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男装イケメン怪人に取り巻き爆乳メスにされる話(5) 襲撃

時間は少しだけ経過し、正義の象徴たるヒーロー基地。 爽やかな青空のもと、白を基調とした巨大な建造物がよく映えている。 その威容は圧倒的かつ荘厳さも感じられ、人々に平穏と安心を与えていた。 傍から見ればいつも通りの光景に思えたのだが── 『怪人の襲撃を受けました、ただちに隊員は現場に急行してください』 基地内部に突然、アナウンスが鳴り響いた。 「なっ……基地に襲撃!?」 自室にこもって怪人の解析を続けていたブルーは、その放送を聞いて愕然とした。 これは、ただ怪人の出現を示すものではない。 基地の内部に怪人が侵入したという、緊急事態を示すアナウンスだ。 訓練でしか聞いたことのない音声……本来流れるべきではない、トップクラスの危機的状況である。 (警戒体制の中で、何の前触れもなく……!?) 怪人といずれ再び戦うことになるのは確実だと思っていたし、姿を現したこと自体は遅いくらいで不思議ではない。 しかし街中に出現したという情報も一切なく、突然この基地に現れたのだ。 「早く出撃用の出入口に……いや、出動先がここだから位置の特定を……!」 あまりにも異様な状況に動揺を隠せないブルー。 戦う覚悟はもちろんあるのだが、これは想定外すぎる。 今だって、どうにか形勢逆転をするために怪人の解析を続けていた。 さっきまでも、ずっとモニターで怪人の姿を見つめていて……。 (今は余計なことを考えてる場合じゃない!) 画面の中の彼女をぼーっと見つめかけ、首を振って部屋を出る。 廊下を出てすぐ、訓練室の方から走ってくるレッドと合流した。 「レッド、怪人が……」 「ああ、急ぐぞ!」 イエローが非番で街中にいる以上、基地内の戦力はこれが全てだ。 彼にも端末から緊急事態の通報は行っているだろうが……どこにいるか分からない以上、現時点の戦力としてカウントするわけにはいかないだろう。 「くそっ、観測網はどうなってんだよ!」 思わず悪態をつくレッド。 怪人を発見するのは、主に司令部の役目だ。 街中に設置されたカメラや怪人の反応を検出するセンサーによって、本来であれば出現してから短時間で発見される仕組みである。 取り巻きを形成する怪人の能力もあって、観測網には力を入れていたはずなのに……。 「どこまで迫ってる?防衛ラインは?」 「ちょっと待って、すぐに分かるはず……」 ブルーは戦闘スーツに備え付けられた端末を起動して怪人の反応を表示する。 これでより詳細な位置を確かめ、現場に急行するつもりだったのだが……。 「えっ……管制室!?」 怪人の反応を示す点は、基地の中枢を示していた。 本来ならばあり得ないことである。 警備だって厳重にされているはずだし、何の前触れもなく襲撃されるなんて想定すらしていない。 しかし急いで現場へ向かうブルーにとって、それを否定できない材料がいくつもあった。 『怪人の襲撃です。ただちに現場に急行し……』 まず、今も基地内部で繰り返されている機械音声のアナウンス。 基地内に侵入し、危害を働いた怪人を検知して発動するシステムだ。 しかし最終ラインのこれが発動する前に、人の手によって様々なセーフティが用意されている。 カメラの監視、各種センサー、防護壁……いくつもの段階があるはずなのに、それら全てが機能していない。 少なくとも、オペレーターからの指示くらいは飛んでくるはずなのだ。 「こちらレッド、状況はどうなってる!」 『…………』 そして、こちらから呼びかけても応答がない。 自分たちの知らない所で、何かが進行している……嫌な予感が背筋を這い上がってくる。 とにかく急がなければと、全力疾走で現場へと向かい……。 「やあ、久しぶりだね」 管制室に続く廊下で、彼女と再会した。 毎日ずっとモニターで見つめていたその人が、10メートルほど先に立っている。 遠目にも女性とわかる豊満なプロポーションと、中性的で完璧ともいえる顔立ち。 