「ん…゛゛♡ ンッ゛゛」 くぐもった呻きが室内に木霊する。 「むグっ…んんぐ…゛♡゛゛♡!!」 苦しそうに、何かを訴えようとする声。だが声の主は何一つ意味のある言葉を発することはない。 私は手元に意識を集中させて、作業を進める。 ずーり。ずーり。ずーる。 重く濡れた衣擦れの音が連続で上がった。 「────゛♡゛゛♡!んんッふ゜っ!!」 ずーる。ずーる。ずーる♡ 「んぅフっ!んう!”んぐ”!」 ずり。ずり。ずり。ずり。 「────♡♡!────ン♡♡」 ベッドの上で右に左に肢体を捻りながら、声の主が悶える。 ギリギリと縄が軋んで、心地よい音が上がった。 台の上括りつけられているスーリの姿は、とても唆る。 エルフの清廉な喉から滲みだす嬌声や呻き声には気分を高揚させる効果があるらしい。スーリがか細い喉を張り上げて漏らす官能をたっぷり含んだノート。いつしか室内の取調官達もお喋りを止めて、その音色に聞き入っている。 先刻と一転して静かな取調室。 少年の声と水音が際立って、自分が手を動かすごとにその両方の音が増幅されることに私は充実を覚える。 ずりゅ。ずりゅ。ずりゅ。 両手でつかんだガーゼを亀頭に引っ掛け、左右に引き摺る。 ずりゅ。ずりゅ。ずりゅ───♡♡ プラスチックのように硬く張ったスーリのペニスに布の表面が張り付き摩擦の刺激を与える。亀頭の広い部分がずりゅりと磨かれて、膨らんだカリ首に引っ掛かってこすれると、少年の身体はビクンと跳ねる。 スーリの全身に力の入ったところで更に数回。ガーゼを竿に巻き付けるようにぐるりと輪を作って、その結び目の中心に閉じ込めた亀頭をしっかり嫐っていく。 ずぅりゅっ。ずりゅ。ずりゅぅ…♡ 「んっく、んんぅ───♡♡」 持ち上がった肢体が頂点で痙攣して、必死に官能の大きさを伝えてくれる。 誉れ高いピュアエルフが薄手のガーゼ一枚使われて人間に翻弄される。仕事とはいえ、その姿に背徳的な興奮を覚えずにはいられない。 興奮を抑えられないのは私だけではない。スーリの耳元を担当しているリコシェとミルコも顔をぽーっと赤らめて、一心不乱に耳殻を舐め上げている。耳の凹凸をざらつく舌の表面で舐り、剥き出しのスーリの肌は粟立つ。 火花が散るような快楽にスーリの目は剥かれ、奥の瞳が白黒と明滅するのがわかった。 「ン”───♡!ッ♡」 だが彼は声をあげる事が出来ない。呻き声で悦楽と苦痛を精一杯表現するだけ。 取調の方針が変更されてすぐ、スーリの口元には水色の口枷が装着された。 大きな水滴のようなそのボディが少年の唇を塞いで、口腔内にも侵入している。口枷として嵌められているのはスライムだった。 知能を持たない低級かつ無害なスライムを選んで、魔法を施して改良したものだ。それをエルフの口に噛ませる。ゼリーや寒天の様に柔らかな流体は自律し、少年の口を塞ぎ、犯した。 これを持ち出した当初、スーリの表情は恐怖に歪んだ。エルフの森では、スライムと言えば強力な捕食者であり、彼らの歴史を紐解けば、スライムの脅威との戦いであることが読み取れる。 恐怖が反抗に転じる前に、リコシェはスーリに口枷を嵌めてしまった。 エルフが恐れる残忍で狡猾なスライムとは異なり、これは取調用にチューニングされた特別仕様だ。 スライムは一瞬でスーリの唇を覆い、声を封じてしまった。 ───これには自害を防ぐ役割もあった。 「スライムでお口に蓋させてもらうね……♡」 スライムはリコシェの持ち物で、彼女の命令で自在に動く。 「ん。んうぷぅ───」 透明なスライムを通してその内部の様子がよく見える。 