ショーダウンⅡ 『27:剥がされる仮面』
Added 2025-05-12 14:01:33 +0000 UTC#27:剥がされる仮面 「ほぎゃっっッひゃっ!? ひぎゃ~~~~~っっっ!?!? っっっっははははははははははははははははははははははははははははははは、ほひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、いひっ!!? ひゃへっっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、いひゃ~~~~~っっっははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 晒すように剥き出しの格好にされた牡丹の“腋”に夏姫の指が触れ、その指がコチョコチョと腋の窪みを搔き乱すようにくすぐり始めると、牡丹の笑いは一段階ギアを飛ばして加速するように激しさを増し声のトーンも更に上昇した。 「ほっっっひゃ~~~~~っっっっははははははははははははははははははははははははははははははは、アヒャ~~ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、いはははははははははははははははははははははははははは、ひぎぃっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、やめでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 彼女は現在お仕置き用の特殊な椅子に座らされている状態であり、くすぐりに弱い箇所である腋を夏姫にくすぐられやすくなる様強調して拘束が施されてある。 頭の位置よりも更に高い位置に固定されている鋼鉄製の手枷……その枷は、尻を座面から少し浮かしようやく届くほどの高さが持たされてあるため、牡丹はその高さに合わせて限界一杯まで両手を万歳の格好を強いられている。 そんな負担を強いた格好のまま手枷を嵌められれば……当然腕を降ろす事は不可能となり、座ったままの格好で万歳した格好を強制される事になる。そして、座面から浮いた尻は椅子横に備え付けられたベルトによって強引に座面に押し付けられる事になる為、増々腕やワキの部位が伸びきってしまって身体の側面にピリピリとした引き延ばされる痛みが走ってしまう。 激痛……という程の痛みではないが、腕が限界まで引っ張られているという肌の突っ張った感覚は味わう為、前後に身体を動かす事は勿論、左右に身体を捻る動作を起こす事さえも制限され不自由さを強く実感させられる。 夏姫はつい先程まで彼女と同じような格好を強いられていた事もあり、この姿勢がいかに辛い姿勢であるかをよく理解している。 同時に、この姿勢が……いかに“くすぐり”に弱い姿勢になっているかも彼女以上に理解出来ているから、そのくすぐる手にも一層力と恨みがこもる。 「ほ~~ら、コチョコチョコチョ~♥ どうですか? くすぐったいでしょ? こんな風に腕を限界まで引っ張られた状態で“腋”をくすぐられると……気が狂ってしまうくらいくすぐったくて堪らないでしょ? コチョコチョコチョコチョ~♥」 「ぃぎゃ~~~~っっっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、や、やめぇぇえへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ワキやめでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! ぶぎゃ~~っははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 前後に身体を暴れさせる事も左右に身を捩る事も許されない牡丹は、剥き出しにされた腋を夏姫にくすぐられ悶絶を極めさせられる。 夏姫の細い指先が、伸びきって緊張を強いられた腋の敏感な肌に触れてジョリジョリと引っ掻く刺激を送り込んで来ると、牡丹は足裏に与えられている刺激など何処かへ飛ばしてしまう程の強烈なこそばゆさに苛まれ激しい笑いを吐き出してしまう。 「ぉぎゃ~~っはははははははははははははははははははははは、いひゃははははははははははははははははははははははははははははは、だはははははははははははははは!! 死ぬっふふふふふふふふふふふ、くすぐったっっははははははははははは、死ぬっ! これ死ぬっ!!! ぶひゃ~~っはははははははははははははははははははははははははは、やめぇへへへへへへへへへ!!」 激しく頭を横に振り乱して笑い狂う牡丹の姿を見て恍惚な表情を浮かべつつも夏姫は手の動きを止めようとはしない。両手を交互に上へ下へと動かしワキの窪みから胸横までの広い範囲を全ての指を駆使してコチョコチョとくすぐり回していく。 腕を降ろせない牡丹にとってこの刺激は凶悪そのものだった。ただでさえ万歳の格好を強いられ腋を無防備に晒されているのに、更に限界まで引っ張られている状態も強いられているのだ……。痛みが走るくらいまで引っ張られた肌は抵抗が出来なくなるという効果を生む他、肌の神経を緊張させ……より敏感にしてしまうという副産物も生んでしまう。 