ジュるる──♡
べちゅっ、べロんっ♡
じゅるるるぅっ……♡♡
他の部屋と同様──いやそれ以上に深いピンク色の触手の渦が展開され、その中心で「天使」は脳髄が沸騰するような絶頂を発露させている。
ベッドの上には既にクライマックスが訪れていた。
んあ//ぅ──♡゛ングっ♡
んっふ゛♡ぅあヤメ、あっ、んぐ♡゛
溺れるような喘ぎ声をあげ、天使は乱れる。純白の美しい体を絹を裂くように暴れさせ、痙攣する。
美しい白い肌に官能の戦慄が駆け抜ける度に、頭上の光輪が点滅する。
──♡゛よせ、ぁ゛──♡゛誰かっ゛!!──♡゛
じゅるっ!じゅるブっ♡゛じゅっぷ゛
じゅぼっ♡゛ぶぶっ、じゅる──♡゛゛
必死の叫びを塗りつぶして彼の体に群がっているのは、大量の女性の唇だった。
肉厚で性的な女性の口が少年の体にいくつもいくつも纏わりついて、余白を埋めるように吸い尽くしている。
下半身には特に入念に──。いきり立つ竿、果実のような亀頭は言うまでもなく、玉袋、その背後に連なるアナルにまで舌粘膜が張り付いている。
だがベッドの上には、本来あるはずの女体はない。
それも当然。ここは触手が支配する区画なのだ。
──その代わり、女の口元だけを切り出したような異形の一群れが天使の少年を取り囲んでいる。
じゅるぷっ♡ じゅっぷ──♡
じゅっぷ……♡じゅぶんっ♡
真っ赤な唇が天使の顔から胸板、そして下半身までを埋め尽くす。
その様子は赤い花の敷き詰められた棺のようだった。
『千枚舌』
魔界深部の希少な触手で、唇状の官能部を有する。
催淫・造精性の粘液を絶え間なく分泌し、暴力的なフェラチオで餌から染み出した体液を啜る。
宙を走る触腕の先端にみずみずしい唇状の肉器官があり、卑猥なピンク色に滲んでいる。
唇の裂目から見るからに貪欲そうなベロ肉様の粘膜が覗き、ぽっかり深い肉穴からは粘液の糸が垂れ落ち、玉雫となって天使の体表を滑った。
ふよふよとクラゲのように辺りに浮かぶその唇部。その根を辿るとからは園芸用ホースほどの太さのチューブが伸びて、少し離れたスライムのような本体で合流する。
パイプウニやウミユリのような出で立ちのその異形種は今、目の前に横たわる天使の身体に夢中のようだ。
普段は2人の人間を同時に給餌され、それでも1時間と経たず搾り尽くしてしまうほどの旺盛な食欲は、ミレイの所有している触手のラインナップの中でも特別な注意を必要とする。
その危険な触手と対峙し天使は千枚舌の蹂躙を一身に受け止めさせられている。かれこれ2日間口内粘膜の海の上で弄ばれ続けている。
じゅるるぶっ♡ じゅっぷ♡! じゅるる……♡じゅずっ♡
ピンク色の亀頭に群がる紅い舌。竿に絡みつきキュッと亀頭を締めあげ精液をせがんだ。
ひぐっ゛♡、イクっ──♡゛ ア゛♡ぁグ!──♡゛
緑青の瞳に涙を目いっぱい貯めて、天使は伸び切る。
まだ抵抗をあきらめていない強い貌と相反し、自らの意思で股を大きく広げ、ベロ肉に竿の隅々まで舐め上げられることを許している。
天を衝くように腰が持ち上がり、より露出した亀頭には歓喜した舌肉が押し寄せる。
ベロベロっ♡ ジュるんジュるんっ♡
敏感な弱点にベロヒダの折り重なりが重点的に押し寄せ、弾きあげる。
イクっ゛ 漏れちゃうッ゛♡♡♡
んぁ──♡゛ぁグ゜♡っ゛♡──♡゛♡゛♡
スルトが部屋に入り込んで間もなく、無数の長舌の渦の中央で天使は精液を零した。
ビュルク──♡゛びゅっく──♡♡
井戸を汲むように重たい吐精音が上がって、白黄濁の濃厚な子種がプリプリの口肉に吸い取られていく。
ぐりっ♡ グリグリ──♡゛
レロッ♡ベロンっベロレロンっ♡♡
千枚舌は尿道付近をせっつき、睾丸を舐め上げ、絶頂中のペニスから精液を強請る。
イヤ゛♡ぁ──゛いってる、からっ!!
