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死蛸都内
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シスター・タニアの目覚め その1

「あんっ……♡あっ♡あっ♡はぁ……♡んんっ♡♡♡」


 暗闇の中で、たん、たん、たん、と一定のテンポで打擲音が響く。熱のこもった吐息と甘く濡れた嬌声が、断続的に吐き出されるのが聞こえる。


「ん……っ♡はぁ……♡ぁあっ♡♡あ、ぁあんっ♡♡♡」


 快楽を堪能する淫らな声は、聞いているだけで発情してしまいそうなほどいやらしく、官能的だった。これは、誰の声だろう。そう疑念を抱いた瞬間、この淫らな嬌声が、紛れもない自分の喉から溢れていることに、私は気づいた。


「あっ♡あっ♡あぁんっ♡やぁ……っ!♡♡♡ぅんッ♡く、ぁあ……っ♡♡♡」


 硬く、熱いものが私を貫いている。馬に跨るような姿勢で腰を上下させると、それが最奥まで届いて、強烈な快感を生む。


「ぅ……ッ♡んんぅ……っ♡♡♡あぅ♡♡はぁぁあっ♡♡♡」


 最奥を小突かれるたびに強烈な火花のような快楽が頭の奥に弾けて、視界が白く染まる。もっと気持ちよくなりたくて、夢中で腰を振る。私の乳房が上下運動に合わせて大きく揺れ、股の間で蜜が飛沫を上げる。接合部からぐちゅぐちゅといやらしい音が鳴って、それもまた私の興奮を煽った。


 身体を仰け反らせ、思う存分喘ぎながら、腰を振りたくるのは、たまらなく気持ちが良かった。解放感と、快感が私の脳髄を痺れさせる。私はもはや本能のままに快楽を貪る獣に成り果てていた。


「はあっ♡ふあっ♡あぁっ♡あっ♡はぁっ♡あぅんっ♡♡ひぁっ♡♡♡」


 リズミカルに吐き出されていた私の声は、一突きごとに切羽詰まったものになり、もはや切れ目のない連続した喘ぎとなっていく。チカチカと目の前に光が散る。なにかが迫ってくる気配に、私は身を委ねた。

「ああっ♡♡んあぁっ♡♡♡あぁあぁぁあああ~~~っ!!♡♡♡♡」


 私は背中を反らせ、一際高い声で啼いた。一番深いところで熱が爆発して、広がっていく。私の身体を貫いている熱くて硬いものがどくどくと脈打っているのを、ぼんやりと感じる。胎の中が熱い。甘い痺れが心地良い。頭が真っ白に染まって、そして――


 ******


「んんっ……」


 鳥が鳴く声で、私は目を覚ました。辺りを見渡すと、そこはいつも通りの自分の部屋だった。窓の外は清々しい青空が広がっていて、窓の隙間から差し込む陽光が眩しい。


「……あれは、夢?」


 かっと顔が熱くなる。あんな夢を見てしまった自分が信じられない。聖職者としてあるまじきことだ。

 いつもとはまったく違うあまりにも生々しい夢だった。胎に打ち込まれていたものの感触が、いまもまだ残っている。思わず、下腹部にそっと手を添えた。なんて淫らで、ふしだらで、素敵な夢だったのだろう――♡


