個人的な文章の書き方(13) 読んだときの問題
Added 2021-08-27 15:48:56 +0000 UTCはじめに 今月は本プランの更新が遅れ、失礼致しました。 いままで新作にかかりきりになっており、その進捗がかなり影響した結果です。 この記事では新作の文章についても触れていくので、どんな事を考えて書いていたのかも記すつもりです。よろしくお願いします。 ~~~~~~~~~~~~~~ さて、pixivなどに小説を投稿する場合、 文章として正しくても「読むときにどうか」という問題があります。 つまり読み手がすんなりと目で追える・書き手の意図が伝わる文章にしたいわけです。 そんな中でこれ。 「なにが異常か正常かというラインは、意外と簡単に変わるものらしい」 新作ssの書き出しですが、この一文だけでもかなり考えることがありました。 文章としては問題ありません。ただ選択肢はいろいろありました。 まず分かりやすいのは「意外と簡単に」の部分。 ほぼ同じ意味として「案外簡単に」という文章もあるのですが、こういった違う意味の熟語が並ぶと、読むときに目が滑りやすいのが伝わるでしょうか。 これ1つだけなら大丈夫かもしれませんが、この後の文章も含めて漢字がいくつも連続すると、読み手側にも負担になってくるわけです。 なので私は「意外と」を選択し、漢字の間にひらがなを配置しました。 次に微妙なのは「異常か正常かというライン」です。 ここは「異常か正常かという線引き」と書いても意味は通じます。むしろ音として喋る場合は、こちらの方がリズムが良いかもしれません。 しかし「線引き」を用いた文章にすると、全体的に漢字+ひらがなの構成が延々と続く格好になって、目で見たときに強調はされません。 強調されるポイントのない平坦な文章もいいのですが、本文はssの書き出しなので、読み手の脳裏に残るようなものにしたいのです。 そこで私は「ライン」とカタカナを用いることにして、この単語がわずかに強調されて文章の印象を強めることを狙いました。 似たような点では「何か」「なにか」のどちらを選ぶのかという問題もあります。これについては書き手の好みレベルかなとも思いますが、先ほど説明した漢字+ひらがなの組み合わせが冒頭から延々と続くことになり、私はそれを少し嫌いました。 くわえて「何」という語自体は文章のメインではありませんが、目を引く強さがあるので、「ラインが変わる」というメインの意味を強調するべくひらがなにしました。 これらの判断をすべて逆にすると、こうなります。 「何が異常か正常かという線引きは、案外簡単に変わるものらしい」 冒頭よりも読みにくいかなと思います。漢字だらけですね。 もちろんすべてが正しい事だとは思っていませんが、私はいつもこんな事を考えて、読みやすい文章にするべく腐心しております。 (了)