小さな少年の口蓋一杯にスライムが詰め込まれて、口を閉じさせない。 スライムは細いらせん状に形を変えて、逃げ回るスーリの小さな舌を一瞬で絡め取った。 奥に逃げ込もうとする舌を無理やり引っ張り出して、粘液の実体で可愛がり始めた。 「んっぷ……♡ンむぐ、んぅ。」 舌先から根に掛けて、スライムの触腕がザラザラと味蕾を逆撫でする。 舌の裏にはスライムの柔らかなベッドが下敷きになり、オモテと一緒にベロ肉を挟みつぶした。善がり声にはこもった様な音調が掛かった。 ───そうして今。 声さえ上げられなくなった状態で取調は行われている。 何種類も用意されたガーゼを代わる代わる用いて、亀頭を摩擦していく。 強すぎる快楽にスーリの身体が捻じれても、布地はペニスをこれっぽちも逃がさない。 ずり。ずりゅ。ずりゅ───♡♡ ずりゅぅ。ずりゅん。ずりゅん。 「ふふ、すごい暴れてる……♡ 声が出せたら絶叫してうるさそう」 「んっ!”。ん。んぅ」 台上で上下左右に捩れる体に玉の様な汗を浮かべて、その目には反抗の炎を燃やしている。だが当初に比べれば、快楽への心酔が優勢であった。 「どうかしらスーリ。さっきよりもザラザラのガーゼに変えてみたんだけれど」 スーリは喋れない。 その代わり彼の目元には涙が溜まり、私の質問に全身の毛を逆立てて応えた。 「うふふ…♡ エッチな顔してる~♡ 耳とベロを犯されたまま、おちんちんはガーゼ拷問に掛けられて、死んじゃうくらい幸せだね♡」 「少し落ち着いて来ましたか……♡ ガーゼを当てられた最初は大暴れで、台の上から逃げ出そうと必死でしたから」 ずり。ずり。ずりゅっ♡ずりゅ。 裏スジを削る様に強く布地を押し当て高速で左右にこすると、骨盤がわなわなと震えた。 「んぐぅ…♡んくっ───♡♡」 スーリの耳元で小さく囁く2人を含めて、取調の質問をする者はいない。 もっとも口枷を嵌められたスーリは今、自白したくてもできないのだが。 ピピッ、ピピッ───。 その時アラームが鳴る。 「あ、時間来ましたね……♡」 「今度はちゃんと自白しましょうね……♡」 リコシェがスーリの口からスライムを剥がした。 「ハァ……ハァ……。」 解放された口から吐息が漏れる。こうして時間を区切って自白を促すことにしていた。 スーリが施設内の誰と繋がっているのか。目下の取調はそれを聞き出すことに全てのリソースを費やしていた。 「これで3回目の自白チャンスだけど、どう?話す気になったかしら?」 「はぁ……、はぁ……」 スーリの目にはまだ抵抗の意思が宿っていた。ローションガーゼと耳責めの快楽に押しつぶされそうになりながらも、まだ話す気はないらしい。 強い子だなと私は率直に感じた。 「あら、まだ頑張るの。そう……♡」 活きの良い対象には、私の気持ちもやはり高ぶってしまう。 彼に自白の意思がないとわかると、リコシェがスライムを動かして、またスーリの口が塞がれる。 ───彼を試すような取調はもう終わり。そろそろ本気で行こうと決めた。 私の意図をくみ取って、リコシェとミルコがくす、と笑う。 スーリの体側に密着したサイドから手を股間に伸ばし、そのまま指先で胡桃のような睾丸を摘まむ。 これでスーリの股間には私の両腕と合わせて合計4本の手が集結する。 何をされるかわからないスーリは不安そうにピクンと反応した。 「じゃあ始めるよ、スーリ。キミの忍耐力に敬意を表して、私達も本気を出すことにした」 「やった~、たくさん気持ちいいコトしてもらえるよ~♪」 「せいぜい頑張って、情報を漏らさないようにしてくださいね……♡」 ハーフエルフの2人の指先が睾丸を揉みしだく。 