皆川美奈子はしがない会社員である。
給料は安いが、残業は多く、今日も終電ギリギリまで働いて帰路に着いた。
最寄りの駅からのいつもの道を、いつものようにトボトボと歩く。
小柄で華奢な体。
ベリーショートの栗毛に、柔和そうなたれ目。
その視線に覇気はなく、化粧でごまかしているくまが、疲労の色を濃くしていた。
タイトスカートのスーツすら、くたびれて見える。
普段は気にならない、最寄り駅から自宅までの距離も、やけに遠く感じる。
なんの代わりばえもしない、毎日の繰り返し。
こんな日々を定年まで繰り返すのかと思うと、暗澹たる思いになる。
「はぁ……」
思わずため息が漏れる。
なにか劇的な変化でもあれば、といつも考える。
なにか、なんでもいい。
良い事でも、悪い事でもいいから、この鬱屈した日々を打ち砕いてはくれないだろうか。
そんなことを考えていると、美奈子の鼻を甘い香りがくすぐった。
「ん?」
濃厚な甘ったるい香り。
花の香りのようでもあるが、知らない香りだ。
その香りはどうやら美奈子の進行方向から流れてくるようだ。
なんの香りだろう、とそちらに目をやると、ひとりの女性が歩いてくるのが見えた。
美奈子と同じスーツ姿の女性。
うす暗い街灯のもと、遠目ながら、それでもとんでもなく美人なのはわかった。
背は高めで、美奈子より頭ひとつ分は上。
スーツ越しにもわかる、起伏に富んだプロポーション。
胸まで伸びた黒髪、つり目がちな目。
冷ややかな美貌は、モデル顔負けだ。
思わず見惚れて、凝視してしまい、慌てて視線をはずす。
甘い香りは、この人の香水だったのか――
そんなことを思いながら、気まずさに足早にその場を去ろうとする美奈子。
しかし、すれ違う直前で、女性から声をかけられた。
「へえ、あなたもなのね」
「あっ、はい……はい?」
通りがかりの初対面にしては、奇妙な物言いだった。
思わず返事に困ってしまうが、女性はそれを気にした風でもなく言葉をつづける。
「退屈、してるんでしょう?」
女性から香る甘い芳香が、一層強くなる。
なにか、雰囲気が変わった。
言い知れぬ不安に、思わず美奈子は後ずさるが、女性は構わず詰め寄ってくる。
「ねえ……♡あなたも人間、辞めてみない?」
******
「あっ♡あっ♡あ゛っ♡んっ♡はっ♡あ゛っ♡」
真夜中の公園のトイレ、その一室で美奈子は嬌声をあげていた。
美奈子のスカートをたくし上げ、後ろから犯しているのは、あの美女だ。
「あ゛っ♡は、激しっ♡お゛んっ♡」
「ふふ、いい声」
美奈子は便座に両手をついており、美女は突き出された腰を掴んで、激しくピストン運動を繰り返している。
美女の股間には女性にはないはずの、たくましい男根がそそり立っており、側頭部には人間にはないはずの、ねじくれた角が生えていた。
美女は、ヒトではなかった。
淫魔――人間の精を啜って生きる、ヒトに似てヒトならざるもの。
普段は、人間に擬態し、社会に溶け込んで生活しているが、必要があれば、こうして本性をさらけ出し、ヒトを襲う。
淫魔の美しい見た目も、催淫フェロモンまじりの甘い体臭も、全ては人間を誑かすため。
その気になった淫魔の『捕食』から逃れられる人間はいない。
理性の軛を破壊する術を持つ淫魔にかかれば、どんな人間も性欲の虜となる。
「あ゛ーっ♡気持ちいいっ♡あ゛っ♡ひっ♡お゛っ♡」
