天空に輝ける星を見たとき、人々は守護天使の存在をそこに感じ取り、祈った。
ミルレース。天界において第三位に座する天使長の一人である。
第四位の妹、ユーレスが激しい気性を持つのとは正反対に淑やかな性分である。
とはいえそこは大天使の一、魔のものを誅することに何らためらいなく、堕天使の一団が一斉に蜂起した大戦、天魔の戦いにおいても彼女は八面六臂の活躍を見せていた。
しかしー
雲海の上にぽつんと出た天界の瓦礫の上で、敗北した彼女は、魔獣の一体に組み伏せられていた。
「離しなさい……! く、力が、もう……」
戦いはほとんど終結していたが、魔族も天使も、それぞれ力を使い果たし、雲海の下へそのほとんどが墜落していった。
ミルレースはなんとか瓦礫の上に着地して生きながらえたものの、そこに無傷で現れた魔獣に見つかってしまったのだ。
「く、ううっ!!」
背中からのしかかられ、重みに苦悶の声を上げる。
もはや力も使い果たし、平常なら軽くあしらっていたこんな魔獣さえ撥ねつけることができない。
「ぐあるるるっ!」
そしてミルレースの白い首筋に魔獣の牙が迫っていた。
「こんなところで果てるなんて……主よ、お許しを……!」
しかしその牙が首筋に立つことはなかった。魔獣はがふがふと荒く呼吸をつきながらミルレースの身体に自分の身体を擦り付けている。
「な、なに……? なんのつもりなの……あうっ!」
おもむろに魔獣がミルレースの髪に食らいついた。
「い、いたっ!」
前方に髪を引っ張られ、尻が浮く。
その瞬間、ミルレースは背中に熱いものが当たっていることに気がついた。
「!? ……まさかっ」
「ぐるるるうっ……!」
「ひっ……!」
背中に当たっていたのは魔獣のペニスだった。魔獣は欲望のままに、ミルレースを凌辱する気のようだ。
天使長の一人である自分が、魔の、それも低級の魔獣に貞操を許すなど、絶対に許されないことだ。
「やめ、そこは絶対に……! 主に捧げた身体なのですっ!」
前足を掴んでグイグイと引っ張るが、びくともしない。神力を失った天使などは、生娘の如きものでしかない。
「あつっ!? や、あああああああああっ!?」
ぐ、ぐぐっ……!
魔獣の鈴口がミルレースの淫裂にあてがわれ、ゆっくりとその内部に押し入っていく。
「あ、ああ……あっ!!!」
ずぶうううっ!!
「あーっ!」
一気に魔獣のペニスがミルレースを貫いた。膣はみっちりと肉を咥え込み、痛みと恐怖でガチガチに硬直してしまっている。
「お、おおっ♥ おっ……!」
しかし魔獣にとっては赤子につままれている程度のことだろう。お構いなしにピストンを開始する。
ぬぽっ、ぐぽっ……!
「う、動かさないでっ! や、やめっ! あっ! あぁうっ!」
処女を失い、破瓜の血を吐いている身では、性交の悦びより痛みが先にくる。
下腹部を裂くような痛みに全身を貫かれ、ミルレースは苦しげにあえぐ。
「くぅうう! あ、あっ!! だめ、そんなに早くしてはっ……! 壊れてしまうっ」
ミルレースの言葉など魔獣には通じない。ただ本能の赴くままに腰を打ち付けるだけだ。ぬちゅっ、ずぷっ……と粘膜の擦れる音が響く。
「あぐっ!? ひぃっ……! あ、あああーっ!!」
鋭い痛みが走るたびにミルレースの背中が跳ねる。
しかし次第に奇妙な感覚が下腹部に生まれていた。
(なぜ……? 痛いはずなのにっ……! 奥の方が、むず痒くなるようなっ)
魔獣の太い陰茎が膣壁をこすり上げるたび、痺れるような微かな快感が走る。それは収まりつつある痛みを乗り越え、むしろ心地良いものに変わりつつあった。
「んっ……んぅ! ……そんなっ! ……こんなことで感じるはずがないのに……っ!!」
羞恥に顔を歪めるミルレースの頬は赤く染まり始めていた。
魔獣の動きに合わせて自然と腰が揺れる。抵抗していた手はいつしかピストンを受け止めるための楔と化していた。
「ぐおぉおおっ!」
魔獣が咆哮を上げると同時に、これまで以上の力で陰茎を突き立ててきた。
ごりっ!!
「ひあああっ!?♥♥」
子宮口を強く叩かれた衝撃に、ミルレースの視界が白く弾けた。その瞬間――
(気持ちいいっ……!♥ これぇぇ……♥)
感覚が完全に裏返った。快楽が全面に押し出され、ミルレースの理性を塗りつぶしていく。
「おくっおぉっ♥ ごりごりって、奥に当たるぅ♥ やぁっ!!♥」
苦悶を漏らしていた喉奥から放たれるのは、媚びるような猫なで声。
「こんな下賤な魔獣に犯されて♥ あんっ! 私っ……やだやだ♥ 天使たちにも主にも見せられないのぉっ……」
獲物がノッてきたというのは魔獣にもわかっているらしい。ピストンを早め、ガツガツとミルレースの腰に打ち付けていく。
「おっほ♥ すごっ……ああ、高まりますっ!! いつもと別の高みへ♥ えっちなほうにぃっ」
天上より下界を見下ろしていた天使の長、ミルレース。彼女は魔獣によって押し上げられ、絶頂の高みへ至ろうとしている。それが天使としてはむしろ地の底へ潜るような振る舞いだということも忘れて――。
「やっ……イクっ♥ 魔獣の精子で! イクぅっ♥」
「ぐぉぉおおおおおおーーっ!!」
魔獣が咆哮を上げ、ミルレースの胎内に亀頭をぶち込み、そこで精液の噴水を上げる。
どぴゅぽぽぽっ!! びゅびゅっ!!
「おぉおぉぉぉっ!!♥ イッくぅ♥」
おびただしい量の白濁がミルレースの胎内に注がれ、膣口より溢れて噴き出す。
びゅびゅ~~っ! びゅっ!!
「あっひ、いくうっ! 出てるからイクっ! 受け止めてイッくぅ♥」
精液をビシャビシャと結合部から吹き出しながらミルレースは絶頂し続け……やがて糸の切れた人形のように弛緩し、視点の合わない瞳を左右に揺れさせた。
「はひぁあぁ……わらひ、いっひゃいまひたぁ……」
絶頂の余韻で軽イキしながら精液を吹き出し続ける天使長の姿は哀れ極まりないものだった。魔獣の精で天使がイくなど、どれほどの背徳だろう。
「お、おふぉおっ……♥ 主よ♥ 申し訳ありませぇん……私、堕ちてしまいましたぁ……ああんっ♥」
そして魔獣が再び腰を動かし始めるのを、ミルレースは恍惚の表情で受け入れるのであった……。