クニクニと、柔らかい物の柔らかさを確かめる様にして左右のタマに圧力を掛ける。 彼女達の指先がポウッと鈍く光る。 「ん”ぅんっ───」 瞬間スーリの全身が大きくビクついた。拘束具が鋭く軋む高い音が一瞬響いて体幹が逃げ惑う。 「ぅぐ”んぐっ”───♡♡」 熱した鉄の棒から逃げるように、スーリの腰は左右に大きく振られ、2人の手から距離を取ろうとする。 「あれ~♡ 体が逃げてっちゃうね~♡ 全身ヒクヒクさせて……♡どうしたのかなぁ」 「動けないようにもっと密着して……♡ は~い、これで観念しましたか」 スーリの下半身を追い詰めた指先がゆっくりと動き、筆のように文字を描く。 「ん”♡んぅ”♡ん”♡───♡っ」 スライムに吸音された嬌声が、室内の全員を昂らせた。 リコシェが指先をツーと滑らせると、その軌跡が光る轍となって睾丸の片側に残る。 浮いた腰を整える様に、反対側からミルコの指が竿の根元をトントンとタップで均して、少年の腰が潰えた。 「わかるわよねスーリ♡ いまキミに淫紋を彫っているの……♡ とびきりエッチで強いやつを刻まれてあなたは2人の奴隷になってしまうの♡」 ここで種明かし。呪術はエルフの18番だから、スーリにも察しはついていただろうけど。 強制的に淫紋を刻まれる際の強すぎる快楽。体が飛び跳ねて、足先が真っ直ぐ遠くに伸びる。 スッ、すっ、と2人の爪の先が睾丸に素早く線を引く。 「───♡♡”んう”んぅ……♡」 すぅーと長い直線を刻んだ上から、短線がサッと払われる。 尿道からは大量のカウパーがぷぴゅ♡と溢れて、竿を伝って降りていく。 私は魔法が使えないため、大事な取調にはリコシェとミルコのように魔族の血を引く者の助けを借りていた。 淫紋は直線や曲線が集積した魔力筆致の総体である。淫紋を描くのには本来長い時間が必要で、2人がかりでも数時間は掛かる。 だから今日はこれ以上なく簡易なものを刻む。それでさえかなりの強い効果があるのだ。 「良かったわねスーリ……♡ その淫紋を書き終えれば2人の奴隷として、これからずっと一緒に居られるわ♡」 見開かれたスーリの目にも見えるように、ガーゼ責めを再開する。 ずーり。ずーり。ずーり。 両端を掴んだガーゼをハンドルのように動かして、亀頭の性感帯を満遍なく舐っていく。 「!!♡゛ん”んぁ””!♡」 ガクガクと揺れる腰、呼吸の間隙を縫って、私はチュクチュクと短いスライドを挟んでいく。 ザラザラの布地がカリ溝を正確に擦って、綺麗に磨いて、ビリビリと甘く激しい快楽がスーリを蝕む。 『ぶしゅっ───♡♡ぶしゅっ!』 スーリのペニスから透明の液体が飛び散る。そうそう、これこそ私が彼の中から取り出したいと願っていたものだ。 よく頑張ったねスーリ。 『男の潮吹き』───ペニスへのあまりに強い刺激が引き金となって、スーリの陰茎はたまらず音を上げた。 長時間、火炙りされるようなガーゼの摩擦が加えられた結果のもう一つのオーガズム。 『ぷしゅっ────ぶしゅぅ、ぶしゅ♡』 「~~”♡!!ッ♥””~~゛──゛」 スーリの綺麗な顔が上方にひっくり返って、白目が剥かれている。 耽美で背徳な表情を観察しながら手元の布をペニスに押しつけた。 「わー、すごい出たね~♡ 脳みそ真っ白になってるよね今~♡」 「全身の毛を動物みたいに逆立てて、恥ずかしくないのですか…♡」 キュンキュンと収縮を繰り返すスーリの睾丸に2人のハーフエルフは紋様を描き続ける。 「もっとイキたいでしょう?、もっとイキたいのよあなたは」 「もっと潮を吹きたくて、もっと射精したいのよスーリ」 耳元に吹きかけられるのは魔力を秘めた音節。 ────魔族の血を引く2人が、意識のクラッキングを始める。 「スーリほらあんなにガーゼがはためいて、おちんちんを溶かしてる…♡」 「ナメクジみたいにゆっくりの蠕動して、這いずった跡から気持ちいいのが登ってくるわよ……♡」 言葉のひとつひとつが少年の奥底に浸潤して、スーリの意識を固定する。 催眠よりももっと強力な言葉のチカラが少年を苛む。 「ん”♡”!んぅ”♡む」 『ぶしゅっ────♡♡』 左右に引くたびに飛ぶ潮の水圧を感じながらずーり、ずーりとガーゼをスライドさせる。 短いスパンで浮き沈みを繰り返す股下に、淫紋を刻む指先が入り込んで、忙しく動いている。 「力を抜いて『おちんちん気持ちいいよ~』って頭の中をそれだけで満たすの」 「抵抗しているのね。脳みそに気を張って。クスッ…♡でもほかのパーツがガラ空きですよ…♡」 『フ~~ッ…♡』 『ンレロォ……♡』 直上をピンと指す耳の先端に吐息を吹きかけ舌を這わせて舐め下ろす。 「ふっ”────♡んぅぐっ゛゛♡♡」 いきんだ呼気が聞こえたが、口元のスライムが吸収した。 「耳に少しちょっかい掛けられただけで、簡単に頭の中に入られちゃったねスーリ…♡」 「そろそろ淫紋が染みてきた頃ね、体がポカポカしてきたでしょう…♡」 睾丸に光の筆跡が浮かんでいる。7、8割方完成といったところか。 潮の飛びも悪くなってきたので、私はガーゼを置き、手にローションを垂らす。 「気持ちよかったかしら…♡ じゃあまた射精の時間」 手を握り作った拳の小指側。筒の入り口をスーリの泣顔に見せつけて、私はスーリの竿を手筒に挿入していく。 ずぷぷっ────♡♡ スーリの腰が引ける。そんなスペースはどこにもないというのに。 ずぷっ…♡ずぷぷぷ…♡ ゆっくり大蛇が獲物を丸呑みするように指の腹にしっかりと圧をかけて 「ん、んふっ//ん♡」 スーリの陰嚢がきゅっと持ち上がり、吐精前のエミッションを済ませる。 亀頭を圧し、ヒリつく快楽神経はスーリの脳に絶頂の許可を求める。 手筒の中に亀頭を隠し終えると、竿のヒクつきはピークを迎える。 ほぼ同時に。収縮した睾丸に張り付く手が淫紋の最後の1画を書き終える。 「気持ちいいねお手手…♡ そう、とっても気持ちがいいの…♡」 「しっかり締まったお手手マンコがおちんちんの色んな所にぶつかりながら落ちてって…♡」 ────『イケ♡』 命令。純然たる命令がスーリの脳髄に吹きかかる。 完成した淫紋はにぶい輝きを放って、与えられた役目を淡々と遂行していく。 『ぶぴゅっ──♡♡』 尿道は寒天の様に重たい白濁を私の手の内側に放った。 精液は指の隙間から漏れ出して、スーリの骨盤の上にボタボタこぼれる。 スーリのギュッとつむられた表情を観察しながら。私を真っ赤な亀頭を指先で転がす。 同時に裏スジをカリカリと絆し、カリ溝をなぞって痙攣させた。 『ぶぴゅっ♡ ぶぴゅ♡♡』 「ん”むぅ~~っ゛”!!」 『どっぷ…♡ぶびゅるっ…♡』 「ん”!ん”!んっ!”ん!」 叫ぶために大きく開かれたスーリの口腔はスライムの口枷にマウントされている。 何枚も生み出された舌状の粘液突起が彼の口内を、恋人の様に、食事の様に蹂躙した。 歯茎から舌の付根に至るまで水色の粘体が隙間なく覆って。捕まって中央に据え付けられた舌はスライムの体で上下から挟み潰され、逃げられないように啜られている。 「たっくさん出たねスーリ…♡ お手手マンコにハメられた瞬間にお漏らしして、いけないんだ…♡」 「全身が性感帯になっているのがわかるでしょう…♡ タマタマの淫紋が疼くでしょう…♡」 リコシェとミルコと目が合った。