舐めチャ゛♡だめ──♡゛!!ッ゜
瞬間、のけ反り切ったブリッジの橋脚が崩れて、ベッドの上に崩壊した。
沈下したペニスを貪欲な舌肉がピタリと追いかける。
じゅぼっ──♡゛じゅぶぶっ──♡
じゅるぶぶっ──♡゛
千枚舌は1個の触手だが、個々の触腕についた舌肉はまるで別々の生物のように天使に襲い掛かる。
分別も遠慮もなく、精液を奪い合うようにペニスを舌上の粘膜ヒダで舐め上げる。
幸運にも亀頭を捕まえることに成功した舌触手は歓喜に酔いしれ、獰猛なサキュバスがそうするように、頬を凹ませて尿道のストローを吸い上げる。
じゅぽ゛♡──♡゛♡
じゅうぽ♡ じゅっぽン♡!じゅぶるるっ♡♡
ぁ゛あぁ……♡゛♡んぁっグむっ──♡かはっ゛
亀頭のカタチを頬裏にぷっくり浮き立たせ、口肉が尿道を吸い付くす。
それに伴う吸精の刺激。チュウチュウと精液を吸い取るクチの快楽が、天使の全身を戦慄かせ、暴れさせる。
「この子が一番感度出るの……♡、ほらおへその下」
少年の臍下を見ると、『禁欲』を示す聖紋がくっきりと刻まれていた。
魔族の好む淫紋とは正反対の、神に奉仕する誉れの象徴。天使の──それも相当の高位天使に授けられると聞くそれをスルトも実際目にするのは初めてだった。
聖紋は射精の脈に合わせ、チラチラと明暗の度合いを変えて瞬いている。
その上に舌触手がねちっこくキスを浴びせかけ、天使の誇りを舐っていく。
ぶっちゅ♡ぶちゅん♡レロンっんぷ♡
千枚舌が聖紋に粘膜を這わせるや否や、板が跳ねるように天使の身体がビクンと震える。
あぅッ゛んぁんぐっ──♡゛ぅんあ゛──♡
紋様の上を筆でなぞるよう舌肉は粘りながら、同時に天使の全身に鳥肌が強く収縮する。
「天界の模様を触手で犯してあげると、ホラとっても強く反応するのよ……♡」
目を細め笑うミレイのサディスティックな瞳。自慢の触手が獲物を手玉に取っている様子が何よりも彼女を満足させるのだ。
──♡゛かはぁ……♡ん……♡んぅっ。
大切な場所を護ろうと天使は身を強く捩り、手足を持ち上げ強く藻掻く。
だが、その抵抗の芽さえも摘み取り完封するフォーメーションが取られている。
天使の手足の指はすべて千枚舌の唇一つ一つに咥えこまれている。
舌を絡め、指の隅々までを舐め洗いする献身的な口穴。唾液には強力な麻痺毒が仕込まれ、天使の脱走を許さない。
じゅるぽっ♡じゅるぽっ♡じゅっぽ♡
ペニスと同じかそれ以上にいやらしい指フェラが少年の全身の感度をキープするため、この部屋では何度でも射精することができた。
そして、無様に舐られるだけのエサと化した少年天使の身体に無数の舌が一斉に群がる。
首筋から、鎖骨、肩へ、胸元へ。ぬらりと肉蛇たちが這い回る。
──♡゛ぁあ゛──♡んぁ……♡ぁあ……♡
仰向けに全身を固定されたまま、下等な触手の舌先が天使の誇りを舐っていく。
んべろん♡べちゃっ♡ベロンっ♪ぶちゅぅ──♡゛
んぅあグ゛♡♡ぁむぐっ、んぅふ──♡゛
射精後も飽きることなく亀頭をしゃぶりたてる数枚のベロ肉。
ぴちゃっ♡ ぴちゃっ♡ れるんっ──♡
亀頭を長尺のストロークで磨き上げる重たい濡舌肉の表面に天使は喉音を漏らしながら、恍惚の涙を流すのだった。
──♡゛゛あぁ//……♡あぁ゛……♡
あとはこれを延々と繰り返す。
壁の絶頂カウンターは116回を示していた。
