市民を助ける為に出動したそれは、怪人が仕掛けた罠だった。
ワンバディはその罠にまんまと嵌ってしまい、蔦に全身を絡め取られてしまう。
ヒーローのエネルギーを、恥辱的な方法を交えて奪おうとする怪人、その刹那ーーー。
「待てッ!!」
誰かが声を張り上げ、行為を抑止させる。
怪人とワンバディは身体を跳ねさせ、一瞬動きを止めた。
ほぼ同時に視線を向けると、そこには漆黒のスーツを身に纏うもう1人のヒーローがいた。
乱入者に呆気に取られてしまうも、彼は臆せず続ける。
「その不埒な行為、先ずは私が相手になろう!!」
予想だにしない発言を重ね、眼前の出来事にワンバディは困惑し、怪人は寧ろ口角を上げる。
「よもや、愚かなヒーローがもう1人。しかも自らを捧げに来るとはなあ……更には美味しそうな姿ときた」
怪人の興味は既に漆黒のヒーローの方に向かっており、ワンバディを縛る蔦の力が少し緩んだ。
ワンバディもまた、突如として現れた彼の姿に、艶かしさすら覚える。
月夜に照らされててらてらと光る肉体、ともすれば裸にも見間違う程に筋肉に密着したスーツ。乳首や股間のシルエットが浮かぶ程のそれは、ともすれば卑猥にも感じる。
「エネルギーが欲しいのなら幾らでもくれてやる。代わりにそのヒーローを解放しろ!」
「ほほう……良いだろう。ならばお望み通り貴様から頂くとしようか」
そう言うと、怪人は蔦からワンバディをするりと解放する。
着地と同時に素早く距離を取ると、すかさず漆黒のヒーローが眼前に回り込み、庇いながら伝える。
「さあ、ここは私に任せて離れてくれ!」
「し、しかし……!」
「心配するな。これは私の〝使命〟だ」
「……!」
漆黒のヒーローの言葉を汲み、やむを得ず脱出するワンバディ。
視界の端で、蔦が一斉にそのヒーローに絡みつくのを目にしながら。
舐られた股間が未だに疼き、口の中を弄られた感触がうっすらと残る。
意図せぬ昂りは収まってきたものの、胸騒ぎは寧ろ強くなっていく。
助けてもらったとはいえ、やはりあのヒーローの事が心配になる。
(態勢も立て直した今、共闘すべきか……)
自分とてヒーローの一人。身を呈してくれた彼の事を放っておけない。
ワンバディは踵を返して現場に戻り、隙を窺おうと岩場に身を隠す。
しかしそこには、予想だにしない光景が広がっていた。
「ぐ、っ! あッ! うあぁぁっっ!! ううっ!!」
「フウッ! ふん、っっ! ぐおォッ!!」
それは戦いとは到底呼べない程、漆黒のヒーローと蔦の怪人が、身をよじらせ、腰を振り、行為に及んでいた。
蔦はヒーローの乳首と竿を弄り、その都度黒い筋肉がびくんと跳ね。
怪人の竿はヒーローの尻に呑まれ、腰を打ち付けられる度に体液が弾け飛ぶ。
ワンバディは己の目を疑ったが、これが現実に起こっている事であることを遅れながらも理解した。
漆黒のヒーローは、あえて淫らな行為に及ぶことで怪人の気を逸らし、自分を助けるのが〝使命〟だと、確かに言っていた。
現に怪人の意識はそのヒーローに向いており、こちらの事など忘れてしまっているかのよう。
この状況、介入出来よう筈がない。
深みに呑まれるより前にと、ワンバディは再びその場から脱出した。
ある程度離れた所で、ワンバディは足を止める。
先程見た光景が、どうしても脳裏に焼き付いて離れない。
怪人に陵辱される正義のヒーロー。邪な感情、劣情がふつふつと湧いて止まない。
気がついた時には、自分の股間はどうしようもなく怒張してしまっていた。
そしてそれは、理性を艶かしく塗り潰しーーー。
「う、っーーー!」
草葉の影で、自慰を行うより他無かった。
エネルギーと共に白濁を放出し、疲労と共に理性を取り戻す。
スーツを着たまま、やってしまった自分の行為を恥じながらも。
この日見た光景は、良くも悪くも忘れられないだろう。
ワンバディの運命が、少しずつ狂い始める……。
Crazy Soldier
2021-05-21 09:02:15 +0000 UTCZazpihuts
2021-05-01 03:29:40 +0000 UTC