常習的な長時間労働、先行き不安の薄給、先輩社員からのいびり……ストレスをため込んだ美奈子の欲求不満はすさまじかった。
美女がほんのすこしフェロモンを放ち、極太長大のふたなりペニスを見せつけただけで、美奈子は自ら下着を脱いでおねだりをはじめた。
「ふっ♡ふーっ♡あ゛っ♡あっ♡いいっ♡そこ好きっ♡」
淫魔とのセックスは、人間同士のそれとは比べ物にならない快感を与えてくれる。
催淫フェロモンと体液に含まれた媚薬成分により感度は何倍にもなり、人外のサイズと硬さを兼ね備えた肉棒が、奥の奥まで突き上げてくるのだ。
全身を貫く快感に、美奈子は白目をむき、舌を突き出してよがり狂っていた。
人間には過ぎた快感は、いままでの二十余年の人生で培ってきた美奈子の価値観を破壊する。
富、権力、地位――美奈子のそれらへの渇望は瞬く間に消え失せた。
性快楽こそ至上のものであると価値観が上書きされ、美奈子はただただセックスに溺れていく。
「奥が良いのね?ふふっ、じゃあいっぱい突いてあげる♡」
美女は嬉しそうに微笑むと、腰をぐっと深く押し付け、そこを責めはじめた。
円を描くように腰を回すと、巨大な亀頭がポルチオ性感帯を押し込み、ぐりぐりねちっこく捏ね回す。
「お゛っ♡お゛~っ♡それっ♡すごいぃい♡またイクっ♡イグゥ~~~っっ!!♡♡♡♡♡♡」
何度目かもわからない絶頂に美奈子は身体を震わせる。
濁った嬌声を伸びやかに響かせながら、ビクンビクンと身体を震わせる美奈子の姿を見て、美女はますます興奮し、腰使いを激しくする。
「んっ♡素敵よ、あなた♡イクたび上質な精気が流れ込んでくるっ♡♡♡」
ガクガクと震える身体を押さえつけ、美女は容赦なく責めを続ける。
突き出された尻に腰が叩きつけられ、パンッ♡パンッ♡という破裂音が響く。
力強いピストンで、巨根が膣内をぐちゃぐちゃにかき回す。
絶頂の余韻も消えぬまま、次なる絶頂が押し寄せてくる。
「んあっ♡ひあ゛っ♡まだイってる♡イってるのに……っ♡イってるのにまたイクっ♡♡♡あ゛っ♡あっ♡あ゛ぁ~~~っ♡」
絶頂中の膣内をゴリゴリと抉られ、美奈子は絶頂の連鎖から抜け出せない。
瞳はぐるりと上を向き、開きっぱなしになった口からは涎が垂れ流し。
その顔は見るも無残な有様だ。
完全に理性を飛ばしたアヘ顔で、美奈子はイキ狂う。
「お゛っ♡おぉ゛~~っっ♡♡♡きもちよすぎる♡んっ♡いひっ♡のーみそとけちゃう♡あだまおがしぐなるぅう~~っ♡♡♡しぬっ♡きもちよすぎてしんじゃぅうっ♡♡♡」
苦痛にも似た凄まじい快楽の極み。
美奈子の視界で白い閃光がパチパチと弾け、意識が明滅する。
ドクドクと早鐘を打つ心臓はうるさいくらいにその脈動を強め、いまにも張り裂けてしまいそうだ。
死の予感すら感じられるほどに圧倒的な快楽の中でなお、美奈子は歓喜と法悦にだらしなく顔を歪め、よがり声をあげ続けた。
「んっ♡♡♡すっっごい締め付け……♡私も、もうイクっ……♡♡♡」
連続絶頂に美奈子の膣肉は痙攣するように収縮を繰り返し、肉棒をこれでもかと締め付けていた。
美女もいよいよ限界が近く、腰の奥から湧き上がる射精欲求に歯を食いしばりながら耐える。
淫魔が人間を襲うのは、一般的に食餌のためであるが、もうひとつ重要な意味がある。
それは繁殖。
淫魔たちは妊娠能力を持たない代わりに、他種族を同族へと造り変える力を持っている。