「い、いや。いけない、いけない。早く礼拝の準備をしないと……」


 首を振って邪念を払う。時計を見ると、もうすぐ朝のお勤めの時間だ。私は急いで身支度を始めた。


 ******


「おはようございます、シスター・タニア」


「おはようございます、シスター・スザンナ」


 礼拝堂には、すでにシスターたちが集まっていた。同期のシスター・スザンナと挨拶を交わし、定位置に着く。


「タニア、あなたが遅刻しそうになるなんて珍しいですね」


「ええ、ちょっと変な夢を見てしまいまして」


「あら、どんな夢です?」


「あ、ええと、すごく怖い夢で……」


 まさか、聖職者にあるまじき淫夢を見たとは言えず、言葉を濁す。そんな私の様子に、シスター・スザンナはくすりと笑った。


「悪夢を見て寝過ごすなんて……ふふっ、普段完璧なタニアにも、可愛らしいところがあるのですね」


「もう、からかわないでください!」


「さて、みなさんお集まりですね。それでは、朝の祈りを」


 司祭さまの声に、私たちは会話を中断した。そして、両手を組み、目を瞑り、聖女神像に向かって祈りを捧げる。こうしていると、今朝見た夢も、身体の芯に残った熱も、すべて洗い流されていくような気がした。


 ******


「やーい、ルカ!こっちまで来てみろ!」


「まってよ、 バリー!」


 洗濯をするために、井戸のある教会の裏庭まで来てみると、男の子二人が追いかけっこをしているのが目に入った。黒髪で背が高くすこしやんちゃなのがバリー、癖の強い金髪でおっとりとしているのがルカだ。この教会には、孤児院が併設されていて、彼らもそこに住んでいる子どもたちである。


 バリーとルカは、性格は正反対なものの、年ごろも近く仲が良いようで、よく遊んでいる姿を見かける。ルカは私に懐いてくれているようで、特に用事がなくても、私を見つけると嬉しそうに駆け寄ってきてくれる。


「バリー、ルカ。昨日雨が降ったから――」


 私がそういった瞬間、ルカが足を滑らせた。すぐに立ち上がったが、ちょうど水たまりかなにかに頭から突っ込んだようで、泥だらけだ。


「あーん、シスターぁ!」


 ルカは泣き出し、バリーはおろおろと彼の周りで狼狽えた。


「シスター、ル、ルカが……」


「あらあら、大変!大丈夫、泣かないでルカ。すぐ洗ってあげますよ。バリー、心配しないで。シスター・スザンナを呼んで、着替えを持ってきてもらって」


 私はすぐにルカの手を取り、井戸のそばの洗い場へと連れていった。そして、彼が着ていた服を手早く脱がせていく。


「すこし冷たいけど我慢してね」


 桶に水を汲み、ルカの汚れを洗い流す。


「ごめんなさい。シスター……」


「いいのよ。怪我がなくて良かった。今度から気をつけて――」


 私はしゃがんで、布巾を使ってルカの身体を拭っていた。ふと、ルカの股間に目をやったとき、彼の男性自身が目に入る。その瞬間、下腹がずくん、と強く疼いた。


「……ッ!?♡」


 未成熟で、半ば皮を被ったそれ。いままで何度も見てきたし、いつもなら気にも留めない、小さな器官。それなのに、いまは目が離せない。


 ごくり、と喉が鳴った。今朝見た夢がリフレインして、下腹部がきゅんと疼く。ルカのペニスは私を貫いてくれたアレとは比べ物にならない大きさだが、そのぶん可愛くて、愛おしくて……♡♡♡


 まだ精通を迎えていないであろうそれを口に含んで、思い切りしゃぶり付いてやりたい。ルカが初めての快楽に戸惑う顔を見てみたい。そんな欲望が、私の中でむくむくと鎌首をもたげる。


「はっ♡ふーっ♡♡♡」


 息が荒くなる。身体が熱い。ああ、ルカのペニスを味わいたい♡♡♡


「シスター……?」


 ルカの声で我に返る。私はなにを考えていたんだろう。神の教えや人としての倫理に反する破廉恥な行為をしようとしたなんて。血の気が引いていくのを感じる。慌てて取り繕うように言葉を返す。


「な、なんでもないわ」


 私は平静を装って微笑み、ルカの身体を拭く作業に戻った。


 ******


「はぁ……なんで私……あんな」


 一日の仕事を終え、自室に戻った私はベッドの上で自己嫌悪に陥っていた。あんな夢をみた挙句、ルカの身体を拭いているときにとんでもないことを考えてしまった。二度とああいった下劣な妄想はしない、そう誓い、神に祈りを捧げていると、私はいつの間にか眠りに落ちていた。