それは例えるなら……空気を限界まで入れられた風船が、少しの刺激でも破裂してしまうという状態と似ている。空気が抜けた状態では破裂しないで済む刺激でも、空気がパンパンに入った風船はゴムの繊維が伸びきってしまって緊張状態を維持させられる。その状態で少しでも尖ったものを触れさせればいとも容易く風船は破裂させられてしまう。そんな状態とよく似ているのが今の牡丹の上半身の状態だった。 限界まで引っ張っられた腋肌は、風がそよいでもくすぐったく感じる程敏感になっていた。 肌に伝った自身の汗でさえ、その通り道にムズ痒さを感じずにはいられない程敏感だったのだから、その肌を夏姫の細い指先が触ったとなればくすぐったいと感じない筈がなかった。 触っただけならまだしも……夏姫はその指をコチョコチョと動かしてくすぐっているのだ。 敏感になり過ぎていた状態の腋にそんな刺激が送り込まれればどれほどのこそばゆさを味わうか……夏姫はそれを十分に理解している。理解しているから、今度はそれを仕返しとしてやり返してやっているのだ……さっき自分がヤられた通りの方法で…… 「コチョコチョ♥ コチョコチョ♥ コチョコチョコチョ♥ ほ~ら、もっと笑ってください? 私なんてこの程度の苦しみじゃ済まなかったんだから! もっと笑って悶えて苦しんでください? ほらほら~~~♥ コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ~♪」 ワキの窪みを掻き毟ったり、腕の付け根付近をモジョモジョこそばしたり、指先でツツツ~っと撫で降ろしたり、親指と人差し指だけで尺取虫の様に肌を摘まんで揉み込むような刺激を加えたり……胸横の浮き出た肋骨をサワサワと爪先で撫でたり骨の隙間をコリコリと揉み解したり…… 自分がヤられた責めを順番に再現していくように牡丹の抵抗できない腋肌に強いていく。 牡丹はその多種多様な責め手のくすぐったさに一切の間も与えられず、数珠繋ぎの激しい笑いを吐き出させられる。 「ほびゃ~~~っはははははははははははははははははははははははははは、やべでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、わぎダメぇぇっっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへ、わき触っちゃ駄目ぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、くすぐっちゃ駄目ぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! ひぎぃやぁぁあぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」 牡丹の上半身は夏姫のくすぐりを拒否しようと激しく左右に捻られ、手枷の金属が擦れ合うガチャガチャした音と腰に巻かれたベルトの留め具と布が擦れる音が絶え間なく鳴り響く。 万歳の格好で枷に拘束されている状態である為横に身体を捻ろうとしても、出来てせいぜい胸の膨らみが少し斜めを向く程度しか上半身の角度を変えられない。でも牡丹は、この自分を笑わせてしまうくすぐりからとにかく少しでも逃げたいと必死に身体を限界まで左右に振り乱してしまう。その様な事をしても夏姫の手から逃れる事など不可能である事は百も承知だが、黙って静止して彼女のくすぐりを受けるよりかは少しでも身体を動かしていた方が数倍マシだと牡丹は自覚していた。だから、無駄だと分かっていても彼女は身体や顔を暴れさせる道を選んでしまう。余計に体力も気力も浪費してしまう事になると……分かっていても…… 「だひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、うぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、ぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! やぁ~~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、くぁはははははははははははははははははははははははははは!!」 暴れても暴れても……夏姫の手は剥き出しに晒された腋の肌を直に触ってくすぐって来る。 暴れたせいで吹き出してしまっている汗を潤滑油の様に利用し、指先を湿らせ、摩擦感が薄れた滑りの良い動きで腋の敏感な肌をモミモミと揉み込みながら卓越したくすぐりで蹂躙してくる。 牡丹が“今触られたくない!”と強く思った箇所を狙い撃つかのように指が滑り込んで来てそこをコチョコチョと刺激してくる。 腋の肌をモミクシャにする様に雑に揉みしだいたかと思えば、逆に指先で触るか触らないかのフェザータッチで腋の表皮を薄く撫で下ろしたり…… 全部の指をワキの窪みにすぼめる様に構えて集めて、そこをモジョモジョと虫が這い回る様なくすぐりを施したり…… 鎖骨の窪みを汗を掻き出すかのように指先で掻いて刺激したり、首の横に手を這わせて左右同時にコショコショとこそばしてみたり…… 胸横の肋骨の浮き出た箇所から脇腹までのラインを上から順番に人差し指でツンツンとつついて強い刺激を送り込んでみたり…… 脇腹に到着したら、その括れた脇腹の肌をマッサージするように揉み解してみたり…… 夏姫は今まで自分が経験させられた、ありとあらゆる“くすぐりのテクニック”を駆使し牡丹の上半身を責め抜いていく。 