性行為によって、人間の精気を吸い、代わりに淫魔の精を注ぎ込んで、人間を淫魔へと造り変える。
それが淫魔の繁殖の手段なのだ。
美奈子の退廃的欲求とため込んだ性欲を見抜き、同族となる資質を見出した淫魔の美女は、美奈子を仲間へと変えようとしていた。
「くっ♡んっ♡膣内に♡膣内にっ♡だすわよっ♡特濃淫魔ザーメンっ♡♡♡奥にどぴゅどぴゅ注ぎ込んであげるっ♡♡♡このまま淫魔ザーメン中出ししたら、あなた人間じゃいられないけど、いいでしょう?淫魔になったら、もっと気持ちよくなれるし、もう二度と退屈なんて感じなくなるわ……っっ♡♡♡」
そう囁きながら、美女はとどめをさすように激しく腰を叩きつける。
一層力強くなったピストンに翻弄されつつも、美奈子はコクコクと頷いた。
「あ゛っ♡♡♡いいっ♡♡♡なんでもいいから♡♡♡はやく中出ししてぇえ♡♡♡ほしいっ♡♡♡精液っ♡あっついのちょうだいっ♡♡♡」
快楽に脳を蕩けさせた美奈子は、美女の言うことをほとんど理解できなかった。
しかし、その言葉に含まれた非日常への誘い――堕落への誘惑のニュアンスだけは汲み取れた。
退廃的欲求とさらなる快楽への期待。
渇望に導かれ、美奈子は中出しを懇願した。
自らも尻を振って、美女の動きに合わせ腰を擦り付ける。
「あはっ♡おねだり上手ねっ♡……んっ♡もう限界っ♡それじゃあ、あなたを淫魔に変えてあげる♡♡♡ぶっ濃い人間卒業ザーメンっ♡♡♡射精るっ♡♡♡全部受け止めなさいっ♡♡♡♡♡」
美奈子のおねだりに煽られた美女は最後の一突きを深く深くねじ込む。
子宮口を力いっぱい押し潰すと同時、美女は精を解き放った。
ドピュッ♡ドピュッ♡ドクドクドクッ♡♡♡♡♡
「んっ♡♡♡くっ♡♡♡あぁっ♡♡♡♡♡♡」
美女が全身を震わせながら、白濁を子宮に注ぎ込む。
「あ゛っ♡♡♡あ゛ぁ~~~っっっ♡♡♡♡♡お゛っ♡♡♡きたぁあっ♡♡♡♡♡あっついのきたっ♡♡♡♡♡あぁ゛~~~っっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
ドクドクと脈打つ肉棒が膣内で跳ねる感触。
熱くて濃厚な精液を直接子宮に浴びせかけられ、美奈子はまたも絶頂した。
全身を激しく痙攣させ、獣じみた喘ぎ声をあげながら仰け反る。
「あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛ぁ~~っ♡♡♡♡♡」
膣内射精の快感は凄まじかった。
視界が真っ白になり、膣内で精液を出されながらイク感覚以外、すべてが消えてしまう。
どれだけの時間、絶頂していたのか。
永遠にも思える絶頂からようやく解放されたときには、美奈子の意識はとろとろに蕩け、朦朧としていた。
「あ……♡あ……♡♡♡あ゛……♡♡♡」
意識が朦朧としたまま、快楽の余韻に浸る美奈子。
トイレのタンクに身体をもたれかからせ、だらしなく舌を垂らす。
そんな美奈子の身体に異変が起こる。
荒い吐息に合わせて、上下する美奈子の胸。
白いブラウスに包まれた平坦な胸が、ばくん、ばくんとサイズを増していく。
ブラウスが内側から盛り上がり、ボタンとボタンの間がひし形に広がり、その狭間から乳肉の狭間がハッキリと垣間見えるほどに膨らんでいく。
「あ……♡あ゛……♡♡♡ひ……♡♡♡なにこれぇ♡おっきくなる……♡♡♡おっぱい……♡♡♡♡♡♡」