「ね、いいでしょ彼?」
篝火のように嗜虐的なハイライトを目に宿して、ミレイは天使の元へと近づいた。
「──こんにちは。天使のリーダーさん」
口唇によるレイプの1セットが終わり、次の射精へと向かう間のインターバルのタイミングでミレイは尋ねる。
視点が虚ろになった天使のリーダーは、はじめ話しかけられているのも気が付かないほど憔悴していた。
「あれから2日経ったかしら、たっぷり可愛がってもらったみたいね。気分はいかが?」
ミレイは手をかざし、触手の興奮を鎮める。
途端に触手はぴたりと脈動を停止した。大ボリュームの水音が止んで、少年の荒い息遣いがよく聞こえるようになった。
金糸のような天使の髪は汗や涙、それに触手の唾液でぺったりと額に張り付き、搾精の激しさを物語る。
「そろそろ話す気になったかしら?どうしてあなたたちが屋敷にいるのか──」
「はぁ、はぁ……。それは言えません……」
天使はまだ天主への忠誠を捨てていない。
横で見ていたスルトは素直に感心した。だが同時に異常さも感じた。
だが2日間もの間、禁忌種に嫐られ続けてなお失われないその信仰とは、普通ではない。
むしろその強固な態度こそ、何らかの特命を受けていることの証明に他ならなかった。
「あなたたちが何者かは知らないけれど……きっと大切な使命を背負っているのね」
自らを睨む強く凛々しい顔。それを見て性悪い魔女はゾクッと笑う。
ミレイは最後まで誇りを捨てない男が好きなのだ──それを完膚なきまでに侵して自分のモノにすることも。
「貴方の部下も触手と『お話』しているけれども、誰も情報を漏らさないの……♡ まぁあの子たちは本当に知らないのかも知れないけど」
むしろミレイは目の前の天使が口を割らなかったことを喜んでいるように見えた。
獲物が折れずに堪えている、その健気さにゾクと鳥肌を起こす。スルトはそんな光景をこれまでにも見てきた。
「たぶん……これね。ちょっと見せてもらうわね……」
ミレイは手を振る。すると天使の腹部に蠢いている舌触手がシュルシュルと場所を譲った。
ツルの様に複雑に絡んだ肉舌が消えると、天使の聖紋が細部まであらわになる。
涙や汗で無惨にとろけた天使の顔とは異なり、聖紋は不変に清浄だった。
綺麗な青光を放つその紋様に、ミレイは顔を近付ける。天使がハッと緊張し、全身の筋が身構えた。
「うんうん、ふーん、なるほど……」
書物を読むように天使の肌に刻まれた聖隷の刻印を解読していく。
指先で紋様の筆致に込められたまじないを辿り、微弱な探査用の魔力を流してレスポンスを診る。
「あっ」とか「むっ」とか零しながら、診察中に天使の体が小さく震える。
リーディングの時間、天使はずっと不安そうな表情を浮かべていた。それは助けを求める表情でもあった。
「わかったわ──。話せないのよこの子。そういう縛りになってる」
天使はキッと歯を食い縛り、抵抗の意志を示す。
概ねミレイの推理は間違っていないようだ。
「かわいそう♡ もみくちゃに犯されて死ぬほど辛いのに自白もできないなんて──天界も非道いわね」
──その縛りを壊して無理やり聞きだすのも、とっても面白そう……♡
クスッとイタズラな笑みを浮かべると、ミレイは手をかざして触手達に空腹感と焦燥感を与えた。
濃色の瘴気が触手の叢に行き渡る。血色豊かに、滾る舌粘膜のざらつきが角を立てて目の前に横たわる餌へ飛び掛からんとしている。
