XaiJu
Yanaponte
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天へ 前編

滝のように汗を流しながら、彼女は独り闘っていた。 今自分が置かれている状況の異常さは、常軌を逸している。 意識を取り戻した自分の眼前に広がっていたのは、晴れ渡る青空。 何があったのかを把握するために体を動かそうとすると― ギチッ と鈍い音が響いただけで、全く身動きが取れなかった。 自分の体を見ると、ミイラの如く銀色のテープで覆われていると分かった。 自決防止のためか顔にもテープが巻かれ、声も全く出せない。 ―そして、下を見て気づいた。自分は何かに張り付けられていて、この場所はかなりの高所だ。 何かが遥か下方で重低音を発している。機械で作ったかのような女性の声が聞こえる。 『発射準備、間もなく完了。』 その言葉で彼女は悟った。 (まさか、ここは!) ―続く

天へ 前編

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