彼は耳元で「すん、すん」と鼻を鳴らした。 それが何をしているのかに気付いた瞬間、猛烈な恥ずかしさがこみ上げてきた。 「いやぁ・・いいよ、本当に良い」 彼が震える声で囁いた。その吐息が耳に当たった瞬間、思わず身震いしてしまった。 このまま全てを委ねてしまおう― 私はそう思いつつ、目を閉じた。 ビリッ ・・・何かが破れる音が聞こえた。目を開けると、テープの一片を持った彼が、赤い顔をして微笑んでいる。 「俺、ドSなんだよね。」 彼はそう言った。 「ここまで来たし・・・もうちょっとだけ!」 すると、彼はそのテープを私の顔に―正確には鼻に―押し付けた。 何度も何度も、それを指で押さえつける。息を吸うことも吐くことも、できない。 私は体をよじった。そんな私の頭を彼は大きな手でつかみ、引き寄せ、抱きしめた。 そして再び、私の耳元で囁く。 「これが俺の隠していた秘密。全部知って、そして受け入れてくれるよね?」 受け入れれば、私は定期的にこんな目に遭うだろう。 でも、拒否すれば、今日この場で・・ ―だが、もう考える余地は、無い・・・ ―続く