XaiJu
Yanaponte
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生物と無生物の融合②

凶行は突如始まった。 何かに取り憑かれたかの如く、彼は一心不乱に私の身体を拘束していく。 露出していた足も、両手も、首も、そして口も、全てが彼の手によってテープに覆われる。 私を壁に貼り付けるそれも補強し終え、手に持っていた芯を彼は投げ捨てた。 声さえ出せなくされた私は、不安に怯えながら、彼を見つめることしかできない。 その眼は、何故か爛々と輝いていたことに私は気付いた。 「俺の理想とするものを表現するには・・・まだ足りないものがある。生命を最も強く感じることが出来る瞬間は何時か、分かるかい?」 「うぅん・・」 抗議。懐疑。恐れ。 それら全てを伝えるため、くぐもった声を出し、彼を睨む。 「教えてあげよう。それは・・"死の恐怖から逃れようと足掻くとき"だ。俺はそれを・・芸術に昇華させたい!」 両手を広げ、さながら演劇の一場面の如く、彼はそう声高に唱えた。 その眼はもう、私を見ていない。彼は一体、何を―。 そう言い終わると、彼は冷笑を浮かべ、アトリエの奥に消えた。 その隙に何とか逃げようと、身体を揺すり、絡みつく銀色の拘束に抗う。 何も起きない。ただテープが軋む音がする以外は―。 そして彼が戻ってきた。その手に何かを携えて。 「これで遂に完成する。協力、本当にありがとう。」 彼は私を見据え、そう言って、満面の笑みを浮かべた。

生物と無生物の融合②

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