「この子たちに、大いなる渇きを植え付けました。 さぞ壮絶なものとなるでしょうね」
ミレイが魔法でとどめていた千枚舌を開放すると、触手は一斉に天使の体を覆い尽くした。
じゅるぶっ♡じゅっぽ♡じゅぽっ♡
ふあ゛ッあ゛──♡゛んぁんぅぐっ──♡゛゛あ
じゅっぶ♡ じゅるぶっ♡じゅっぶ♡//゛♡
少年を舐め尽くす舌肉は、蠢動し、ぬらついた表面を小刻みに動かしてペニスを虐めている。
少年を唾液まみれにしながら、淫らに蠢く舌肉。その感触が心地良すぎて、少年はあっさりと射精しそうになる。
あ。イっちゃう//゛──♡゛、また絞られるぅ゛──♡ぁ゛──♡
叫び声の合間々々に、「は」、「ふぁ」とせつなげな吐息が少年からこぼれる。天使の魂から漏れ出す善がり声の本体だった。
それに伴って竿を滴る唾液の量はどんどん増える。
長い媚薬粘液の糸をひく舌肉は一瞬たりとも休まずに、そそり立つ少年のペニスに苛烈なまでに絡みつき。
『にゅるり』と這いまわり、擦りあげている。
「や゛……っ! ああ゛──んっ……!」
先走りにまみれ糸引く亀頭を柔らかな舌が舐め回すという快楽にすら震えあがるというのに。その動きの卑猥さときたらどうだろう。
舐める。啜る。捕まえて、丸呑みにする───。
「舌」に出来る動きの全てをリソースとして少年の身体の上で濫費する。
天使を貪る為だけに用意された舌触手の集群は、少年のペニスを盤に躍る。
ぐにゅう──♡♡っ
4枚の長舌が横一列に整列して幅を作った。
臙脂色の舌粘膜のいやらしさを見せ付けて天使の網膜に十分に焼き付ける。滴り落ちる唾液が竿の頂点にとろりと垂れ、会陰までを流れる川になった。
「たっぷり啼かせてあげる……♡」
ミレイが既に泣き出しそうな天使の鼻先にそう吹き掛けるとほぼ同時。『べちゃっ♡』と淫舌の音がする。
にゅるるる……♡ じゅぶるるっ……♡
充血しきった亀頭粘膜にニュルついた舌粘膜がぴたりと密着し、覆い隠す。
「亀頭の味をしっかりと確かめているの──♡ 甘い甘い、天使の先走りを独り占めしようと触手たちが戦争のように争いあう集団レイプに晒される気分はいかがかしら?」
肉のカーテン、薄襞の作る曲面が亀頭の裏側の凹凸に滲んだカウパーの新鮮な味を覚えている。
んじゅるるぅ……♡じゅっぷぅ……♡
じゅるるぅ……♡じゅっぷる……♡
んふぅぐっ───♡゛ んっング───!!゛
亀頭を吸い尽くした4枚舌が捌けると、すぐ次に別の4枚が現れる。
バトンタッチした長舌の一団は、また一糸乱れぬ行進のように根元から亀頭まで上り詰める。
「は……っ!」
天使が緊張する。足をピンと伸び切らせて。
付根、竿、裏スジ──。尿道にまで上り詰めた舌粘膜は、鈴口の割れ目にキスをする。
滲むカウパーをぢゅるり、と吸い出す。それが合図だった。
舌たちは竿の性感帯に殺到し、尖らせた舌先をグリグリ苛烈に使う。
ちゅく♡♡ ぬち゛ぃ……♡
尿道口にねじ込まれる一列の舌。ほじくられ、こじ開けられるよう。
狭い肉穴に入り込んだ舌先は、粘膜をつつきながら更に奥に入り込もうとする。
ぬりゅ──♡゛♡♡
ずりゅるうぅ~♡♡♡
「百戦錬磨のベロと唇が裏スジをしゃぶって、カリ溝を掃除しているわね……♡ 尿道あたりをグリグリされて射精をせがまれてるわよ……♡」
