淫虫第2部 :経過報告その2※一部公開(全体Ver)
Added 2021-01-31 10:07:29 +0000 UTC第一章完成しました……だったら良かったんですけど、まだ完成していません。
理由は時間がないことと、想像以上に内容が多くなったことです。
現在の文字数は約38000文字。
第一部の全体で約75000文字なので、すでに前作の半分のボリュームがあります。
内容の濃さはさておき、まだまだ増えます。
他の章は多分ここまでいかないと思います……。
で、第一章のタイトルは催眠蹂躙大国ドグキャラスで決定。
ドグキャラスとは獣人族の国の名前。
催眠蹂躙はその名の通り、催眠で蹂躙します。
今回は催眠要素を多く取り入れており、私は一瞬で催眠状態に堕ちて言いなりになるのはあまり好きではない(抜けない)ので、過程を取り入れています。
過程は個人的にはすごく好き(抜ける)ので、取り入れてみました。
第二章は触手蹂躙という感じの話です。
最後に、本来なら作品公開は2月なのですが、3月に変更します。
時間が足りず、隙間時間をなるべく使っていますが、どうしても遅くなりますので、今回は公開を遅らせます。
以下は現在まで書いている第一章の一部の文(他のVerよりは少なめ)です。
良さそうなシーンや気になる点があれば、是非コメントよろしくお願いします。
一文でも構いません。
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獣人族が治める国、ドグキャラス。
その首都のイネスにある、王族が住む城にある会議室に主たる将軍らと王、王妃、王女が一同に会していた。
部屋の中には円卓があり、部屋の一番奥には王が座り、その右側に王妃が、左に王女が座り、それ以降は階級が高い順に座っており、全員が円卓の中央にある地図を見ながら会議を行っている。
「王よ、龍人族どもがスペアギアマウンテンから降りてきて我らの首都を目指しているようです」
最初に発言したのは王女の隣に座っていた大将軍である猫耳の男、グラス。
彼は端正な顔つきで無精ひげなどなく、透き通るような綺麗な声を持った美男子で、年齢は30歳。
この年齢で全将軍を束ねる大将軍という地位についているのは彼の才能とたゆまぬ努力のおかげだ。
「ふん、こちらから行く手間が省けるわ。返り討ちにしてくれる」
不遜な態度でそう言うのはこの国の王、犬族のデウスだ。
重そうで豪華な服で着飾り、頭には王の印である王冠を被っている。
赤黒いオールバックの髪、筋肉隆々の肉体を持ち、身長も180cmと巨体で、腕を組み眼前の地図を見据える姿はまさに威厳のある王であるが、王族らしい傲慢さも合わせ持っており、今では数を減らしているものの依然最強の戦力を持つ龍人族を下に見ていた。
「そうですね、父上。我らの力をあのトカゲモドキ共に見せつけてやりましょう」
デウスに同調して発言したのは王女、モニカだ。
ツインテールにしている藍色の髪は腰の中ほどに届く長さで、スレンダーな体型をしていて身体の凹凸は少ないものの、すらっとした手足が美しく、その体型に似合うドレスで着飾っており、その姿は麗人そのものだ。
さらに、しっかりと開かれた目と凛とした瞳は強いカリスマ性を発し、女王としての威厳も持ち合わせていた。
デウスは犬族で女王は猫族であり、その二人の遺伝子が組み合わさって生まれたモニカは猫族の遺伝子を強く受け継いでいる。
猫耳はピクピクと反応し、その部分だけが可愛らしく、それ以外は他者を圧倒するカリスマを醸し出している。
「流石我が娘よ。ではお前に一番槍を任せる。奴らに我らの力を見せつけてやれ」
「ハッ!お任せください父上」
と、二人で盛り上がっているところに、軽やかな、それでいて知性的な声がかけられる。
「待ちなよ、二人とも。勝手に話を進めないでよ」
少し困ったような顔で二人に語りかける者は、デウスの妻にして、モニカの母。
女王シリアだ。
中肉中背の標準的な体型で胸の大きさも標準的で、着ているドレスはそこまで豪華なものではないが、王妃として恥ずかしくはないほどのきらびやかさはある。
金糸で腰まで届く藍色髪を結い、耳には青い宝石のついたピアスを着け、ドレスの胸元には深い紫色の5cmほどの大きさがある宝石がついたブローチを着けている。
