目覚めた瞬間、彼女は体の自由が利かないことに気付いた。
辺りを確認すると、そこは倉庫のような場所であり、薄汚れた大量の木箱やサビたコンテナと一緒に、彼女は転がされていた。
鼻から深いため息をつき、状況を冷静に確認する。
「(こっちこそナメられたものね・・・こんなチンケなもので、何とかできると思ってるの?)」
―彼女はゆっくりと力を込めた。意識を集中し、手首のテープを強くねじる。
日頃から鍛錬を積んだ彼女は、華奢な身体から想像はできない程すさまじい筋力の持ち主であったのだ。
ほんの1分程度だったが、異常に長く感じられた。
ビリッ。
―彼女の動きを封じていたテープが、音を立てて裂けた。
そのまま足を持ち上げ、他の拘束を解きに掛かる。
(―私はこのままじゃ、終わらないわよ!)
彼女は鼻息荒く、残りのテープとの格闘を続けた。
―続く