 ******


「じゅぶっ♡じゅぼぉ♡ずゆゆっ♡ぢゅうぅぅ♡♡♡」


 熱くて硬いものを口いっぱいに頬張って舐めしゃぶるのは、堪らなく心が満たされる。昼間お預けされたのを埋め合わせるように、私は剛直に奉仕する。


「じゅぷ♡ずちゅぅぅ♡♡♡んんっ♡♡んぅっ♡♡♡」


 唾液を塗して、舌で幹を舐め回し、喉で先端を締め付ける。エラの張った亀頭、芳しい蜜を滴らせる鈴口、血管を浮き上がらせた竿、どこに舌を這わせても、多幸感が身体に溢れる。


「んはぁっ♡♡♡んぢゅっ♡♡♡ふぅぅっ♡♡♡」


 拙い口奉仕だが、とても感じてくれているようだ。口腔を蹂躙する剛直が一段と硬さを増し、ビクビクと強く脈打ち始める。その感触に、私も股の間から蜜を滴らせてしまう。


「じゅぷぷっ♡♡んふっ♡♡♡ぢゅぞぞぞっ♡♡♡」


 もっと気持ちよくなって欲しい一心で、私はフェラチオの速度を上げる。頭を前後に振り、幹に舌を絡ませながら唇をすぼめ、頬をへこませて吸引する。やがて勢いよくドロドロとした灼熱が喉奥に叩きつけられ、私は恍惚に身体を痙攣させた。


「んぅっ♡♡♡んぐっ♡♡♡ごくんっ♡♡♡」


 びゅくびゅくと大量に吐き出される濃厚な子種を一滴も逃すまいと、喉を鳴らして飲み干していく。青臭く、苦い。だがそれが堪らなく美味しい。熱いものが食道を通りすぎ、胃に溜まる感覚すら心地よい。粘っこい灼熱が身体の内側を灼いていく感覚に身悶えるうちに――


 ******


「シスター……シスター……」


 コンコンとドアを叩く音で、私は夢から覚めた。ドアの外から聞こえるのは、ルカの声のようだ。窓の外を見ると、まだ夜だった。こんな夜更けになんの用だろう。私は深呼吸して冷静さを取り戻し、ドアを開けた。