「ぶぎゃ~っはははははははははははははははははははははは、ィヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、くひぃぃっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! や、やめぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! やめでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、死ぬっふふふふふふふふふふふふふふふふふふふぁはははははははははははははははははははははははははははははは!!!」 牡丹が身体を捻れば、腋もそれに合わせて捻じれるような形に変化する。肌が捻じれればくすぐりが効き辛くなるか? ……と聞かれれば答えはノーだと返さなくてはならないが、肌が捻じれた事によりくすぐりの感じ方は変化するとは言える。 ワキの形が変われば肌の緊張していた箇所も変わってしまう為、同じようにくすぐられても全く別の箇所をくすぐられているかのような錯覚さえ覚えてしまう。 くすぐりを攻略する事において最も大事なのは刺激への“慣れ”であるのは言うまでもないことだが、牡丹のこの行動はその慣れを助長するどころか、逆に刺激を新鮮なものに自ら変えて受け取っていると言わざるを得ない。 それは自爆であり自滅であり自ら地獄へ飛び込んでいると表現しても余りある行為なのだが……しかし、それでも牡丹は身体を左右に捩る事をやめられない。それほど、夏姫のくすぐりが効いてしまっているのだ。思わず身体を捻って拒否してしまいたくなる程のくすぐったさを味わってしまっているのだ……だから、くすぐったさが増してしまうとは分かっていても身体を捻ったり暴れさせたりを繰り返してしまう。 そういう事でもしていなくては……自分を保つ事すら出来なくなると心の奥底で恐怖してしまっているのだから…… 「おぁっっはははははははははははははははは、あはははははははははははははははははははははははははははははは、やぁ~っははははははははははははははははははははははは!! おでがいぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひ、やめてぇへへへへへへへへへへへへへ、ゆるじでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 牡丹は顔を左右に振って涎を撒き散らしながらも、目の前で恍惚な表情を浮かべて腋をくすぐり続けている夏姫に懇願してしまう。 紅葉に姉の様に慕われ、ディーラー仲間からも一目置かれる存在であった彼女は……生まれてこのかた他人に“懇願する”という行為を自らの意思で行った事はない。 謝罪や礼を尽くす事は多々あれど……会って数時間ほどしか経っていない他人にこのような情けない懇願をしてしまうとは思いもよらなかった。 牡丹は、出来事に対して動じず……あくまで冷静に……あくまで安全な位置から状況を把握して思考したり行動したりするのが自分のスタイルだと自覚していた。 己の心の内を読まれないように笑顔の仮面を被って静かに立ち振る舞う……それを心がけて日々の人間関係や仕事に従事してきたのだと自信をもっていた。 しかし、この“くすぐり”という刺激は、そんな隠すべき自分の本性をいとも簡単に暴いて崩壊させる。自分の意思で浮かべていた筈の上品な笑顔は、不本意に口角を釣り上げ目は垂れ唇を大きく開かせて大声で笑い声を発しているという下品極まりない顔に作り変えられてしまった。 こんな大声など……出した事も無ければ、出す気すらこれっぽっちもないと思っていたのに。出したくないという自分の意思とは裏腹に、身体が勝手に声を出して笑えと強要してくる。 こんなだらしない顔で…… こんな……涙を流しながら、涎を撒き散らすような情けない顔で…… 未だかつて出した事のない声量で笑いと懇願を吐き散らしている。 こんなものは……自分ではない。日々思い描いた理想の自分像でも決してない。 自分によく似た他人だ。この無様に笑い狂って喚き散らしている人間は……自分じゃなく知らない他人なのだ…… 牡丹は笑い苦しみながらも、自分で今の自分を否定し……どうにか自我を保とうとしている。 こんな格好悪い人間は……自分ではない。と、そう自分に言い聞かせて……笑い狂っている。 「も、もうやだぁぁははははははははははははははははははははははは、笑いたくないぃィひひひひひひひひひひひひひひひひひ。もう笑いたくないっっ!! 許して!! お願いィひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 許して! 許してっっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 しかし、どんなに自分を否定しようと……酸欠の苦しみを味わうと嫌でも“今笑っているのは紛れもなく自分である”と自覚させられる。 頬を伝う涙の感触を感じると自分が涙を流していると気付かされるし、笑って喉が痛むと笑っているのはやっぱり自分だったのだと思い知らされる。 どんなに情けなくても……どんなに自分の理想とはかけ離れていたたとしても……今この瞬間、笑っているのは牡丹自身である事に変わりがない。 それを自覚すると……更に自分への嫌悪感が湧き上がり、笑っている自分が嫌になってしまう。 「フフフ……辛いでしょ~? 苦しいでしょ~? やめて欲しいでしょ~?」 「おでがひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、もう笑いたくないっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、頭が……おかしくなりゅっふふふふふふふふふふふ!! こんなの続いたらおかしくなるっっふふふふふふふふふふ!!」 「でも……やめてあげません♥ 私だってあの部屋で徹底的にくすぐられ続けたんですから……あなたにもその辛さを味合わせるまでやめてあげるつもりはありません♪」 「ほにぇがいぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 許してぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、それは謝るから許してぇへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「私がそんな風に何回懇願したか……知ってます? それで……貴女の仲間のバニーさんは許してくれたと思います?」 「ひぎゃ~~っはははははははははははははははははははははははは、ごべんだざいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、何でもするからぁはははははははははははははははははははは、許じでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「あのバニーさんは……私の懇願を面白可笑しそうに見て笑いながらくすぐり続けたんですよ? 今の私みたいにぃ~~~♥ ほ~れ、コチョコチョコチョコチョコチョ~♪」 「ギャ~~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ、やめぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへ、くすぐったぃぃぃひひひひひひひ、くすぐったいぃぃぃぃぃ!! くすぐったいってぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「くすぐったい? そりゃそうですよ……だって……くすぐってますからねぇ……この腋を♥ そりゃ! コチョコチョコチョコチョコチョ~♪」 「だぁ~~~っはははははははははははははははははははははは!! イヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、苦ひっっひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、笑うの苦ひっっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「どうですか? 他人に無理やり笑わかされる気分は? 自分が自分じゃないみたいで不思議な気分になってくるでしょ?」 「アヒアヒアヒ、アヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ♥ 違っっふふふふふふふふふふふふふふふふふ、こんなの私じゃなひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「でも残念ですが、今ココでだらしなく笑い悶えているのは紛れもなく牡丹さん自身です♥ ほ~ら、ちゃんと自覚してください? こんな大声で馬鹿みたいに笑い狂っているのは紛れもなく自分自身だって……」 「あぎゃ~~ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、やだぁははははははははははははははははははは!! やだぁ、やだ!! こんなの私な訳ないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「認めたくないですか? そりゃそうですよね……演じてきた普段の自分とはあまりにも乖離し過ぎているでしょうから。でも、笑い悶えているのは間違いなく牡丹さんです♥ ほら、証拠を見せてあげますから自分で確認してみてください?」 夏姫はそう言うとポケットに忍ばせていた小さなリモコンを取り出し、いくつかのボタンを片手で操作して見せた。すると、夏姫の横に密かに存在していた小さなモニターの電源がオフからオンに切り替わり……真っ暗だった画面に色と音声が差し込まれ始めた。 