私の手に握られたガーゼを見て、彼女たちは笑った。 「うふふ…♡ でもお楽しみはこれからだよ~♡」 「いっぱい感じて。脳みそがトロトロになるまで出られませんから♡」 だってほら。 ────『ずりゅっ♡♡♡』 竿に覆いかぶさったガーゼが引き抜かれた。 「ン”────♡♡っ゛」 爆発するように跳ね飛ぶ腰。かかとで踏ん張って背筋をツらせて全身で表現する『悦び』。 ローションでひたひたの布地を竿に密着させる。 竿の形がくっきりとガーゼに浮き立ったカリ首辺りをしっかり握って、反対の手でビーッとガーゼを引き抜く。 手と竿の隙間に敷き詰められたガーゼが擦れながら引きはがれていくその刹那、強い擦過の快楽が生じる。 「んぐ──♡♡んぐぅ───♡♡””」 「わぁ大変♡ ガーゼに躾られて、ツラいけど、我慢しないとダメ♡」 「ツラいから気持ちいいのよスーリ…♡『ほらわかるでしょう』」 「そう、『ツラいから幸せなのよ』スーリ♡」 魔力のこもった言の葉が、スーリの神経に介入する。 淫紋の順応もあり、彼は聴覚で受け取ったものを無視できない。 びぃーっ♡ ビ──っ♡ 続けざまにガーゼを引き抜いていく。 カリ首にマフラーの様に滞留している包皮。その裏側がローションガーゼでザラザラとイジメられて、少年の体がカクカクと脈を打った。 「ん”ぐっ────♡””」 「わ♡もう潮が上がってきてる~♡」 「うふふ♡ ほらいきますよ~♡」 ────じゃあ『潮吹きしようね』 瞬間。私はガーゼの端っこをつまんで一番の長尺で、思いっきりガーゼを引き抜いた。 『びーーーーーっ♡♡♡!!!』 ───「♡♡ん”ふぅ”────♡♡っ」 『ぶしゅ────♡♡ぶしゅ────♡♡』 コップをひっくり返したような水がビシャビシャと噴きだす。 スーリは大きくのけ反ったまま、口のスライムを強く噛んでいた。 両目から涙を流し、白目を上擦らせた、歓喜と苦痛を合わせたありえない表情で顔を歪めていた。 『ぶしゅ────♡♡ぶっしゃぁあ♡♡』 ずりゅっ♡、ぐりゅっ♡、ぐりゅっ♡ 『潮吹き♡』 『潮吹き♡』 『ず~っと潮吹き』 『おちんちんが萎びるまで全部吹き散らすの』 脳髄にエコーで届くハーフエルフの命令は、スーリの肉体を服従させる。 潮を吹けと言われればそうするし、射精せよと命令されればそうなる。刻まれた2人の淫紋の効果だった。 「絶対に逆らえない命令だよ~♡、キミのご主人様になったのよ私達…♡」 「たくさん潮吹き頑張りました~♡ うん♪淫紋しっかり馴染んで来てますよ…♡」 ミルコが指先で睾丸にピタと触れる。 淫紋が漲るように端から鈍く光る。ビクビクと強い痙攣が起こって、スーリの全身を支配している。 ぼうっ。 水性インクが水で敷かれた道を走る様に、陰嚢に深く刻まれた魔力回路がハーフエルフの魔力を伝えた。 踏ん張ってのけ反ったままのスーリの腰もガクガクと段差を落ちるような反動でベッドの上に戻ってきた。 ずりゅ。ずりゅ。ずりゅ。 押しつけたまま左右にスライドするザラザラのガーゼは、裏スジにテントの様に引っかかって擦れる。 『ぶしゅっ────♡♡ぶしゅ、ぶしゅ♡ぷしゅ。』 潮が続けざまに飛ぶ。ハーフエルフは耳奥に舌を乱暴にねじ込んで、指先で睾丸に魔力を流す。 スーリの逃げ場はどこにもない。 四方八方から強制的に流れ込んでくる快楽の濁流が体のそこかしこで衝突して、残酷なまでの絶頂感を生み出す。 足指を花弁の様にパッと開く。 少年の乳首は胸板の上でコリコリに凝縮し、つぷして欲しいのだ(その願いはすぐに他の取調官によって叶えられた)。 