艶やかな黒髪を1つにまとめて後ろに流し、執事のようなスーツ姿で、恋人に会ったかのように親し気に声をかけてくる。 その存在感は、紛れもなく彼女だと一目でわかった。 「怪人……!」 「名前を伝えたんだし、レイカと呼んでほしいな」 余裕とも好意ともとれる微笑みを浮かべ、以前の邂逅のときと変わらない口調で語りかけてくる女怪人。 全身を舐め回すような、どこかねっとりとした視線にぞわりと背筋が震える。 同時に、ヒーローの本拠地への怪人の侵入、これが現実に起きている事なのだと思い知らされた。 「どうしてここに……」 管制室まわりはヒーロー組織の核ともいえるエリアだ。 警備はもちろん、生体認証システムを用いて職員の中でも限られた者しか入れないよう厳重に管理されている。 そもそも、たとえどんなに戦闘力のある存在でも、館内の複雑な構造や防護システムは簡単に突破できるものではない。 ……どうして、ここまで自分たちが気づけないほど静かに侵入できたのか? 「彼女に案内を頼んでもらったのさ」 ブルーの疑問に答えるように後ろを示す怪人。その背後から姿を現したのは、1人の女子だった。 まず目に入ってきたのは、日焼けサロンに通い詰めたような褐色肌とサイドテールにして軽くウェーブがかった金髪。 怪人よりも大きく膨らんだ胸と尻が、メスらしさを過剰なまでに強調している。 それらを飾るように、全身の至る所でピンクやゴールドに輝いているアクセサリー。 品があるとは到底いえないファッションだが、しかし彼女の雰囲気には合っているともいえた。 「レイカさまのお役に立ててサイコーです❤」 いわゆる黒ギャルと呼ぶしかない容姿と口調をしたその少女は、彼氏に甘えるかのように怪人の腕にしなだれかかり、顔よりも肥大化した爆乳を二の腕にむにゅりと押しつけている。 着ている服はいわゆるアメスクのような格好で、こんがりと色濃く焼けた肌を存分に晒していた。 胸を包んでいるシャツは丈の短いノースリーブで、下乳すらまともに覆えていない。 股下がほぼ存在しないホットパンツからは、むっちりと肉の詰まった太腿を付け根から見せつけている。 言動もあわせて、絵にかいたようなビッチと表現する他ない。 ぶるんっ! やはり目立つのは一抱えもある爆乳で、メスらしさを主張するように動くたびに大きく揺れ跳ねる。 シャツの胸元を大胆に開き、艶やかな乳肌の大半を露出している。 生地もかなり薄いようで、白い乳袋ごしに褐色肌や乳首の形、乳輪の色までが透けて見えている。 その奥にあるのは下着ではなく、かわりに見せつけるための水着を着けていた。 それも紐の他に面積のほとんどない、黄色のマイクロビキニ。 下の方でも、ホットパンツから腰にかけて褐色の乳肌に食い込む鮮やかな黄色が映えている。 身体に密着した黄色の生地は、どこか見覚えのある光沢を放っていて……。 「い、イエロー!?」 面影と呼ぶには乏しすぎる材料だが、しかし直感的にそれを感じてしまう。 女子にしては少し高い身長も、どこか軽薄そうな雰囲気も、すべてが彼の変わり果てた姿であると示していた。 この基地の中枢まで入れる人物で、ちょうど外部に出かけていた者は彼ぐらいだ。 そして残念ながら……緊急の通信端末からの返事も皆無だった。 「いいでしょ、さっきレイカさまが買ってくれたんだ~❤」 「魅力的な彼女に相応しいものを見繕っただけだよ」 ブレスレットやピアス、チョーカーにアンクレット……全身を飾るようにゴテゴテとつけられたアクセサリーを自慢するように見せつけてくるイエロー。 その容姿や雰囲気に似合ったものではあるが、ブルーたちから見れば、やはり変わり果てた姿と言う他ない。 完全に堕ちている……女怪人の虜になっているのは明白だった。 もう、こちらから何を言っても届く事はないだろう。 「ブラックとピンクはどうした!」 「他の子たちは置いてきてるよ、危険な目に遭わせないためにね」 彼女の言う通り、怪人の周囲にいるのはイエローだけのようだ。 