中出し絶頂の余韻に酔った美奈子は、自分の身体の変化に驚きつつも、肉体変化に伴う快感に恍惚としていた。
美奈子が困惑している間にも、変化はどんどん進行する。
ぶちぶちぶち……といやな音が響いたかと思うと、ブラウスと下着がはじけ飛ぶ。
まろびでてきたのは、豊満な胸。
メートルにも余裕で達する爆乳は、張りがありつつも柔らかく弾力に富み、重力に逆らうようにツンと上を向いている。
「あ゛あ゛ぁ~♡すごいっ♡身体造り替えられるのきもちいいぃ♡♡♡もっと、もっとぉ♡♡♡」
尻も胸と同じように、肉付いていく。
小ぶりな尻が音をたてながら肉厚にサイズアップしていき、太もももむっちりと肉感を増す。
小柄で華奢な部分はそのまま、胸と尻ばかりが豊満で肉感的に実っていく。
アンバランスさが背徳的なトランジスタグラマーな肢体から、美女と同じ催淫フェロモン交じりの甘い体臭が立ちのぼり始める。
股間からも異様な存在感が生じる。
勃起したクリトリスが異常に肥大化し、あっという間にふたなりペニスと化した。
栗色の髪の毛をかき分けて、ねじくれた角が生えてきて――
「あ゛っ♡あぁ゛っ♡あ゛あぁァアァ~~~~~~っっ!!♡♡♡♡♡」
異形の器官が形成されると共に訪れるオーガズム。
生えたてのふたなりペニスから白濁を迸らせながら、美奈子は吠える。
再誕の産声が夜のトイレに響き渡り、一体の淫魔が産まれ堕ちた。
******
「ちょっと、聞いてるの?」
「あっ、すみません。中原さん。昨日ちょっと寝れてなくて……」
美奈子は先輩社員の中原千代の叱責にハッと我に返った。
千代はいわゆるお局様で、なにが気に入らないのかいつも美奈子を目の敵にしていた。
なにかにつけて難癖をつけては叱ってくる先輩社員の存在は、美奈子のストレス源のひとつだった。
「体調管理は社会人の基本でしょ。まったく、若い子は……」
ぶつぶつと、文句を言い続ける千代の顔を、美奈子は見つめる。
後ろで結い上げられた黒髪に、細い銀縁フレームの眼鏡。
年相応に皺はあるが整った顔は、神経質そうだが理知的な雰囲気。
唇は厚めで、口元のほくろと相まって、色っぽい。
昔はかなりの美人だったんだろうな……と美奈子は思った。
スーツで身体の線は隠されているが、胸はそれなりに大きく、尻はそれ以上に大きい。
肉付きのいい尻は、タイトスカートをパツパツに押し上げている。
老いは感じるが、それがまた熟れた女の魅力を醸し出している。
――美味しそう♡
美奈子は喉を鳴らした。
「ねえ、またボーッとしてない?本当に呆れるわね。なんて態度なの?私をなんだと――」
「中原さん、ちょっとこっち来てください。二人だけで話があります」
「え?ちょっ……なにするのよ!」
腕を掴んで書庫に引っ張っていく。
美奈子のいきなりの行動に、千代は腕を振り払おうとしたが、予想を遥かに超えて力が強く、振り払うことができない。
普段とは違う美奈子の様子と相まって、千代は底知れない恐怖を感じたが、いつも侮っていた人間に反抗される怒りが上回り、強気に声を荒げ続ける。
「ちょっと!痛いじゃない!なによ!冗談は――」
千代を書庫の中に押し込み、鍵をかけると、美奈子は千代を壁に追いつめた。
甘い芳香と、異様な雰囲気が美奈子から放散される。
流石に、恐怖心が勝ったようで、千代は怯えた表情を浮かべて固まる。
「なっ、なんなのよ……なんのつもり?」