モニターに色と形がぼんやりと輪郭を表わすと……次の瞬間にはその画面に、風変わりな椅子に下着姿のまま座らされ万歳の格好で拘束され笑い悶えている長い黒髪の女性が映し出された。 美しく艶やかな黒髪を豪快に左右に振り乱し、汗と涙と涎まみれの顔で息も絶え絶えに笑い狂っているその女性……それが自分であると気付くのにあまり時間はかからなかった。 「にゃひゃ~~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、やめっっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! こんなの見せないでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、恥ずかしいぃぃひひひひひひひひひひ!!」 「フフフ♥ どうです? このようにカメラの視点で見れば……いやでも認めざるを得ないでしょ? 情けなく爆笑しているのはやっぱり自分だったんだ……って♥」 リモコンのボタンを軽快に操作し、画面に次々に小窓を作り出し……それぞれの小窓に様々な角度から撮影した牡丹の顔と姿を映し出して行く。その作業が終わると夏姫はリモコンを自分の横にあったモニターの台座部分に置き直して、再びその手を牡丹の無防備に開かれたワキへと戻していく。 夏姫の手がまた牡丹の肉厚な腋をくすぐり始めると、彼女の笑いのトーンも数倍に跳ね上がり身体が持ち上がってしまう程のビクつきを表出してしまう。そして、その悶える様子もモニターの画面に展開された全ての小窓に映し出されてしまう。 「ギャ~~~~~~ッッッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、やはははははははははははははははははははははははは、くすぐったいぃぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 腋はやめてっていってるのにぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 右に身体を捩れば映像の中の自分は鏡写しの様に逆の方を向いて身を捩る様子を見せる。普段、写真を撮って自分の姿を見るという経験は数あれど……リアルタイムで自分が笑い悶えている姿を自分の目で見るという瞬間はそうそう無い。しかもその映像は複数台のカメラが様々な角度から被写体の痴態を余すことなく取り逃すまいと撮影している為、自分の痴態の全てを記録されているようで余計に恥ずかしさに拍車がかかってしまう。 「だぁっははははははははははははははははは、やだぁははははははばははははははははは、こんな姿ぁ見たくないぃぃひひひひひ! 私のこんな恥ずかしい姿ぁぁ見てらんないぃぃひひひひひひひひひひひひひ!」 横に顔を向ければ横に構えられたカメラが自分の情けなく歪んだ笑い顔を映し画面に投影する。それを見るのが恥ずかしいからと顔を下を向いて笑い顔を隠そうとしても、床に設置されたカメラが斜め上に撮影を行っている為その逃れた顔を映し込んでしまう。 何処を向いてもカメラが自分の顔を捉え痴態を撮影し続ける。しかもご丁寧にその映像は、カジノのステージ後方に設置された店内告知用の大型モニターにも同じものが映し出されていて……集まった観客達にもその痴態を垂れ流しで見せてしまっている。 その事実を知った牡丹は……羞恥の感情が激しい怒りに変わり夏姫の顔を鋭く睨みつける。 自分にこんな行き過ぎた羞恥を与えるなど許されない! と、怒りに満ちた顔を一瞬だけ覗かせるのだが…… 「くっっあっ! くぁはっっ! んひっっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、ぃがっっはははははははははははははははははははははははははははは!!」 視線と表情が鋭くなったのは笑いの合間のほんの一瞬だけで……その感情は“くすぐったい”という刺激にすぐ飲み込まれ、牡丹に不本意な笑いを強制させてしまう。 「ほ~ら、ほら♥ そんな怖い顔なんてやめて~♪ もっと楽しく笑いましょうよぉ~♥ こんな風にだらしなく笑った顔も素敵ですよぉ……牡丹さ~~ん? こちょこちょこちょ~♥」 「くぁっっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、やめろってぇへへへへへへへへへへへへへへ言ってるでしょッっほほほほほほほほほほほほほほ!! しつこいのよっっこのっっ!! ……っひ!? くひひひひひひひひ、うぐくくくく……ンァハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」 牡丹がいくら険しい顔を向けても、夏姫が彼女の剥き出しになっている腋の肌を手でコチョコチョっと軽くくすぐってやるとその顔は途端に喜ぶような笑い顔に変えられてしまう。 本当は怒りの感情をそのまま目の前の女性にぶつけて、罵倒の言葉の一つでも吐きたいと思ってはいるが……牡丹の口からは罵倒の言葉よりも先に苦しい笑い声しか搾り出せない。 