建物の内部で戦闘が起きると分かっていて、わざわざ連れてくるつもりはないのだろう。 「今いる場所は、みんなで快適に過ごすには少し手狭でね」 怪人には怪人のアジトがあるのだろうが、取り巻きにした彼女たちは人だかりができる程度には大人数だ。全員で長期間を過ごすには適していなかったのだろう。 女怪人は周囲を見回しながら続ける。 「ここなら広いし、都合がいいんじゃないかと思ったわけさ」 「なっ……!?」 さらりと語られた彼女の計画に、衝撃を受けるレッドとブルー。 正義の象徴たるこの基地を自分のものに……しかも虜にした人々を好き放題するために使うと言い放ったのだ。 しかも、こちらの存在など歯牙にもかけないと言わんばかりの態度で。 あまりにもヒーローを甘く見た発言の数々に、理性的なブルーも限界を迎えた。 「そんなことっ……」 「許すわけがないだろ!」 声を荒げるブルー、そして彼よりもひときわ大きな声で怒鳴るレッド。 自分以上に怒りを露わにしているその姿は、普段でも見たことのない鬼気迫るものだった。 リーダーとして、己の無力さや怪人に好き放題される悔しさを人一倍感じているのだろう。 「安心してよ、君たちだって一緒に住むことになるんだから」 これだけ睨まれてもなお、表情をまったく崩さず悠然と語りかけてくる女怪人。 彼女にされてしまえば、”そう”なってしまうのは火を見るよりも明らかだ。 (でも……やるしかない!) 状況は厳しいし、怪人の能力は恐ろしいほどに強力だ。 しかし、だからといって自分たちが折れていいわけがない。 「イエローは俺が抑える。ブルーは怪人を仕留めてくれ」 「……わかった」 小さく言葉を交わし、覚悟を決めて戦闘の構えを取る2人。 こういう状況のために、イエローとの訓練も重ねてきたのだ。 あのデカ乳なら、自分の方が早く動けるだろう。躊躇することなく本気で制圧すればいけるはずだ。 幸いにも、他の取り巻きやブラックたちはこの場にはいない。 一気に怪人を狙って倒せば、勝機はある! そして、2人で踏み出そうと脚に力を込めた矢先── 「私に構っていていいのかい?」 勢いをそぐような一言に、2人の動きは止められた。 「さっきから、静かすぎると思わないのかな?」 「……?」 言葉で惑わそうとしているのかと思ったが、そういった狙いすら感じない自然な口調。 周囲を示すような彼女の素振りに、言わんとしていることをようやく察した。 (……おかしい) 管制室のすぐそばまで怪人が来ているのに、自分たちの他に動きがない。 ここまで危機が迫っていれば、司令官からの指示、オペレーターからの情報、何かしらがあるはずなのだ。 しかし隣から誰かが出てくることもないし、部屋の中で何かが動いている気配もない。 ただ淡々と、怪人襲撃を報せるシステムの自動音声のみが響いている。 そして、その原因を彼女は理解しているようだ。 「さっきそこから出てきたばかりでね。君たちが遅いから迎えに行くつもりだったんだよ」 示されたのは、管制室に続くドアだった。 今そこから出てきた、ということは……。 「っ!?」 サァッと血の気が引いていく。 すでに、中枢たる司令部を襲撃された後だったという事実。 レッドとブルーは、横にあったドアから管制室へと飛び込んだ。 「司令官!」 「ご無事ですか……っ!?」 いつもの見慣れた管制室、しかし言葉を失う2人。 まず目に入ってきたのは、中央の机。 いつも司令官が陣取り、指示を出している場所だ。 そこを埋め尽くすように、肌色の塊が乗っていた。 「な……」 「これは……」 いや、2つの丸みを帯びた形にはとてもよく見覚えがある。 自重でたわみ、饅頭のような形を描いている。 それが女性の乳房であることは明らかだった。 大きさが規格外であること除けば。 とぷっ、どぷっ…… ただ、それだけではない。 その乳肌も机の上も白くじっとりと濡れていて、溢れた乳白色の液体が滴り落ちている。 「んっ❤ひっ❤おっ……んおぉ❤」 両腕で抱えきれるかも怪しい巨大な塊の上に、黒くて長い髪が流れている。 