XaiJu
Yanaponte
Yanaponte

fanbox


やっぱり好きな流れ -ショート・ストーリー-

『う・・・・・・・』 身体が拘束されている間、彼女は何もすることが出来なかった。 視界の隅に、鋭いナイフが見える。その刀身は、妖しい光を帯びている。 胸の上下、手、そして太ももと足首。 手際よく拘束が進む。 相当この強盗は手慣れている。 家に自分しかいないタイミングも熟知していたらしい。 玄関の扉を開けたところで、突如― 気付けば首にナイフを突き付けられていた。後はもう、この様だ。 ひとしきりの拘束が終わると、男は何も言わず、丸めた布を私の口に近付ける。 抵抗しても無駄だ・・・私はおとなしく、それを押し込まれた。 その後、口にテープが何枚も貼られていく。 あぁ、これ・・ドラマで見たことがある。これでもう、何もでき・・ 諦めて目を閉じた瞬間、テープが引き伸ばされる音を聞いた。 そして、帯状の何かが顔に巻き付けられる。 い、息が― 必死で暴れる私。男は黙って見ている。 理不尽なゲームが―始まった。 ―完

やっぱり好きな流れ -ショート・ストーリー-

More Creators