実験室(1室目)
Added 2019-03-25 18:17:19 +0000 UTC昔、ゲームブックを作って即堕ちものをやりたかったのだが、1部屋目で頑張り過ぎて全然作れなかったのだ、というネタをゴミ箱から拾い出してせめて1部屋目だけでも頑張って完成させるか……と思って作ったもの。なかなか続かない。 1.最初の部屋 起きた。 真っ白な部屋の真ん中に、でんと大きなベッドが置いてある。俺はその上でむくりと起き上った。毛布の下は全裸である。状況が掴めない。 部活の打ち上げで飲み過ぎた、ような気もする。 「どこだ、ここ……」 ぽん、と電子音が近くからして、合成音声が応じる。 [はい。ここは『最初の部屋』です] ベッドの横にこれまた白い丸テーブルが置いてあった。その上で、俺の物ではないスマホが光る。隣に青い服が畳まれて置かれている。取り上げると、俺の部活のユニフォームだとすぐに分かった。アンダーシャツ、スパッツ、ストッキング、レガースもある。ベットの下には履き古したスパイクもあった。鼻を近づけて匂いを嗅ぐと、シャツやストッキングは無臭だった。レガースやスパイクは、うっすらと汗の匂いがする。それも、勿論俺のものだった。 裸でいるのも困るので、いそいそとスパッツに足を通す。少しくたびれたストッキングをずり上げ、レガースをどうしようか考える。持って歩くのも嫌なので、結局律儀に脛に装着し直し、また膝上までストッキングを上げる。アンダーシャツは白色のノースリーブ、その上から青のユニフォームを着た。コンプレッションウェアなので、鍛えた胸筋と腹部がくっきりと浮いた。パンツを適当に穿き、ぼろのスパイクを片足ずつ締めた。ベッドから立ち上がると、すっかり試合前の姿の俺になった。 [桐峯大学サッカー部6番フォワード:坂矢隆二] [あなたのプロフィール情報は下記の通りです] 名前:坂矢隆二/年齢:20/性別:男 身長:178㎝/体重:63kg/体脂肪率:12.2%/短茶髪 所属:桐峯大学経済学部経済学科2年/サッカー部/飲食店アルバイト [本実験に協力いただきありがとうございます。本実験の説明及び詳細は下記のとおりです] まるで着替えを見計らったかのようにスマホが震えた。手に取り、画面をスクロールすると細々とした文字が並んでいる。 ・本実験は人の行動傾向に関する研究の一環で設定されています。 ・本実験の概要及びあなたへの依頼はこの施設からの脱出です。 ・脱出に当たって、『あなたの脱出を阻むような、魅力的なもの(以下、付属物と記します。)』が幾つか存在します。 ・あなたは付属物に対していつでも、どのようなことをしても構いません。 ・このスマホをかざすと次の部屋への扉が開きます。スマホを失くさないでください。 ・このスマホを付属物にかざすと、その付属物の情報が表示されます。ご活用ください。 ・本実験中の付属物に対するあなたの一切の行為の責任は、全て実験者に帰属します。 ・一定時間経過した場合、あなたの実験は中止されます。 ・実験が中断した場合、あなたは今後、付属物として扱われることになります。 ・付属物の所有権は、全て実験者に帰属します。 ・実験の中止を申し出たい場合、あるいは自ら付属物に進んでなりたい場合、これから貸与する付属物の証のゴーグルを装着してください。 ・ゴーグルの装着後はいかなる申出も受け付けることはできません。 [以上です。御健闘をお祈りします] ぽん、とまた間抜けな音がすると同時に画面が切り替わった。[3:00:00]。すぐにカウントダウンが始まる。実験?付属物?とにかく怪しげなことに巻き込まれていることだけは確かなようだ。 「マジかよ……」 呟いても今度は何も反応しない。と、思いきや壁の一部がひっくり返る。黒の水泳ゴーグルがぶら下がっていた。 [規則ですので、お持ちください] 手に取る。ゴーグルを着けたのは中学の水泳の授業以来だ。妙に手に馴染む。これを着けると、いわゆるギブアップ扱いになるらしいということは分かった。だが、付属物という意味が俺にはいまいち良く分からない。手の中でそれなりの重量感のあるゴーグルを弄んだ。俺は 1.試しにゴーグルを着けてみた。 2.ゴーグルをパンツのポケットに突っ込んだ。 1′好奇心の応酬 対して深く考えず、俺はゴーグルを着けた。