東の国聖騎士団、魔兵改造の顛末記(1)
Added 2020-12-06 17:35:50 +0000 UTCメモ:練習。全身タイツっぽいもの+ドローンっぽいものを書きたくなったけどファンタジー世界にしてしまったので、いつものように胡乱なもの。♂マーク、顔についてるとエロいよね。 〇披露 東の国の王の前に、真っ黒なフードをかぶった男が一人、跪いて謁見する。 「王、先日申し上げました魔兵が完成しましたので、そのご報告で御座います」 「左様か」 「はっ」 「見せよ」 フードの男が手を叩く。空間が捻じ曲がり、ゆっくりと巨体を動かして魔兵が姿を現す。王はその異様さに虚ろな目を見開いた。 戦うためだけに鍛え上げ、盛り上がった筋肉の塊。それが、隙のない動作で俊敏に動く。ここまでの偉丈夫は、国中を探してもいないだろう。 「これは……」 王が言葉を失ったのは、その強靭さ故ではない。魔兵の姿形である。鋼鉄の鎧もなく、靴すら履いておらず、ただ頭の先から爪先まで、全ての肉体は純白の薄布で一分の隙も無く覆われていた。表情を窺い知ることは叶わない。筋肉の筋が一つ一つ手に取るように分かるその姿は、裸体よりも破廉恥そのものであった。大きく膨らんだ股間と、顔にのみ、黒く「♂」と文様が刻まれている。厚い胸の上下だけが、その人形のような出で立ちの魔兵の生命らしさだった。 「お気付きですか、我が王」 フードの男が薄笑いを浮かべる。ずるり、と魔兵の頭頂部が裂け、ねっとりと兵の顔をしゃぶりつくすように白い布が、ひとりでにずり下がる──それは実際、布ではなく、液状の邪悪な魔障を布のように見せているだけにすぎないのだが、フードの男以外、魔兵自身もそんな些末なことは与り知らなかった。 短く刈り込んだ金髪に、くすんだ碧眼。意志の強さを表すような硬く、尖った鼻。無精髭だけは王が見たことはなかったが、その顔はよく見知ったものだった。 「お前は、ギルバート……」 「そう!王より私が預かった聖騎士団、その団長のギルバート卿です!こうして卿にご協力いただき、魔兵を完成させることができました」 ギルバートは自らの話をされているのに無関心かつ無表情で、しかし全くの油断なく、全身に注意を漲らせてその場に立っていた。両手を腰に当て、堂々たる様子である。 「まあしかし、この魔兵は既に王のご存知のギルバート卿ではないのです。ギルバート卿はその御身の全てを魔兵として捧げ、すなわち、王のために捧げてしまったのですから」 フードの男が目配せをすると、魔兵は高らかに声を上げた。 「はっ!魔兵Ⅰ号!!聖騎士団長ギルバートの『肉』と『魂』をもって魔兵に変生致しました!!全身全霊をもって王にお仕えいたします!」 朗々とした声で魔兵Ⅰ号は宣誓し、再び顔を布で覆い、匿名の肉人形となる。かつての聖騎士は、その在り様に最早疑問を抱かないようだった。 「お預かりした聖騎士団を、全てこの魔兵に変えてしまっても?」 王は瞬時、躊躇ったが、結局は頷いた。自分の為政に口を出す彼らを疎ましく思ってこのフードの男に打診したのだ。最も手強いギルバートがこうならば、聖騎士団を懐柔することは容易いだろう。そういった打算だ。フードの男は嬉しそうに笑い、一礼する。魔兵と共にその姿は闇へと消えた。 〇Ⅰ号 時は遡る。 拷問室の一角、誰にも入れないように結界を張られたその先に、ギルバートは繋がれていた。全裸であることにも時間が経つと慣れるようである。フードの男はいつものように魔具を手入れして、聖騎士の逞しい肉体に呪を刻み始めた。全身に入墨のように張り巡らされたそれは、7割方完成しつつある。 「ぐ……うっ…………」 神に祝福された聖騎士、その聖性が無理矢理剥がされていく痛み。ギルバートは脂汗を流し、その痛苦に耐えた。 「ふふ、どうですか。肉体と魂そのものが魔に穢されていく感覚は」 ギルバートは応えず、じろりとフードの男を睨みつけた。ルシ、と名乗ったその男は、いつの頃からか王に取り入り、この国の政治に口出しをするようになっていた。絶大な魔力。怪しげな魔術。排せよという声は絶えなかったが、必ず声を上げた者は不幸に見舞われる。祟っているのだ、と専らの噂だった。 