「作戦室を無視しないでよね、全く。なんのために作ったのか分からないじゃないか」
軽く首を振り、呆れた口調でシリアは二人をたしなめる。
獣人族はその元来の身体能力で戦争時には力攻めが基本であり、人口も増えた現在ではその傾向がより顕著となっていた。
そんな思考ではいつか足元を掬われると思い、その思考を危惧した女王は策略を考える作戦室を設立し、女王を室長に厳正なる審査を通して10人のメンバーを選出。
戦は起きていないので結果を示すことはできないが、模擬線では確実に成果を上げてきた。
しかし、数千年にも及ぶ思考はそう簡単に覆ることはなく、なかなか作戦室は認められずにいた。
「シリア。もはや我々には敵はいないのだ。我々は100万の兵達がいる。これ以上の戦力を持つ国がどこにある?兵達は皆精鋭だ。策略などなくとも一致団結すれば龍人族にさえ勝てるのだ」
「それはそうだね。だけど、世界は広い。私たちの知らない種族がいるかもしれない。その種族が私たちと同様の戦力を有していたらどうする?その時は他の点で優劣が決する。その他の点が策略だ。今からでもしっかりと研究すれば、財産にもなる。もし強敵が現れても対応できる。今しかないんだ」
(そう、今しかない。私が王妃の内に進めなければ、私たちは先に進むことができなくなる)
強い決意を秘めた瞳でシリアはデウスを見つめる。
「そこまで言うなら今回の総指揮はお前に任せる。戦果を出せ。そうすれば予算も増やす。言葉も聞き入れよう」
「ああ。そうさてもらうよ」
「うむ」
デウスは頷くと立ち上がり、会議室を出ていった。
「さて、では今回は私の指揮で動いてもらうよ」
シリアの指示の元、会議室は喧騒に包まれ、会議は進んでいく。
「スペアギアマウンテンからこの首都まで主要な防衛拠点はなかったね」
「はい。王妃様の命令で少しずつ進めていたのですが……」
スペアギアマウンテンから首都イネスまでは平地が長く続き、軍事拠点はわずか二つしかなかった。
それは龍人族が長くスペアギアマウンテンから出てくることなく籠っていたため、そちらに警戒するよりも他の方面の警戒を強め、他の方面に数多くの軍事拠点を築いた来たからだ。
後回しにされてきたスペアギアマウンテン方面の軍事拠点建設はシリアがようやくデウスを説得して行っていた最中だった。
(あと2、3年遅ければなぁ。なんで今なのかな)
心の中でシリアは龍人族の行動に文句を言う。
(むしろ完成する前に動き出したと言うのが正しいのかな)
「それで、どう対応しますか」
「ん、と、そうだね。平原だらけだから伏兵は使えない。正面からぶつかり合うしかないね」
「母上。私に一番槍をお任せください」
ズイッと円卓に乗り出して、モニカはシリアに進言する。
「ダメだ。モニカにはそれ以上の手柄を立ててもらうよ」
「一番槍以上の名誉があるのですか?」
「ああ、今回の策は単純で、二面作戦を行う。私が囮の大隊を率いて正面からぶつかる。モニカは本命の大隊を率いて龍人族の裏を突くんだ」
「なぜたかが100人にそこまで警戒をするのですか」
モニカは噛みつくようにシリアに問いかける。
「敵は100人じゃないんだ。グラス」
「ハッ。偵察部隊の報告では龍人族共は不気味な化け物共を率いているようです」
「不気味な化け物?」
「3メートルの巨体で、動きは緩慢。スペアギアマウンテンで生まれた種族かどうかは分かりません。戦力も未知数です。数は20万」
「20万ッ!!」
モニカが驚いた声を上げる。
それも仕方のないことで、100人だと思っていた敵が20万に増えたのだ。
さらに戦力は未知数と来た。
しかし、驚いただけですぐにモニカは落ち着きを取り戻す。
現在、ドグギャラスは他の戦線も抱えており、首都にいる戦力は70万。首都防衛に10万は残すとして60万の戦力を動員できる。
「戦力は半々に分ける。モニカ達は龍人族に気づかれないように大回りしながら裏を取るんだ。この進路を使えばいいよ」
シリアは指示棒で地図上をなぞる。
その進路は身体能力が低い種族であれば2週間はかかる進路で、獣人族の身体能力からすれば4日しかかからない。
「分かりました、母上」
「よし。じゃあ、準備を始めよう」
