それは体育倉庫で密かに始まった。 休日前の放課後。誰も来ない空間。 楽しめる時間はたっぷりある。 体操着の私に拘束が施される。 照明を反射し、妖しく輝いている。 身体をよじる度にそれが軋む音がする。 自分の置かれている状況を考えると、不思議と顔が紅潮した。 「じゃ、次はこれだ」 彼が私に見せたものはアイマスクだった。 それが装着されると、私の視界は完全に遮られた。 どうしてだろう。不意に頬が緩む。心なしか昂奮する。 ビリビリッ。 テープが剥がされる音が聞こえたかと思うと、私は顎を掴まれた。 そして口周りに何かが巻き付けられる。 「うぅん・・」 私は、くぐもった声をあげた。 楽しめる時間はたっぷりある。 心の底から熱いものがこみ上げてくるのを感じて、私は猿轡と目隠しの下で、また笑みを浮かべるのであった。
Yanaponte
2019-05-01 07:36:20 +0000 UTCASD
2019-04-30 11:56:11 +0000 UTC