瞬間、張り詰める天使の手首を握って、ミレイは情感たっぷりに下半身の惨状を伝える。
天使と同じ視界に立ち、同画角から下半身を見遣る。
じゅるう……♡じゅっぽ♡じゅっぽ♡じゅっぽ……♡
レロレロ♡♡じゅるれる♡♡レロレロン♡♡
ん──♡゛゛、ぁ゜♡ング──♡゛゛♡
腰を突き上げ、喉を開く。
天使の健気な抵抗も、ペニスのクビレに殺到する舌粘膜の海にはついに勝てない。
「ふーん、イっちゃうのね」
ふ、あ゛♡♡いくっ──♡んふっ♡♡゛
──天使は精液を腰奥から先端に送り出す。
交代でしゃぶられ続けているクルミのような睾丸をきゅうと竿の根元に押し上げる。
その瞬間。
『いくな──』、耳元の唇から命令が発せられた。
────。
精液は出なかった。吐精寸前の張り切ったペニスを残して。
びくびくと駆け抜ける脈はあるものの、白濁の液体は出なかった。
──♡゛゛ぁでナい゛っ──♡゛゛でな゛いッ♡♡
「ふふ、いっちゃダメ♡」
魔力の籠もったミレイの言葉は天使の聴覚野から体内に侵入し、制御する。
ぁあっ//!なんでっ──♡゛゛あ
ペニスは射精時のような痙攣こそすれど、その先端からは遂に一滴の子種を出すこともなかった。
当惑したのは天使の少年だけではなかった。
完全に天使をイカせた感覚のあった千枚舌もまた肩透かしに遭ったように戸惑っていた。
刺激が足りなかった──そう理解した貪欲な触手たちはさらに峻烈な快楽刺激を少年の下半身に叩き込むことに決めた。
飛び出すザーメンを受け止めるためペニスの頂点に待機していた唇の1グループがヨダレを垂らしたまま天使の下腹部に殺到する。
──んジュルルっ~♡!゛じゅるるっ──♡!゛゛じゅぶぶぶ♡!!
んじゅれれろじゅる♡じゅるる♡じゅっぷ──♡゛゛じゅるるぶぶ♡!!
爆発するように暴れる天使の骨盤。上下にバウンドして、左右半捻転を繰り返す。
お預けを食らった天使の精液自体は竿の根元に滞留しており、すぐに尿道を駆け上ってくる。
『いくな』
ミレイの唇が少年の耳たぶで小さく動く。一泊遅れて天使の小さな身体が瞬発する。
腰を起点とした戦慄きがパルスのように全身の表面を粟立てる。
──だがやはり精液は漏れださなかった
感覚的には完全に射精のタイミングで合った。
鈴口にかかる力強い射精の圧にも関わらず、言葉一つでいともたやすく射精は起らなかった。
──♡はぁっ゛♡はぁっ──♡゛゛そんな
首をくっきり筋張らせ、天使は急いた呼吸を荒げる。
「状況は理解したようね。キミから自由な射精を取り上げたの♪」
楽しそうに嗤うミレイは、天使の肩口から腕を伸ばして、手を這わせた。
胸板、肋骨、胎ときて、ツーと滑り寄ったのはやはり天使の臍下、聖紋だった。
「ここ、オーガズムの瞬間に強く反応するね」
魔力を集中させたミレイの指先が探り当てたのは、左右対称な聖紋の中央一点だった。仄明るい光が灯っている。
だが天使の少年は自覚がないのか、ペニスに群がる触手の快楽に木の葉のようにひらめくだけだった。
「あぁなるほど。この結節が自白の邪魔をしているのね」
『ちゅっぷ♡』──浮かぶ唇の一つを手に止まらせ、ミレイは自分の中指をしゃぶらせた。主人の手に恭しくキスをするようだ。
唾液が滴る指先を聖紋のそのワンポイントに押し当てると、グリグリを指先を押し当てる。
──♡゛゛ぁ゛──♡!゛ぁっ!!!