そうして三日後、首都イネスは臨戦態勢に移行し、シリアとモニカはそれぞれ30万ずつ率いて首都を出発した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
一方、ニーラ達はゆっくりと進軍しており、里から出発して一ヶ月と半月の時が過ぎていた。
なぜそんなに時間をかけているのかは油断を誘うためだが、それだけではない。
それは怪物達の歩みが遅いという理由もあった。
巨体が故に歩幅が小さく、体重も重いのだ。
「こんなに遅くて大丈夫なんですか、師匠。このままじゃ、相手に準備をさせる時間を与えるだけですよ」
心配そうにそう言うのは、ニーラの隣を一緒に歩いている、黄緑色のワンピースを着たクラリスだ。
「大丈夫だよ、クラリス。全ては私の掌の上。集めた情報によれば獣人族の女王はかなりのやり手みたいだけどまだまだだね~。戦う土地は平野だから伏兵は置けない。普通だったら力攻めをするよね~。でも女王は作戦室の存在感を強めたいから無理矢理策を実行する。それが私たちの裏を突くこと。動員できる兵は60万だから、半分に分けるか、実働部隊を多くするはず。そして自身は囮になって私たちを受け止めて時間を稼ぐ」
ふふっ、と笑いながら当たり前のようにシリカが立てた作戦を看破した。
シリアは獣人族の戦いに関する考え方を変えようとし、策の必要性や敵を侮ることをやめさせようとしていたが、無意識の内に彼女すらも龍人族を侮っていた。
彼女は龍人族が策など用いず、正面から来ると勘違いしている。
まぁ、昔、大戦時の彼らならそうだっただろう。
力と魔力に物を言わせて殲滅していたが、数も減り、ニーラが率いるとなった以上、そんな単純な集団ではなくなった。
それを知らないにしてもシリアは軽率すぎた。
そしてニーラは勝った未来に思いを馳せる。
「それを逆手にとって、私たちは全軍をもって囮の軍を討ち、女王以下女や若い男達を捕虜にして女は私達にして、若い男は奴隷にして生チンポをしっかりと味わおうね~」
ニーラの言葉の中に含まれている女の処置とは別に、男に対する処置が今までとは違うことに気づいただろうか。
淫虫が元いた世界では魔法等はなく、文明のレベルが低かった。
そんな世界で生まれた淫虫がこの世界に来て、ニーラと同化したことによって、そのあり方が少し変わってきている。
本来なら淫虫にとって雄は不必要な存在で殺すべき対象だが、ニーラの思考に慣れ親しみ、新たに進化した淫虫は娯楽の道具としてその存在を認識した。
生のペニスの感触は触手とはまた違った快感を産み出し、さらに男を征服しているという優越感にも浸れ、男と言う存在が淫虫のなかで認められたのだ。
「おお~。本当に師匠の掌の上ですね」
「うふふ、クラリスにそう言われると嬉しいな~。んむ」
「んっ」
「「むちゅ、ちゅ、んん、はぁ、んちゅ、ちゅ、んふぁ」」
クラリスに褒められたニーラはニッコリと笑みを浮かべ、嬉しみのあまりニーラはクラリスの顎をクイッと上げるとキスをして舌同士を絡ませる。
クラリスも突然の行動に驚いたが、すぐに受け入れ、乗り気で舌を絡ませる。
「「ちゅ、ふぅ、はぁ、んはぁ、ん、ん、ちゅむぅ、むふぇ、んふあぁ」」
二人に唇が離れるとツツッと唾液が糸を引いて橋ができる。
「ししょぉ、わたしぃ」
頬を紅く染めたクラリスはニーラに寄りかかり、脚をモジモジさせて甘えた声で語りかける。
「可愛いな~、クラリスは。でもダメだよ。この戦が終わったら沢山可愛がってあげるね~。逆にクラリスが私を苛めてもいいからね~」
「はいぃ。分かりました。我慢します」
ニーラに説得され、なんとか己を律したクラリスはニーラと共に歩き始めた。
向かうは戦場。
しかし、ニーラ含め龍人族達は笑みを浮かべている。
それは彼らにとって向かう場所は戦場ではなく、狩り場だからだ。
雌と玩具を手に入れる狩り場。
彼らは軽やかな足取りでその場所へとゆっくりと向かっていく。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ニーラ達が里を出発して二ヶ月。
ついにニーラ達は戦場に到達した。
龍人族側には後方には山が広がり、獣人族側には広い平野、クロヴィス平野が広がっていた。