「ほひゃっっはっっ!? イヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、ちょっっやっっ! やっっ! ためっっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! やっぱり駄目ぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! あひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、嫌ッはははははははははははははははははははははははははははは!!」 万歳の格好で拘束されている為夏姫の腋くすぐりからはどうやっても逃れる事は出来ない。ただでさえ刺激に敏感な腋の肌なのに、その伸びきった腋の肌を夏姫の細指がコチョコチョ、コチョコチョと悪戯するように這い回ってくるのだ……。 悔しいが……この児戯の様な刺激は、自分を笑わせるのに余りある刺激を生んでしまう。 このよう子供染みた刺激に自分の感情の一つを支配されているのは悔しさの極みではあるが、しかし夏姫のくすぐりは確実に自分の“笑う”という感情を支配し勝手に発露させてしまう。 「コチョコチョ~♪ モジョモジョモジョ~~♥ こしょこしょ♥ カリカリ~♪ ツンツン♥ こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~~!」 夏姫は楽しそうにその残酷な刺激を牡丹に与えてくる。一方で牡丹はその刺激に弄ばれるかの如く反応し、笑い、悶え、苦しみ……そして暴れる事を強要される…… 夏姫と同じように……口を笑みの形に歪めて……必死に…… 「ぅひゃはははははははははははははははははははははは!! えははははははははははははははははははははははははははは、やめぇっっへへへへへへへへへへへへへへへへ、もう勘弁してぇ~っへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 同じ“笑う”という感情を向かい合わせで見せ合っている牡丹と夏姫だが、その笑いの本質は全く別のベクトルを向いていると言える。 夏姫の笑いは優越感や満足感来る“快”の笑い……それに対して牡丹の笑いは羞恥や怒りや悔しさが募っていても無理やり作らされる“苦悶”の笑い。 快の笑いはそのまま夏姫の“快感”に繋がっていき彼女を喜ばせるだけだが、苦悶の笑いは牡丹を喜ばせたりはしない。 喜んでいる様に見えるが、その実……笑う事への拒絶感が強く牡丹の心を蝕み彼女を疲弊させていく…… 疲弊は……やがて身体の身体能力までも低下させ、牡丹の不安を存分に煽っていく。 「あがぁっははははははははははははははははははは、いへひひひひひひひひひひひ……ゼェゼェ! げひげひ、げぇへへえへえへえへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、くぁはははははははははははははははは!」 このままの状態が続けば……身体に異常をきたすのは目に見えている。身体は壊れ、内臓の機能は低下し、肺の呼吸さえもままならなくなる……そして、酸素供給の薄くなった脳は徐々に思考能力が低下していき……最後には自分の力で考える事も出来なくなっていく…… その様に自分の体がおかしくなる様仕向けられているという不安が牡丹を苛み、そして怒りの感情よりも強く彼女の感情を不安で支配し始める。 「はひはひはひっっひひひひひひひひひひひひひひひ!! イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……もうやだ! もう嫌っっははははははははははははははははは、もう限界ぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 不安はすぐに恐怖へと昇華され……その恐怖は、自分を保とうと必死だった牡丹の奥底に隠されていた“素の本心”を曝け出させてしまう。 「あぎひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひぇあはははははははははははははははははははははは、ゆるじでぐだじゃいぃぃひひひひひひひひひひひひ!! もう……ホントにぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、ゆるじで……ゲホゲホゲホ!」 自分でも情けない事を言っていると自覚しているが、抵抗も反抗も行えない牡丹には夏姫に許しを請うしか行えることはない。敵に許しを請うなど情けなさすぎて、プライドはないのかと疑いたくなるが……今はこうするより自分を救う方法はないと酸欠気味の脳が判断した。だから、本意ではないが自分の体裁などかなぐり捨てて謝るという態度に出たのだった。 「なんですぅ~? もうギブアップですかぁ? だらしないですねぇ~」 「ひゃへぇ~~ぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへえへえへえへ、くひゅあぁぁぁっははははははははははははははははははははははははははははははは、ゲホゲホゲホ!!」 