ビクビクと天使の肢体がざわめいた。全身に深い鳥肌がざわめく。
「やっぱり。じゃあここを壊せばいいわね」
トントンと聖紋を指先でゆすりながら、ミレイはすべてを見透かした時の涼しい顔をしていた。
「私と一緒にしばらく遊びましょう……♡とっても楽しいわよ──♡」
──「射精はお預け♡」
触手の王は堕天のためのプロセスを無数の口唇とともに開始した────。
───。
──。
じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡
じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡
パックリと咥えられた天使の亀頭。
光栄なその役目を任された唇触手の1端末は、頬を力の限りに凹ませ、最も射精しやすい深さと速さでピストンフェラを繰り出す。
じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡
じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡
──あlあ゛──♡イク!いかせてっ!ぁイかせてくださいっ゛♡
「勝手にガニ股でお尻を持ち上げて、唇のおマンコでおちんちん犯してほしいのね♡
イケないのが辛いから、プルプルの唇もっと強くカリ首を舐って欲しくなったのね。」
『いくな──』
どれほど天使が乱れて射精の圧力が強まってもミレイの一言で完封されてしまう。
達せなかったイラつきが少年の骨盤内に充満し、亀頭をプリプリに際立たせる。
じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡
じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡
──弾力のある唇肉が、そこを圧し削るようにストロークを繰り出して、少年は無限の射精感に苛まれる。
『いくな』
はぁ゜いけない、たすけて──♡゛゛ァ゛♡ぁ゛──♡゛
────。
───。
「すごいすごい、いい感じ」
ミレイは天使に「手術」を施しながら、彼の快楽系を強く支配する。
射精の寸前、水際状態となった天使は、もはや何をどうされても絶頂する状態に高まっている。
聖紋は強い光を常に放っている。
天使の自白を妨げている聖紋の結節点──滞りの部分をミレイは持ち前の知識と魔力操作でハックしていく。
知恵の輪を解くように、適切な場所に適切な強さの魔力を流して、天使の精神にまで根を張っていた呪いを解く。
じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡
じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡
//゛♡ひぃっっぐ゛♡いく゛──♡いく──♡゛゛ォ゛いきたい゛♡
千枚舌はペニスをしゃぶり続けることでミレイの手術をサポートする。千枚舌からすればただ白濁をお腹いっぱい飲み干したいだけなのだが。
舌肉とペニスがすっかり混然一体となり、癒合し合うかのような激しいレイプを少年に押し付ける。
ア゛♡いきたいぃぃ──♡゛゛ゆるじてっ──♡゛゛あ
『ん、いくな』
じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡
じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡じゅっぷ♡じゅっぷ♡じゅぶっ♡
『いかない、絶対イかないよ』
あっ──♡゛゛あ
んあ──♡゛゛あぅあん
──♡゛゛あ
『イくな』
『イくな』
『イくな』
そうして時間を費やすこと1時間。
「よし、取れた」
ミレイは手術を終える。
「どう?これで自白できるようになったと思うんだけど」
ぁ゛──♡゛♡♡ 言います!なんでも!いいまスっ!
天使はその瞬間に自白した。
寧ろ喜んでそうした。脳のうち理性は疾うに口内粘膜の快楽によって焼き切れている。
彼や彼のチームの素性や、どうやって屋敷までたどり着いたかの詳細な内容。
そして、天界からの勅命まで全てを詳らかに話した。そこで語られたのは信じがたい内容だった。
スルトやミレイでさえも知らないこの屋敷の成り立ちに関する異様な過程。
頻発する酸鼻を極める凄惨な事件の話。魔族と天族の話。これから未来に必ず起きる災厄の話。
そして、彼らが屋敷で捜す「ある人間」の話──。
息絶え絶えに天使が言葉を紡ぐ間、ミレイはじっと聞いていた。
天使が語る話はどれも滑稽な、ともすれば信ずるに値しない与太話に聞こえた。だがミレイは彼の話をいつになく真剣に耳を傾けていた。
天使は一息も置かずまくしたてるように秘密を明かした。
彼も自身の内に閉じ込めていた秘密に苦しんでいたのかもしれない。
「ありがとう──理解したわ」
ミレイはそういうと金黒に明滅を繰り替えす天使の輪にキスをして、囁いた。
「じゃあイっていいわよ──♡」
ミレイがそうつぶやいた瞬間。天使は思い出す。
自身のペニスがまるで棒キャンディーのように、卑猥な舌の群れに舐られ続けていることを。
にゅるにゅると蠢動する舌唇の鮮烈で弾けるような快楽を。
足の指から睾丸まで、少年の身体の全てが口の支配下にあることを。
そして、その瞬間天使は果てる。
全身の神経を竿とその周辺に集中させて。
目を見開き。腰を突き上げ。せき止められてた快楽の大きさに絶望する。
──こんなの、どうやって──♡゛゛あっ。
『イケ』『ほぅら、イケ──』耳元で少女の囁きがこだまする。
射精の許可ではなく命令。
びゅるる──♡゛♡゛♡びゅっく♡
ぁ゛──♡゛ンア!!゛♡゛♡!!