私も楽しくなって、できるだけゆっくり布を引いた。 ザラザラの布地がよれる毎の表情の移り変わり、首の緊張・弛緩に注目して、もしも声帯が自由だったならエルフの喉はどんな善がり声をあげていただろうかと想像するのも飽きない。 時には回復魔法〈リジェネ〉を掛けて、スーリが枯れたり壊れたりしないように丁重に管理した。 ピピッ、ピピッ───。 ここでアラームが鳴った。 「はウぅ、んうぐっ、ひぐっ────」 スライムが取り外され聞こえてくるのは、少年のすすり泣く声。 取調中に流れた涙の痕が幾筋も頬に刻まれていた。 「ど~う?」 「まだ話したくないかしら…♡」 「別にいいのよスーリ、まだまだ頑張れるなら私達もいつまでも…♡」 雑談のようなトーンで私達はスーリに尋ねる。 話すなら話せばいいし、話したくないのなら未来永劫にこれが続くだけなのだ。 「んぇぐっ…、んんぅっ…、ひぐっ」 「まだ難しいかな~♡ スーリ君は頑張り屋さんだもんね~♡」 「じゃあ次は…もっと激しくしましょうか…♡」 私も次のガーゼをローションに浸して準備を始めた、その時。 「イ”います゛!いいますか゛らっ!」 泣きじゃくったまま、エルフの少年が口を開いた。ボロボロと大粒の涙をこぼし、自白する決意を固めたのだ。 「は~い、どうぞ…♡」 「お疲れ様でした…♡」 ────折れた。スーリの心のカギがこじ開けられ、秘していた事実が中から出てくる。 重大な秘密を一片残さず暴露し、軍の内部に潜むスパイの名前も明かした。 やはりスーリは敵方の工作員の一人だった。 我が軍の内部に潜入した敵のスパイに、国境付近の動静を伝えるという下っ端の役割だった。 スーリが口にしたスパイの少年、それは軍の後方部隊で働く整備員の少年だった。エルフの少年で彼の親戚だという。 陣地の整備/市街地への物資調達を日常的に行う彼は、薬草を摘みに来た設定のスーリと定期的に会っていたのだ。 「なるほど、じゃあその子に色々と国境の情勢を伝えていたってわけね~」 「では次は、そっちの子に当たってみることになりますね♡」 すぐにそのスパイの少年が部屋まで連れて来られた。 既に手首には手錠をかけられ、部屋と廊下を仕切るガラスの向こう側で呆然と立ち尽くしている。 彼もまだ子供、見るからに末端だ。スーリと同じような使い捨ての立場だと容易に想像がつく。 「あ”!あぁ”、しぬ”しんじゃう”」 窓越しに立った時、スパイの少年の顔が驚愕の表情を浮かべた。 仲間の少年────スーリの痴態がはっきりと目に入る。 口元のスライムを外されて自由に喘げるようになった今、防音の魔法を突き破って廊下にまで叫びが漏れていた。 「”っぅぅ、あっ!あっ!あ”っ!!」 そうそうスーリ、もっと大きな声で泣いてくれなくては。 身捩りするほどの喜悦と苦しみが「お友達」にもよく見えるように──。 スーリの瞳にも「お友達」の姿が見えたことだろう。 このようにして再開するとは思わなかっただろう。 自白をした(つもりになっている)からと言って、スーリの取調は終わらない。真実を話した保証はどこにもないのだ。 「ん。”っぐ、んんッ゛♡♡”””!!」 ハーフエルフがスーリの耳元で歌を歌い始める。 柔らかい子守唄のような曲調が囁くようにして。魔力を帯びた小節にはスーリの感度を極端に上昇させる効果がある。大詰めだ。 耳から侵入した〈歌〉は鼓膜を震わせ、電気信号へと姿を変える。聴神経が歌調やブレス、機微までを彼の神経中枢に正確に伝える。 クリアな、明瞭な、快楽になってスーリの体内を鮮烈に貫く。 歌の浸潤に合わせて私は手元のガーゼをできるだけゆっくり動かす。 