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【不運なブロードキャスト】 第五話・【目覚め】

Chapter4


(あ・・あれ・・?いつの間に私、寝ちゃって・・)

ぼんやりした意識の中、有栖は自分がいつの間に眠っていたのかを思い返していた。


ーハードな練習が終わって、そしたら部長が、


「ハードなトレーニングの後は、ストレッチをやったらいいって聞いた!こんなアッツイところでやったらお尻火傷するから、日陰で涼しいしマットがある体育倉庫でやろう!」


っていって、移動してきたんだっけ・・。

そしてマット引いて、横になって・・あぁ、そういうことか・・


独り納得した有栖は、身体を起こそうとして、初めて違和感に気が付いた。


「!?」



足首に何かが巻かれ、何故か靴下が履かされている。手も後ろに回され、括られていることが感じ取れる。


「ーなに、コレ!?」

有栖がそう思ったのと同時に、別の声が背後から上がった。


慌てて振り向くと、そこには自分と同じように拘束された棗がいた。


「わからないよ!一体何がなんだか・・」そう言って有栖は力を込めたが、拘束が破れる気配はない。


「と、とにかく、逃げないとマズいって!」棗はそういうと、有栖に身体を寄せ、拘束を剥がそうと、テープに爪を立てた。


・・別室にて。


「始まった、始まった。―おほっ、いきなり投げ銭ががっぽりだわ☆」

不穏な笑い声を上げる人間が居ることに、二人は気付く由もなかった。


ー続く


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