ぶりゅぅ!ビュック!びゅくっ!ぷしゅっ♡
ヤ゛♡やばいっ──♡゛゛死ぬっ!゛♡しぬ゛。っ!!!
禁射精の呪いを解かれた天使は、その瞬間に絶頂した。
逆立つ頭髪から足指の先端まで、全身をバネのように伸び切らせて舌海にありったけの白濁を注ぐ。
びゅるぐ──♡゛ぶぴゅっ♡ぶっぴゅぅ……♡
無尽蔵に注がれる白濁。
天使同様、これまで散々寸止めされ続けてきた千枚舌は喜悦に満ちた水音を張り上げ、天使の精液を貪る。
じゅるう゜♡!//じゅぶンッ!♡
じゅるレロレロじゅっぷん♡゜♡
裏スジをなぞり、カリ首を締め上げ、そして尿道の周りをグリグリと舌圧で追い込む。
一滴の精液さえも残さないという強い意志で、もはや存分に可愛がることのできるようになった少年のペニスをほおばっている。
──♡゛゛あぐぅ、ぁぁは゜♡っ……♡
天使もその快楽を深く受け入れ、ベッドの上で気持ちよさそうに伸び縮みしている。
天使の甘悲しい嬌声を聞いたあと、ミレイはベッドサイドから立ち上がった。
パンパンと服の埃を払い、壁から旅行用のトランクを取り出す。
「しばらく留守にするわ。スルト、後はよろしく頼むわ」
「どこに行くんです、まさかさっきの天使の話が本当だとでも?」
「それを確かめに行くのよ──」
ミレイの目には少女の好奇心がはっきりと浮かんでいる。
「天使達の処遇は任せるわ。触手は枯らさないように。屋敷内の人間の管理もよ、頼むわ」
矢継ぎ早に主から飛び出す指示に圧倒される。
今言われたことを全て一人でやるのは無理だろう。だがミレイはそんなことを気にもかけない。彼女は赤いコートを羽織ると、身支度を始めていた。
「──また会えるんですよね。」
「ふふっ、変なことをいうのね。だって、私たちはずっとこの屋敷から出られないじゃない」
──「同じ屋根の下、会うも会わないもないでしょう」
それもそうだな、とスルトが納得したとき、ミレイは既に消えていた。
「じゃあまた。」と耳に吐息がかかった気がして、それを最後に忽然と音もなく。
どうやらすり抜けの魔法で床から地下に降りたらしい。全く勝手なお方だ。
──♡゛゛あおっ!んぁういくぅ゛……♡!ぁッハ♡♡♡
じゅるう♡♡じゅるぶぶっ♡♡じゅっぶ♡♡
ベッド上で天使は嬉しそうな、気持ちよさそうな声を上げて、触手の快楽に酔いしれている。
嗚咽と濁音だらけのソプラノで、千枚舌の無数の喉とハーモニーを奏でている。
部屋に残された、天使と触手と自分。
全員ミレイの被害者という点では一致していたが、そのうち2者は相思相愛の関係になっている。
スルトだけ居心地が悪い。部屋を離れて、自分の居処に戻った。
疲れがどっと押し寄せて、ベッドに突っ伏す。
そういえばミレイに叩き起こされて寝不足なんだった。
とりあえずは、そうだ人を探そう。
この区画で触手たちの世話をしてくれる丈夫で賢い従者を──。
ミレイが帰って来るその日まで、この区画を護れるように──。
半人間の従者はそのまますぅすぅと寝息を立てはじめた。
(その6 終わり)