震えながらも強がる千代を抱きすくめ、美奈子は荒々しく唇を重ねた。
「んっ!?んんーっ!」
突然のキスに抵抗することすら忘れ、千代は美奈子の舌の侵入を許してしまう。
「んっ!んむっ!んんっ!」
美奈子の長い舌が千代の口腔を這い回り、蹂躙する。
千代は侵入してくる舌を押し返そうと舌を動かすが、逆に絡め取られてしまう。
美奈子は無理やりに舌を絡め、唾液を流し込み始めた。
「んんーっ!んっ♡んんっ♡んん~っ♡」
千代は美奈子の肩を叩いて、抵抗しようとする千代だったが、徐々にその動きが鈍くなっていく。
驚きと恐怖に彩られていた瞳も、次第にとろんと蕩けていった。
身体を強ばらせていた力が抜けていくのが、密着した身体を通じて美奈子にも伝わる。
美奈子の右手が、千代の尻に添えられた。
柔らかく丸みを帯びたお尻に指を食い込ませる。
スカート越しに感じるむっちりとした感触に興奮が高まり、美奈子の右手は千代の尻を揉みしだく。
「んんっ♡んんっ♡んっ♡んっ♡んんっ♡」
揉み込むたびに千代の唇から嬌声が漏れ出る。
催淫フェロモンを嗅がされ、媚薬唾液を流し込まれた千代の身体は完全に発情していた。
わずかな愛撫にも激しく反応し、くぐもったよがり声が響く。
「ぷはぁ♡はあっ……♡はあっ……♡あっ♡はっ♡」
しばらくキスを堪能したあと、美奈子が顔を離すと、千代はその場に崩れ落ちた。
酸欠になりかけていたのか肩を激しく上下させて呼吸している。
目元には涙が滲み、頬は上気して赤く染まり、恐怖の身体の震えはまだ止まっていない。
しかし、身体の奥底から湧き上がる未知の感覚に困惑しているのが見て取れた。
「なによぉ♡こんな……いきにゃり……」
呂律の回っていない千代の声を聞きながら、美奈子は自分のスカートを捲った。
ショーツを下ろすと、そこには逞しいふたなりペニスがそそり立っていた。
「中原さん……これ、しゃぶってください♡」
美奈子は自らのペニスを千代の眼前に突き出した。
本来女性にはついているはずがないものを見て、千代は目を白黒させる。
「ひっ……!?なっ……えっ……なによそれ……なんなのよそれ……っ!?あなた女じゃないの!?」
「女ですよ。ただ、ちょっと人間を辞めただけで……♡」
そういって、美奈子はさらに自分の逸物を千代の鼻先に近づけた。
「やめてっ!そんなもの近づけな……い、で……♡」
近づいてくる肉凶器に抵抗しようとした千代だったが、肉棒からふわりと漂ってくる濃厚な匂いに思考を奪われた。
青臭い精臭に混じった、花のような芳醇な香り。
まるで麻薬のように嗅覚を刺激し、脳髄に作用して理性を蝕んでいく。
思考能力は急速に低下し、千代の瞳は陶酔と期待に潤んでいく。
「はっ……♡はぁっ♡はっ♡はっ♡」
「どうしました?息が荒いですね?私のおちんぽの匂い嗅いで、興奮しちゃいました?♡♡♡」
「そんな……わけ……んんっ……♡」
「嘘つかないでくださいよ♡本当は今すぐにでも咥えたいんですよね?」
美奈子は挑発するように言って、ゆっくりと腰を揺らす。
鼻先を振り子のように往復する先端部を見つめながら、千代は無意識のうちに鼻を鳴らしてしまっていた。
「……すんっ♡すんすんっ♡いやっ♡なにこれ♡なんか……頭クラクラして……♡」
「どうですか?いい匂いでしょう?嗅いでると脳みその奥の方が蕩けて……♡お腹の奥がキュンキュンして……おちんぽ欲しくて欲しくてたまらなくなってくるでしょ?♡」
