「お母様からお電話が来てますよ。出なくて良いのですか?」 縛られた少女の目の前にわざとらしく置かれた携帯端末からは、 少女の母からの着信を告げる振動が響く。 目の前の希望をなんとか掴もうと少女は激しく身を捩り、 反動をつけて上半身を揺らすが、前に進もうとすればするほど 柔肌に縄が食い込み、あと数センチの距離がどうしても届かない。 男は声援を送ったり囃し立てたりしながら、決して実ることのない 少女の努力をからかい続ける。 少女は絶望のあまり狂ったように泣き叫び助けを求めるが、 通話に出ることができない以上どうすることもできず、 ただただ携帯端末の振動音だけが尋問室に鳴り響くのだった。 ※縄の日になにか絵をアップしようと思って描いていた絵ですが 全然7月8日に間に合いませんでした……。 シチュエーション的には偶然に偶然が重なって、病院の裏の顔を 見てしまった少女が、病棟に捕らえられてしまったところです。 携帯端末はデータのコピーを取られたあと、職員によって別の地域に 運ばれて捨てられます。