Chapter4
(あ・・あれ・・?いつの間に私、寝ちゃって・・)
ぼんやりした意識の中、有栖は自分がいつの間に眠っていたのかを思い返していた。
ーハードな練習が終わって、そしたら部長が、
「ハードなトレーニングの後は、ストレッチをやったらいいって聞いた!こんなアッツイところでやったらお尻火傷するから、日陰で涼しいしマットがある体育倉庫でやろう!」
っていって、移動してきたんだっけ・・。
そしてマット引いて、横になって・・あぁ、そういうことか・・
独り納得した有栖は、身体を起こそうとして、初めて違和感に気が付いた。
「!?」
足首に何かが巻かれ、何故か靴下が履かされている。手も後ろに回され、括られていることが感じ取れる。
「ーなに、コレ!?」
有栖がそう思ったのと同時に、別の声が背後から上がった。
慌てて振り向くと、そこには自分と同じように拘束された棗がいた。
「わからないよ!一体何がなんだか・・」そう言って有栖は力を込めたが、拘束が破れる気配はない。
「と、とにかく、逃げないとマズいって!」棗はそういうと、有栖に身体を寄せ、拘束を剥がそうと、テープに爪を立てた。
・・別室にて。
「始まった、始まった。―おほっ、いきなり投げ銭ががっぽりだわ☆」
不穏な笑い声を上げる人間が居ることに、二人は気付く由もなかった。
ー続く