ゴムバンドが髪に絡んで痛む。目元に真っ黒なグラスをあてがい、軽く指で押すと、本当に丁度良いフィット感で俺の顔に貼り付いた。遮光された部屋が見える。視界は良好だった。 [実験を中止します。あなたは今から、我々の所有物です] 「な、待てよ。ちょっと着けてみただけだろッ?!」 [ゴーグル着用後のいかなる申出も受け付けることはできません] 慌ててゴーグルに手を掛けるが、外れない。視界がぐにゃりと歪む。ゴーグルには何かしらの機械が仕込まれているようだった。 「あっ、ひ…………」 極彩色の曼陀羅が視界に広がる。部屋はもう見えなかった。頭がおかしくなる、漠然とそう思った。 「あ、ああああ、あああああああああああああああ」 声を出しているのは自分であって自分でない。どこか遠くから聞こえるようだった。立っているのかも座っているのかも分からない。目を閉じようとしても、身体が言うことを聞かない。時間の感覚が無限に引き延ばされていく。身体からどっと力が抜け、いつの間にか小便を漏らしていた。ユニフォームに徐々に染みが広がり、白い床に水溜りができるのを、俺は阿呆みたいに見つめている。顎先から涎が滴ったのを、数秒経ってから知覚した。 拷問のような永遠の時間が唐突に終わる。俺はもう、何も考える事が出来なかった。 [立ちなさい] 無機質な音に従い、俺は立ち上がる。楽だった。自分で考えずに、ただ言いなりになること。それだけが俺の唯一のできることだった。所有物、という言葉をぼんやりと思い出す。俺は誰かの、何かの物になったのだ。だから自分で何も決められない。命じられなければ、動く事が出来ない。その状態を完全に受け入れている。スマホにメッセージが届く。次やること。俺が次に、させられることが、全て書いてある──。 [イニシャライズを終了します] ※ 薄暗い部屋。広いベッド。固定されたカメラ。 見慣れた風景だった。これも施設内にある。あれから一度も、俺は施設の外に出ていない。出る必要がないし、出ろと命じられたことも無いから、仕方がない。 姿見の前で今日の『衣装』を身に着ける。今朝の命令でシャワ浣と剃毛は済んでいる。金属製のコックリングをだらけたチンポに押し当ててハメた。無毛のパイパンガキチンポがそれだけで起き上がりそうになる。一回り小さいサイズの白のスパッツをその上に被せる。チンポがもっこりと膨らみ、肉色とコックリングの鈍色が透けた。黒のサカパンと、黒のサカストを履いた。上はロング丈の、これまた一回り小さい真っ白のアンダーアーマーのみ。桐峯のユニフォームは二度と着ることはないのだろう。 姿見をもう一度見た。いつの間にか、命令に従うままに、すっかり俺の見た目は変わっていた。茶色の短髪は厳つい剃りこみの入った坊主頭に。あんなに嫌いだったのに、今は三角形に顎鬚を整えている。胸板は必要以上に厚く、アンダーアーマーを押し上げていた。毎日チクニ―をして開発を繰り返したおかげで、肥大した乳首がシャツにいやらしい突起を作る。下半身も太ましくなり、スパッツやサカストは盛り上がった筋肉でピチピチになっていた。変わらないのは、黒のゴーグルだけである。 鏡の中の男が腕組みをすると、前腕が筋張り、両肩の筋肉が盛り上がった。俺が所有者に命じられ、成るべくして成った姿だった。人形として芽生えた矜持が、俺を少しだけ喜ばせる。身体だけでなく、俺の中身もすっかり変えられてしまっていることは理解できるが、どこがどのように変わってしまったのかはもう分からない。命ぜられるまま毎日亜鉛や精力剤を大量に飲み、毎日数回オナニーに耽り、毎日決められたトレーニングをこなす。 [お前は人形だ] 最初はこればかりだった。俺は自由意志というものがなくなってしまったようだった。命令に従うことが無条件で是とされた。 [お前は変態だ] 俺は変態になった。乳首やアナルを開発しまくり、いつでも発情できるように調教されている。 [お前は男に興奮する] 俺はホモ野郎になった。女のことを全く考えなくなり、専ら鏡を見て俺自身の身体をオカズにして抜いた。鏡の中の野郎が笑う。俺のチンポがコックリングに強く圧迫されていく。 [お前は完全に淫乱となった。これよりお前は淫蕩の部屋の付属物だ] そうして、俺は淫蕩の部屋の付属物となった。その役割は、淫蕩の部屋を通り抜ける者を誘惑すること──。 ──名前と年齢を教えてください。 「りゅうじッス。21歳」 ──身長体重は? 「身長178センチ、体重75キロッス」 ──やっぱりすごい身体してるね。鍛えてるの? 「ッス、あざっす。昔サッカーやってて、それで」 撮影係の付属物が、俺のサカパンの中に指を這わせる。スパッツの上から、俺の剛直したチンポをゆっくりと、羽根のように撫でた。 「んっ♡」 ──はは、敏感だね。 「ッス、モロ感の早漏ッス」 ごくり、と生唾を飲む音がこちらまで聞こえてくるようだった。部屋の片隅には、部屋の通過者が立ち竦み、こちらを見ている。 [対象者のプロフィール情報は下記の通りです] 名前:向川理/年齢:22/性別:男 身長:188㎝/体重:97kg/体脂肪率:17.3%/黒髪ソフトモヒカン 所属:土堂体育大学教育学部体育学科4年/ラグビー部/郵便局アルバイト 自慰頻度:週3回/素人童貞/匂いフェチ/巨根 特徴:恥薄い/強性欲/汗っかき/体臭/鈍感/責任感強い/露出願望 抵抗値:11(D-) ゴーグルの裏側にプロフィールが流れた。濃紺のジャージに、白のラグパン、黒のロングスパッツ。一重で芋っぽい顔立ちだが、ゴツゴツした体躯に俺は興奮し始める。 ──じゃあ、今日はカメラの前でシコシコ、オナニーしてもらうんだけど。 「了解ッス」 俺は向川を意識しつつ、サカパンの上からチンポを揉み始めた。まず円を描くように撫で、チンポの形が意識出来るように、硬くなったところをせり出していく。向川は汗をかいていた。少し距離があるのに、その匂いや気配が伝わってくる。 「すっげ、見られながらオナニーするのたまんねぇ」 ──りゅうじ君は変態だね。 「ッス、俺すげえ変態ッス。見られると恥ずいのに、恥ずくて興奮するんスよね。あッ♡すげッ♡スパッツぬるぬるになってきやがった♡」 サカパンを下ろすと、白のスパッツが先走りで透け、ギンギンの肉棒が丸見えになった。撮影係がタイミング良くローションを俺の胸元から腹、チンポにぶっ掛けていく。白のアンダーシャツが透け、俺の肉体が艶めかしく浮き上がる。金玉がパンパンに膨れ、コックリングに押さえつけられた根本が痛む。 ぐちゅ、くちゅ、くちゅ、にちゃ。 いやらしい水音だけが室内に響く。向川は無意識の内に股間に手を当てていた。紺のジャージの胸元と両脇に汗染みができている。雄臭そうだ、と思った。彼も俺と同じ所有物になったとしたら、一日中手前の体臭でイキまくる変態になるんだろう。その姿を想像し、俺は自制が効かなくなる。尿道に精液が込み上げてくる予感がした。 「おッ♡オオオオオオッ♡来るッ、漏れ、漏れる♡もうイッちまう♡特濃ザーメン出るうッ♡」 亜鉛や精力剤でブーストされた精液が、6度、7度とスパッツの中に吐き出される。スパッツの頂点から、どろっどろに絡みついた精子が飛び、俺の上半身をべたべたに汚した。カメラが寄り、俺のザーメンをアップで撮る。 ──いっぱい出したね。 「ウッス♡…………へへ、くっせえなぁ…………」 スパッツを捲り下ろすと、チンポが真っ白にコーティングされたかのように精液で汚れている。むわぁっと汗とザーメンの匂いが広がった。汗とローションとザーメンで張り付いたアンダーアーマーを無理矢理脱ぎ、ぞんざいにチンポを拭った。スパッツも脱ぎ捨てると、サカストとコックリングのみの変態的な格好になっていた。 ──向川君はどうだった?結構興奮してるみたいだけど。 「えっ、おれは、そんな……」 急にカメラが向けられ、慌てふためく向川。股間を抑えた手が、言葉とは裏腹に事実を物語っている。俺は向川に近付き、ラグパンの上からチンポに触れる。デカい。さらに半分くらい硬くなっている。 「触んなよ!!へ、変態!!」 「俺のオナニー見てセンズリ扱きたかったんじゃねえんスか?いいんスよ、この部屋は淫蕩の部屋。入ってくる奴はみーんな変態になっちまうんスから」 有無を言わせずラグパンを下ろす。直にロングスパッツを履いているようで、股間がもっこりと膨らみ、汗で張り付いている。ほとんど獣臭のような汗と先走りの匂いが俺を襲った。俺は股間の膨らみに鼻を押し当てる。向川の向川たる部分から雄の匂いがする。すーっと何度も息を吸い込み、それを堪能した。 