今回はこのクロヴィス平野が主戦場となる。
ニーラ達はピンク色の生物、触塊兵(しょくかいへい)を使い、陣営を素早く作り、既に陣営を築き、陣形を敷いている獣人族と対峙していた。
獣人族らは触塊兵に本能的に僅かな気持ち悪さを抱きつつも、戦意を高めている。
彼らの装備は統一されており、全員が軽装の鎧を身に付け、地位の高い将軍などはそれぞれ専用の武具を身に付けている。
「どうやら報告通りのようだね。100人の龍人族とピンク色の化け物20万」
物見台から戦場を見渡すシリアがそう呟く。
シリアは髪型などはそのままに、服装は動きやすいものに変わり、鎧などは全く身に付けていないが、その服装は特殊な繊維で作られており、木々の生い茂った森を駆け抜けても木の枝等では破れはしない。
腰には両刃の剣を鞘に入れてひっさげ、余裕のある軽い笑みを浮かべている。
「ええ。戦力は未知数ですので油断は禁物ですね」
隣にいるグラスがシリアの呟きに返答する。
「兵達の気は緩んでないだろうね」
「はい。それは抜かりなく」
「結構」
シリアとグラスは物見台から飛び降り、シリアが伝令兵を呼ぶと素早い足取りで一人の獣人族がシリアの元に駆け寄ってくる。
「伝令。各将、隊員を率いて突撃を開始せよと伝えるんだ」
「ハッ!」
勢いよく返事をした伝令役の獣人族が走って伝令を伝えにいく。
「特に策などはないのですか」
「あるにはあるけど、彼らは言うことを聞かないだろう?私たちが認められるまではね。だから彼らの自由に動かせた方がいい」
「確かに」
「私たちも準備をしないとね」
二人は共に自らの部隊の元に向かうと、部隊員に開戦命令を出し、シリアは陣営の先頭に立つ。
「総員傾注ッ!今より起こるは世紀の決戦!我らが勝利すればこの世界は確実に私達の物となるだろう!同胞達よ!奮起せよ!敵を殲滅せよ!」
いつもの口調ではなく、王妃として、全軍を率いる将として、強い口調で全軍の士気を高める。
そして腰にひっさげてある剣を鞘から抜き、龍人族側の陣営に切っ先を向け、息を大きく吸い、全軍に聞こえる大きな声で叫ぶ。
「開戦ええぇぇぇぇぇんんんッッ!!」
その声が全軍に響き渡る前に、我先にと前軍の者達が龍人族の陣営に向かって駆け抜けていく。
「うおぉぉぉぉッッ!!突撃せよぉぉッ!!突撃ッ!突撃いいいいいッ!」
「皆殺しにしろおおおおおおおおおッッッ!!!」
「戦果を上げろおおおおッッ!!殺せッッ!!殺せえええええッッ!!」
男性兵士は勿論、女性兵士も大声を出して、武器を片手に血気盛んに突撃して行く。
対して龍人族側は触塊兵を全面に立たせ、彼ら自身は陣営に引きこもっていた。
「いい声ね。まさしく戦場だわ」
陣営にある複数の陣幕の一つ。
中には中央に四角の机と三つの椅子、魔方陣のかかれた台があり、魔方陣から火が出ており、その上にはポットがおかれている。
そして三人の女性が椅子に座っていた。
一人はニーラ、二人目はクラリス、三人目はニルヘイアだ。
「私も戦場に出たいけど、私の出番はまだなのね」
ニルヘイアは不満たらたらで右隣に座っているニーラに顔を向けて言う。
「そうだね~。まだ私達の出番じゃないけど、その時になったらニルヘイアには王妃の相手をしてもらおうかな」
「へ~、王妃ねぇ。確か、なかなか強いって話じゃない」
「私が調べたところ、魔法なしでも龍人族に匹敵する強さを持ってるみたいです」
クラリスが正面にいるニルヘイアに自身が調べた内容を言う。
その内容は前に脳を弄くった警戒部隊から得た情報だった。
戦闘風景も見たが、その戦闘は身体能力を最大限に生かし、蹂躙するかのような激しい戦い方だった。
「それは楽しみね」
そう言うとニルヘイアは立ち上がり、ポットの元に向かい、お茶の用意をし始めた。
「王妃がどんな強さでも勝ちは確定だよ~。彼らは触塊兵の能力を知らないから。まぁ、そういう風に仕向けたんだけどね~」
獣人族も始めてみる種族に警戒し、威力偵察を行ったが、それらはことごとく捕らえられ、脳を弄られ、偽りの、相手をしたのは龍人族だ、という記憶を植え込まれた上で解放されたのだ。
そして戦場では、獣人族達は触塊兵の驚異の能力に戦慄していた。
「うおおおおおおおおぉぉッッッ!!!」
(私が一番だッ!ここで戦功をあげるぞッ!)
