連載開始1周年の記念日に連載終了、完結という美しい終わり方ができることに……!

 ……へっ、どうやらついに、本気を出す時が来たようだな……!!



 さて。

 通勤の行き帰りにちまちま本を読んでたりするわけですけど、最近なんか急に、がっつり小説を読みたい気分が膨らんできまして。

 それでまぁ、たまたま気が向いて、実は読んでなかった有名作品でも読むか、と思って手を出したのが


(frame embed)



 昔、『仮面の告白』だけ試しに読んでみたことがあったんですけど、その時はあんまりピンとこなくて、それっきり三島作品は素通りしちゃってたんですよね。

 それが今回、なんとなく『金閣寺』手に取ったら、これがもうドハマりしてしまって、自分でもびっくりしています。


 こんな、もう評価の定まった天下の大文豪を今さら誉めそやしてもかえってバカバカしいような気もするわけですけどね……当たり前だけど、文章めっちゃ上手いわ。すごすぎて、読めば読むほど凹むわ……w

 なんかね、もうさり気ない情景描写とかで、さらっと書かれてる表現の技巧にいちいち打ちのめされて、ひえー、って言いながら読んでる。


「私は暁闇の道をまっすぐに走った。石も私の足をつまずかせず、闇が私の前に自在に道をひらいた。」


 普通、闇が行く手を閉ざす、みたいな言い方はするけど、逆に闇が自在に道をひらく、なんてなかなか書けないよね。でも主人公の気持ちが勢いにのって前のめりに進んでて、明け方の闇の中を駆け抜けていく時の気持ちと状況をこの一言ですっごいイメージに落とし込んでる。もう、この一文読んで丸々一分間くらい固まってましたわ。


 ほかにも、主人公は金閣寺を美の象徴みたいに教え込まれてそうイメージしてるんですが、現物の金閣寺を最初に見に行った時に思ったよりすごくないな、という感想を抱いたという流れで、


「美というものは、こんなに美しくないものだろうか、と私は考えた。」


 とかいう人を食った文章をさらっと置いて、そのまま何事もなかったかのように話が先に進んでいくの、こういう作風大好きだわ……w



 おそらく文学批評上だと、三島の文体は若干、技巧というか修飾過多、みたいな評価をされてるのかな、というような雰囲気も(ググったりしてると)感じるわけですけど。

 でもまぁ、そこはね、私が書いてるのがエロ小説で、もう修辞と技巧でどれだけ官能を引き出せるかチャレンジみたいな作品を書いてるわけだから、三島の文章技巧がダイレクトに響きまくるわけです。そういう意味では、学生時代とかじゃなく、今読んでよかった作品かもしれない。


 まだ序盤なんですけど、そんな感じで久しぶりに「文章に酔う」という至福の体験をしながら読書しております。

 ここで得たものを、必ず私のエロ作品に昇華する形で活かして見せるぜ……!


 そんな感じで。たまには定番作品を押さえるのも良いもんですな。

 しばらく三島由紀夫作品祭りが私の中で開催されてるかもしれません。


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