ずーりゅ。ず~りゅぅ…♡。ず~りゅ♡// 『失神するまで潮吹き────♡♡』 歌詞に込められた呪いがスーリの神経系で花開いて、スーリは激烈なオーガズムに飲み込まれる。 『ぶっしゅぅ!ぶしゅっ────ぶしゅう♡』 細い体のどこに隠していたのかと驚くほど大量の潮が飛び散る。 『ぶしゅ────♡♡ぷすっ────♡♡』 ガーゼの膜を貫通して、あちこちにエルフの分泌液がまき散らされた。 最後の瞬間、唾液をたっぷり含んだ舌がスーリの耳にねじ込まれ、耳たぶは跡が残るほど強く甘噛みされる。 全身を一本の枝のようにまっすぐ伸び切らせ、肺の呼気を全部吐き出して絶頂した。 そのままスーリは失神し、戻ってはこなかった。 魔力の滲んだ子守唄がスーリの鼓膜を振動させ、完全なブラックアウトを許可しない。 すなわち、強すぎる快楽に意識が失われてもスーリの体は100%の官能を受け取る。 気絶しても取調は続くことになっている。 新たに用意したオナホールとガーゼを交互に使われて、射精も潮吹きも止めることができない。ピカピカに磨かれて光沢を帯びた亀頭に、オナホールの肉襞が降りて来て吸い付き始める。瞬間的に精液が飛び出す。 意識は無いため嬌声は上がらないものの、脊髄の反射で彼の全身は不随意に動く。 まどろみの中、いつまでもいつまでも快楽が途切れずに押し寄せる気分とは、どのようなものであろうか。 一息ついて、私は廊下に出た。 あとの始末を部下に任せて部屋を離れると、薄暗く長い廊下が現れる。 そうだここは地階であった。思い出して私は、元来た方向へと歩き始める。 スーリはこのまま規定通りに、長い取調のプログラムに乗せられて、彼の持つおよそ全ての情報の抜き取りが行われるだろう。 より苛烈で執拗な方法で───。 そして、スーリの友人。スパイ行為を働いていた張本人だが、末路はより悲惨である。 状況に鑑みて、スーリより重要な敵方の情報を有していると考えられる。 中央との協議の結果〈魔法使い〉による取調が行われることになった。中央直轄の尋問・拷問に特化した特殊な部隊で、存在すら公になっていないし、詳しいことは私でさえわからない。 早速〈魔法使い〉数人が中央から派遣されてくるとの連絡があり、取り次ぎは私の部下に任せた。 これで以後私のチームは本件に関与しない。 ────それから1週間ほどして、スーリや彼の友人の身柄はすぐに中央に逆送された。 詳しいことは聞かされていない。予想外のインシデントがあったのか、2人の持つ情報が何かに引っかかったのかはわからないが、別に興味もなかった。 私は今日も取調室にいる。 町の少年が不審な通信をしていたのだ。部下がそれについて取調を行っているのを私は見ていた。大した案件ではない。 目隠しのまま椅子に拘束された少年の綺麗な肢体に、合計10本の女の手が這いずり回っている。 私は椅子に腰かけその方を見遣る。 ペニスに集る何十本もの指が順調に少年の精液を濃し出すのをうっとりと眺めていた。精液は既にだいぶ薄くなっていて、もう指の爪の先ほどの量しか出てこない。 私の居場所はここなのだ。他の仕事はしたくない。 ────精液の青臭い匂い、切ない喘ぎ声、拘束具の軋みが総体としての「取調」を浮かび上がらせる空間。 悪態をつくのはもう飽きたのか、必死に「ごめんなさい」と繰り返す少年。 キミは一体何に謝っているの。私達?それとも依頼主かしら。 拘束の範囲で目一杯左右に乱れる薄い体を見ていると、いつしか背中がウズウズと粟立ち、我慢できなくなる。 私は椅子を立って、そちらの方へと歩き始めた。 (終)