「ルカ?どうしたの?」


「あの……その……」


 ルカは恥ずかしそうに顔を赤らめながら口ごもる。


「まあ、部屋にお入りなさい」


 彼を招き入れる。なにか悩みがあるのだろう。ルカの決心がつきやすいよう、私は彼が話し出すのを待った。


「シスター……ぼく……ごめんなさい……お、おねしょ、しちゃって」


 ルカの顔が真っ赤に染まる。彼は耳まで真っ赤にして俯いた。


「おねしょ?」


 小柄で幼く見えやすいとはいえ、ルカはもうとっくに夜尿をするような年齢ではない。私は頭を傾げた。


「ズボンは濡れていないようだけど……」


「ちょ、ちょっとだけ、だったから……」


 消え入りそうな声でルカは答える。疑問より、まずルカの気持ちに寄り添うことの方が大切だ。きっとルカは今月の洗濯係の私を頼ってきたのだろう。私はルカの頭を撫でた。


「そっか……でも、ちゃんと言えてえらいわ、ルカ」


「ごめんなさい……」


「気にしないでいいのよ。誰にだって失敗はあるし、大人になっていくうちに治るものだから。じゃあ、着替えましょうか」


「うん、ありがとう、シスター」


 膝を付いて、ルカのズボンを脱がす。その瞬間、むわっとした青臭い匂いが鼻を衝いた。


「これ、は♡」


 夢の中で嗅いだものと、まったく同じ匂い。下腹が熱くなり、唾液が止めどなく溢れる。ルカがしたのは夜尿ではなく、夢精だ。


「こっちも、脱がすわね」


 心臓がバクバクと跳ねる。私は震える手で染みの付いたルカの下着に手を掛けた。


「うん……」


 下着を下ろすと、そこには白濁液に塗れたルカの幼いペニスがあった。ごくりと、自分の喉が生唾を嚥下した音が大きく聞こえる。


 愛おしさと強烈な欲求が、私の理性を溶かしつつあるのを感じる。聖職者として恥ずべき感情が脳内を埋め尽くしていく。舐めたい、しゃぶりたい、貪り尽くしたい。寝る前の決意が、あっけなく欲望に上書きされていく。


「シスター……?」


 ルカが不安げな声で私を呼ぶ。私はルカの腰元にかがみ込んだ。目の前には、小さくて可愛らしいルカのペニスがある。花に惹かれる蝶のように、私は顔を近づけた


「ふーっ♡ふーっ♡」


 息を荒くしながら、私はギリギリのところで自分を抑え込む。私はシスターで、大人で、子どもたちを保護する義務がある。こんなことしちゃいけない。いますぐルカから離れないといけない。頭ではわかっているのに、身体が言うことを聞かない。ああ、綺麗にしてあげなくては――♡♡♡


「シ、シスター、くすぐったいよぉ……」


 もじもじとルカが身体をくねらせる。それと同時に、未成熟の肉茎がムクムクと鎌首をもたげ始めた。小さく、皮かぶりながらも、天を衝くように雄々しくそそり立つ逸物。胎の奥が切なく疼き、うねるのを、私は感じた。


「うう、ムズムズするぅ。なにこれぇ。ぼく、なんかおかしい……シスター、たすけてぇ」


 助けを求めるルカの声に、理性が決壊する。もう、我慢なんてできなかった。


「ああ、こんなに腫らして……♡♡♡わかった、私がなんとかしてあげる……♡♡♡」


 運動した後の犬のように、はっ、はっ、と浅く早い呼吸を繰り返しながら、私はルカのペニスを口を近づけていく。


「あむっ♡♡♡ぢゅぷっ♡♡♡じゅるるるっ♡♡♡」


 遂に私は、ぱくり、とルカのものを頬張った。そしてすかさず、吸い上げる。


「はぅぅっ♡やっ♡シスター……!?♡」


 戸惑いと快感が入り混じった声を上げるルカ。口の中に広がる苦みと塩気、そして苦く青臭い味。小ぶりながら熱く硬く滾る肉茎にしゃぶりつき、こびりついた初物の精液を舐め取り、飲み下すと、ゾクゾクとしたものが背筋を駆け上った。


 ああ、美味しい♡♡♡


 いままで口にしてきたものがなんだったのかという甘美な味わい。脳天にまで突き抜ける快楽。多幸感と恍惚。腰がガクガクと震え、ぶじゅっ、と潮が漏れる。私は精液を口にして、絶頂していた。


 精液を取り込んだ瞬間、越えてはならない一線を越えたことを、私は漠然と理解した。歓喜が、快楽が、情欲が、とめどなく溢れて、私の脳をどろどろに融かしていく。人としての良識や、シスターとしての信仰心が薄れていく。いままで大切に思ってきたものに、興味が持てなくなっていくのを自覚して、私は恐怖した。私の本質的ななにかが書き換わってしまった、そんな気がした。


 だが、もうそんなことはどうでもいい。いまは、ルカのペニスを心行くまで味わい、可愛がることが最優先だ。


「じゅぶっ♡ちゅばっ♡じゅるっ♡♡♡」


 ぷりぷりとした肉茎に舌を絡ませ、口の中で転がして苛める。皮からわずかに顔を出している亀頭をちろちろとを舐め回し、先端を優しく吸い上げる。ペニスを可愛がるたびに、ルカは顔を真っ赤にして、可愛らしい声で鳴いた。