「でも……残念ですけど、この罰にギブアップなんて救済は無いんですよねぇ~♪ 私がヤられた分を気が済むまで反撃して良いって言われてますから……満足するまでやめてあげるつもりはありません♥」 「ひぎぃぃっひひひひひひひひひひひひひひひひひひぇあははははははははははははははははははははははははははは、わ、わ、分かっだぁはははははははははははははは、わだじが悪がっだぁぁはははははははははは、謝るぅぅふふふふふふふ、ちゃんと謝るからゆるじでぇへへへへへへへへへへへへ!! もうゆるじでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「謝る? 私に?」 夏姫はその牡丹の必死の懇願を聞き、腋をくすぐっていた手の動きを少し緩めてあげた。 「はひ、はひぃぃひひぃぃぃっひぃひぃ! ゲホゲホゲホ!! ゲホ、ゴホ!! ひっっひっひっっ……はひ……はひ……」 それから夏姫は手の動きを緩やかなモノへと変え、掻き毟り過ぎて赤くなっていた牡丹の腋を労わる様に撫で上げ始める。 「ひっ!? うひっっ!! くひひひひひひひ……ひひっっ!! や、やめ! 急に撫でられたらっっ……はひゃ!? じれったいっっ!!」 ワキの肌を指先でゆっくりと何度も撫で下ろしたり撫で上げたりを繰り返し、夏姫は意地悪なジト目を浮かべて牡丹の顔を斜めに覗き込んだ。 「苦しかったからって……勢いで言った言葉じゃないでしょうね? ちゃんと謝る気……ありますぅ?」 優しいが決して刺激を無視できない程度の撫で上げ方を行って、夏姫はその様に尋ねる。牡丹はその顔を見て必死に顔を縦に振って「誠意をもって謝る」と繰り返した。 「誠意をもって……ですか? ふぅ~~~ん?」 夏姫はその言葉を聞き、何かを企むように口元にニヤリと笑みを浮かべる。その笑みを見て牡丹は脳裏に嫌な予感が過り……笑ったまま顔を引き攣らせてしまう。 「じゃあ……その誠意とやらを……見せて貰おっかな♪ これから……」 無邪気な笑顔を浮かべたその顔に只ならぬ殺気を感じた牡丹は、くすぐったいという感覚を一瞬忘れその顔に恐怖の感情を抱いてしまう。 そして、顔を引き攣らせたままに小さく「ごめんなさい、許して……」と何度も呟いて命乞いを始める。 「苦し紛れの言葉じゃなく……本気で悪いと思って謝罪したいというのなら、出来る筈ですよね? 苦しみながらでも……謝罪を……」 その言葉を言った瞬間、夏姫の手が不気味にピタリと動きを止める。 その手からくすぐったさは消えたが、目の前の夏姫の顔から笑顔が消え真剣な表情を浮かべたものだから……牡丹は足裏から発され続けていたこそばゆさも忘れ思わずゴクリと生唾を呑み込んでしまう。 「死ぬほど苦しい思いをしていても……私に謝りたいって気持ちがあるなら、牡丹さんは謝ってくれますよね? 私の為に……」 夏姫の言葉とともに手に力がこもっていくのを感じた。そして、引っ掻き跡が無数に付いた牡丹の腋窩に……その指達が構えを取り直し始めている事も肌の感触で悟らされる。 「ひっっ!? や、や、やめ……て……。もう……やめ……て……」 牡丹はその指の圧力をワキの肌に感じ、怯える様に顔を引かせた。しかしその顔は……まるで、刺激される事を期待するかのように笑みの形を成していき……そして、今にも笑いを吐き出さんとする予兆を見せるように顎先を小刻みに震わせ始めた。 「だったら……必死に私に許しを請うてみて下さい? 笑いながらでも構いません……必死に何度でも……私が納得するまでごめんなさいって言い続けてください。それで私の気が晴れたら……“コレ”……やめてあげます♥」 突然、突き立てられた指達が再び蠢く様に動き、牡丹の腋を強い力で掻き毟り始める。 その刺激は、敏感になっていた腋の肌に痛い程のこそばゆさを送り込んできて……牡丹は、引き攣らせる様に作っていた笑い顔から再び搾り出すような笑いを吐き出し始める事となった。 「ほひゃっっ!? は、ひひひひひ、ひゃ……め……へへへへへへへへへへへ、ひっ!? イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!? くしししししししししししし……んぐぅふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ……」 モジョ♥ モジョ♥ っと、妖しくくねっていく夏姫の細指に腋が刺激され、それに牡丹は激しい掻痒感を感じて徐々に笑いの勢いを増す事になっていく。 妖艶に笑みを浮かべ顔を斜めに傾けながら自分の顔を見つめる夏姫に牡丹は恐怖の感情を覚えるが、その恐怖はすぐに“くすぐったい”という嵐の様な激情に呑まれ、笑うという行為に移行することを余儀なくされる。 牡丹は再び……自分の意思ではコントロールできない笑いに苛まれ、終わりなき苦しみの流砂に飲み込まれていく事となったのである……。 夏姫の……容赦のない無慈悲なくすぐりに……身体を刺激され続けて…………
Comments
頑張ります笑
ハルカナ
2025-05-12 15:15:24 +0000 UTC紅葉がやられるのも楽しみです!!
toshi0325monst
2025-05-12 14:49:59 +0000 UTC