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【コラム】面白さの本質と、面白さの構造って、違うよね。

お世話になっております。若林です。


最近他の作家さんと話してる中でいろいろ考えることがありまして。


その方は現在新連載に向けてネームを描いてる途中なんですと。

どういう話か聞いたら、ざっくり「女の子が悪者倒す話」ですと。

じゃあその話、どういうとこが面白いのか聞いたら「悪い奴を倒してスカッとするところ」ですと。


話を聞いてて、もし本当にその通りの漫画だとしたら、たぶん失敗するなと思ったんですね。

そこからちょっと難しい話をしたんですけど……


「『悪い奴をやっつけてスカッとする』でもいいのですが、勧善懲悪は話の構造であって、作品の魅力とは≠だったりするんですね。」


「『幸せカナコ』では、『ムカつく奴を殺す』はカナコの魅力を引き出すために必要な構造なのですが、それ自体はカナコの魅力ではないんです。」


「読者にしても、カナコが人を殺すのが見たいのではなくて、人を殺してどう成長するかとか、どう幸せになるかが見たいんですね。」


「そしてそんなカナコを見てると、見てる方もなんだか元気になる……という面白さがこの漫画の「面白さ」です。」


「なので、女の子が悪い奴をやっつけて、それがどう魅力的なの?どんな気持ちになれるの?っていう部分が欲しいですね。」


「『セーラームーン』だったら、敵にやられながらも『絶対諦めない……!!』って言ってがんばってる姿がかわいくて、私もがんばろうって気になるとか、そういうことです。」


みたいなことを言いました。


僕は企画を立てる時「この漫画の何がどう面白いのか」をよくよく考えます。

別に漫画の楽しみ方なんて人それぞれなのですが、こちらからの狙いは正確に定めます。

最近は「いつどこの誰にとって何がどう面白いのか」まで考えることもあります。

5W1Hってやつですね。


「今日も残業で疲れたOLが終電で帰ってきてすぐ寝るでもなく惰性でSNS見てる時に読むとカナコの狂気とバカバカしさになんだか笑えて元気になる」


みたいなことを考えたりします。

そういう考え方なので、人に意見を言う時もこういう話をします。


しかし。


はたしてこの説明で本当にピンときてるのか。


その人の役に立つのか。


自信は全く無いです……!!

【コラム】面白さの本質と、面白さの構造って、違うよね。

Comments

「悪いやつを倒す」って言うのが行動であり話の構造。 「スカッと」魅せることが面白さの本質なんだけど…… 「悪いやつを倒してスカッとする」って言うと、 悪いやつを倒せば、なんでもスカッとすると考えちゃって本質を見失っちゃうのかな~

むらた

カナコの狂気とばかばかしさに笑えてくるは もの凄く共感させてもらっています。

Qさん!

「今日も残業で疲れたOLが終電で帰ってきてすぐ寝るでもなく惰性でSNS見てる時に~」のところはマーケティングでいう、ペルソナ設定と似ている考え方だと思いました~

abc-pauler 


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