【次回の絵の更新は7/19予定です。設定ミスしてしまってこちらの作品を1日早く公開してしまいました;】 その国では、繁栄のために不定期に神殿内へ生贄を捧げる恐ろしい風習がありました。 今回不幸にも生贄とされてしまった男性は、まず顔以外の全身を包帯で幾重にも巻かれ、身体の自由を奪われた状態で神殿の最深部の生贄の間に連行されると、室内の壁面に無数に開けられた横穴だけの簡素な構造の棺に収められた、彼よりも前に贄にされて命を落とした者たちの亡骸たちの光景を目に焼き付けさせられます。 それぞれの棺の側面には収められたであろう日時の刻印がされていて、何十年、あるいは何百年も経過しているものもあり、時間が経過した者は全身の包帯がぼろぼろに風化し、炭のように黒くなった肌だったものが露出していました。 「生贄」は恐怖と絶望の中で命を潰えたほうがより繁栄の力となりうる。 大昔から続く歪んだ価値観の通りに彼もこれから自分自身がこうなってしまう、という恐怖心を無理矢理植え付けられてしまうのです。 そして仕上げに彼の頭部にはジャッカルを模した面を装着され、その上からの包帯を巻かれて完全に視界を封印されてしまい、棺の中に押し込まれた上で拘束具で固定されてしまいました。 視覚を奪われ、身動きもできない救いようの無い状況下で放置されてしまった彼は何日もかけてじっくりと命の灯火を消すことになります。 ジャッカルの面は咥えるような形で装着させられているために自害することすらできず、彼は古からの風習どおりに恐怖と絶望の中で死ぬことになるのです。 棺に収められてから8日後、彼はようやく命を落とすことができました。包帯の隙間から吹き出た精液の断片を残しながら・・・・ しかし死を迎えることができても彼の受難は終わりではなかったのです。 神殿内の墓所には代々呪術師が施した強力な結界が張られており、命が潰えても彼の成仏できない魂は神殿の中から出ることができなくなるのです。 とはいえ、彼はもう一人ではありません。 今まで生贄にされた数多くの先輩達の魂と一緒の時を墓所で過ごすことができることでしょう。 この神殿が風化して崩れ去るその時まで。 それこそ、途方も無いくらいの永遠の時間を・・・ 少しでも霊感のある人ならば、墓所の中をただひたすらに漂い続ける魂の群れを見ることが出来るといいます。 興味があればぜひ・・・
桶季コハル@リュウトリキツネ
2025-07-15 13:27:41 +0000 UTC