「あ、やめ、やめろよ…………」 「汗臭え、雄の中の雄の匂いがする……安心するッスよ、向川さんもすぐ俺みてえな変態になれっから」 今や完全に勃起した向川の目の前に跪き、俺はスパッツの上から舌を這わせる。塩辛い、汗の味がたっぷりと口の中に広がった。スパッツのゴムに手を掛けても、もう向川は抵抗しなかった。結局、彼はこの部屋の雰囲気に呑まれたのだ。撮影係は相変わらずカメラを回している。向川の汗が、時折俺の坊主頭に滴った。 口を大きく開き、チンポを口に含む。その上下動の度に、俺の鼻は湿った陰毛の密林に突っ込まれ、つんと来る強い刺激臭を味わった。舌を這わせ、喉奥を締めると、向川は雄叫びを上げた。 「おおおおッ?!イクっ!イクッ!!」 全身が硬直し、チンポが熱く脈打つとラガーマンの濃い種汁が噴出した。俺はそれを受け止め、幾分かは嚥下した。食堂にへばりつくような、粘着質なザーメンだった。向川は腰が砕け、その場にへたへたと座り込んだ。俺は無理矢理顔を近付ける。 「やめっ?!んんんんッ!!げほっげほっ」 固く閉ざした唇をこじ開け、ザーメンキスをすると彼は噎せた。ただ、少しは受け渡せたようで、舌で口内を蹂躙した甲斐があった。息を荒げ、全身から汗を噴き出し、同性に口淫され、自身の種汁を飲まされたこの男は、淫蕩の部屋の名称の如く、淫乱の限りを尽くしたのだ。 「畜生……憶えてろよ、変態ゴーグル野郎……」 こちらを睨み付けるその表情さえ、愛おしくあった。俺はゴーグルに表示されていたタイムがほとんど同時に[0:00:00]と示すのを知覚した。 [時間切れのため、実験を中止します。あなたは今から、我々の所有物です] 向川のラグパンのポケットから、無機質な、俺達の所有者の声が響いた。唖然としている向川に、俺は素早く、彼のゴーグルを奪い、装着させる。 「あっ」 その一声だけ発すると、向川は全く静かになった。向川から人形に、ラグビー部員から付属物に、人間から所有物に、変わっていく。全身が弛緩し、小便がどぼどぼと漏れ、湯気を立てる。向川は立ち上がった。俺はまたキスをする。今度は向川から積極的に舌を絡めて来る。俺達はもっと変態になる。もっとホモ受けする肉体になる。もっと淫乱になっていく。 [イニシャライズを終了します] ※ 【淫蕩の部屋】 淫蕩の部屋では対象者の淫欲に対する抵抗が観察できます。 淫蕩の部屋に入ると、対象者はAVの撮影場面に立ち会うことになります。この時、撮影の内容は対象者と同性の者の自慰行為や同性同士の性交に限ります。 対象者は嫌悪感を覚えてすぐにその部屋を出るかもしれませんし、物珍しさでその撮影場面に見入ることがあるかもしれません。後者の場合、この部屋で脱落するリスクが高まります。 同性の性場面を目撃することによる、自身の行動や信念の変化・転移──端的に言うと、同性に興奮する自分、というものを発見した場合の対象者の行動変化を調査します。 【付属物】 名称:LE01/自称:りゅうじ/導入期間:1年8か月 名前:坂矢隆二/年齢:21/性別:男 身長:178㎝/体重:75kg/体脂肪率:18.8%/黒髪坊主(剃り込みあり)/顎髭(三角形) 所属:淫蕩の部屋/元サッカー部 自慰頻度:日5~6回(指示による)/性感帯(乳首・アナル)開発済/精神汚染/淫語学習済/絶倫(亜鉛他ビタミン剤投与) 特徴:同性愛/露出願望/ナルシズム/自慰中毒/精液中毒/匂いフェチ(LE02との相互作用による) 抵抗値:50(B)/現在の状態:完成(S)/成績:27人の脱落に寄与 備考:精神汚染過程で自我の混乱があり、時折鏡に映った自身の姿に発情し、自慰行為に耽っているという報告あり。 名称:LE02/自称:おさむ/導入期間:3か月 名前:向川理/年齢:22/性別:男 身長:188㎝/体重:99kg/体脂肪率:18.3%/黒髪ソフトモヒカン/ラウンド髭 所属:淫蕩の部屋/元ラグビー部 自慰頻度:日3回(指示による)/匂いフェチ/巨根/性感帯(乳首・アナル)開発中/精神汚染/淫語学習中 特徴:恥薄い/汗っかき/体臭/露出願望/セックス中毒(受け)/精液中毒 抵抗値:11(D-)/現在の状態:開発中(B)/成績:4人の脱落に寄与 備考:自身の体臭で発情し、LE01及びLE02共に遺精の報告あり。衣服の交換頻度を考慮されたい。 その他、実験場面には撮影係が導入されますが、特定の付属物ではないため割愛します。以上。