「ひぃっ♡♡♡ああぁぁっっ♡♡♡♡」


「んちゅ♡ぢゅるっ♡♡♡れろっ♡♡♡れぇ♡♡♡」


 どうやら、亀頭が特に感じるらしい。私は皮の隙間に舌先を挿し入れ、皮に包まれた亀頭をぐるりと一周するように舐った。


「はぅぅっ♡♡♡あっ♡あっ♡♡♡」


 ルカの腰が震える。亀頭を舌で包み、飴玉のように転がして苛める。カリ首の段差をれろれろとほじくり回す。包皮の内側に入り込んだ恥垢を舐め取っていく。


「ひっ♡あっ♡♡やぁぁっ♡♡♡だめぇ♡♡シスターぁ……♡それだめぇ♡♡♡」


 拒絶の言葉とは裏腹に、ルカのペニスは硬度と体積を増していくルカは私の頭に手をやって、腰を引こうとした。逃がさない。私はルカの腰に手を回して、自分に引き付けて、責めを続行する。腰に抱き付かれ、逃げ場を失ったルカはただただ脚をガクガクと震わせた。


「うぅっ♡♡♡シスターぁ……なんかくる♡でちゃうよぉ♡♡♡」


 食いしばった口の端から、よだれをダラダラと垂らして、ルカは叫ぶ。腰とペニスが跳ねる。ルカの絶頂が近いことが、直感的にも確信できる。私は頭を振って口奉仕を加速させ、ルカの射精を促した。


「ふあっ♡♡♡あああああっ~~~~っ♡♡♡♡♡♡」


 ルカの腰が一際大きく跳ね、突き出される。瞬間、熱く粘っこいものが口内に弾けた。青臭く苦い、極上の甘露。私は勢いよく噴き出す大量の精液を一滴も零すまいと、喉を鳴らして飲み込んだ。


「んごっ♡ごきゅっ♡♡♡ごきゅっ♡♡♡ごきゅっ♡♡♡」


 ああ、堪らなく美味しい♡♡♡


 私は夢中になって精液を飲み干した。どろりとして粘っこく、喉越しの悪い白濁粘液が舌に絡みつき、喉を灼く感覚は言い表せないほど甘美なものだった。鼻腔から脳天にまで突き抜ける匂いに酩酊してしまいそうだ。


 若々しい生命力の澱、熱い子種を、嚥下するたび、恍惚が頭の奥を痺れさせる。脳髄が蕩ける。私の瞳はぐるりとまぶたの裏に潜り込み、腰はカクッカクッ、と空腰を振った。意識が途切れそうな絶頂感に、どうにか耐えながら、私はしつこくルカのペニスに吸い付き続けた。


「うう……♡♡♡ああぁ……♡♡♡」


 ルカは足腰を震わせながら、不明瞭な啼き声を上げる。射精は徐々に勢いを無くし、やがて止まった。


「ずじゅっ……♡♡♡ずるる……ぷはぁっ♡♡♡」


 尿道に残ったものも残らず吸い上げてから、ルカを解放する。ちゅぽんと音を立てて私の口から抜け出た肉茎は、ふにゃりと萎えていた。


「はぁ……♡はぁ……♡シスターぁ……♡」


 息も絶え絶えに、ルカは涙を浮かべた目で私を見つめる。


「もう、おちんちんは大丈夫?」


「う、うん……シスター、ぼく、すごく気持ちよかったぁ……♡」


 恍惚とした表情でルカは私を見上げた。快楽に蕩けきった表情に、私の心は愛おしさと嗜虐的な愉悦で満たされていく。


「良かった♡♡♡また、おかしくなったら私のところに来てね♡誰にもナイショで、ね♡♡♡」


 ルカは顔を赤らめ、ひかえめに、しかし確かに頷いた。


 ******


「あむっ♡れろっ♡ちゅっ♡ちゅっ♡♡」


 胸に挟み込んだ肉棒の先端を舐め上げ、キスを落す。鈴口に浮かんだ先走りの雫を啜ると、恍惚が脳を蕩かした。もっと、この甘美な蜜が欲しい。私は自分の乳房を手で圧迫しながら、肉棒をこね回す。すると、胸の中の太く逞しい肉棒がビクビクと震え、先走りを吐き出してくれる。粘っこい先走りが次から次へと溢れ出してくるのを飲み下す。