「いっ……やっ……♡すーっ♡ふーっ♡こんなのおかしい……おかしいのに……♡」
美奈子の言葉を拒絶したいのに、本能に逆らえない。
嫌悪感と恐怖心とは裏腹に、千代の視線は美奈子の勃起ペニスに釘付けになっていた。
「すーっ♡ふーっ♡あっ……♡はあっ……♡んんっ♡」
「ふふっ♡ほら♡早くして♡もう我慢できないんですよね?♡」
美奈子はそういって千代の頬に亀頭を擦り付ける。
熱く、硬く、太い巨肉棒の感触に、身体はゾクゾクと震え上がり、口内には唾液が溢れる。
「すーっ♡ふーっ♡ふーっ♡ふーっ♡あっ……♡んんっ♡あっ……♡」
「舐めて……♡♡♡」
甘い声で囁かれる言葉に抗えない。
千代は恐る恐る舌を伸ばし、鈴口に溜まった先走りの雫をチロリとなめる。
「あっ……♡あぁあっ♡美味しい……♡」
途端に背筋をゾクゾクする感覚が走り抜ける。
初めて味わうその甘露の味に思わず声が出てしまう。
「はむっ♡じゅぷっ♡じゅるっ♡じゅぽっ♡ちゅぱっ♡」
千代は夢中になって肉棒へむしゃぶりついた。
唾液で濡らした唇で亀頭を包み込み、唾液をたっぷり含んだ口内で丹念にねぶり上げる。
手で口に収まらない竿部分を擦りつつ、口全体を使って先端をいじめ抜いていく。
「んっ♡んっ♡んふぅうっ♡はぁっ♡じゅぷっ♡じゅるるっ♡」
口奉仕をしながら、美奈子を見上げ千代の目はトロンと蕩けきっている。
淫魔の体液は麻薬的な中毒性を持った媚薬であり、それを摂取した人間はたちまちその虜になってしまう。
千代も例外ではなく、先走りを啜れば啜るほどに、口内粘膜の感度が増していき、淫魔の精が欲しくてたまらなくなっていく。
「じゅっぽっ♡じゅぼっ♡じゅるるっ♡んはっ♡はむっ♡美味しい……♡本当に美味しいっ♡♡♡こんなの……癖になる……♡ぐぽっ♡じゅぽっ♡じゅるるるっ♡」
千代の口奉仕は徐々に激しさを増す。
初めはアイスキャンディーでも舐めるかのように丁寧に舐め回していたが、そのうち貪欲な動きへと変わっていった。
頬をすぼませて肉棒を吸引しつつ頭を前後に動かし、激しく抽送を行っていく。
「あっ♡いいっ♡じょうずっ♡中原さんすごいっ……♡♡♡もう我慢できないです……♡♡♡」
肉棒に吸い付きながら上目遣いでこちらを見上げる千代の姿は淫猥そのものだった。
美奈子の心臓がどくんと大きく跳ね上がり、欲望が一気に膨れ上がる。
「んぐっ!!♡おごっ!?♡うぐぅっ♡じゅぽっ♡じゅるるっ♡」
千代の頭を押さえつけて、喉奥まで突き入れると、千代は苦しそうに呻いた。
それでも美奈子のモノを離そうとはしない。
淫魔の体液は、無理やりに口内を犯される、その摩擦すら快感へと昇華させてしまう。
まるで口内が性器になったような感覚。
強引なイラマチオに苦悶しつつも、その強制的な快感に打ち震え、千代は鼻からふすふすと甘い吐息を漏らす。
「あ゛っ♡あ゛~っ♡すごいっ♡中原さんの喉マンコ最高っ♡」
乱暴なイラマチオに千代は涙を流し始めるが、それでも口を離さずに健気に奉仕しつづける。
苦痛と快感が入り混じったような表情は美奈子の嗜虐心をそそった。
美奈子は千代の頭を押さえ込みながら何度もピストンを繰り返す。
「あーっ♡もうイクっ♡♡♡中原さんっ♡全部飲んでっ♡♡♡♡♡」
射精感が高まった美奈子は、一層強く頭を押さえつけて、喉奥に肉棒を突き込んだ。