そして、両乳の間に見える顔は── 「司令官……」 見間違えようもなく、この基地のトップである女性だった。 厳格で、信頼できるリーダーだった彼女の変わり果てた姿に、立ち尽くすブルーとレッド。 「もう少し、加減するつもりだったんだけどね」 「「っ!」」 固まっている2人の後ろから怪人が入ってくる。 周囲を確認しつつ、一定の距離を取る2人。 ただ彼女は司令官の方に意識が向いているようだ。 「彼女、君たちみたいな姿になって襲いかかってきたんだよ」 ホワイトとか言ってたかな、と思い返しながら語っている女怪人。 不意打ちの急襲をされてなお、司令官は最後まで抗おうとしたのだろう。 しかし女性に強力に作用する怪人の能力を前に抗いきれず、堕とされてしまったのは想像に難くなかった。 「うっ、ひぁっ……はぁぁ❤」 怪人の魔の手にかかった彼女は、レッドやブルーたちの声にもまったく反応していない。 上半身を乗っ取ったかのような質量の塊を抱えつつ、しかし大きすぎて両腕を添えているような状態で荒い息だけが聞こえてくる。 かなりの快楽を感じているようで、机いっぱいにたわんだ乳房を抱えたまま、喘ぎまじりの身じろぎにあわせて乳肉がだぷだぷと揺れている。 だぷっ、どぷっ、ぐにっ 彼女が身に着けているのは、ビキニの水着のみ。 その生地には白に黒い斑模様が入っており、ホルスタインを連想させる……いわゆる牛柄ビキニというものだろう。 布面積の小さなビキニは巨大すぎる乳肉に食い込み、乳輪の大半を露出させながらその豊満すぎる女体を強調している。 机の奥にある肢体も、この胸に相応しいボリュームの肉量であることは用意に想像がついた。 「かなり気が強い子でね、ちょっと意地悪してしまった」 「お”っ、んおお”っ❤」 ぼびゅるるるるっ……! 司令官が彼女に抵抗し、それがさらに肉体の変質を加速させたのは想像に難くない。 怪人が語りながら司令官の乳肌を軽くさすると、ビキニごしにもわかるほどに勢いよく母乳が噴き出した。 むわぁ…… 甘ったるい匂いが管制室に充満している。 だくだくと流れた母乳は机の端からも溢れて、白い水たまりができていた。 その顔は司令官として厳格かつ凛とした面影はなく、だらしなく快楽に蕩けている。 「そうそう、この場を借りてじっくりと口説く時間は、彼女たちに作ってもらったんだ」 思い出したように、レッド、ブルーの背後を示す女怪人。 そこにあるのは様々な機器や設備の数々。 怪人の反応や監視カメラ、様々なシステムをオペレーターが管理していて…… 「システム止めるの、すごくメンドーでしたけど」 「お姉さまがすぐに来てくださったので助かりました~♪」 そこには、見慣れた顔の女性たちがいた。 いつも機器の管理や、ヒーローたちとの連絡を担っているオペレーターの2人。 ピンクを基調にしたロリータ服に、赤系のアイシャドウに色白の肌……メイクまで統一された、いわゆる地雷系の姿に変わっている。 胸全体を包み込んでなお存在感を放つ乳袋を重たげに机の上に乗せ、気怠そうに喋っていた。 「俺たちが気づけないように……細工したのか!?」 「レイカ様の邪魔とか、するわけないじゃないですか~」 「こんなかったるい仕事、さっさと終わらせて抱かれたいです❤」 愕然としたレッドの問いかけにも、気怠そうに答えるオペレータたち。 彼女たちなら、様々な防護システムを無力化することも容易いだろう。 そこに基地内を知り尽くしたイエローの協力があればなおさらだ。 「あとは2人だけですし、はやくレイカ様のものになってくださいよ~」 完全に虜となった彼女たちが、面倒くさそうにブルーとレッドへ言い放つ。 その口調に、ヒーローへの敬意や応援の色は欠片もない。 「残りはあなたたちだけなんですから、ね?」 カタカタカタ……ピッ 彼女たちが機器を操作して、メインモニターに何かを映しだす。それは、基地内の映像だった。 基地周辺、入口、内部の通路……いつも過ごしている見慣れた場所が映っている。 異様なほどに動きのない、静かすぎる館内。 しかし、誰もいないわけではなかった。 