 無用に大きく、目を引くだけで、なんの役にも立たないと思っていた私の乳房にも、こういう使い方があるのか。私は初めて自分の張り出した二つの乳房に感謝した。


「れるっ♡じゅぶっ♡ちゅるっ♡」


 谷間からはみ出る亀頭に唇で吸い付き、舌先で尿道を刺激する。


 今度はルカにもコレをシてあげよう。きっと悦んで、あの美味しい精液をいっぱい出してくれるに違いない。ルカとの次の逢瀬を思いながら、私は乳房での奉仕に熱中した。


 乳房を一度高く持ち上げ、勢い良く下ろすのを繰り返す。乳肉が腰に打ち付けられて波打ち、たぱん、たぱん、と音を立てる。逞しい肉棒が、私の胸の中でヒクつく。私は本能で射精がもうすぐそこだと悟り、より強く、早く責め立てる。


「じゅぼっ♡じゅぼっ♡♡ぐぽっ♡♡♡ぐぽっ♡♡♡」


 射精の一瞬先に、ぱくりと亀頭を咥え込んで、舌先で鈴口をほじくる。肉棒が脈動する。来る。あの甘美で熱い奔流が来る。


「んぶっ♡♡♡んぅうう~~~っ!!♡♡♡♡♡♡」


 どくん、と口の中に熱いものが迸る。熱い奔流が口の中を満たし、喉奥を灼く。私は恍惚に身を震わせながら、喉を鳴らして精液を嚥下していった。


「んぅ~~っ♡ごくっ♡ごくっ♡」


 舌に纏わりつく粘っこい白濁液を喉の奥に送り込み、濃厚な味と匂いに酔いしれながら、私はさらに胸を強く圧迫した。一滴も零さないように吸い出しつつ、乳房を揺すって射精の脈動を促す。


「ぷはぁ……♡♡♡あぁ……♡美味しい♡♡♡」


 吐き出される白濁を残らず飲み干して、私は恍惚の溜め息を漏らす。強烈な苦みと甘さ、青臭さにくらくらする。こんな極上の味を知ったら、もう他のものを口にする気がなくなってしまう。


「ふふっ♡♡♡随分いやらしくなったね♡♡♡」


 口内に残った精液を舌の上で転がして堪能していると、ふいに頭の上から声がした。そうだ。すっかり私が奉仕している肉棒の主のことを忘れていた。顔を上げると、そこには私が居た。


「は?あ、え? 私?」


 一瞬理解が追いつかなかった。まったく同じ顔をした私が目の前で妖しく微笑んでいる。しかし、違うところもいくつかある。目の前の私は、股間から肉棒を生やしており、身体付きも鏡で見る私の身体より明らかに肉感的で妖艶な雰囲気に満ちていた。耳の先が長く伸びて尖っているのも印象的だ。さらに、頭からねじくれた角が生え、背中からはコウモリのような皮膜付きの翼が、腰元からは先端がハート型になった細く長い尻尾が伸びている。明らかに人間ではなく、伝承にある悪魔や魔物の姿に近い。


「あ、やっと私が認識できるようになったんだ♡♡♡そう、私はあなた♡あなたのナカに眠る淫魔の因子……その結晶のようなもの」


「いん、ま?」


「淫魔はえっちなことが大好きな魔物♡性エネルギーによって生きる種族で、主食は愛液とか、精液とか♡♡♡あなたも感じたでしょ?ルカの精液の、蕩けるような甘さを♡♡♡」


