【3500×1892pixel】【Rubber/Shark/Dragon/Dog】 1年前のこちらの線画の完成版になります。 下記テキストは後半を加筆修正しております。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『皆様、お目覚めになりましたでしょうか? ・・・この度は、当生体スウツ研究所への献体へご志願いただき、改めてありがとうございました。また、今まで長期間に渡って選考試験へお付き合い頂き、ありがとうございました。これが採用不採用を決める最終選考になります』 『これから最終選考に残られた皆様には、自分以外の相手を射精まで導いていただきます。方法は相手の体に危害を加えるような行為以外でしたらば自由です。部屋内の道具もご自由に使用していただけます。皆様が眠っている間に着用して頂いたスウツは当研究所の技術を使用しているため、自らの力で脱ぐ/破壊することは不可能ですのであらかじめご了承ください』 『選考落ちになる要件は以下の通りです。 1、首に巻かれたベルトを外すこと。 2、相手に肉体的な危害を与えること。 3、相手に対して精神的なダメージを与えるような言動を行うこと。 4、相手よりも先に射精してしまうこと。以上になります』 『射精の判定になりますが・・・先走りやメスイキ等ではカウントされませんのでご注意ください。相手を選考落ちにさせるためには、吐精を伴う射精を行わせる必要があります。あらかじめ皆様の性器には小型のセンサー付きの貞操帯を装着させていただきました。このセンサーは射精時の陰茎の状態を正確に感知します』 『最後まで残った方は生体スウツへの改造権が確約されます。皆様今までの努力の結果を惜しみなく発揮してください』 『心の準備ができるまで少し時間が必要でしょう。試験は10分後を目安に開始いたしますので、また直近になりましたらご案内させていただきます』 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「最終選考・・・ねぇ」 別室のモニターでその様子を眺めていた研究所広報課の主任、適合者であるツァイロンは少し呆れたような表情をして同室の研究員に振り向き、語り始めた。 「こういう人間性を問うようなやり方はちょっと自分は違うかなって思うんだけど。生体スウツになりたい志願者達だけの最終選考とはいえ、この設定じゃ生々しい人の感情が出るんじゃないの? 発案者が誰かは調べるつもりは無いけど、なんだかなぁっていう感じ」 「ツァイロンさん、今回はC班の室長の立案ですね、ちょうど今月の採用担当をされていますので・・・やっぱり、違和感というかお気に召されませんか?」 ツァイロンは両手を掲げてやれやれといったポーズをして見せる。 「うん、無理。こういうのは百歩譲って拉致素体にする内容だと思うんだけどね。こんな密室で最後の1人にだけ素体権あげます、って競争させたらどうなるだろうね。自論になるけどいい結果はそれほど期待できないんじゃないのかな。相手を出し抜いてまでなりたい、っていう子は正直なところ生体スウツとしては不向きだからね。なれても実験体止まりだろうね」 言い終わるとツァイロンは自前のタブレット端末を起動し、研究員のデータベースを開く。 (C班の室長・・・ちょっと要警戒しておいたほうがいいかな。何か嫌な予感がするんだよね・・・) 今回の選考試験に至るまでの志願者たちの情報を流し見していると、ツァイロンの動きが止まった。そして何かに取り憑かれたかのように指を左右にスライドし始め、それに伴って彼の口角は徐々に下向きの険しい表情に変わっていった。 (・・・うん、やっぱりこれは危険だな。何とかして止めないと) 一通りの詮索を終えたツァイロンはタブレットを脇に挟み、軽く深呼吸をする。 「・・・あのさ、自分にいい考えがあるんだけどちょっと話に乗ってみない?」 唐突にツァイロンは研究員に話しかけた。二言目以降は研究員に耳打ちをするようにひっそりと語りかける。 話を聞いていた研究員は途中はっとした表情をし、ツァイロンのほうを何度も確認するかのように凝視をするが、それに対してツァイロンは視線を一切崩さなかった。 「それは・・・対応はできると思いますが、班長のご意向を聞かないと私は・・・」 研究員はその話には乗り気ではないようだった。 「一応自分と班長の立場、どちらがこの研究所では上なのかは知っているはずだよね?」 「もちろんです、ツァイロンさんのほうが上です・・・」 研究所内での地位の力を後ろ盾にした言いくるめ方は彼自身好きではなかった。 しかし、この試験がまかり通ることで起きるであろう事態を鑑みてしまうと、この選考を容認するわけにはどうしてもいかなかったのである。 「君にしわ寄せが行くことは絶対にさせないから。それだけは信じて」 ツァイロンは研究員の両肩に手をあて、静かに頷いた。 「この選考で不可解な部分はさっき自分が言った通り。でも何でそうなるに至ったのかが分かったんだよ。選考に残った人間たちが筆記試験で皆同じ回答をしていたんだ。他人を蹴落としても生体スウツになりたいです、って」 「正にこの最終選考を望んでいたかのような回答なんですね・・・」 「まぁね。でも生体スウツは他人を蹴落としてなるものでは無い。それは長年生体スウツとして生きている自分が一番分かっている事だよ。研究の成果生まれ変わることができた自分達が生きていける土壌はこの研究所くらいしか無い。ここで生活する以上、誰かを出し抜いてでもなりたい、という考えの素体が出てきたら一枚岩で運営できていたこの研究所にも亀裂が走るだろうね。それだけは避けなければいけないんだ」 「確かに、言われてみればそうなんですよね・・・」 「だからと言って生体スウツになりたいと志願してきた彼らを絶望に追い込むのも忍びないかなって思ってね。そこで今話した妙案が活かされるんだ。試験の結果は問わず全員そのままラバースーツへの封入措置をして系列のペットショップへと移送してそこで1商品として扱われる。その際は彼らには自身が生体スウツに生まれ変わった、という強力なマインドコントロールを施す。型破りな方法になっちゃうけど、これでこの研究所の規律は守られることになるし、志願者たちにとっても表面上は希望が叶う形になるわけだから」 「素晴らしいです、それならば全員救われることにはなりますよね」 「あとはC班の班長には監視を付けてもらうように幹部にはお願いしておくから。このやり方も含めて報告すれば今後このようなことが起きることも無くなるだろし。念には念を入れておかないとね・・・」 研究員とツァイロンの会話が続く中、最終選考試験会場の部屋の中では3人それぞれが武器として使えそうな性具を手にし、スタートの時を今か今かと待っていた・・・。