とある都市の夜道――一人の女が槍を携えながら歩いている。
闇夜に馴染む浅黒い肌。細身でしなやかな肢体はまるで黒豹のような艶かしさを感じさせる。
彼女はイリヤナ。ときには他の冒険者の助っ人として、時には強力な魔物を退治する狩人としてその腕を存分に振るっており、このあたりでは凄腕として名高い。
そんな彼女が、冒険者ギルドで魔物胎児の報酬を受け取って宿へ戻る道中のことだった。
「ちょっと待てや、イリヤナ」
「……なに?」
建物の影からぞろぞろと出てきた屈強な男たちがイリヤナを取り囲む。
それぞれイリヤナには見覚えのある顔だ。
彼らはこのあたりでは腕利きで通っていた冒険者だったのだが、それを傘にきての横暴がひどく、人々の不評を買っていた。
しかしイリヤナがこのあたりを根城にするようになってからは依頼主はこぞって彼女を指名するようになり、彼らはすっかり存在感をなくしてしまっていたのだった。
「お前、最近羽振りが良いそうじゃねえか」
「それが?」
「なぁに、ちょっと仕事をお休みしていただこうと思ってなあ」
「あぁ……そういうこと」
フッとイリヤナは口の端を吊り上げる。なんのことはない、仕事を奪われた腹いせだ。
「そういう態度が気に食わねえんだよっ!」
「遅い」
イリヤナは飛びかかってきた男たちをひらりひらりと躱し、槍の柄で的確に急所を撃ち抜いていく。
「ぐあっ!」
「あぐぅうっ!?」
胸を、脇を、喉を的確に突かれた男たちはもんどり打って苦しむ。
「あんたたちに遅れを取る私じゃない。仕事がないなら心を入れ替えるか他所へ行くんだね」
苦しむ男たちを尻目に、イリヤナはさっさと立ち去っていってしまった。
「ちくしょう……いてて……」
しばらく後に回復した色黒の男が、悔しげに呟く。男たちは腰を下ろしたまま肩を落として話し合う。
「くそっ……こうなったらもうあいつの言う通り別の街に行くしかねえかもな」
「チっ! ムカつくぜ。あのクソアマがよぉ……ん?」
彼らの傍らに、いつの間にか男が立っていた。深いフードで顔を隠した、怪しい男だ。
「なんだ、てめえ?」
フードの男は無言で男たちに手を向ける。そしてそこから闇が染み出して――男たちを包み込み、そして消し去ってしまった。
そしてその次の瞬間、フードの男の姿は掻き消えて、あとには夜道の静寂だけが残った。
イリヤナが宿に戻り、自身にあてがわられた部屋のドアノブに手をかけた瞬間、彼女は違和感に気づいた。
(誰かいる……?)
肌をくすぐるような、微細な殺気が中から感じられる。
先程の連中の仲間だろうか――。
警戒しながら扉を開け、灯りをつけた彼女の目の前には、めちゃくちゃに破壊された家具や私物の残骸が散乱していた。
(これは一体――!?)
その瞬間、部屋の四隅から影が伸び、イリヤナに向かってきた。
影と思われたそれは、怪物――くろぐろとした表皮に猿の頭部を持った獣人だった。
驚愕するイリヤナに向かって怪物たちが一斉に襲いかかる。彼女は咄嗟に武器を構えたが、多勢に無勢。
壁に押さえつけられた瞬間、首筋に何かが刺さる痛みが走った。
「ぐっ……!」
力が抜けていく感覚。それが獣人たちの爪の先に仕込まれた麻痺毒の仕業だと気づいた時には既に遅かった。
(不、覚……)
だらんと両腕を落とし、そのままイリヤナの意識は失われていった。
どれほどの時間が経ったのだろうか。
「う、あ、あっ!」
覚醒したイリヤナは、怪物に後ろから胸を揉まれていた。眼前には怪物たちがペニスをおっ立たせて雁首並べている。いつ犯されても不思議ではない。
「や、めろ……はな、せっ……」
麻痺毒が残っていて身体の自由が効かない。声もほとんど出せず、助けも呼べない。
(うぅっ……こいつら、一体何だ……何の目的でっ!!)