「何故、逃げ出さなかったのですか」 ルシは戯れにギルバートに問い掛ける。この男は逃げ出せない筈はなかった。今は呪に心身を蝕まれているため、それはもう叶わないが、ここに繋いだ当初であれば逃げ出せるだけの力量はあった。 「お前は」 ギルバートが口を開いた。30も半ばとなった、渋く、低い声だ。 「どうあれ、この国を護るのだろう。俺だけではそれは叶うまい。その志だけは、俺は王と同じなのだ」 愚かなことだ、とルシは思う。この男は、否、この国は既に手段と目的が倒錯している。それだけルシが様々な呪いをまき散らしていた成果ではあるのだが。 「そうですか」 薄い刃でギルバートの体毛を剃り、筆と針を用いて紋様を皮膚に刻み付ける。ルシは姿見をギルバートの眼前に置いた。黒々と筋肉に絡みつくような紋様が美しく、邪悪にギルバートの肉体を彩っていた。 「生まれ変わる準備ができました」 「ああ、そうだな……」 身を悪に堕としたことを、ギルバートも頷かざるを得ない。神を捨て、邪法に頼り、鍛え上げた身を捧げる。 「身体が……っ」 邪紋からぬるりと半液状の魔障が零れ始める。意志があるかのようにそれは全身に纏わりつき、みっちりと筋肉を梱包した。 「元聖騎士に相応しい、純白の色染め上げてあげましょうね」 透明だった魔障は、目の覚めるような白に変色した。ギルバートの筋肉は彩色されたかのように変貌する。 「く、なんだこれは……苦しいっ、ぬ、脱がせろ……!」 「ふふ、魔障で編んだ服はいかがですか。異世界の活動用の服装を真似てみたんですよ。これは今から貴方の鎧であり、肌であり……牢獄です。二度と脱ぐことは叶いません」 指先、爪先、足裏まで魔障がギルバートを覆う。首元まで純白が競り上がる。そこでぴたりと侵攻が止まった。 「これから10日間掛けて貴方は魔兵に変生します。自我は溶け、魔兵として生まれ変わるのです。それは大変な苦痛と狂気をもたらすことでしょう。ですから、これを」 ルシはギルバートに轡を嵌め、自害を防ぐ。 「~~~~~~~~ッ!!」 「ああ、ギルバート卿それではこれでお別れです。次に会うとき貴方は魔兵として完成しているでしょう。それでは」 ずるり、と魔障が再び動き始める。ギルバートの顔を、頭を覆いつくし、マネキンのような無機質な存在へと変えてしまう。「♂」の印が顔と股間に浮かび上がり、肉人形は身動ぎもしなくなった。 1日目から3日目までは、主として肉体の変化がギルバートに訪れた。 ごきごきと変わっていく骨格。逞しい肉体は人並み外れた物へと成長していく。身長、体重、筋量が食事を摂ることなく増える。腕や足を戒めていた鎖は千切れ、人の領域を超えたギルバートは、その膂力をもって自分を拘束する純白の衣服を、魔障を引き裂こうとした。しかしそれはぐぐっと鈍く伸縮しただけで、すぐにギルバートの肉体の形に戻ってしまう。ひとしきり暴れ、嘆き、絶望がギルバートの心を満たした瞬間、次の段階が始まった。 4日目から6日目は、精神の変化である。魔障はギルバートの精神を捻じ曲げ、堕落させ、屈従させていく。『魔兵になることはこの上なく幸福なことである』というメッセージを昼夜問わず、肉体と脳に強制的に聞かせ続けた。命令に従うことを快刺激とすることで、ギルバートは人間性を剥奪されていく。最初は直立不動でいること。次に魔障の術式に従って、古今東西の戦闘術の型を全て習得させていく。ギルバートは思考を停止させ、肉体を操られるがまま戦闘訓練を繰り返した。元来、清廉潔白、簡単に言えば素直であったギルバートが魔兵としての素養が高かったことは疑いない。衣服に完全に肉体が操られることをギルバートが受け入れたとき、最終段階に移行した。 7日目からは、ギルバートの完全な変生が始まった。魔障は耳や口、尻に入り込み、ギルバートの臓物や脳を人外の物へと変えていく。命ぜられるがまま、直立不動の姿勢で脳みそを直接まさぐられ、ギルバートは悶絶する。舌を噛み切ろうにも、轡はなお嵌められたままだった。気が触れたかのように呻き、涎をだらだらと流す。人格が、自我が、ぐちゃぐちゃに塗り潰されていく。どろどろに溶かされていく。それが、嬉しくて、恐ろしくて堪らない。