次の瞬間、大量の白濁が解き放たれる。
「んんっ!?ん゛~っ♡♡♡」
いきなりの射精に驚愕し、千代は目を見開くが、反射的に喉を鳴らして飲み下す。
(あ゛っ♡あ゛ぁあああっ♡♡♡おいしいっ♡♡♡喉焼けそうなくらい濃いぃいっ♡♡♡)
熱くてドロリとした液体が食道を流れる感覚に、千代は絶頂を迎えた。
強烈な快感に頭が真っ白になりながら、くぐもった嬌声をあげる。
ドクリ、ドクリと喉に付き込まれた肉棒が脈動するごとに、流し込まれる灼熱の白濁。
それを飲み下すたび、絶頂感が込み上げては弾け、快楽の奔流に脳髄が焼き尽くされていく。
「んぐっ♡ごくっ♡ごくっ♡ごくんっ♡」
絶頂中も千代の口は貪欲にペニスをしゃぶりつき、残滓まで搾り取ろうと唇を窄めて吸い上げる。
最後の一滴、尿道に残った分までも飲み干していく。
「ふう♡何回もイってくれたおかげでずいぶん精気を吸えた……♡♡♡フェラチオでもこんなに吸精できるんだ♡……あっ、気持ち良すぎて擬態も解けちゃった。まあいいか」
たっぷりと口内射精を楽しんだ美奈子は、ため息をつき、腰を引いた。
ずろろろ……っと音を立ててペニスが口から抜けていく。
唾液と精液でベトベトになった肉棒と千代の唇の間に糸が引いた。
「ぷはっ……はっ♡はぁっ♡はぁ~っ♡」
ようやく口を解放された千代は大きく息をつく。
空気を求めているというよりも、甘い快感に喘いでいるといった感じで、肩を上下させている。
「あっ……♡あぁっ……♡ふぅっ……♡」
千代は虚ろな目で宙を見つめ、恍惚とザーメンの味を反芻した。
「はぁ……はぁ……すごすぎるぅ……♡」
「ふふっ、私のザーメン、美味しかったですか?」
千代はうっとりとした表情で呟くと、美奈子が訊ねる。
口内射精の快楽の余り擬態が解けたその頭には、淫魔の角が現れていた。
明らかな人外の器官の表出。
しかし、千代は気にもせず、蕩けた笑みを浮かべて答えた。
「美味しい♡美味しかったぁ♡♡♡もっとぉ……♡もっと飲みたい……♡」
精液は淫魔の体液の中でも、最も強い中毒性と催淫効果を持つ。
そんなものを大量に味わってしまったのだ。
千代は完全に淫魔精液の虜となっていた。
「じゃあ、今日から中原さんは私のフェラチオ奴隷です♡毎日私のおちんぽしゃぶって、イって、私に精気を捧げるのが仕事です♡嬉しいですか?」
「うれしいっ……♡うれしいですっ……♡♡♡だからぁっ♡もう一度おちんぽぉ……♡」
「今日はダメです。もうそろそろ仕事に戻らないと、怪しまれちゃいますよ?」
「でも……」
「いずれ、会社のみんなも中原さんみたいに堕として、いつでも堂々とおちんぽしゃぶれるようにしてあげますよ♡それまでの我慢です♡中原さんも協力してくださいね♡」
「うん、わかったぁ♡がんばるぅ♡」
千代は呆けた顔で頷いた。
素直な従順な千代の様子に美奈子は満足そうに微笑む。
人間を辞めて正解だった――淫魔になって良かった♡
この調子なら、これからも退屈せずに過ごせそうだ。
今日から忙しくなる――
美奈子はそう思いながら、妖しく唇を舐めた。
死蛸都内
2025-06-05 14:52:02 +0000 UTCyakuhio
2025-06-05 09:58:36 +0000 UTC死蛸都内
2025-06-03 08:17:24 +0000 UTCmarsa
2025-06-03 07:13:56 +0000 UTC