 淫魔の私は、ずいとこっちに顔を近づけ、私の顎を指で持ち上げた。淫魔の私の瞳は私のものとは違って、血のように赤く、妖しく燐光を放っている。私はルカから搾り取った精液の味を思い出し、ごくりと喉を鳴らす。


「そ、それは……♡♡♡」


「あなたは薄いけど淫魔の血を引いてるの♡それも淫魔王に連なる高貴で淫猥な血筋♡♡♡その血がやっと目覚め始めた……まだあなたは『成りかけ』だけど、そのうち真の淫魔として目覚めることになる。忌々しいあの女神がこの世界を去ったいま、私たちを邪魔するものはもうなにもない♡♡♡この世を淫魔で満たし、淫魔の理想郷を築くことだってできるの♡♡♡」


「い、いきなりそんないろいろ言われても……」


 淫魔王の血筋?真の淫魔?女神さまがこの世を去っている?淫魔の理想郷?私は困惑して淫魔の私を見つめる。


「ふふっ、ごめんなさいね♡別に複雑なことは考えなくてもいいのよ♡あなたはただ、やりたいことをすればいいし、その権利と力があるってだけ♡♡♡人間のルールや倫理は、もはやあなたを縛ることはできない♡本能の赴くまま、好きなように生きていいの♡♡♡さあ、あなたが次にシたいことはなに……?」


 淫魔の私が、優しく微笑む。淫魔の私の瞳を見ていると、なんだか頭がぼーっとしてくる。いままで、人の社会で生きるために身に着けて来た虚飾や建前が、すべて剝ぎ取られていく。


「私……私は……」


 ごくりと生唾を飲み込む。そして、恐る恐る口を開いた。


「ルカをもっと味わいたい……♡♡♡美味しい精液、いっぱい欲しい♡♡♡私の胸で……おっぱいで、おちんちん甘やかして、気持ちよくしてあげたい!!♡♡♡」


 私は淫魔の私に向かって、叫ぶように言う。淫魔の私は満足げに頷く。


「じゃあ、そうしなさい♡きっと今夜も、ルカはあなたの部屋を訪れる♡♡♡あなたのパイズリなら、ルカも喜んでくれるはず♡♡♡精を取り込むたびに、あなたのカラダはいやらしく、美しく、あなたの理想の姿に近づいていくの♡すこしずつ淫魔に堕ちていく……素敵でしょう?楽しんでね……♡♡♡」


 淫魔の私の姿が徐々に闇に溶けていく。遠くからなにかが聞こえて――


 ******


「んん……」

 鶏が鳴く声で、私は目を覚ました。辺りを見渡すと、そこはいつも通りの自分の部屋だった。窓の外は清々しい青空が広がっていて、窓の隙間から差し込む陽光が眩しい。


 身体を起こし、伸びをする。すると、なにか胸に違和感があった。寝巻を脱ぎ、鏡の前に立つと、昨日より明らかに胸が大きくなっている。また、胸だけでなくお尻や太ももにも肉が付き、全体的にむっちりとしたいやらしい身体つきになっている。


『精を取り込むたびに、あなたのカラダはいやらしく、美しく、あなたの理想の姿に近づいていくの♡』


 夢の中の私の言っていたことの意味を身を持って理解できた。この大きくなったおっぱいなら、よりルカを悦ばせることができるだろう。重く豊かな乳肉で、ルカの皮かぶりの可愛い肉棒を、優しく包み込んであげたい。そして、乳の谷間に熱いものをぶちまけて貰うのだ。


「あはっ♡♡♡」


 その想像で、思わず笑みがこぼれる。鏡の中の私は、夢の中で見た淫魔の私と同じように、妖しく微笑んでいた。

シスター・タニアの目覚め その1

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