『あっ、んっ❤』 『レイカさまぁ……❤』 いくつもの人影が座り込み、それぞれ制服をパツパツに張り詰めさせた乳袋を揺らしながら、甘ったるい喘ぎ声をあげていた。 全身を包む服でもどかしそうに太腿をすり合わせている警備、密着した生地で蒸れた胸を露出しているエンジニア、白衣ごしにも肉感がわかってしまう研究チーム……みんな、この基地の職員たちだ。 侵入したであろう出入口から、通路、各部屋に至るまで。一人残らず爆乳を揺らしたメスへと変わり果てていた。 できたばかりの乳房を揉みしだき、甘ったるい嬌声をあげ、中には股間をグチュグチュと弄っている者もいる。 「ここは狭いし危ないからね、彼女たちにはしばらくその場で楽しんでもらっているよ」 モニターを眺めつつ、自分の名前を口にしながら自慰に耽っている職員たちを見て、嬉しそうに語る女怪人。 顔よりも大きな乳袋が揺れているのを眺めて、うっすら頬を紅潮させて興奮すらしているようだ。 「ふ……」 衝撃という言葉では足りない光景。 ヒーローたちを支えるために尽力してくれた人たちの、変わり果てた姿。 怪人に好き勝手され、基地すらも守れなかった今このザマを見せつけられ。 ブルーたちの湧き上がってきたのは…… 「ふざけるなぁっ!」 自分の身体すらも焼き尽くさんばかりの、猛烈な怒りだった。 怪人に好き放題されたあげく、仲間たちも、お世話になった人たちも、守るべき人々も……関わる人たちすべてを好き放題にされ、奪われたのだ。 ヒーローとして、なんて言葉が薄っぺらく思えるくらい、心の底から怒りと屈辱に燃えていた。 もう、どうなってもいい。中途半端な解析も、戦略もすべて投げ捨てる。 というより、こんな状況になっては事前の作戦なんて意味がない。 「お前は絶対に倒す!」 普段は理性的な行動を心がけているブルーが、鬼の形相で怪人を睨みつける。 怒り、悲しみ、悔しさ……色んな感情が折り重なり、うっすらと涙すら浮かべて飛びかかった。 感情任せではあるが、決して無謀というわけでもなかった。 ここで勝負を決めなければ、ただただ事態は悪化するだけだ。 くわえて管制室の面々は、自分たちを邪魔するために動ける状態じゃない。 イエローを振り切って、ただ怪人を倒す。 じつにシンプルだ。 ダンッ、と床を強く蹴り、武器である短剣を引き抜きながら怪人の身体に叩き込もうとする。 「覚悟しろっ!」 もう、怪人が何を言おうと止まる気はない。 今度こそ、全力をもって倒す。 ブルーに続いて、レッドも後を追うように走りだす。 悠然と立っている彼女に向けて、飛びかかろうとしたのだが……。 怪人は、余裕の笑みを浮かべていた。 「……まだ、気づいてないのかい?」 ブルーは、まだ理解できていなかった。 最初の出現から今に至るまで、やけに長い期間があったこと。 あまりにも手際が良すぎる襲撃に、1人1人にわざわざ接触していた彼女が、この短時間に基地中の人たちを一気に堕としたという意味。 それが、基地やエリア全体に影響を及ぼしていることも。 彼女は身構えるでもなく、すっと片手を軽くあげて── 「自分の身体を、もっとよく見てみなよ」 パチン 指を鳴らした。 瞬間、ブルーの身体がピクリと反応する。 何も変わっていないはずの視界。しかし、その胸中に言いようのない違和感が芽生えてくる。 今までずっと意識を包み込んでいた膜が弾けたような、邪魔をしていたフィルターが外れたような……。 (なんだ……?) 走る動きに合わせて、視界の下端に何か青いものがチラチラと見えている。 彼は反射的に首を向け、違和感の正体を確認すると── ブルンッ! 「……え?」 戦闘スーツを押し上げる、2つの膨らみがあった。

Comments

ありがとうございます!今回の怪人は容姿も能力も戦略もトップクラスみたいです。

HNZM

同僚が先回りでもう堕ちちゃって手遅れシーンは良いもんですね

瀬谷(アイコンは渦巻トグロウ様)


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