私の腹部に何かが装着される。 テープ越しに感じられる、無機質な冷たさと重さ。 首に貼られたテープのせいで下を向けない。 彼がその何かに指を置いた。 電子音が鳴り響き始める。 「芸術は爆発だ・・・という言葉がある。知ってるよな?」 私は途端に青ざめた。まさか、これは― 「爆発と言う刹那の一瞬を経て、全ては無に返る。俺は全て計算しているからな。ギリギリまで、お前の苦闘を見せてもらう。」 私は足掻き始めた。微動だにしない身体。 口から漏れる呻き声と、ギチギチというテープの軋み、そして時を刻む電子音だけがその空間に広がる。 「ぐ・・うぐぅう!」 「そう・・俺が見たかったのはこれだ・・。」 必死に暴れる私と対照的に、彼は恍惚とした表情を浮かべ、静かに私を見つめている。 逃げださなければ。それ以外のことを考えている余裕はない。必要もない。 全力で私は抗う。そうでなければ、私は―。 彼の口角が、一層上がった気がした。 ―完―