しばらく楽しんでから、俺は彼女を解放した。 拘束を解きながら、時折鼻を鳴らしている。 泣いている姿なんて初めて見る。なんかそれさえも魅力的だ。 『ねぇ・・』 拘束を解き終わった彼女が俺に近付く。 紅潮した顔が、どこか艶っぽい。 『ひとつお願いがあるんだけど・・いい?』 上目遣いで彼女は言った。おいおい、何のサービスだよ。 酔っていたのもあり、俺は親指を立て、笑顔でOK!と言った。 『いっぺん・・』 いっぺん? 『死んでこい!!!!!!』 彼女の右足が高々と上がる。 それが―俺がその日に見た最後の景色だった。 ―完