それが魔兵に近付くと分かるから、ギルバートは従ってしまう。9日目には、ギルバートは魔兵としてほとんど完成していた。インプットに決められた言葉で応答し、極力人間性を排した人形と変質する。排泄物は全て体内で魔力に転換され、代謝が止められたことで、汗や油脂といった生物としての不浄も除去されている。ギルバートは最早人間ではなかったし、それをよく理解していた。自分が魔兵Ⅰ号であると再定義し、ギルバートの『肉』と『魂』を基に創り出された一個体のモノに過ぎないと、何千、何万と繰り返された擦り込みによってそれが真実になっていた。轡の戒めが消える。既にそれは自殺の意思を持たなかった。主人から命令されれば別であるが。 10日目の夜、ルシは魔兵の完成を確かめにやってきた。魔兵は跪いて創造主を迎える。 「魔兵Ⅰ号、変生完了致しました。マスター」 「顔を見せろ」 「はっ!」 ずるりと魔障が捲れ、ギルバートの顔が現れる。汗も涙も涎も、痴態も狂乱も狂喜も全て過去のものとなり、無機質な表情が覗いていた。代謝が止まった時点の様相なので、無精髭が多少生えている。 「我ながら良い調整だったな。さて、仕上げとするか」 「はっ」 ギルバートを10日間たっぷりと苦しめ、とうとう人外に堕落せしめてしまった一番の要因を、ルシは撫でる。股間は魔兵Ⅰ号として生まれ変わった瞬間、個性を剥奪するためにただの無個性な膨らみとして厳重に封じられてしまっている。魔兵に許されるのは命令に従い、与えられる快刺激を貪ることだけである。その快刺激は10日間、たっぷりと股に閉じ込められていた。赦しがなければ果てることは叶わず、ドライで何度も痙攣するだけだった股間は、呪的な縛めを解かれていく。「♂」のマークが竿に沿って伸び、魔兵に相応しい人外サイズの巨大で太いイチモツが、そそり立っていく。どのように封じられていたのかは不明だが、拳大の陰嚢、両手の掌でようやく届くような直径、胸に届かんばかりの陰茎は、真っ白の魔障に覆われながらもギルバートの人間としての浅ましさ、劣情を体現したかのように醜かった。 「術式通り、ギルバートの人格を保存しているか?」 「はっ!魔兵Ⅰ号の構成体となったギルバートの人格は保存されています」 「射精を許可された際はその人格を使って快刺激を増強させることを許可する」 「はっ!魔兵Ⅰ号は射精を許可された際、保存されたギルバートの人格を使用し、快刺激を増強させます!!」 即座に魔兵の表情がだらしなく緩む。聖騎士として知られたギルバートではなく、10日間の変生過程で調教され、支配され、再構成されたギルバートのものに変わっていく。 「人格……適用ぉッ!!おおおおおお゛お゛お゛お゛ッ♡すげえ、これが魔兵のチンポ♡俺が魔兵に堕ちた証ッ♡魔兵Ⅰ号、射精許可に従いますっ!!うおおおお゛お゛お゛お゛ッ♡」 一閃、濃厚で質量を持った白濁が迸った。魔兵Ⅰ号は自身のザーメンをたっぷりと浴びながら、雄叫びを上げ続けた。白く、仄かに匂うそれはもちろん精液などではない。魔兵Ⅰ号が身に纏う、魔障と全く同じものだった。水溜まりのように足元に広がるそれを、ルシは小瓶に掬い取る。他の用途が間違いなくあるだろうと踏んだのだ。数分に渡って射精をしたあと、魔兵はその興奮を収め、再度人格を魔兵のものに戻した。射精が終われば人格適用は終了する。命令通りの手筈であった。 「魔兵Ⅰ号、射精終了しました」 無機質な声、表情でそう告げる。既に陰茎は魔障の中に収納され、必要十分な膨らみに戻っていた。ずるりと音を立てて、ギルバートは「♂」のマークを乗せた肉人形に成り果てる。ルシは予想以上の成果に頷いた。 「王に謁見しよう」 「御意」 魔兵Ⅰ号を連れて、拷問室を後にする。聖騎士団の次は誰を狙おうか、そんなことをルシは考えていた。
Comments
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KEVIN
2022-11-28 09:19:42 +0000 UTC王に従うのですか ルーシーに従うんですか?
Hypno
2020-12-06 19:25:34 +0000 UTC