一人の女兵士が集団から突出して前に出ていた。
彼女は人一倍戦果をあげることに執着しており、全力を出して走っていたのだ。
その甲斐あって彼女は真っ先に触塊兵と相対する。
「食らえッ!木偶の坊!!」
彼女は自らの武器である拳を触塊兵の腹部と思われる場所に打ち込む。
その一撃は大木をも倒すほどの威力で並みの兵士ならば吹っ飛んでいるところだ。
しかし、触塊兵はその一撃を受けきっていた。
なぜなら、触塊兵の身体は触手の塊で、集まったことによって得たゴム性質の身体に打撃攻撃は効かなかった。
そして、その巨体から繰り出すことは不可能だと思われる一撃を女兵士に与える。
これは柔軟性があり、よくしなる腕を鞭のように高速で女兵士に打ち込んだのだ。
スピードと重量が合わさったその一撃は強烈だった。
「ゴベッッ!!」
ドオオオオオオンンンッ、と土煙が起こるほどの一撃は女兵士の意識を一瞬で刈り取り、彼女の身体は少し地面に埋まっていた。
触塊兵は女兵士の身体を掴むと空中に放り投げる。
3mは上がった女兵士が丁度触塊兵の真上にき、そのまま落下していくと、触塊兵の頭部が花開き、女兵士を身体の中へと取り込んだ。
「おい、アーシャが取り込まれたぞッ!!」
「救えッ!!」
「ウオオオオオオオオオッッ!!」
ゴミに集まる蠅のように獣人族達が取り込んだ触塊兵に群がってくる。
そして槍やら剣やらで突き刺し、切り裂いたりしてくるが、その攻撃は全く効いていなかった。
そもそも触塊兵に痛覚はないからだ。
いくら切られ、突かれても触塊兵はただ暴れるだけだ。
「避けろッ!」
「避けてッ!」
男兵士と女兵士の声が同時に聞こえたその瞬間、触塊兵は上半身を回転させ、腕部分を振り回した。
「グヘアッッ!!」
「ゴボッッ!!」
避け損ねた兵士達が空中に舞っていき、まるで計算されているかのように触塊兵の真上へと飛んでいき、女の兵士だけが触塊兵の中へと取り込まれていく。
その現象は当たり前のようにどこでも起きており、所々で怒号が響いていた。
さらに、彼らを困惑させることもあった。
「なッ、あれはッ!」
「ん、どうしーーッなんだ……あれは」
何かに驚く兵士たち。
それはやはり触塊兵にあった。
触塊兵の身体には取り込んだであろう女兵士の尻部分がまるで勲章のようにおおっぴろげに露出していた。
時間が経つごとにその数は増えていき、正面、背後も会わせて12の生尻が触塊兵の身体から露出している。
彼女達のマンコからは愛液が垂れ流されており、尻穴はヒクヒクと反応し、尻を軽く左右に振っている。
恐らく体内でなにかしらの処置が行われたのであろう。
「あいつらッ!!許せんッ!」
「ミュリラを返しなさいッ!!」
怒髪天を衝かんばかりに怒り、獣人族たちは怒りの勢いに任せて触塊兵に殺到するが、その触塊兵とは別の触塊兵が立ちふさがる。
「私に任せてッ!!」
大剣を持った女兵士が邪魔をする触塊兵に向かって駆けつけてくる。
ぶつかる直前で女兵士は飛び上がり、大剣で触塊兵を一刀両断。
邪魔をしてきた触塊兵は真っ二つに切り裂かれた。
「おおおッ!そうか!そうすれば良かッブベッ!!」
触塊兵が死んだと思い、喜び叫んだその瞬間に叫んだ兵は無様な声を上げて空高く舞い上がった。
その兵士が空中に舞って見たのは、真っ二つになった触塊兵が分裂したように二つになり、一体が自分を飛ばし、もう一体が真っ二つに切り裂いた女兵士を叩きのめしている姿だった。
触塊兵の能力、超回復と分裂。
切っても、切っても、触塊兵は増えるだけ。
まさに不死身の軍団。
その能力で20万だった触塊兵は30万まで増え、逆に獣人族の兵士は女ならばあのように触塊兵の身体に飾られ、男ならば再起不能になるまで叩き潰され、段々と兵数は減り、獣人族は益々窮地に立たされた。
この触塊兵を倒すには強力な魔法で溶かす等の方法を用いなければならないが、獣人族には魔法が使えないためその力がなかった。
12人の生尻を見せびらかしながら、悠々自適に触塊兵は陣地へと戻っていく。
獣人族はそれを戦いながら眺めることしかできない。
そうして激しい戦は一日、二日と長引き、三日目についに……。