抵抗しようと必死に体を動かすが、毒の影響で四肢が思うように動かない。それでも怪物たちは容赦なく彼女の衣服を剥ぎ取り、黒い肌が露わになる。
最初の怪物が彼女の前に仁王立ちし、既に屹立している巨大なペニスを顔に押し付けてきた。
「む……ぐぅ……く、臭いっ……」
鼻腔に広がる異臭。本能的に吐き気を催す匂いだ。だが怪物は彼女の口を亀頭でこじ開け、そのまま押し込んでくる。
「うぶっ! むうううううっ!!」
喉奥まで一気に突き入れられ、呼吸困難に陥る。涙目になりながらも何とか顎を引こうとするが、怪物の手は彼女の頭を鷲掴みにして離さない。
(苦しい……この、ままじゃ……っ)
そして後ろから抱きかかえていた怪物も、そのそそり立ったペニスをイリヤナの尻穴にあてがった。
「ぷふぁっ……やめっ……あぐっああっ!!」
下腹部に強烈な衝撃。太くて硬いものが尻穴を拡張し、そのまま貫いたのだ。
激痛に身体が反り返る。
「ああぁぁっ! ぬぃ……ぬぃてっ……あぅ!」
抗議の声はすぐに遮られてしまう。口の中にまたペニスが差し込まれたのだ。苦しさと痛みで思考がまとまらない。
その上、更に一体の怪物が今度はイリヤナの膣口に自身の竿を突きつける。黒光りした巨大な肉棒の先端が押し込まれ――イリヤナはあまりの衝撃に言葉を失った。
「~~~~~~~っっっっ!!!!」
腰骨が持ち上げられるような圧迫感と共に、一息で子宮口まで貫かれる。
「んんーーーーッッ!? んぐぁぁっ、ああっ!!」
声にならない絶叫が上がる。結合部から鮮血が滴り落ちるが、怪物たちはそれに頓着することなどない。欲望のまま腰を動かし始める。
(嫌だ……こんなっ……うあぁぁぁっ!)
前後から同時に揺さぶられ、いちピストンごとに意識が飛ぶようだった。
「んぁっ!! やぁっ――――ああぁっ!!」
小さな花弁が醜く巨大な肉竿に貫かれ、ぐちゃぐちゃに蹂躙される。まるでこの交合の縮図のようだ。
怪物たちは腰使いを早めてゆく。結合部からは大量の愛液が溢れ出し、太腿を伝い落ち床まで濡らしていった。
「あっ! んあぁぁっ……♥ んぶっ、ちゅっ!!♥ ちゅぶっ……ぷはっ……や、あぁぁぁっ……!!!」
激しく無限に繰り返される抽送に、イリヤナの意識が押し上げられていく。
そして怪物たちはとうとう限界を迎え――三体同時に彼女の中でペニスを炸裂させた。
「んぶぅうぅっっ!!? あ、ああぁぁぁぁぁーーーっ!!♥」
びゅくーっ!! びゅびゅっ! びゅるるるるっ!!
口中、そして前後の穴にたっぷりと注がれたザーメンの熱量に、イリヤナは絶頂を迎え、背筋を仰け反らせ鳴いた。
火傷しそうなほどに熱い精は、彼女の子宮や腸内に収まっていった。
「あぁぁっ……あつい……♥ いやぁ、あぁ……」
イリヤナが白目をむいて痙攣するのを、部屋の隅で見ていたのはフードの男だった。
これほどの騒ぎに宿のものが気づかないのは、この男の魔術のなせる技であった。部屋全体に静音の魔術をかけ、イリヤナと怪物とのいわば種付け部屋に作り変えていたのだ。
そして男はニヤリと口を歪めると、影に溶けるようにして部屋から掻き消えたのだった。
翌日。
ギルドの前の広場に、おぞましいオブジェが登場していた。それがいつからそこにあったのか、誰もわからないが――カンカン照りの陽光の下、人々はそれを目にし、眉をひそめていた。
「あへ、あ、あぁ……おちんぽ、しゅごい……こわれ、りゅ……」
地面に突き立てられた杭に両手首を縛り付けられ、大股を広げて痙攣し、アヘ顔を晒している精液まみれの褐色美女――。
それがこの街屈指の槍の使い手、イリヤナの成れの果てだった。