NSFW差分2枚になります。 「着たいんでしょ?」 そのラバードラゴンは透き通った声で突然喋りかけてきた。 表情を一切崩さずに声だけが聞こえる様は、さながら念話…テレパシーのような感覚でとても違和感が感じられる。 「理屈は分からないけれどもね、俺は自我があるんだよ。この研究所の技術力は凄まじいものがあるよね」 ラバードラゴンは淡々とこちらに話し続ける。 顔自体は横を向いたままで3D構造の目なのでこちらを向いているように錯覚しているだけなのだが、室内には自分とこのラバースーツだけがいるので必然的に自分に向いて話しているかのようだった。 「ある程度ならば着る人間の体型に合わせてサイズを変化させることもできる。君のような標準体型の人間も、それこそお腹の出た太めの体型の人にもちょうどいい具合に調整することが可能なんだ。それにね、この体は素晴らしい機能があるんだよ。それがね…」 空調も効いていないはずのラバードラゴンの周辺の空気に一瞬気流が発生したように感じた。そしてその刹那・・・ 「今まで着ていた人たちの出した体液を蓄えておくことができるんだよ。それをいつでも任意で『復活』させることができる」 言い終わると、ラバードラゴンの背面の開かれているファスナーの内部、黒いラバー生地の面の至るところに水滴が現れ出したのだ。 「これは今まで俺を着ていた人たちが出した汗の名残だよ。次は俺の口元を見ていてほしいな」 言われるがままにギザギザの牙の模様が印刷された口元に注視すると・・・ その牙と牙の根元の間から粘り気のある半透明の液体が滴り落ちてきたのだ。 「これも俺を着ていた人たちが出した体液。よだれだね。そして次は・・・」 ラバードラゴンの頭部の内部にある黒い大きな突起状のもの。そこにも半透明の液体が浮き上がってきた。 「俺のマスクはね、着る際にこの黒い突起部分、正式名称はプラグって言うのかな? これを咥えるようにしないと着れないんだ。だから着ている間はずっとこの部分は涎が垂れ流し状態になるんだよ。こういうスーツを一度でも着たことがあるのならば基本スペックだろうけど、俺のは太いからね、そのぶん大量によだれが精製されるというわけなんだ」 一連の流れを見ている間に、自分はこのラバースーツを着てみたい衝動が高まっていくのを肌で感じていた。 自我があるスーツを着ることでどのようになるのかは不安ではあったが、それよりも誰かの体液が残ったものをそのまま着るということが未経験で、不思議と魅了されていたからだ。 絶対に不快感が先行するだろうけれども、それがどのような感覚なのか、体験してみたかった。 「・・・もしかして着たいと思ってきているのかな? じゃあ決心するために最後の仕様を見せてあげるよ。こちらがOKって言うまで目を閉じててもらえるかな?」 ラバードラゴンに言われるがままに自分は目を閉じ、変化の時を待った。 「・・・OKだよ。どこに変化が現れたか、じっくり探してごらん」 瞼を開けた自分はすぐに明らかな変化を発見した。 股間から突き出たピンク色の陰茎を模したパーツが現れていたのだ。 「想像通りの変化だとは思うけど、もちろんラバーペニスも内蔵しているよ。そしてこの中にもね…」 陰茎の先端から今までの中で一番粘度も高く透明度も低い白い液体が溢れ出していた。それはまるで中に誰か着ているかのように生々しく、言い方がおかしいが「みずみずしい」液体だった。 「これも今まで着ていた人たちが射精した精液の名残だよ」 次第に辺りには汗とよだれと精液が混ざり合い、熟成された例え難い臭気が漂いはじめていた。 「すごい匂いでしょ? こうやって匂いは漏れてちゃっているけど、機密性の高い内側はもっと醗酵して凄い状態だからね。…もう着たくて着たくてたまらないんでしょ? 股間がビンビンに反応しちゃってるけど」 指摘されるまで気づかなかったが、自分の股間はズボンを突き破らんばかりに内側から反り上がった状態になっていた。 「着たいです・・・ぜひ、そのままの状態で、前に着ていた人達の体液が溢れてぬるぬるな状態で着てみたいです」 「よし、決まりだね。じゃあ俺の目を見て・・・」 自分はドラゴンのラバースーツの言う通りに目を注視すると、ドラゴンの瞳からまばゆい光が放たれ、そこで意識を失ってしまった・・・ 「・・・ふふ、ちょろいね」 床に倒れこんだ「彼」を見て、ドラゴンのラバースーツは一言呟いた。 そして今まで微動だにしなかったのが嘘のように平然と、生物のように動き出して「彼」の体を取り込むように覆いかぶさったのだ。 「君が起きたら早速楽しませてあげるね。気持ちよくて気持ちよくて、気持ちよすぎて壊れてしまうくらい遊んであげるからね。前に着ていた人達と同じように、脱がしてくださいって懇願されても止めてあげないから。みんな涙を流して助けを求めていたけどね・・・ふふふ」 ごろんと床に寝返りを打つたびに彼の人肌の部分は少なくなり、やがて完全にラバードラゴンと一体化していた。そしていつの間にか人外の形状の陰茎パーツは彼の体内に収納され、スリット部分のファスナーも閉じられていたのだ。 「さぁ、君が目を覚ましたら天国のような地獄が始まるよ。楽しみにしていてね・・・」 ラバードラゴンは寝転がった状態のまま、右腕で自身の股間部分を優しくさすると、それに呼応して内側から陰茎の輪郭が再び浮き上がり始めていた。 それは先ほどまで露出していた人外の陰茎ではなく、「彼」の人間の面影を唯一残していた輪郭であった・・・