マッチングアプリで、僕はある女性(ヒト)と出会った。 浅葱玲佳(アサギレイカ)と言う名前で、年齢は27。 年は僕の2つ上。妙齢だ。 彼女との話は弾み、また会った場所が個室の居酒屋だったことも幸いし、 僕たち二人は急速に距離を縮めていった。 そして泥酔した僕たちは、お互いの癖についてのカミングアウトにまで至ったのだった―。 そんなテーマを口にしたときは、正直やらかした、終わったと思った。 だが、その数日後、僕たちはとあるホテルの一室で再会していた。 玲佳さんから『会いたい』という連絡があったためだ。 仕事終わりという玲佳さんは、純白のドレスシャツの上に黒ジャケットを羽織っていた。 下はタイトなスーツパンツで、スタイルの良さが際立っている。 髪はきっちり目のハーフアップに纏められ、耳についたイヤリングが薄化粧と相まって艶めかしい。 『この間言ったこと・・嘘じゃないことを伝えたくて・・。 正直変なのは自覚してるけど、あなたには知っておいてほしいの。』 赤面しつつ、彼女は着ているものを脱ぎ始めた。 その下から出てきたものに、僕は驚いた。 『競泳水着・・?』 僕は思わず呟いた。スーツの下にずっと着ていたのか? 呆気にとられる僕に彼女は微笑を浮かべ、持ってきた鞄から、 紫のガムテープを1ロール取り出し、僕に差し出す。 水着姿の彼女は、ベッドの端に腰かけた。身体は僕を向いている。 【私、水泳部でもないのに水着着るのが好きらろよねー。あの締め付けがなんともれー。 あと、ドラマとかで女優さんが縛られているのを見ると、自分に置き換えて考えてドキドキしちゃう!】 ―泥酔した玲佳さんが言っていたこと・・。本当だったのか・・。 僕は生唾を飲み、そのテープを受け取った。彼女の目をしっかりと見つめる。 『僕だって、あの席で言った、"誰かを拘束してみたい"というのは嘘じゃないです。 あなたこそ・・僕の全てを知る覚悟はありますか?』 そう話す僕の目を、彼女もしっかりと見返す。妖艶な笑みを浮かべ、頷いた。 ―熱い夜になりそうだ。僕はテープを引き絞りながら、そう思った。 玲佳さんに近づくと、麝香と汗が混じった匂いがした。 まずは胸の上下からだ。僕は紫のテープを巻き付けた。 そして後ろに回り、彼女の両手の指にも巻き付けた。 玲佳さんの手首から先が、紫の塊と貸す。 『ちょっと・・やり過ぎじゃない・・?』 始めて焦りの声を彼女が上げた。 ―僕は傍にあった玲佳さんのジャケットからハンカチを見つけると、 それを彼女の口へ押し込み、その上からテープを何枚も貼り付けた。 『うぅ・・ん』 くぐもった声がやはり色っぽい。 彼女は赤面していた。上目遣いで僕を見つめる。 ―残るは太ももと足首。僕は手際よく作業を終えると、彼女の前に立った。 時折身体をくねらせ、彼女は色々楽しんでいるようだ。 すー、ふーと、鼻から呼吸する音が聞こえる。 急に僕は物足りなくなった。僕はテープを1枚ちぎり、彼女の前に立った。 目に見えて彼女が困惑している。心がざわめくのを覚えた。 僕はゆっくりとそれを―彼女の鼻に貼り付けた。不思議と彼女は抵抗しなかった。 少し苦しそうな顔をしたが、どうやらまだ息は吸えるらしい。 だから僕は、もう1枚、その上から貼り付けた。 彼女の顔が紅潮している。顔を左右に激しく振ったり、拘束を千切ろうとしたりと、暴れ始めた。 その様子を見て、僕ははっきりと興奮した。 『素敵だよ・・玲佳。』僕は無意識に、彼女を呼び捨てにしていた。 懇願の眼差しで彼女が僕を見つめる。流石に限界らしい。 僕は少しだけテープを剥がした。荒い呼吸音を立てながら、彼女はぐったりとしている。 室温はそんなに高くないが、汗を大量にかいている。それがまた、僕には魅力的に映る。 呼吸が落ち着くと、彼女はくぐもった声で何かを訴えた。 『うっう!ううん!うううぅ!』 何て言ってるのかサッパリだ。だから僕は悪意のある解釈をした。 ―続く