ツイッタのTLでネップリや同人誌印刷での色のくすみについての話が出てたので
色調整についてちょっと語ろうと思います。
仕事柄、印刷に関わることが多いので同人誌でも思った色が出るように塗りの段階で気を付けていたりしますが
印刷所(使用してる印刷機械やインクのメーカー)、制作者の作業環境(モニターの色調整が出来ているか)によって差があるので
「これが正解」って断言するのは難しいんですよね。
なので大まかな話になりますが、まず考えることは
出力(印刷)する機器が何か
ということです。
極端なことを言えば、全てをCMYKに変換する必要はなくて
一般のインクジェットプリンターで出力するならRGB画像のままでも大丈夫です
今のインクジェットは6色とかありますし、基本的にインクジェット用のインクには
蛍光剤が混じっているので発色が良いのです。
普通の一般家庭で印刷するのは写真や年賀状なので、いちいちCMYKに変換しなくてもきれいに印刷できるようにプリンタドライバが適切な変換をしてくれます。
印刷の場合はもうご存じCMYKですね
でもCMYKは知っててもどうやって印刷されてるかを理解してない人もいるのでは?
印刷、と一口に言ってもその方法は色々ありまして
同人誌界隈で有名なのがオフセット、オンデマンドの2つかな
ワタシの仕事では新聞印刷用の輪転機なんかもたまにあります。
上記の中ではオンデマンド以外の印刷には刷版というものが存在します。
刷版とは簡単に言えばスタンプのゴム部分みたいなものです。
印刷機はデータを直接プリントするのではなく、この刷版にインクを付けて紙に乗せるのです。この刷版がシアン・マゼンダ・イエロー・ブラックの4色分存在するワケですね。
この4色のアミ点と呼ばれる点々を掛け合わせて色を表現するワケですが
それぞれの点1つは%によって大きさが変わってきます
よくあるM100+Y30とかの表記はこの%を示しているんですね
ここで気を付けたいのがアミ点の%は良くて5%刻み、普通は10%刻みということ。
高精細印刷で3%が出るか出ないかってところでしょうか
RGBカラーをCMYKに単純変換した場合などにマゼンダ28.3%とかになりますが
これはモニターで見えていても刷版では30%もしくは25%になってしまいます。
たとえ28.3%のデータを入稿しても、刷版の精度はそこまで高くないので
まったく同じ色にはならないのです。
薄いベージュ色で入稿したつもりがただのグレーになってるとか薄い色合いで作ったらまっ白に印刷されたなんてのは昔からよくある印刷失敗談ですね。
なのでイラストをCMYKに変換しただけでは入稿準備オッケーとは言い難いのです。
どうしても外したくない色はカラーピッカーでCMYKの%を測って表現したい色に近づくよう調整したりするワケです。
同人誌ではそこまでやらないこともありますけど、例えば蛍光色や発光の表現なんかは、あらかじめCMYKモードで色を作っておいて入稿前にその部分だけ差し替えたりしてますね。
長くなってしまったので一端ここで切ります。
次回はオンデマンドとコンビニプリントについて語ります。